テント泊登山を行う場合、「荷物が重い」、これが気おくれしてしまうポイントのひとつでしょう。
テントやバーナーなど、多くのギアを持って行かなければなりませんよね。
しかし、最近「ウルトラライト」という言葉を耳にしたことはありませんか?
これが、登山の重い荷物に対する悩みを解消してくれることに期待できるのです。
このウルトラライトについてと、ザックに詰めるべき登山用のギアたちをこの記事でご紹介します。
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ウルトラライト登山とは?
登山を行う場合、高尾山など日帰りでできる場所であれば、荷物が重いということはあまりありませんが、テント泊の場合は変わってきます。
1泊するための荷物などを持ちながら登山することになるからです。
そのためには、テントやバーナー、寝袋などのギアを持参しなくてはなりません。
1つ1つ準備すると、荷物がとても多く重くなってしまいますが、最近「ウルトラライト登山」のスタイルが広まりつつあります。
このウルトラライト登山とは、ザックの中身を必要最低限に厳選することで、荷物をより軽くするスタイルのことをいうのです。
さらに持参するギアも、機能は劣らずに軽量のものを選んで持って行きます。
これにより荷物を軽量化し、快適に登山をすることが可能になるのです。
ウルトラライトのメリットとは?
ウルトラライトで登山するメリットについて、みていきましょう。
先ほどもお話ししましたが、ウルトラライトとは必要最低限の荷物をザックに詰めて登山を行うスタイルです。
荷物が軽くなれば、もちろん身軽になりますよね。
そのため、快適に山を登れるだけでなく、体力も消耗しにくくなるのです。
体力が残っていると、危機管理に対する意識も働いている状態が長くなるので、事故などを未然に防ぐことができ、安全に登山することにもつながります。
こういったメリットにより、最近ウルトラライトで登山を行う方が増えつつあるのです。
しかし、ウルトラライト登山を行う場合は、注意しなければいけないことも当然あります。
次の項でお話ししますので、ウルトラライトに目を向けている方は一度読んでみてくださいね。
ウルトラライトの注意点も知っておこう!
ウルトラライトによって荷物の軽量化を可能にできますが、注意点も当然あります。
まず挙げられるのは、「使用するザック」です。
ウルトラライト志向のザック(ULザック)もあるのですが、これを使う場合、ほかのギアたちも軽量のものを用意しなくてはなりません。
ULザックだけでなく、ザック以外のギア(水筒、クッカーなど)も細かいところまで軽量化されていないと、体の負担が増してしまう恐れがあるのです。
ザックだけ軽くてほかのものが重ければ軽量化したとはいえませんし、結局背負ったときの体感は重いままですよね。
快適に登山を行うためのウルトラライトが、反対に体に負担を与えてしまっては意味がありません。
ですから、ザック以外のギアも全て軽量のものにできれば、ULザックであっても体に負担を与えることはなくなります。
また、持っているULザックが自分の体に合っていない場合も、同様に体に負担を与えてしまうので注意する必要があります。
使うザックによっても、ウルトラライトで快適に登れるかが変わりますので、ザックを選ぶときは注意して選ばなくてはなりません。
ほかにも、「必要なギアを削らないこと」や「余計なアイテムは持参しない」ということも頭に入れておきましょう。
ザックに詰める!登山に必要なアイテムとは?
ウルトラライトの注意点についてお話ししたところで、ここでは登山に必要といえるギアは何があるのかをご説明していきます。
「もっと身軽に動きたい!」という思いが強いほど、必要なものまで削ってしまうことがありますので、最低限登山に必要といえるアイテムを知っておきましょう。
富士山など1泊する登山の場合でお話ししていきます。
まずは、もちろんザックです。
このあと、登山にオススメのザックもご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
つぎに、テントです。
荷物のなかでは、1番重くて大きいといってもいいでしょう。
最近では自立式のものも増え、800gほどの軽量サイズのテントもあります。
そして、シュラフも重要ですね。
シュラフとは寝袋のことで、こちらも最近では十分な温かさがありながらも、コンパクトで軽量サイズのものが増えてきています。
軽量のものはだいたい320gほどのものです。
また、登山の場合はマットも用意しておきましょう。
登山道は石などが多くあまり整備されてはいませんし、標高が高くなるにつれて気温も下がります。
断熱材の高いマットであれば、寝るときにシュラフと一緒に使用すれば、十分な温かさを維持しながら睡眠をとることが可能です。
ウルトラライトでは130gほどのものが良いでしょう。
夜のマストアイテムといえば、ランタンです。
折りたたみ式のランタンであれば、収納も便利です。
また、70g前後のソーラー式のランタンもあるので、電池を持って行く必要もなくなりますよ。
ほかに、バーナーや熱源、クッカー、飲食料、防寒着、着替え、充電器なども大切です。
本格的な登山の場合は、トレッキングポールも用意しておきましょう。
折りたたむことが可能なものもあるので、使わないときはコンパクトに収納することができます。
さらに、ヘッドライトやヘルメット、コンパスなどもそろえると良いですね。
ファーストエイドキットという、必要最低限のアイテムが搭載された携帯アイテムも持っておくと安心です。
これらのトータルをだいたい7kg前後で用意できれば、ウルトラライトといえるでしょう。
重さなども厳選すれば、5kg代でそろえることも可能となります。
いざ登山に行く際は、ご紹介したアイテムを用意し、必要ではなさそうなアイテムは省くようにしてくださいね。
登山用ザックを選ぶ!ポイントを押さえよう
前の項で、登山に必要といえるギアなどについてお話をしてきました。
ウルトラライトでは、必要最低限とはいえ多くのアイテムを7kg前後で用意することが可能なのですね。
次にここでは、多くの荷物をまとめるための、登山用のザックの選び方についてお話をしていきます。
ザックを選ぶときのポイントには、2つあります。
1つめは、ギアなどの容量で選ぶことです。
登る山によって必要になるアイテムも変わりますから、容量も変わってきます。
例えば、日帰り登山や山小屋がある山で1泊する場合は、だいたい荷物は30L前後になります。
また、テント泊の場合は、50~80Lほどの荷物になることでしょう。
登る山によって必要となる荷物の量も違うので、その山に合った荷物の容量のザックを選ぶ必要があります。
2つめは、体にフィットするかで選ぶことです。
自分の体に合ったザックでないと、重さがかかる部分にかたよりが出てしまうため、疲れやすくなってしまうのです。
きちんと背面長(首の後ろの突起した骨から腰骨まで)の長さを測り、その長さに合ったサイズのザックを選びましょう。
もし、背面長の長さが42cmの場合はSサイズのザックがオススメです。
「ザックも軽くしたいからこれ!」というように、きちんと試着せずに軽さ重視でザックを選んでしまうと、せっかくウルトラライトでそろえたとしても、逆に体を負担にさせてしまいます。
こういったことのないように、登る予定の山に必要な荷物の容量と自分の体にフィットしたザックを選ぶようにしてください。
登山に行くなら!オススメのザックをご紹介
ここでは最後に、登山にオススメのザックをご紹介していきます。
選ぶときは、先ほどのポイントを意識して選ぶようにしてくださいね。
【グレゴリー バルトロ65】
テント泊の場合にオススメのザックです。
サイズが3展開あり、S-61L、M-65L、L-69Lとなっています。
背負い心地もこだわって作られているので、体への負担を与えにくくしてくれます。
ザック自体の重さはそこそこありますが、ウルトラライト登山でも活躍が期待できるでしょう。
【ノースフェイス テルス30】
M-28L、L-30Lの2サイズ展開です。
機能性と耐久性に優れているので、登山で活躍すること間違いなしのザックです。
日帰り登山や山小屋泊の登山のときにオススメです。
【カリマーSF セイバー30】
こちらもノースフェイス同様、日帰り登山などにオススメのザックです。
30Lの容量が入るザックで、比較的軽量のものです。
背面にクールメッシュが備わっているので、快適な背負い心地を与えてくれます。
登山でも活躍しますが、キャンプやタウンユースでも使えるので、使い勝手の良いザックですね。
ウルトラライトで登山をはじめよう!
荷物が重いことで、今まで登山に気おくれしてしまっていたら、この機会にぜひウルトラライトに目を向けてみてはいかがでしょう。
全てのギアを軽量化することが重要になりますが、以前よりも快適で安全に登山を行うことが可能となります。
そのときはザックにも気を配るようにし、自分の体に負担を与えないようなザックを選ぶようにしましょうね。