バーベキューはアウトドアシーンでも最高においしく楽しい食事ですが、網が焦げたり食材がくっついてしまうことがありますよね。そのような時、網はどのように扱えば良いのでしょうか?
また、正しくメンテナンスすれば、バーベキューの網は繰り返し使えるものです。
この記事では、バーベキューの網について、焦げ付き防止やくっつかない方法、洗い方や保管方法など、基本的なお手入れについて幅広くご紹介します。網について知識を深めると、もっとバーベキューを楽しむことができますよ。
バーベキューの網がくっつかない方法5つ
バーベキューの網に食材がくっついてしまうと、食材はもちろん、網も焦げてしまう原因になります。
動物性タンパク質は熱を加えると、50度以上で鉄やステンレスなどの金属に反応して焦げ付く熱擬着という化学反応が始まります。
この熱擬着を起こらないようにするためには、酢を使うことが効果が大きいのをご存知ですか。
焦げ付かないようにするために、バーベキューの網がくっつかない方法をご紹介します。
焦げ付きを予防しておくと、網も洗いやすいので使用後のお手入れが楽になりますよ。
その1 網に油や酢を塗る
網に油や酢を塗ることで、食材がくっつきにくくなります。
酢にはタンパク質を変性させて焦げ付きを防ぐ効果があります。
酢がない場合は油で代用できるので、ハケやキッチンペーパーなどで網に塗っておきましょう。
特大サイズの網など大きい場合も、まんべんなく網全体に塗ることがポイントです。
その2 食材をすぐに網に乗せない
炭に火がつき始めたばかりでまだ炎が青く見える時は、火力が強いので焦げ付きの原因になります。
火力が強い火のつき始めに調理するのは避けて、すこし待ちましょう。
焼きすぎると肉の脂が落ちることにより、焦げ付きの原因になります。
炭の中心が赤く、周りは白くなっている状態で焼くのがベスト。
炭のない場所も作り、遠赤外線の熱だけで焼けるような弱火の場所も作っておくことがおすすめです。
その3 食材にレモン汁を塗る
食材を焼く前にレモン汁を塗ると、網とくっつきにくくなります。
加熱することで酸味が飛びますので、味が酸っぱくなることはありません。
15分くらい網を温めてから、食材を乗せましょう。
その4 網の上に鉄板シートを置く
バーベキューグリルシートやグリルメッシュ、バーベキューマットなどと呼ばれる鉄板シートを置くことで、網の焦げ付きを防止できます。
使い回しができる上、後片付けも丸めるだけなので簡単です。
シートを切り取る時は必ず手袋を使い、怪我のないようにしましょう。
その5 網の上にフライパンを置く
網の上にフライパンを置けば、網自体に焦げは付きませんよね。
けれども、フライパンに焦げ付きが起こる場合があるでしょう。
その場合は、フライパンの上にアルミホイルを敷くと焦げ付きません。
フライパン用のホイルシートなどを使うと、油も不要で焦げ付きません。
一般のアルミホイルを焼き肉などで使う場合は、アルミホイルを一度丸めてしわくちゃにして使うと、アルミホイルの凹凸の隙間に肉の脂が落ちてヘルシーです。
バーベキューの網の洗い方の手順
バーベキューの網は、使ったあとは必ず洗って汚れを落としましょう。
時間が経っても洗わないでいると、汚れがこびりついて落としにくくなってしまいます。
ここでは、セスキ炭酸ソーダを使った網の洗い方の手順についてご説明します。
1.網にくっついている食材は焼き切る
バーベキューを楽しんだ後の網には、肉などの食材が付いていますよね。
網を洗う前に、それらの網に付いているものをトーチバーナーなどの炎で焼き切ると、洗うのが楽になります。
バーナーで汚れを焼き切る際は、付着物が残っている所にだけ炎を当てて、網が歪まないようにしましょう。
まだ炭に火が着いている場合は、網にアルミホイルを被せて15分ほど放置しておくと、汚れや付着物が炭となって落としやすくなります。
2.セスキ炭酸ソーダ水を作る
セスキ炭酸ソーダとは、重曹と炭酸ナトリウムで構成された、手に優しいアルカリ剤です。
重曹だけで使うよりも水に溶けやすく、油汚れを分解するパワーに優れます。
セスキ炭酸ソーダは、ダイソーなどの100均で手軽に入手することができますよ。
このセスキ炭酸ソーダ約5gを、500mlの水に溶かしよく振って、セスキ炭酸ソーダ水を作ります。
100均などで販売しているスプレーボトルに入れると、吹きかける時便利です。
3.セスキ炭酸ソーダ水を網に吹きかける
網にたっぷりと吹きかけます。
クーラーボックスなどにセスキ炭酸ソーダ水と網を入れ、浸け置きするのも効果的です。
4.10分ほどおく
セスキ炭酸ソーダ水を吹き付けたまま、油汚れが浮いてくるまで約10分おきます。
5.アルミホイルや金ブラシでこすり洗いする
ふんわりと丸めたアルミホイルや、金ブラシなどでこすって汚れを落とします。
アルミホイルと水が触れることにより発生する金属イオンは、細菌の繁殖を防いでぬめりが付くことを防止すると言われています。
食材などを包んでいたアルミホイルがあれば、使い捨てにせず積極的に活用したいですね。
6.水で流す
水で洗い流し、しっかり乾燥させて終了です。
網をコンロに固定する焼き網ストッパーなども、同様の方法で洗うことができます。
バーベキューの網をすぐに洗えない時は
水やセスキ炭酸ソーダが、すぐに用意できない場合もありますよね。
そのような時は、近くの砂利を利用することができます。
網を砂利の上に置いて前後左右にこするように揺らすと、摩擦によって汚れが落ちます。
すぐに洗えない時などに試してみてくださいね。
バーベキューの網の保管方法
しっかり乾いたら、網に食用油を塗る
油が保護膜となって、錆付きを防ぎます。
網を新聞紙で包む
新聞紙が不要な油を吸い取ります。
網をビニール袋に入れて、袋の口を閉じ保管する
ビニール袋に入れることで、周囲のものに油が付着することなく保管できます。
また、しっかり袋の口を閉じることで、虫の侵入を防ぐことも可能です。
網を保管する場所はバーベキュー道具の近くに置いておくと、次回用意するのにスムーズでしょう。
バーベキューの網は100均などでも販売されているので、使い捨てにされる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、きちんと洗って汚れを落とし正しい方法で保管すれば、また次回のキャンプに快適に使うことができますので、寿命がくるまで大切に使ってみてはいかがでしょうか。
バーベキューの網は何ゴミか
メンテナンスして大切に使っていてもバーベキューの網は消耗品なので、繰り返し使っているうちに寿命が来ます。
錆付きがひどくなったり歪んできたり、網が切れた場合は怪我をしないうちに廃棄しましょう。
処分する際、バーベキューの網は何ゴミかで迷ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。
バーベキューの網は持ち帰り、お住まいの自治体が定めたゴミの日に不燃ゴミとして出してください。
バーベキューは近隣の迷惑にならないように楽しもう
皆で盛り上がる楽しいバーベキューですが、自宅の庭でのバーベキューは煙やにおいなどで近隣の迷惑になりやすいものです。
近隣の方への思いやりを持って、マナーを守って楽しみましょう。
ご近所の方へ配慮したいポイントは、以下のようなものです。
- 事前にバーベキューすることを挨拶して知らせておく
- 煙の出にくい炭を使う
- 網や脂が落ちると火力が強くなるので、鉄板を使う
- 炭ではなくガスを使う
- メニューはにおいの出にくいものを選ぶ
- お子様の声や談笑、音楽などの騒音に注意する
- 夜遅くまでバーベキューをしない
深夜まで続く宴会の雰囲気は、住宅街の中では迷惑に感じるものでしょう。
キャンプのように、マナーを守ってクワイエットタイムを心がけることがおすすめです。