燻製は、リーズナブルな食材でも驚くほど風味豊かになる調理法です。実は、燻製は簡単な方法でバーベキューとともに楽しむことができますよ。
この記事では、ダンボールやアルミ皿といった身近なものを使って、初心者でも手軽にできる燻製の方法をご紹介します。買うと高い燻製ですが、自分で作ると安上がりです。ぜひバーベキューと一緒に安上がりに作ってみましょう。
バーベキュー燻製は初心者でも簡単
スモーキーな味わいが人気の燻製。
独特の風味がたまらなく好きという方も多いでしょう。
袋を開けたらそのまま食べることができる、THE さBAR(ザ・サバー)という燻製サバも、テレビでの紹介や口コミなどで人気ですよね。
燻製を買って食べるのも良いですが、自分で作ると安上がりな上に、おいしさもひとしおですよ。
一見作るのは難しそうな燻製ですが、その作り方はシンプルで、食材をいぶすだけ。
ダンボールやアルミ皿など、身近にあるもので簡単に作ることができるのです。
近年では、バーベキューとともに燻製を楽しむ方が増えているようですよ。
身近な食材の風味が変化するのを手軽に楽しめるので、バーベキューをする際は、燻製作りにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
バーベキューセットで燻製をダンボールで作る方法
スモークウッドは木くずが固形になったもので、一度点火すると燻煙を出し続けます。
熱源がなくても煙が出続けるので扱いやすく、バーベキューセットで燻製を作るのに初心者の方にもおすすめの燻煙剤です。
【用意する道具】
- ダンボール2枚
- スモークウッド
- お好きな食材
- 焼き網(ダンボールに合うサイズ)
- ガムテープ
【手順】
- ダンボールを隙間までガムテープで止めて底と天井をあけて立てておく
- ダンボールに焼き網を通す穴をあける
- ダンボールに焼き網を通し、食材をのせる
- バーベキューセットに入れたスモークウッドに着火する
- ③をバーベキューセットにかぶせる
- もう一枚のダンボールを蓋にして煙が出ないようにする
- 2時間ほど経ち、スモークウッドが燃え尽きたら完成
バーベキュー燻製をアルミ皿で作る方法
洗い物は焼き網とアルミ皿だけという後片付けも簡単な、バーベキューで楽しむ燻製の作り方をご紹介します。
【用意する道具】
- 深さ5cm以上のアルミ皿 2枚
- 焼き網
- スモークチップ
- お好きな食材
【手順】
- アルミ皿にスモークチップを大さじ一杯ぐらい入れる
- チップを入れたアルミ皿の上に焼き網をのせる
- 焼き網の上に食材をのせ、バーベキューの網の上にのせる
- 煙が出てきたら、上からもう一枚のアルミ皿をかぶせる
- かぶせたアルミ皿が風などで飛ばないように上に石を置き、約5分いぶす
- 皿をあけてみて、色が着いていたら完成
色づきが足りない場合は、スモークチップを足してさらに5分ほどいぶします。
バーベキューコンロで燻製を作る方法
蓋付きのバーベキューコンロで燻製を作る方法をご紹介します。
蓋がなければ、ステンレスのボールなどでも代用できますよ。
【用意する道具】
- キッチンペーパー
- 炭
- お好きな食材
- 火おこし器や着火剤
- トング
- スモークチップ
【手順】
- 食材の水分をキッチンペーパーなどで拭き取る
- おこした炭の上にスモークチップをのせる
- 焼き網に食材をのせる
- 蓋をして約5分経ったら、食材を裏返す
- もう一度蓋をして5〜10分いぶす
バーベキュー燻製をおいしくするポイント5つ
せっかく作るなら、おいしい燻製を味わいたいもの。
バーベキューで作る燻製をおいしくする、ちょっとしたコツをご紹介します。
その1 食材の乾燥はしっかりと
水分を多く含んだまま燻製すると、酸味が出てきます。
お肉や魚など水分が多いものは、時間をかけて乾燥させると旨味が増しますよ。
干し網がある場合は、干網に食材を入れて風通しの良いところで半日以上乾燥させましょう。
干し網がない時は、食材にラップをせずに冷蔵庫に入れておきます。
その2 食材の水分は拭き取る
水分を少なくすることで、燻製時間も大幅に軽減できます。
食材の水分は、燻製前にキッチンペーパーなどでしっかり拭き取りましょう。
水分の多い魚介類などは前日から下ごしらえをしておくと、より旨味が凝縮されますよ。
水気を拭き取ったお肉や魚、タコやホタテといった食材に塩コショウを振り、ラップをしない状態で冷蔵庫に入れておくだけでも脱水できます。
その3 食材は下ごしらえしよう
お肉は脂肪や血管、スジなどを取り除き、燻製しやすい形に整えましょう。
魚も内蔵やエラ、血合いを取り除いておくと食べやすくなる上に、品質が落ちることも避けることができます。
その3 食材は脂身の少ないものがおすすめ
脂身の多い食材だと脂がしたたってチップなどに付くと火が着くことがあります。
温度が急に上がったり、食材が焦げたりしますので、お肉なら脂身の少ない鶏肉や牛もも肉などがおすすめです。
その5 熟成させるとより味が馴染む
燻煙した後は、風通しの良い日陰や冷蔵庫に寝かせておくと、味に深みが出ます。
作りたてもおいしいですが、ほとんどの燻製は熟成させると味が馴染み、よりおいしくなりますよ。
熟成後は、そのまま食べても、冷やしても、食べる直前に加熱してホットスモークにしても楽しむことができます。
バーベキュー燻製におすすめの食材
燻製の魅力は、なんと言っても身近な食材が変化して楽しめるということ。
幅広い身近な食材がスモークでいぶすことにより、食欲をそそるかおり高い食材に変身しますよ。
ここでは初心者の方でもバーベキューで燻製にしやすいおすすめの定番食材から、お菓子や果物などの変わり種までをご紹介します。
- 卵
- チーズ
- ソーセージ
- 鶏ささみ
- ベーコン
- 手羽先
- かまぼこ
- サーモン
- ししゃも
- ホタテ
- 明太子
- ナッツ
- ちくわ
- たくあん
- 豆腐
- たこ焼き
- 餃子
- ポテトチップス
- バナナ
- りんご
- マシュマロ
- チョコレート
フライパンで作る簡単燻製レシピ
ご家庭で気軽に楽しめる、フライパンで作ることのできる燻製レシピをご紹介します。
フライパンがあれば、バーベキューシーンでなくても燻製作りを楽しめますよ。
おつまみに最適・カマンベールチーズ燻製
【用意するもの】
- フライパン
- フライパンの蓋
- 焼き網
- アルミホイル
- スモークチップ
- カマンベールチーズ
【手順】
- フライパンにアルミホイルを敷く
- アルミホイルにチップをのせ、焼き網を置く
- 焼き網の上に、カマンベールチーズをのせたアルミホイルを置く
- 蓋をして強火で加熱する
- 煙が出てきたら、中火〜弱火にする
- 約10分加熱して完成
急いで燻製を作りたい時は
- 食材を薄く切る
- 燻製中に様子をチェックし、水分が出ていたら拭き取る
最後に、時間短縮して燻製を作る方法をご紹介します。
急いで燻製を作りたい時は、食材を薄めに切ると良いでしょう。
乾かす時間がなかったという場合などは、燻製中に中の様子を確認すると水分が食材から出ていることがあります。
この水分を燻製中でも拭き取ることで、時間短縮にもなり酸味も抑えられるでしょう。
燻製は簡単に作ることができますので、ぜひポイントをおさえてスモーキーな風味を楽しんでみてくださいね。