ワタリガニを釣りたい!その特徴や釣りポイントとは?

最終更新日:2019/07/13

魚釣りを楽しむ人は多いですが、カニ釣りに挑戦する人も増えています。

カニというと高級食材なため、食べる機会が多い食材とは言えないですよね。

そこで、「楽しみながら高級食材を釣りたい!」ということで、カニ釣りをしている方も多いようです。

この記事では、カニの中でもワタリガニを中心に、その特徴や釣りポイント(場所)や釣る際のポイントなどについてご紹介します。

水揚げ量1位は愛知県!ワタリガニとは?

まず、「ワタリガニ」についてご説明します。

ワタリガニは「カニ下目ワタリガニ科」に属するカニの総称のことを指します。

ガザミ・イワンガザミに代表される「ガザミ属」を指す名称で、甲羅の形状から「ヒシガニ」と呼ばれることもあるようです。

ワタリガニの見た目の特徴としては、一番後ろの脚が平べったい形状をしているところです。

その平べったい足がオールのような働きをするため、泳ぐのに役立つのです。

ワタリガニは、北海道の南部から南の日本全域に生息していて、その多くは関東から南の方に分布しているといわれています。

平成23年産で最も多い水揚げを誇ったのが愛知県で、次に福岡県、愛媛県となっています。

愛知県の水揚げ量は全国の中でも大変多いですが、個人が楽しめるワタリガニの釣りポイントも愛知県にはたくさんあります。

詳しい釣りポイントについては後述していきます。

ワタリガニの釣りポイントとカニ網!

続いて、ワタリガニを釣るためには、どのような場所を狙えばいいかについてご説明します。

前述したように、ワタリガニはほぼ日本全域に生息しているので、たくさんの海で見つけることができます。

しかし、ワタリガニの釣り方は、基本的に網を海中に投げ入れる方法であるため、海の底に障害物があるとうまく釣れません。

前提として、「海中に障害物がない砂地」であることが釣りポイントになってきます。

釣りポイントが分かったら、カニを釣る「カニ網」についてご紹介します。

ワタリガニの仕掛けをカニ網といいます。

通常はイカや魚の切り身などのエサを網に結び付け、呼び寄せられたカニを網に引っ掛けるというように使います。

初心者の方でも簡単にできる仕掛けも販売しているので、ご紹介します。

【アマノ釣具:投げ釣り用 かに網 30号付 特大】

この仕掛けには、えさを入れるネットとカニを捕獲するためのネット、さらにこれを海中に沈めるためのおもりが付いています。

この仕掛けを竿の先端に付けて、カニがいそうなポイントに投げ入れるだけなのでとても簡単ですね。

続いて、仕掛けとともに使用する釣り竿です。

【プロマリン:サーフレイダー】

カニ網は重くなるため、引き上げるには強靭な釣り竿が必要になるため、耐荷重性の高いこちらがおすすめです。

ワタリガニ釣りを楽しむためのポイント!

カニ網釣りについて、もう少し詳しくご紹介していきます。

カニ網釣りは、えさを求めてやってきたワタリガニがネットに入ったり、くっつくまで確実に待つ必要があります。

時間がかかってしまうため、いくつかの仕掛けをしておくことも1つの方法です。

いくつかの仕掛けをしておいて、時間で引き上げることによりたくさんのカニを釣ることができますね。

釣りブログでは「待っている間は、他の釣りを楽しんでいる」といった声も見られました。

カニ釣りでは、カニだけにしばられず、他の魚を釣ったりと、時間を有効に使えるのも嬉しいポイントですね。

待ち時間ですが、網を投げてから30分くらいがちょうど良いようです。

カニを釣るためのポイントは「網にしっかりひっかかるまで待つ」です。

せっかく寄ってきたワタリガニが逃げてしまっては勿体ないですよね。

次の項では、初心者の方におすすめの釣りポイントについてご紹介します。

初心者が楽しめる釣りポイント!海の釣り場!

初心者の方でも安全に釣りを楽しめる釣りポイントといえば、「海の釣り場」として釣りブログなどで紹介されている場所です。

このような場所が全国にあり、釣りブログなどでは「ワタリガニが釣れた」との情報もあります。

その中から2つ、おすすめの釣り場をご紹介します。

まずはじめにご紹介するのが、前述した日本一のワタリガニの水産量を誇る、愛知県にある釣り場です。

愛知県にはこのような釣り場がいくつもありますが、その中から1つご紹介します。

【緑が丘エコパーク】

渥美半島の付け根の北側の渥美湾に面している公園がこちらです。

駐車場・トイレも設置されているため、お子さん連れでも安心して楽しめます。

ワタリガニだけではなく、サバ、メバル、カセゴをはじめ10種類以上の魚を釣ることができます。

続いてご紹介するのは、神奈川県の釣り場です。

【あぶずり港】

江の島の南東部に位置し、三浦半島の付け根の西側にある港です。

この周辺一帯は「葉山漁港」や「葉山港」ともいわれています。

こちらもトイレ・駐車場が完備されています。

砂底があり、ワタリガニはもちろんのこと、季節ごとに沢山の種類の魚が釣れるのも特徴です。

ワタリガニの旬はいつ?

ワタリガニの釣りポイントについてご紹介しました。

この項では、ワタリガニを食べる観点から見てみましょう。

では、ワタリガニの旬の時期とはいつなのでしょうか。

ワタリガニには、一般的にオスの旬とメスの旬があるのです。

メスの旬は赤い内子が大変美味しい時期である、12月から6月初旬ごろです。

内子とはカニの卵巣のことで、濃厚な味わいで焼いたり蒸したりしてさまざまな楽しみ方があります。

ワタリガニ通の方からは、「冬の寒い時期よりも春の4月から5月のメスの内子が美味しい」との感想も見られました。

オスの旬は7月から10月ごろまでです。

オスはメスのように内子を持っていませんが、身詰まりが良く甘さもあります。

その甘さはメスの10倍ともいわれているほどです。

実際にワタリガニを釣って、味を確かめてみていくださいね。

カニ釣りを楽しみたい!ワタリガニと同様に人気のカニ!

これまでワタリガニについてご紹介しました。

ワタリガニは購入したとしたら味、価格ともに比較的高く人気の種類です。

しかし、人気のカニ釣りのターゲットはワタリガニだけではなく、数種類あるので参考にしてくださいね。

●イシガ二

日本の全域に渡って生息しているカニであり、釣りポイントもたくさんあるため、カニ釣りでも人気が高い種類です。

岸に近い浅瀬に生息しているので、簡単に釣りあげることができるのも特徴です。

●ヒラツメガニ

イシガ二と同様、良く釣れるのでカニ釣りで人気の種類です。

日本全域で見つけることができ、少し小ぶりですが殻が柔らかく食べやすいのでおすすめです。

●タイワンガザミ

青みがかった色をしていることから、アオガニとも呼ばれています。

味の良さから、こちらも人気の種類です。

「ガザミ属」に分類されるため、ワタリガニに含まれますが、一般的に知られているワタリガニとは色が違いますね。

他の釣りと並行してワタリガニ釣りを楽しもう!

ワタリガニはほぼ日本全域に生息していて、初心者の方にも簡単に釣ることができます。

魚釣りとは異なり、網をしかける形になるので気長に待つこともポイントです。

その間に、他の魚を釣ることもできるので、一石二鳥で楽しめますよね。

この記事を参考に、ワタリガニ釣りを楽しんでください。