クーラーボックスの上手な使い方!魚の鮮度を保持するには?

最終更新日:2019/04/29

魚釣りに出かける際に必需品である「クーラーボックス」ですが、正しい使い方を知っている方は案外少ないのかもしれません。

せっかく釣った魚は、なるべく鮮度を落とさずに持ち帰りたいですよね。

また、クーラーボックスは釣った魚の保管だけではありません。

それでは、クーラーボックスの上手な使い方をご紹介します。

釣りで魚の鮮度を保つためにクーラーボックス以外に用意したいもの

皆さんが釣りで魚を持ち帰るために用意するクーラーボックスですが、保冷の為に氷や保冷剤などを入れる方が多いと思います。

しかし、しっかり氷や保冷剤を入れても、魚の鮮度が落ちてしまう場合があります。

この魚の鮮度が落ちてしまう原因のひとつとして、釣った魚がしっかりと冷却しきれていないことが考えられます。

特に夏場は氷や保冷剤を入れても、クーラーボックス内の温度は高い場合が多いのです。

では、まずクーラーボックス以外に用意した方がいいものから、ご紹介していきましょう。

【クーラーボックス以外に用意したいもの】

・海水氷(クーラーボックスのいっぱいになる程度の量)

・ジップロック

・蓋付きの発泡スチロール(クーラーボックス半分程度の大きさ)

・先の尖ったハサミ

ここで注目するのは、氷や保冷剤を使わずに使用する「海水氷」です。

これを使用する理由は、保冷時間(溶けにくさ)にあります。

使用環境にもよりますが、通常の氷と比べ1.5倍程度は長持ちします。

まずは、海水氷の効果や作り方をご紹介していきます。

それ以外の持ち物の使い方は後述、ご説明します。

魚釣りはクーラーボックスを活用しよう!

釣った魚は鮮度抜群ですから、その鮮度を落とさないためにも、クーラーボックスの正しい使い方を覚えてみましょう。

まず、クーラーボックスに直接氷だけをたくさん入れて、釣った魚をその氷の上に直接入れる方法はおすすめできません。

クーラーボックスの氷の上で魚が暴れて、傷つき血がにじんでしまい、見るも無残な状態になります。

また、釣り上げた魚をバケツに泳がせて死んだ後に、氷の入ったクーラーボックスに入れるという方法は、魚が狭いバケツ内で強いストレスを受けうまみ成分が分解されてしまうことから、冷やして持ち帰ったとしてもおいしさが落ちてしまいます。

このように、釣った後の扱い方で、魚の鮮度やおいしさは変わってきてしまいます。

つまり、ただ冷やすだけが鮮度を保持することにはつながらないのです。

魚は、強いストレスを受けることなく、即死させることでおいしさと鮮度を保つことができるのです。

そこで、正しく締めて持ち帰る方法をおすすめします。

釣れたら、魚の大きさに合わせた締め方をして、クーラーボックスを適切に使用し、冷やしながら持ち帰る、この方法であれば鮮度を保てるので、持ち帰った後も魚をおいしくいただくことができます。

それでは、クーラーボックスを上手に使うための方法をくわしくご紹介します。

釣りに使うクーラーボックスの使い方

釣りに持っていくクーラーボックスの一番の目的は、釣った魚をその中に入れて鮮度を保つことです。

「せっかくおいしい魚を釣ったのに、家に持ち帰ったら鮮度が落ちてしまって、おいしくなかった」なんて経験はありませんか?

下手をすると腐ってしまうこともあります。

そんな悔しい思いをしないためにも、クーラーボックスをより最適な方法で使い、釣った魚を鮮度良く持ち帰っておいしくいただきましょう。

そこで、便利なクーラーボックスの基本的な使い方をご紹介しましょう。

●使い方

①クーラーボックスに氷などを入れて中を冷やしておく。(使わないときはフタをしっかり閉めて密閉させておく)

②釣った魚を袋などに入れてクーラーボックスの中に入れる。

③フタをきっちり閉めて密閉し、家に持ち帰る。

たったこれだけです。

この方法さえしっかりとしておけば、真夏の暑い昼間でも釣った魚が腐ることなく、鮮度を保ったまま家に持ち帰ることができます。

また、以下のような方法を行うことで、さらに鮮度を保つこともできます。

・氷などでキンキンに冷えたクーラーボックスに海水を入れておき、その中に釣った魚を入れる。

・魚をクーラーボックスに入れる前に血抜きなどの処理をして締めてから入れる。

・ジップロックなどの密閉できる袋に魚を入れてからクーラーボックスに入れる。

他にもいろいろやり方はありますが、これらが有名な方でしょう。

是非一度試してみて下さい。

一度クーラーボックスを使ったら中を水洗いして、しっかり乾かしておくと長持ちします。

クーラーボックスの使い方【小魚】

小魚を釣るときの、クーラーボックスの使い方をご紹介します。

小魚は、冷たい海水で一気に即死させる「氷締め」をします。

●小魚を釣るときの手順

①釣り場についた時点で、クーラーボックスに海水と袋のままの板氷を入れて「氷締め」の準備をする

②魚が釣れたらすぐに、あらかじめ準備した冷たい海水が入ったクーラーボックスに魚を入れる

③釣りが終わったら、クーラーボックスから海水を流す

④魚の上に氷を置いた状態にして、クーラーボックスを持ち帰る

小魚の場合、このような手順となります。

あらかじめ冷えた海水を用意することで、はじめの魚が釣れたときに慌てないですみます。

冷たい海水で即死するため、鮮度を保持しつつ保冷ができます。

おすすめなのは、袋に入ったままの板氷です。

まず、板氷は氷の塊なのでとけにくいことが利点です。

さらに袋に入った板氷は、海水を抜いた後、魚と氷が直接接することなく、一気に袋ごと氷を上に乗せることができるので楽です。

なお、冷気は下に向かうことから、帰る前、海水を抜いた後は氷を魚の上に乗せて持ち帰るようにしましょう。

クーラーボックスの使い方【中型以上の魚】

中型魚(30センチ以上)を釣るときの、クーラーボックスの使い方をご紹介します。

前述のとおり、小魚はクーラーボックスに海水と袋のままの板氷を入れて「氷締め」をしますが、中型魚は血抜きや神経締めの後、クーラーボックスに入れます。

なぜなら、中型魚以上になると、小魚のような氷締めでは即死しにくいことから、釣った直後に血を抜いたり、神経締めをしたりすることで、死後硬直を遅らせることができるため、うまみ成分と鮮度を保持できるのです。
●中型魚を釣るときの手順

①釣る前に、バケツに海水を入れておく

②魚が釣れたら、エラの横と尾の付け根の二か所に包丁を入れて切断し、魚を締める

③尾の頭よりの部分を背骨が見えるまで切断し、背骨の上に色の違う丸い部分の神経部分に金属棒(アイスピックなど)を出し入れして神経締めをする

④エラを取って海水を入れたバケツで血を抜く

⑤神経締め、血抜きの処理後、魚をタオルで拭いてから新聞紙にくるみクーラーボックスに入れ、袋に入ったままの板氷を魚の上に置いて持ち帰る

このように中型魚の場合は、神経締めと血抜きの後にクーラーボックスを使います。

クーラーボックスに入れる前に、新聞紙でくるむことで、余分な水分やドリップを吸収させることができ、鮮度を保持することができます。

また、新聞紙の代わりに、蝋紙を使用した魚を入れる専用の袋を使えば、水漏れ、氷焼け、蒸れなどをしにくいといった特徴があり、袋ごと冷蔵庫に保管できるという魅力もあります。

あると便利!「塩水氷」の使い方とは?

ここまでクーラーボックスに入れる氷は、袋に入ったままの板氷をおすすめしてきました。

板氷は、塊でとけにくく袋のまま使えば、氷がとけても袋から真水が流れ出ることはありません。

「板氷がとけたら、袋の封を切って海水に混ぜてしまえばいいのでは?」と思う方もいるでしょう。

しかし、海水に板氷のとけた「真水」を混ぜてしまうと、塩分濃度が下がってしまうのです。

塩分濃度が下がると、そこに浸かっている魚は浸透圧の関係上、体内に水が入り込んでしまい、水っぽくなって味が落ちてしまうのです。

そのため、釣りに行く数日前に用意しておくと便利なのが、「塩水の氷」です。

クーラーボックスに入るサイズの、フードコンテナーのようなプラスチックの保存容器を用意します。

その中に塩水を入れて冷凍庫で凍らせましょう。

塩水氷の使い方は板氷と同じですが、保存容器を直接海水に入れて使えるので、塩水氷がとけた後、海水に混ぜてしまっても塩分濃度が下がることがありません。

また、釣りに慣れている方は、海水を保存容器などに持ち帰って、そのまま凍らせて使っているようです。

とけても安心な「塩水氷」を用意しておくと便利です。

クーラーボックスに入れたい「海水氷」の作り方

海水氷の作り方は、非常に簡単です。

海水を冷凍庫で凍らせれば完成です。

しかし、近くに海がない場合や、近くても工場が多く汚染が心配といった方も中にはいるでしょう。

そんな方に向けた、簡単に作る方法をご紹介します。

【用意するもの】

・水 クーラーボックスの同量
・塩 水1Lに対して30g
・鍋
・100円ショップなどで売っているタッパー
(水を全て入れることができる個数分)

作り方としては、まずは水を入れた鍋を火にかけて、水を沸騰させます。

全ての水が入りきらない場合は何回かに分けてください。

水が沸騰したら塩を入れて溶かします。

そして、できた塩水をタッパーに移し、常温になるまで冷まします。

なお、熱い状態でタッパーに蓋は絶対にしないでください。

塩水が冷めにくくなるだけでなく、ほとんどのタッパーの蓋は耐熱温度が低いため、熱で変形してしまう場合があります。

詳しくはタッパーの裏側などに書いてある、使い方や耐熱温度を必ず確認してください。

そして、塩水が常温になったら蓋をして、冷凍庫で凍らせます。

ちなみに、海水氷は溶けにくい=凍りにくいため、釣りに行く前々日以前に作っておくことをおすすめします。
完全に凍ったら完成です。

釣りで海水氷を使う理由

釣りで海水氷を使う理由のひとつは、前述でもご説明した通りその溶けにくさにあります。

また、氷よりも海水氷の方が、溶けるときにその周囲から熱を多く奪います。

そのため、海水氷を利用した使い方は、クーラーボックス内にある魚をより冷やすことができます。

そして、海水氷を使う、もうひとつの理由として、溶けても水にならないという点があります。

なぜ、水にならないほうがいいのでしょうか?

その理由は、浸透圧と関係があります。

魚を水につけた場合、魚の体内へ水分がどんどん浸透していきます。

これは、お風呂上りに指がふやけるのと同じ原理です。

水分を多く含んだ魚は食感が悪く、刺身としてはとても美味しく食べれる状態ではなくなってしまいます。

さらに、焼いたとしても、ドリップとして旨味が出て行くため、美味しくなくなってしまいます。

また、魚の体内に水分が多ければ多いほど、腐敗も早くなります。

では反対に、海水氷を使用した場合はというと、水の逆で魚の体内から水分が失われていきます。

そのため、魚の身が締まり、食感がよくなるだけでなく、旨味も濃くなります。

また、魚体内の水分量が減るため、腐敗もしにくくなるのです。

海水氷以外に必要な持ち物!その使い方とは

続いて、海水氷以外に持って行く持ち物について詳しくご説明をしていきます。

最初でもお伝えしたとおり、ジップロックをひとつの持ち物として挙げましたが、これは釣り場から家などへ魚を持ち帰る際に便利であるからです。

海水氷に入れたままでは、やはり魚が傷んでしまうため、十分に冷えた魚はジップロックへ入れます。

その際は、極力空気を抜いてから密封する使い方をすることで、より鮮度を保つことができます。

用意する枚数や大きさは、自分の釣ろうとしている魚のサイズや、量に応じて調整してください。

ただし、足りないよりは多い方がいいので、多めに持って行くことをおすすめします。

魚以外にも濡れてしまったタオルや、サビキ釣りの場合は、餌を入れるのにも便利です。

続いて、蓋つきの発泡スチロールですが、これは持ち帰るための海水氷をキープするために使います。

釣り場へ持って行く海水氷は、クーラーボックスの容量に対して半分程度です。

残りの半分は、持ち帰る際の使用する分として、キープしておきましょう。

なお、夏場の車内などでキープする場合は、発泡スチロールのみでは溶けてしまうことがあります。

そのときは、海水氷を保冷袋などに入れてから、発泡スチロールに入れると溶けにくくなります。

最後になりますが、先の尖ったハサミは、魚の鮮度をさらに保った状態で持ち帰りたいときに重宝します。

アジやサバなどの青魚は、エラや内臓が付いたままだと、しっかりと冷やしていても急激に劣化することがあります。

そのため、先の尖ったハサミを使って内蔵やエラを取り除くことで、より確実に鮮度を保つことができます。

いざ釣り場へ!クーラーボックスの準備と使い方

ここでは、実際に釣りをする場合の、クーラーボックスの使い方についてご紹介していきましょう。

釣り場に着いたら、まずはクーラーボックスの容量半分ぐらいまでを海水氷で満たしておきます。

先ほどもお話したように、残りの半分は持ち帰るようにキープします。

海水氷の入ったクーラーボックスに、さらに容量の6~7割程度まで満たされるよう海水を入れます。

海水を入れることで、海水氷のみよりも、魚を急速に冷やすことができるようになります。

クーラーボックスの準備が整ったら、釣りの開始です。

魚が釣れたら、生きたまますぐにクーラーボックスに入れてください。

これを「氷締め」といいます。

魚の鮮度を保つためには、まず魚が釣れてから死ぬまでの時間を極力短くする必要があります。

この「氷締め」は、魚の体温を急速に奪うことで即死させる方法です。

そして、魚を入れるときに開けたクーラーボックスは、すぐに閉じてください。

開けている時間が長いと、その分冷気も逃げてしまいます。

また、釣りの途中で何匹釣れたか見たくなりますが、開けて数えるのは控えましょう。

最後、帰る準備をするまでのお楽しみとしてとっておいてください。

釣りが終わったら、まずは魚を取り出し、ジップロックで密封します。

そして、クーラーボックスに入っている海水と、残った海水氷を捨てます。

空になったクーラーボックスにキープしておいた海水氷を半分入れます。

海水氷の上にジップロックで密封した魚を入れ、残り半分の海水氷を入れます。

釣れた魚を海水氷でサンドするイメージです。

こうすることで、確実に冷えた状態を保つことができます。

クーラーボックスを汚さない使い方

魚を直接クーラーボックスに入れてしまうと、どうしても汚れや臭いが気になってしまいます。

先述した、中型魚は蝋紙を使用した魚を入れる専用の袋を使うのもおすすめですが、小魚の氷締めをする際になるべくクーラーボックスを汚さない使い方をご紹介します。

クーラーボックスの中に入れられるくらいの水漏れしない丈夫なビニール袋を重ねて、そこに海水を入れるようにしましょう。

板氷は袋のまま、海水の入った袋の外側に置いて海水を冷やしましょう。

また、袋に入っていない氷であっても、海水の入った袋の外側から冷やすため、直接海水にさらされないことから浸透圧にも関係ありません。

なお、繰り返し使える板タイプの保冷剤や、ペットボトルに水を入れて凍らせたものなどもあいた隙間に入れて使うことができます。

さらに、魚専用のロック付きの丈夫な袋を用意できるのであれば、海水と魚を一緒に入れて密閉することができるので、クーラーボックス内に海水が流れ出ることなく持ち帰ることができます。

少々手間がかかりますが、クーラーボックス内を直接汚すことがないので使用後のお手入れは楽になるでしょう。

釣りに使うクーラーボックスに必要なことは?

釣りに使うクーラーボックスに最も必要なことと言えば、やはり保冷力です。

いくら適切な使い方をしていても、肝心なクーラーボックスに保冷力が無かったら意味がありません。

そして、この保冷力はクーラーボックスの材質などによって変わってきます。

一番安価でお手頃なのが、ご存知の方も多い発泡スチロール製のものになります。

こちらは、安価であるからも分かるとおり、保冷力は低くなります。

そこで、釣り用に最も適しているのが、真空断熱パネル製のものになります。

しかし、発泡スチロール製とは対象的に保冷力は抜群ですが、やはり高価になってしまいます。

釣りで有名なメーカーのダイワやシマノのクーラーボックスは、この方法が使われています。

他には、密閉力も必要です。

きちんと密閉されていないと、魚の臭いが外に漏れたり、海水などの水分が出てきてしまいます。

フタをきちんと閉めてもそこに隙間が少しでもあれば、そこから入った外気によって中の温度は徐々に上昇しまいます。

そのため、しっかりと密閉されるものが良いのです。

また、持ち運びができることも重要です。

特に釣りでよく移動する人は、あまり重量があるものは避けたほうが良いかもしれません。

魚種や使い方によってクーラーボックスを選択する

釣った魚を持ち帰るのにクーラーボックスならどんなものでも良い、というわけではありません。

魚の種類(特に大きさ)や使い方によって、より適切なクーラーボックスを選択する必要があります。

例えば、小物を釣りに行くのに大型のクーラーボックスを持って行っても、邪魔になるだけでその大きさが無駄になってしまいます。

反対に大物を釣りに行くのに、クーラーボックスが小さくて魚が入らなかったら意味がありません。

かと言って、いろんなサイズを揃えるのはお金も掛かりますし、保管場所にも困ります。

そこで、無難な中間サイズ(25Lくらい)を持っておくと良いでしょう。

小物にも対応しやすいですし、もし大きな魚が釣れたら魚を捌いてから入れる、などの工夫をすることで対処することもできます。

また、クーラーボックスにはハードタイプとソフトタイプのものがあるので、魚種によって使い分けをするのも有効です。

そして、海水を入れて持ち帰る場合は、移動中の振動などで水が漏れないように、密閉がよりしっかりできるものを選択する必要があります。

クーラーボックスにを使うのに必要な物とは?

釣りでクーラーボックスを使う時に何か他に必要になるものはあるのでしょうか?

まず、クーラーボックス内を冷やすための氷が必要になります。

普通の氷を使用しても問題はありませんが、氷は時間が経つにつれて溶けてしまいます。

そのため、氷よりも市販の保冷剤を使用することをおすすします。

保冷剤の使い方は、事前に冷凍庫などで保冷剤を凍らせておいてキンキンに冷えたものをクーラーボックスに入れておけばOKです。

ハードタイプやソフトタイプなど種類や大きさが様々なので、使い方によって選択する良いでしょう。

他にも大型のクーラーボックスなど重量がある時は、移動するのにキャリーがあると助かります。

キャリーにクーラーボックスを乗せてゴロゴロと引けば、釣り場への移動も楽チンです。

小型のクーラーボックスの場合は、肩掛け用のベルトが付いていると便利ですね。

釣りにオススメなクーラーボックス紹介

クーラーボックスは、いろんなメーカーから多種多様な種類のものが販売されています。

釣りだけではなく、キャンプや海水浴などの他のアウトドアや行楽などでも活躍しています。

先程までで、場合によって様々な使い方があると、クーラーボックスのことをご説明してきました。

それでは、一体どのようなものを選べば、釣りに最適なのでしょうか?

そこで、ここでは釣りに適しているクーラーボックスをご紹介していきます。

・ダイワ クーラーボックス クールラインII

サイズ(cm):30×48.5×34
重量:4.1kg
容量:20L

釣りメーカーでお馴染みのダイワのクーラーボックスになります。

持ち運びにも便利なお手頃サイズです。

サビキ釣りや投げ釣りなどの小型の魚を入れるのにおすすめです!

・シマノ クーラーボックス スペーザ ライト

サイズ(cm):34.7×76.6×32.0
重量:6.1kg
容量:35L

こちらもお馴染みシマノのクーラーボックスです。

少しサイズが大きめになるので、大型の魚を釣り上げたときにも便利です。

いろいろな使い方ができて便利です!

他にも最近ではこんな便利なクーラーボックスも発売されています。

・ダイワ クーラーボックス シークールキャリーII SU2500

サイズ(cm):33.0×53.5×39.0
重量:4.8kg
容量:25L

なんと、クーラーボックスに直接キャリーが付いたタイプになります。

これなら重たいものを入れても、釣り場の移動もラクラクです。

もちろんキャリーのハンドルはしまうことができるので、使わない時はコンパクトになります。

【釣り上級編】先の尖ったハサミの使い方

前述でご説明した通り、アジやサバ、イワシなど青魚といわれる種類の魚はアシが早く、「氷締め」をしっかりとしていたとしても、食べる頃には傷んでいることがあります。

青魚のアシが早い原因は、その魚の持つ血液と消化酵素にあります。

これは魚全般にいえることなのですが、魚の臭みは血液にあります。

血液は死後の変性が早く、時間と共に魚特有の臭いが強くなります。

そのため、鮮度を維持するためには、血抜きをする必要があるのです。

また、青魚は他の魚と比べ消化酵素の働きがとても強く、死後自分の体までも分解していきます。

しっかりと冷やして持ち帰ったのにも関わらず、内蔵周辺の肉が溶けているようになってしまうのは、この消化酵素が原因です。

さらに、サビキ釣りで釣った青魚は、寄せ餌を大量に食べていることが多く、その餌の臭いが移ることも多くあります。

ですので、その痛みの原因である血液と内臓をしっかりと取り除くことが重要となります。

そこで、鮮度を保つために簡単なハサミの使い方と手順をご紹介します。

まず、バケツに海水を汲んでおきます。

魚が釣れたら、魚の肛門にハサミ先端を刺して、口まで腹を切開していきます。

切開した腹に指を入れ、内臓とエラを取り除きます。

最後に、腹骨と背骨の繋ぎ目に血合いがあるので指でこすりながら、汲んでおいた海水の中で洗います。

洗った魚は、そのままクーラーボックスに入れます。

この方法で、青魚も新鮮な状態で持ち帰ることができます。

なお、この処理で出た内臓とエラは海に捨てることで、血の臭いに反応してより魚が集まってきます。

そして、この内臓は異臭の原因になるので、防波堤などには絶対に捨てないようにしましょう。

クーラーボックスは魚用と別にもう一つあると便利!

釣りは、年間通して楽しめますが、暑い時期は熱中症対策が必要となります。

その暑さ対策としても、クーラーボックスを活用しましょう。

魚用とは別に一つ用意して、釣りをする人の飲食用や冷感グッズの保冷として使うことをおすすめします。

やはり、熱中症予防のためにも飲み物は必需品でしょう。

そこで、クーラーボックスに飲食物を入れるときの使い方をご紹介します。

まず、入れる前にクーラーボックスを冷やしましょう。

暑い時期は、何もしていないクーラーボックスの中はかなり暑い状態になっています。

そのため、飲み物を入れる前に、あらかじめ保冷剤などで冷やしておくようにしましょう。

冷えたら下に保冷剤を敷き詰め、飲み物や食べ物などを入れ、上にも保冷剤を敷き詰めます。

そのように上下で冷やすと全体を冷やすことができます。

次に、保管時の注意ですが、保冷されるクーラーボックスとはいえ、直射日光があたってしまっては効果を下げてしまいます。

炎天下に置く場合は、クーラーボックスの上にアルミシートなどで断熱するといいでしょう。

また、開閉は必要最低限にすることで、保冷剤がとけるのを防ぐことができます。

このように、意識してクーラーボックスを使うことで、効率よく冷やし続けることができます。

なお、どうしてもクーラーボックス2個用意するのが難しいという場合は、クーラーボックスを汚さない使い方でご紹介した方法であれば、袋の外部の隙間に冷たい飲み物を入れておくこともできます。

また、飲み物だけでなく、冷やしたタオルなども常備しておくと気持ちよく釣りを楽しむことができますよ。

クーラーボックスの使い方はさまざま!

釣りにクーラーボックスは必需品です。

締めた後、直接魚を入れて持ち帰ることもできますし、なるべく汚さない方法もあります。

ご自身に合った使い方を選んでくださいね。

また、魚の鮮度保持だけではなく、楽しい釣りの最中に熱中症にならないようにするためにも、飲み物や食べ物、タオルなどの保冷として、ぜひクーラーボックスを上手に活用していきましょう。

クーラーボックスを上手に使って新鮮な状態で釣れた魚を持ち帰ろう

釣りの楽しみはやっぱり釣れた魚を食べることです。

自分が釣った魚だからこそ、より美味しく感じます。

だからこそ、魚を新鮮なまま持ち帰りたいですね。

クーラーボックスを正しく使って、釣りをより楽しいものにしましょう。

尚、クーラーボックスは重曹で洗った後、天日干しをすることで臭いの除去ができます。

次回もすぐに使えるよう、メンテナンスはしっかりとしてくださいね。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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