【キャンピングカーの冷蔵庫】冷えない原因とすぐできる対策5選

最終更新日:2023/12/14

【キャンピングカーの冷蔵庫】冷えない原因とすぐできる対策5選

キャンピングカーに必要不可欠な装備のひとつ、冷蔵庫。キャンピングカーに冷蔵庫があると快適にキャンプを楽しむことができます。ただし、キャンピングカーの冷蔵庫は、使用電力が限られているので使い方を工夫しないと、冷えにくいことがあり余計に電気を消費してしまう場合もあるようです。
この記事では、キャンピングカーに装備される冷蔵庫について、冷えない原因や効率的な使い方、おすすめのメーカーなどについてご紹介します。

キャンピングカーが人気の理由

キャンプブームが続く中、キャンピングカーの人気が高まっています。
日本RV協会の調査によると、キャンピングカーの保有台数は右肩上がりが続き、今後もその勢いが続く可能性が高いです。

キャンピングカーの中でも、軽自動車がキャンピングカー仕様になっている、軽キャンピングカーの売上が特に伸びています。
もはやアウトドアだけにとどまらない、キャンピングカーの人気の理由について調べてみました。

  • 宿泊の費用や手間がかからない
  • ペットも一緒に連れていける
  • キッチンが備え付けられているので食事を楽しむことができる
  • 電源やシャワーやトイレなど生活に必要な設備があり、非常時も安心
  • 軽キャンピングカーなら、比較的価格がリーズナブルで入手しやすい
  • 6輪タイプで居住性を重視したものもある
  • レンタル利用も可能

キャンピングカーの冷蔵庫の電源はつけっぱなしでOK?

キャンピングカーの冷蔵庫の電源は、ソーラーパネルの装備の有無、サブバッテリーの容量、使用状況などによって、常時つけっぱなしにできるかどうかが異なります。

ソーラーパネルを搭載したキャンピングカーの場合、ソーラーパネルから発電した電力で冷蔵庫を稼働させることができるため、外部電源に接続しなくても、冷蔵庫の電源を常時つけっぱなしにできる場合があります。

ソーラーパネルを搭載していないキャンピングカーの場合、エンジンを始動して発電した電力で冷蔵庫を稼働させるか、外部電源に接続する必要があります。
エンジンを始動しない状態で冷蔵庫を稼働させると、サブバッテリーの電力が徐々に減っていくため、サブバッテリーの容量に余裕がある場合に限り、冷蔵庫の電源を常時つけっぱなしにすることができます。

キャンピングカーの冷蔵庫の電源をつけっぱなしにしておくことのメリットとデメリット

キャンピングカーの冷蔵庫の電源をつけっぱなしにしておくことには、以下のようなメリットやデメリットがあります。

メリット

  • 冷蔵庫が常に冷えているので、いつでもキャンプに行くことができる
  • 冷蔵庫内の食材の鮮度をキープできる

デメリット

  • 加熱部分やコンプレッサーなどの可動部分の劣化が進みやすくなる
  • 自動霜取り機能がないので、長期に渡って連続使用すると大量の霜が付く
  • ソーラーパネルを装備していても、夜間は充電できない

キャンピングカーの冷蔵庫はあまり冷えない?

キャンピングカーの冷蔵庫が果たす役割は大きく、暑い夏でも食材を傷める心配がありませんし、いつでも冷たい飲み物を飲むことができます。
冷凍庫もあれば、氷を入れたりアイスを冷やしたりすることも可能です。

ただ、キャンピングカーの冷蔵庫は家庭用と比べると小さいですし、使える電力も限られるため、なかなか冷えないといったこともあるようです。

キャンピングカーの冷蔵庫が冷えない理由

キャンピングカーの冷蔵庫が冷えない理由には、以下のようなものが考えられます。

  • 物を詰めすぎている
  • しっかり冷えるまでの数時間を考慮しない
  • 冷えた庫内に常温のものを入れる
  • 排熱口が塞がれている
  • 十分に排熱されていない

キャンピングカーの冷蔵庫をしっかり冷やす方法5つ

キャンピングカーの冷蔵庫を、しっかりや冷やすための5つのポイントをご説明します。

  • 冷蔵庫の電源は、出かける前夜に入れる
    キャンピングカーの冷蔵庫は、しっかり冷えるのに数時間ほどかかります。
    出かける際に電源を入れても急には冷えませんので、出かける前日の夜に電源を入れておくと良いでしょう。
  • 冷蔵庫に入れておくものは、あらかじめ冷やしておく
    家庭用の冷蔵庫と比べて小さいキャンピングカーの冷蔵庫は、庫内の温度が変わりやすい特徴があります。
    冷蔵庫がせっかくよく冷えても、そこに常温のものを入れると庫内の温度が一気に上がってしまうことがあります。
    それを防ぐためにもキャンピングカーの冷蔵庫に入れるものは、事前に冷やしておくことがおすすめです。
  • 庫内にものを詰めすぎないようにする
    キャンピングカーの冷蔵庫も家庭用のものと同じように、冷気を循環させて庫内のものを冷やしています。
    ものを詰めすぎると冷気が循環せず、冷えない原因になってしまいます。
    キャンピングカーに備えられている冷蔵庫の容量は、90Lが多いようです。
    90Lというと1家族分の食料は入りますので、ギュウギュウに詰めるようなことは避け、隙間ができる程度に入れるようにましょう。
  • 頻繁に開閉しない
    家庭用の冷蔵庫よりも小さいキャンピングカーの冷蔵庫は、庫内の温度が上下しやすいです。
    頻繁に扉の開閉を行うと温度が上がりやすいので、開閉はなるべく最小限にとどめましょう。
  • キャンピングカーの冷蔵庫が冷えない時は排熱を考える
    キャンピングカー用冷蔵庫の場合も、家庭用の冷蔵庫と同じように排熱口があります。
    不要な熱を外に排出する排熱口が塞がれていると、冷蔵庫は冷えにくくなります。
    排熱口の場所や、しっかり排熱されているかを確認してみましょう。

キャンピングカー用冷蔵庫の消費電力を抑える使い方

キャンピングカー用冷蔵庫の消費電力を抑える使い方をお伝えします。

  • ペットボトルの水や、肉や魚などの食材などを凍らせて入れておく
    食材や水を凍らせて入れて置くことで食材の持ちも良くなりますし、保冷剤のような役目を果たします。
  • 前の日から冷却しておく
    出発してから12Vで冷やすよりも食材がよく冷えます。
  • 排熱口にエア循環ファンを取り付ける
    静音タイプのファンがおすすめです。

キャンピングカーに人気-3WAY冷蔵庫とは

3WAY冷蔵庫とは、ガス・直流電気・交流電気の3つの使い方ができる冷蔵庫のことです。
ガスで冷やすことができ、電気を使用しないので電源のない所でも稼働してバッテリーの電力を消費しないことが特徴です。

カセットボンベを入れるだけで冷やすことができ、コンパクトなのでキャンピングカーにもぴったりでしょう。

3WAY冷蔵庫の12Vモードが冷えない時は

3WAY冷蔵庫のユーザーの中には、12Vモードが冷えにくいと感じる場合があるようです。
このような場合は、電圧降下が起こっている可能性もあるため、冷蔵庫を昇圧させると改善する場合があります。
また、トレーラーの送電用リレーの配線を太いものに交換することでも、電圧降下を抑えることができるでしょう。
冷却能力をチェックするには、昇圧器を回路に入れた時と入れなかった時の、両方の冷蔵庫の消費電力を測定することで確認することができます。

おすすめのキャンピングカーの冷蔵庫メーカー

キャンピングカーに使用するのに人気の、車用冷蔵庫を取り扱うメーカーについてご紹介します。

エンゲル

エンゲルの冷蔵庫は、自動車用・船用ともに快適に使用できる冷蔵庫です。
早くよく冷えることで評価が高く、欧米やオーストラリアへの累計出荷台数が350万台以上という実績があり、日本をはじめ世界各地で使われています。
エンゲルの冷蔵庫には、以下のような特徴があります。

  • マイナス18度まで冷やすことができる
  • 車でも家庭でも使えるポータブルシリーズも展開
  • 作動音を抑え就寝時も快適
  • 優れた耐震構造で走行中も安心
  • エコ性能で消費電力が抑えられる

エンゲルの冷蔵庫が故障した時は

エンゲルの冷蔵庫が故障した場合は、全国の代理店と特約店で修理の相談を受付けしてくれます。
ただし使用のモデルが製造終了後9年以上経っている場合、修理できない可能性があります。

モビクール(旧WAECO)

ブランド名がワエコ(WAECO)からモビクール(MOBICOOL)に変更になった、ポータブル冷凍冷蔵庫のメーカーです。
アウトドアシーンはもちろん、ドライブや家庭でも活躍する冷蔵庫がたくさんあります。
楽天市場などでも探すことができるアイテムを一点ご紹介します。

TC14FL WAECO温冷蔵庫

500mlのペットボトルが12本、または2Lのペットボトルが2本入る大きさです。

電源電圧DC12V/24V
消費電力60W(DC12V時)、75W(DC24V時)
重量5.5kg
容量14L(500mLペットボトル12本または、
2Lペットボトル2本)
庫内温度設定1℃~15℃(冷蔵使用時)
50℃~65℃(温蔵使用時)
サイズ幅303×奥行450×高さ328mm
TC14FL WAECO温冷蔵庫

ボナルカ(Bonarca)

ボナルカからは、設定温度になると消費電力が0ワットになる、省エネモデルの製品を一点ご紹介します。

ボナルカ:車載用冷凍冷蔵庫

15Lと大容量なので、3~4人程度の家族やグループで利用する食材の保存に便利です。
ACとDCの2種類の電源が使えるので、車内だけでなく室内でもコンセントにつないで使用することができます。
バッテリー上がりを防ぐため、一定以下の電圧になると自動で電源が切れる、低電圧保護機能を搭載しています。

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