初めてでも美味しく!SOTOの燻製器の使い方と簡単レシピ

最終更新日:2019/01/16

キャンプの華、アウトドア料理。

多彩なメニューの中に『燻製料理』があります。

「やってみたいけど取り扱いが難しそう…」と思っている人も多いのではないでしょうか?

燻製器も簡易的なものが簡単に入手できるようになり、敷居がかなり下がっています。

まさに「始めるなら今!」です。

今回は、ホームセンターでよく目にするSOTOの燻製器の使い方をご紹介しながら、燻製ライフの入口へ誘っていきます。

ホームセンターでも見かけるSOTOの燻製器

メイドインジャパンのブランド『SOTO』。

簡易的なつくりながら、日本人の目線での細やかな気遣いもあり、信頼性も十分です。

初めて燻製をする人には、入門用でいろいろ使い倒してみることができ、自分でスモーカーを手作りしているような玄人にも、小物をちょっとだけ燻煙したい時なども、サブ機として小回りがきく感じに使えます。

初級者から上級者まで、それぞれに使い勝手がよい燻製器(スモーカー)が取り揃えられています。

その中から、今回はほとんどのホームセンターに置かれている段ボール燻製器『SOTO 燻家(スモークハウス)』を使用します。

付属品にスモークウッドも付いているので、食材さえ準備すれば初めての燻煙がすぐに行えます。

食材とこの燻家があればもうスモークができる、それだけで燻製が身近に感じませんか?

では、詳しい使い方とその魅力をお伝えしていきます。

燻製の種類とSOTOの燻家

燻製の方法には、「熱燻」「温燻」「冷燻」の、3種の燻製法があることを念頭に置いておきましょう。

・冷燻:20~40度までで燻煙する方法で、適した料理はスモークサーモンなど

・温燻:60~80度ぐらいで燻煙する方法で、適した料理はチーズやゆでたまごなど

・熱燻:80~120度ぐらいで燻煙する方法で、適した料理はベーコンなど

簡単にご説明すると、このような感じになります。

冷燻は、大きな燻煙器を使わないと食材に対して大量の煙を低温にして、くゆらせることができないので、今回は温燻か熱燻となります。

使用するのは、初心者入門編で誰でも失敗なくスモークすることができるSOTOの優秀な燻製器、『SOTO 燻家(スモークハウス)』です。

こちらは段ボール製の初心者向きスモーカーです。

ただの段ボールと侮るなかれ。

しっかりとした作りになっており、組み立てた後の食材やスモークウッドの出し入れのしやすさや簡単な使い方などで、評価が高いアイテムです。

そして、燻煙によるスモーク料理の出来映えに「燻製ってこんなに簡単にできるんだ!」と感動できるはずです。

さらに、段ボール製ですが、実は一度だけでなく繰り返し使用することができます。

ただ、ベーコンなどで飛んだ油が蓄積すると、段ボールなので火がついてしまうことがあるので、何度も使う際には内側の汚れなどに注意してください。

燃やしてしまったことのある経験者からの助言です。

段ボールを最大限に活かした低価格も魅力なので、一度試してみたいと思っている人にもぴったりです。

燻製器の使い方~下ごしらえ~

それでは今回は、すぐにできる簡単なおつまみ、ししゃもとチーズを同時に温燻する使い方をご紹介します。

初めは、「どれぐらいの煙が出るか」という感覚が分からないと思いますので、キャンプ場など、人に迷惑をかけない場所でやってみましょう。

【材料】

・ししゃも 4匹
・雪印の6Pチーズ 6切(1パック)

ししゃもは普通に売っている一夜干しでOKです。

カラフトししゃもでもかまいません。

チーズはナチュラルチーズよりプロセスチーズのほうが味が調えられている分、燻製の香りによく合います。

しかし、プロセスチーズは子供用に作られているところもあるので、柔らかいものも多いです。

今回の燻製は、付属のスモークウッドなのであまり温度は上がりませんが、それでも溶けてしまう可能性があります。

堅さが安心できる「雪印の6Pチーズ」で試してみてください。

こういった試行錯誤も楽しみのひとつです。

また、次回以降にいろいろなチーズに挑戦してみるのも面白いと思います。

では、手順です。

まずは、説明書に沿ってSOTOの段ボール製スモーカー『燻家』を設置します。

その際、金棒2本は『中』の穴に差し込みます。

チーズは銀紙をはがし、燻製器の大きさにしたアルミホイルに置いておきます。

ししゃもはキッチンペーパーなどで水気を拭き取っておきます。

これで下ごしらえは終了です。

それでは、燻製してまいりましょう。

燻製器の使い方~調理~

まず、金棒の2本それぞれにストローごとししゃもを吊るし、ストローだけ抜きます。

そして、燻家の中にセットします。

続いてチーズを置いたアルミホイルを金網に乗せて、先ほどのししゃもを吊るした金棒の上に置き、上部の蓋を閉じます。

SOTOの燻製器はこういった金棒の取り付け位置も、食材の大きさなどによって、絶妙の高さで設定できる使い方があるのがうれしいところです。

セットが終わったら、付属していたスモークウッドの角の部分にライターなどでゆっくり火を近付け、煙が出てきたらアルミ皿の上に置いて、スモーカーの下部にセットします。

スモークウッドに、もし着火してしまった場合は、その火はしっかりと吹き消してください。

今回のセットだと、あまり気にすることもないかと思いますが、チーズは汗が出てしまうとその汗に燻煙の香りが染みついて、チーズが酸っぱくなってしまうことがあります。

30分ほど燻煙した時点で、一度上部を開けてみて、チーズが汗をかいてないか確認してください。

かいていたらキッチンペーパーなどで拭きとって、せっかくなのでひっくり返して反対面も燻煙しましょう。

付属のスモークウッドは「1時間半は煙を出す」とのことです。

初回なので、注意深く見守りながらその一本を燃え切らせてください。

煙が消えた時が、ししゃもとチーズの燻製の完成時です。

取り出してそのまま味わってみてください。

ねっとりと香ばしいチーズにビールも進み、しっとりとした一夜干しに燻煙の香りが一層お酒のうまみを際立たせるししゃも。

想像するだけで唾が出るあの薫香の風味を、専門店で買うのでも、店内で食べるのでもなく、リーズナブルに、しかも自分で作った味として味わえるはずです。

この感動はやはり、作ってみた人にしか味わえないものです。

燻製器の使い方~お片付け~

先ほども書いたように、使い捨てのように見えてしまう段ボール製の燻製器。

しっかりとしていて、使い方を誤らなければ複数回使えるので、きちんと片付けてぜひ、また使ってあげましょう。

まずは段ボールの中で、アルミ皿の燃えカスは、しっかりと火元が消えていることを確認して、燃えるゴミで捨ててください。

金属部分は、すすが付いて黒くなっているところもあるかもしれませんが、黒いのは衛生的に汚いというわけではありません。

むしろ、ししゃもやチーズの脂が問題です。

しっかりと布やキッチンペーパーなどでふき取ってから、折りたたんでしまいましょう。

ここでワンポイントです。

スモークした後の燻製器はどうしてもすすが付き、そのまま他のキャンプ用品と一緒に片付けるとなると、他の道具や、車載であれば車が汚れてしまったりします。

かといって、専用の袋を買うのもちょっともったいない気がしますよね。

特にこれくらいの値段のスモーカーだと、汚れも相まって、「使い捨てでいいかな?」と思ってしまうかもしれません。

しかし、SOTOの段ボール製燻製器は本当にしっかりしていて、一度で捨てるにはもったいないです。

そこで、解決策は100円ショップにあります。

お店にもよりますが、大型のトートバッグで不識布や厚手のビニールのものがワンコインで購入できます。

これですと、バッグ内の汚れも気にせずいられますので、片付ける時もそのまま入れられてとっても楽です。

さらに大口で大きいので、段ボール燻製器一式に、黒くなってもかまわない専用の軍手、キッチンペーパー、そしてスモークウッドとライターやバーナーも、一緒に入れてしまえます。

これで、いつでも使えるスモークセットが完成します。

ただ、熱燻終わりなどに高温のまま片付けないようにくれぐれも注意してください。

SOTOの色々なタイプの燻製器を使ってステップアップ!

SOTOの段ボール製スモーカー燻家は、もちろん熱燻もできますが、やはり紙製ということですこし怖いですね。

ベーコンなどの脂たっぷりなものになると引火も心配です。

そう考えますと、やはり燃え移る心配のない鋼板製の燻製器がほしくなります。

☆『SOTO おかもち香房 ST-123』

こちらは使い勝手にこだわった、本格的なアウトドアスモーカーです。

アルミ製で軽量、多彩な機能と付属品で、キャンプだけでなく家庭でも燻製料理ができる優れものです。

使い方も燻家と変わりませんので、ステップアップに最適です。

さらに、「家でもやりたいけどあの形だと絶対に煙が室内に漏れて、臭いが取れなくなりそうだ」とお思いの方には『SOTO スモークポット Coro(コロ)・スモークポット Don(ドン)』があります。

こちらはキッチンで手軽に燻製ができる陶器製の燻製器です。

陶器製なので食材に熱をしっかり伝えつつ、滞留する燻煙であっという間に燻製が仕上がるので、熱燻にぴったりと言えるのです。

SOTOの段ボール燻製器の使い方から基本を学んでみよう

何よりもまずは、「美味しい!」と思えるのが一番です。

SOTOの燻製器『燻家』なら、使い方も簡単で軽くて持ち運びしやすく、さらにサイズもお値段もすべて、スモークを始めるのにぴったりだと思います。

今回の「チーズ&ししゃも」を皮切りに、ゆくゆくは、スモークチキン、ホタテやイカといった魚介類や、手の込んだベーコン、ビーフジャーキーなどもお試しください。

楽しみは広がっていきます!

みなさんも、自分で作った美味しいスモーク料理に舌鼓を打って、その先のディープな世界に足を踏み入れてみませんか?

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