ユニフレームのペグがスゴイ!ステンレス製の持つ特徴とは

最終更新日:2019/07/04

キャンプというと、テントやタープに注目しがちですが、それを支える大切なアイテムがあります。

それが『ペグ』です。

ペグひとつ取ってみても、さまざまな形状や素材のものがあり、奥が深いのがキャンプギアの世界ですね。

今回お話しするのは、ユニフレームのステンレス製ペグについてです。

強靭なペグというと鍛造ペグが有名ですが、ユニフレームのステンレス製ペグはそれに負けない品質のペグなんですよ。

テントやタープ設営の要!ペグとは

テントやタープを張るときに必要な道具はいくつかありますが、中でも『ペグ』は重要なアイテムです。

ペグとは、テントやタープを設営するときに地面に打ち込む『杭』のことです。

このペグをしっかりと地面に打ち込んでおかないと、テントやタープが固定されず、風で飛ばされたり抜けてしまったりして危険です。

ペグ自体は地面に打ち込まれて見えない存在ですが、実はとても重要な役割を担っているのです。

ペグはテントやタープの土台となる部分ですので、しっかりしたものを選びましょう。

形状や素材もいろいろありますので、使用する地面に合ったもの選ぶことが大切です。

ここでは、ペグの種類をいくつかご紹介します。

▼ピンペグ

1本の金属棒を曲げた形状のペグです。

ヘッドがO型になっているものもあります。

地面に刺さりやすい反面、柔らかい地面だと抜けやすいのが難点です。

▼スチールペグ

強度があり、石が混じった地面でも使うことができます。

▼ネイルペグ

シンプルな棒状のペグです。

プラスチック部品が付いているものもあります。

▼Vペグ

断面がV字になっています。

硬い地面でも刺さりやすいのですが、溝に土が溜まりやすいのが難点です。

▼Uペグ

断面がU字になっています。

柔らかい地面には対応しますが、保持力はあまりありません。

▼プラスチックペグ

軽くて持ち運びには便利ですが、折れやすいです。

ペグの種類は、形状だけでなく素材もさまざまです。

スチール、ステンレス、アルミニウム、チタン、プラスチックなど、素材によって強度や値段が変わってきます。

迷ってしまったら、ユニフレームやスノーピークなどの実績のあるブランドのものを選ぶと良いですよ。

鍛造ペグ最強説を覆すユニフレームのステンレス製ペグ

ペグにはさまざまな種類があり、素材によっても特徴が異なることはお話ししました。

数あるペグの素材の中でも、鍛造ペグは硬い地面や石が多い地面でも打ち込むことができる上に曲がりにくい素材として、キャンパーの間では人気を集めています。

そして、鍛造ペグの代名詞として有名なのが、スノーピークの『ソリッドステーク』です。

石を砕くほど強靭なペグは耐久性にもすぐれ、ペグは消耗品という概念を覆しました。

値段が高めということと、重いということが欠点として挙げられますが、使いやすさと耐用年数の長さを考えると大きな欠点ではありません。

しかし、「強靭なペグといえば『鍛造ペグ』」という概念をさらに覆したのが、ユニフレームのステンレス製『パワーペグSUS』です。

ステンレス製ですから鍛造ペグと比較すると軽量であるうえに、コンクリートブロックに打ち込んでも変形しない強靭さも持ち合わせているのです。

ステンレス製ならではの特徴『軽い』

ユニフレームのパワーペグSUSの特徴について詳しくお話ししていきます。

まず、『軽い』という点です。

スノーピークの鍛造ペグ『ソリッドステーク』と比較してみましょう。

▼200mm

パワーペグSUS 200→約70g

ソリッドステーク20→75g

▼300mm

パワーペグSUS 300→約100g

ソリッドステーク30→180g

▼400mm

パワーペグSUS 400→約170g

ソリッドステーク40→330g

200mmでは重さの差が5g程度で、そこまで大きな差にはなりません。

しかしその差は、300mmになると80g、400mmになると160gにもなります。

長くなればなるほど、ステンレス製の強みである軽さが活きてきます。

この重さの差は、ペグ1本程度では感じることが少ないかもしれません。

しかし、ペグは10本20本と使うことになるため、最終的には大きな差になります。

荷物を軽量にしたいときには、ステンレス製のパワーペグの方が優勢です。

シンプルデザインのペグは手入れも楽

次の特徴は『手入れが楽』という点です。

ユニフレームのパワーペグSUSの『SUS』は、「Steel Special Use Stainless」の略です。

これはステンレス鋼材を意味しています。

ステンレスの特徴といえば、錆びにくさですよね。

お手入れが雑でも錆びにくく、簡単に水分を拭いておくだけでも大丈夫です。

また、何の塗装もされていないため、ステンレスならではの清潔感があり、すっきりと洗いやすいのもうれしいポイントです。

泥は意外にこびりついて取れにくく、ペグを洗うのも大変です。

その点、パワーペグSUSは余計な装飾などがないため、するっと汚れが落ちて手入れが楽なのです。

続いての特徴は、『刺さりやすく抜きやすい』という点です。

パワーペグSUSの200と300は、Φ7mmと細めの作りになっています。

そのため、どのような地面でも石の間を通ってするすると刺さってくれます。

また撤収の際も、つるっと引っかからずに抜くことができます。

ユニフレームの自信作!ステンレス製だけど強靭!

最後に、『強度』です。

強度といえば鍛造ペグというのが多くのキャンパーの共通認識ですが、それに負けずとも劣らないのがユニフレームのパワーペグSUSです。

さすが品質では定評のあるユニフレームの製品なだけあります。

ステンレス製であることから、打ち込んだら曲がってしまうというイメージがあるかもしれませんが、パワーペグSUSは強靭です。

ヘッド部分は平打ちされており、それによって強度が増しています。

さらに、ヘッドの曲げ加工によって中心軸が一致しているため、打ち込みやすい設計です。

石が多いキャンプ場や硬い地面でも、パワーペグSUSはしっかり刺さってくれます。

鍛造ペグの強度に近い強度を持つペグであるといえます。

公式サイトでも、「コンクリートブロックに打ち込んでも変形しない」と強調されています。

その強度にいかに自信があるのかがわかりますね。

鍛造ペグと比較して、ずば抜けて強靭というわけではありませんが、匹敵する強度を持ち合わせています。

ユニフレームのステンレス製ペグにもデメリットがある

どのような道具にもメリットとデメリットがあるように、ユニフレームのパワーペグSUSにもデメリットがあります。

それは『打ちにくい』という点です。

強度に問題はありませんが、打面が小さいため、ハンマーがしっかり打ち込めないことがあります。

鍛造ペグの場合、打面が平らになっており打ち込みやすい形状になっています。

しかし、パワーペグは打面が曲がっており、ハンマーが滑ってしまうことがあるのです。

ステンレス製でつるっとした質感も手伝って、打ち込むのに少し手間取るかもしれません。

慣れてしまえばそこまで打ちにくいということはないかもしれませんが、雨が降っているときなどはてこずる可能性があります。

そして『安定性が物足りない』という点です。

鍛造ペグを使っている人がステンレス製のパワーペグSUSを使用すると、軽くて安定しないと感じることがあります。

しっかり地面に刺さればもちろん安定しますが、軽さが逆に使いにくいと感じる人もいます。

こちらも慣れになりますので、大きなデメリットではありませんが、重いペグが好みの人には向いていません。

このようにデメリットを2つお伝えしましたが、ステンレス製のパワーペグSUSは、鍛造ペグと比較しても大きく劣るとはいえません。

場面に合わせて、鍛造ペグだけでなくパワーペグSUSも持っておくと、さまざまなシーンで活躍してくれることに間違いはありません。

おすすめなのは両方揃えておくこと!

ユニフレームのアイテムはそっけないデザインに見えますが、実は使いやすさや強度が考え抜かれて作られています。

ペグだけでなく多くのアイテムをユニフレームは取り扱っていますが、一度使ってみるとファンになってしまいますよ。

今回ご紹介したステンレス製ペグは、鍛造ペグと比較してもとても魅力的です。

どちらか選ぶよりも、両方揃えておくのがおすすめです。