グレゴリーと言えば、タウンユースから本格的な登山まで対応したバックパックが有名ですが、「テールメイト」や「クイックポケット」などのバッグも定番で人気があります。
ここでは使い方が難しそうな「クイックポケット」についてみていきたいと思います。
グレゴリーはどんなブランドなのか
グレゴリー社(Gregory Mountain Products )は、1977年にウェイン・グレゴリーがサンディエゴで立ち上げたバックパック専門の会社で、バックパックのパイオニアとも言われています。
人間工学に基づいたデザインは体にフィットし、本格的な登山からタウンユースまで使えるバックパックとして、世界中の人々に愛され続けています。
2014年には、スーツケースで有名なサムソナイト(Samsonite International S.A.)がグレゴリーを買収し、アジアでの販売を強化しています。
グレゴリーは、2015年に20年ぶりにロゴをリニューアルさせたことでも話題になりました。
グレゴリーには有名な定番アイテムがいくつかあります。
最も有名なのは、タウンユースで使える「デイパック」や「テールメイト」ではないでしょうか。
今回ご紹介する「クイックポケット」も、デイパックやテールメイトといった定番アイテムの一つです。
長年愛され、根強いファンも多いクイックポケットですが、どんなところが人気なのでしょうか。
クイックポケットの特徴と使い方についてみていきます。
グレゴリーのクイックポケットの使い方はサイズで変える
グレゴリーのクイックポケットは、S・Mと2種類のサイズがあります。
クイックポケットSサイズは、幅16センチ・高さ16.5センチ・マチ5.5センチです。
容量は1.5リットルで重さは145グラムと、かなり小さいタイプのショルダーバッグです。
入れるものとしては、デジカメ、スマートフォン、コインケースやキーなど、小さいものに限定されます。
長財布や大きいスマートフォンなどは、はみ出してしまう可能性が高いです。
Sサイズのクイックポケットは、その名の通り「ポケット」感覚で厳選した、貴重品だけを持ち運ぶような使い方をするのがいいでしょう。
一方、クイックポケットMサイズは、幅14.5センチ・高さ19センチ・マチ5.5センチです。
容量は2リットルで、重さは155グラムとなっています。
マチの大きさはSサイズと変わらず、幅と高さが少しずつ大きくなっています。
パッとみたときのSサイズとの違いは、そこまで感じられない程度の大きさです。
Mサイズのクイックポケットは、背の低いタイプボトルであれば、500ミリリットルのペットボトルを2本入れることが出来ます。
大きいお財布を入れたい方や、ペットボトルを携帯したい方はMサイズがおすすめです。
グレゴリーのクイックポケットはショルダーストラップで使い方を変えられる
グレゴリーのクイックポケットに付いているショルダーストラップは取り外しが出来、長さの調節が可能です。
このストラップの長さを変えることで、いくつかの使い方が出来ます。
アウトドアの際にはクイックポケットが作業の邪魔にならないようにしたり、タウンユースのときにはコーディネートのアクセントとするなど使い分けが出来ます。
キャンプや音楽フェスなど、アウトドアでアクティブに活動するときには、ショルダーストラップを一番短くして、片腕を通し、クイックポケットを斜めに掛けるのがおすすめです。
そうすることで、メッセンジャーバッグのような使い方になります。
ストラップを短くしたクイックポケットを背中にして掛けると、キャンプなどでしゃがんで作業するときに、荷物が邪魔することなく作業を進められます。
ストラップを短くしたクイックポケットを体の前側に掛ければ、音楽フェスや人が多いイベントの際などで、周りの人に荷物が当たる心配もなく、また盗難の防止にもなります。
特に、海外旅行の際に貴重品を入れる用のバッグとしてクイックポケットを使用する場合には、盗難防止の観点からも、体の前に斜め掛けにすることをおすすめします。
逆に、タウンユースとして使う場合には、ストラップを長くするのがおすすめです。
クイックポケットの花柄や迷彩柄は、普段のコーディネートのアクセントとしても使えます。
ストラップを長くして、腕を通さず片方の肩に掛ければ、特にワンピースなどの女性のコーディネートによく合います。
グレゴリーのクイックポケットの背面ループの使い方
グレゴリーのクイックポケットの最大の特徴と言えば、ポケットの裏側に付いている背面ループです。
このループがたくさん付いていて、どんな風に使ったらいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
この背面ループの使い方をみていきましょう。
まず、ポーチの上部に縦に付いているループですが、こちらは2通りの使い方が出来ます。
一つは、そのループにベルトを通してベルトポーチとして使う方法です。
そうすることで、ショルダーストラップを使わないので肩に負担がかからず、ベルトでポーチが安定するのでよりアクティブに活動することが出来ますね。
もう一つの使い方は、カラビナを取り付けて、クイックポケットをベルトループにひっかけるという方法です。
この使い方をすれば、素早く取り外しが出来るので、何度も外したり付けたりしたい場面で便利です。
グレゴリーのクイックポケットの背面ループはショルダーハーネスで使える
グレゴリーのクイックポケットの背面上部に付いているループは、ベルトに通したり、カラビナを付けたりして使うことが出来ましたね。
次にご紹介したいのが、背面の上下に横向きで付いている2つのループです。
こちらのループは片側にスナップボタンが付いているので、取り外してさまざまなものや場所に取り付けることが出来ます。
バックパックやザックのラッシュポイントと呼ばれる、アクセサリーを取り付けられる部分にクイックポケットを通せば、バックパックに収納を増やすことが出来ます。
特に登山やアウトドアでおすすめなのが、ザックのショルダーハーネスにクイックポケットを取り付ける使い方です。
そうすることでポケットが少ないザックでも、素早くスマートフォンやカメラなどを取り出すことが出来ます。
タウンユースでも、バックパックのショルダーハーネスにクイックポケットを付ければ、素早く取り出してすぐにしまいたい交通系ICや入館証、家や車のキーを入れておくのに便利ですね。
クイックポケットの子ども用バッグとしての使い方
最後におすすめしたいのが、グレゴリーのクイックポケットを子ども用のバッグとする使い方です。
クイックポケットの良さであるその小ささを活かして、子ども用のバッグとする使い方はいかがでしょうか。
子どもにシンプルな服を着させるときに、子ども向けのキャラクターバッグを合わせてしまうと、いまいちコーディネートが上手くいかないこともありますよね。
そんなときにグレゴリーのクイックポケットを斜め掛けすれば、一気に大人っぽいコーディネートにすることが出来ます。
子どもの身長に合わせてショルダーストラップを調節することも出来ますし、両手が使えるので転びそうになっても手が出やすくなります。
また、グレゴリーの製品は強度の高いナイロンを使っているので、子どもがキャンプや公園でたくさんクイックポケットを使っても生地が摩耗することが少ないです。
クイックポケットは自分次第で使い方の幅が広がる
グレゴリーのクイックポケットの使い方をご紹介しました。
使い方が限定されないので、いろいろなシチュエーションで活躍するのも嬉しいポイントですね。
特に背面にある3つのループは、アイデア次第でどんな使い方も出来そうです。
ぜひ、グレゴリーのクイックポケットをチェックしてみてください。