ドッグランは、犬を楽しく遊ばせることができる場所として、多くの飼い主に人気です。
しかし、事故やトラブルも後を絶ちません。
この記事では、ドッグランで実際に起こった事故の事例や、ドッグランでのトラブルを防ぐために飼い主ができることをご紹介しています。
ドッグランの利用には慣れているという人も、これからドッグランデビューを考えている人も、ぜひ読んでみてください。
ドッグランでのトラブルが増えている!
最近のペットブームによって、「ドッグラン」が人気を集めています。
ドッグランは、犬を自由に遊ばせることができる施設です。
面積もとても広いので、飼い主も安心してリードを放せますね。
犬が思い切り走り回れる場所は狭い日本にはあまりありません。
自由に走り回って遊べるのは、日頃、狭い室内などで飼われている犬たちにとっては、ストレス解消に最適ですよね。
また、施設によっては、ドッグカフェなどが併設されていたりもします。
小型犬から中型犬、大型犬まで様々な大きさの犬たちがドッグランでの遊びを楽しむ様子はテレビでも時々伝えられます。
それを見て、「自分の飼っている犬も連れて行きたい!」と思う飼い主は多いですよね。
しかし、犬にとって快適に過ごせるはずのドッグランで、トラブルや事故が増えています。
せっかく、普段できないことを楽しもうと行ったドッグランで、トラブルや事故に遭うなんて、とても悲しいことですよね。
実際にどういったことが起こるのか、また、それは一体なぜ起こるのかなどについて、次の章からひとつひとつ見ていきましょう。
ドッグランで起こった事故の事例
ドッグランで起こるトラブルでは、やはり犬が絡んだ事故が多いです。
ここでは、その一例をご紹介します。
●他の犬に飼い犬が咬まれた
飼い犬が、他の犬に咬まれる事故が本当に多いです。
とあるドッグランでは、小型犬が大型犬に咬まれ、小型犬はその後、その怪我が原因で死んでしまいました。
●子供が犬に襲われ、怪我をした
小さな子供と飼い犬を連れて、ドッグランを利用した人の中には、他人の犬に咬まれて子供がケガをした人もいるようです。
きちんと犬を見ておかなかったことを注意してところ、反対に「子供から目を離すのが悪い」と言われ、喧嘩になったというケースも報告されています。
楽しく過ごすはずのドッグランで、こんな被害に遭いたくないですよね。
また、基本的に、ドッグランでのトラブルは、当事者同士で解決しなくてはなりません。
そして、犬や人が怪我をした場合は、医療費の請求などで揉めがちです。
相手の犬が死んでしまった場合には、裁判になった事例もあります。
次の章では、ドッグランでこれらの悲しい事故が起きてしまう原因をお伝えします。
噛みつき事故などのトラブルはなぜ起こる?
先ほど、ドッグランで起こった事故の事例をご紹介しました。
しかし、どうして事故が起こってしまうのでしょうか。
大きな理由としては、主に2つあります。
・ルールを守らない飼い主がいる
・安全対策をしていない施設がある
この背景には、ペットブームで犬を飼い始める人が増え、需要の高まりによってドッグランの数が増えたことも関係しています。
管理人がいて、犬の動きをきちんと見てくれている施設もありますが、犬がドッグランから脱走しても、他の犬や人に危害を加えても、何もしない施設もあります。
一方、ルールがあってもそれを守らない飼い主が多ければ、トラブルは頻発します。
犬同士の相性が悪く喧嘩になりそうなら、飼い主が引き離すことも必要です。
管理人がいるからと言って、飼い犬から目を離して良いわけではないのです。
また、ドッグランには大抵、複数の犬がいます。
その中で、体の小さい小型犬は、大型犬に狙われやすいようです。
体が小さい分、体重も軽いので、大型犬がすごいスピードでぶつかってくれば、吹き飛ばされてしまいます。
大型犬がトラブルを起こすと、飼い主が男性であっても、それを止めるのは困難です。
また、咬みつきや体当たりなどで被害を受けた犬の飼い主から、訴えられることもあります。
そうならないためにも、大型犬の場合は特に、飼い主が名前を呼べばいつでもすぐに戻ってくるように、きちんとしつけておきましょう。
ドッグランでのトラブルに繋がる行動とは?
ドッグランでは、トラブルそのものだけでなく、ドッグランでのトラブルに繋がりやすい飼い主の行動も、問題になっています。
例えば、
・飼い主はスマホに夢中
・飼い主が飼い犬から離れた所で、他の犬の飼い主と喋っている
・飼い犬が今どこで何をしているのか、全く見ない
などが、その代表例です。
これでは、飼い主の責任を果たしているとは言えません。
飼い犬が他の犬から被害を受けても、他の犬に被害を与えても、すぐに対応することができないからです。
ドッグランは、犬のリードを放して自由に走らせることが許されている場所ですが、多くの人と犬が利用する公共の場なので、飼い主は、飼い犬の行動をしっかり見ていなければなりません。
そして、小さな子供連れの人は、子供からも目を離さないようにしましょう。
子供が、犬に咬まれたりぶつかったりして怪我をするという事故も起きています。
自分が遊び始めたときは子供がいなくても、後から子供が来るかもしれないのが、ドッグランです。
そういったことにも注意を向け、安全を保つ努力をしたいですね。
ドッグランでのトラブルは、事故以外にも!
はじめの方で、ドッグランでは犬同士のトラブルが多いとお伝えしました。
しかし、ドッグランで起こるトラブルは、犬同士の事故や犬と人がかかわる事故だけではありません。
ドッグランでは、人同士のトラブルも発生します。
その中で最も多いのが、やはり盗難です。
色々な人がいるので、盗難などにも気を付ける必要があります。
・ちょっと自分のバッグから目を離したら、財布を盗まれてしまった
・帰ろうとして、バッグごとなくなっていることに気付いた
という被害が多いようです。
犬同士のトラブルや子供の怪我に気を付けようと、飼い犬の動きや子供の様子をきちんと見ている人の隙を狙って、貴重品を盗む人もいるのです。
こうしたトラブルは事故というより、事件ですが、やはり咬みつきなどと同じく、飼い主同士で解決するのを原則としている施設が多いです。
そのため、被害に遭ってから慌てることのないように、ドッグランを利用する際には、不測の事態に備えておく(防止策を取る)ことが重要です。
ドッグランでの事故やトラブルを防ぐには?
では、ここまでご紹介してきたようなドッグランでの事故やトラブルを防ぐには、どうすれば良いのでしょうか。
それには、いくつか方法があります。
まず、犬同士のトラブルを防ぐには、
・犬の大きさでエリア分けされているドッグランを利用する
・何があっても飼い犬から目を離さない
ことが重要です。
ドッグラン内に小さな子供がいる場合には、飼い犬を呼び戻すなどの配慮も必要かもしれませんね。
また、ドッグランで盗難被害に遭わないためには、
・盗まれて困るようなものは持って行かない
・財布やスマホなどの貴重品は、肌身離さず持っている
などの自衛策を徹底することで防げます。
自分と自分の愛犬を守れるのは、飼い主だけです。
ドッグランでは、転売目的での犬の盗難もあると聞きます。
また、きちんとしたルールがあっても守らない人もいます。
ドッグランを利用する際には、施設を過信せず、トラブルを防ぐ対策をどんなときでも欠かさないようにしましょう。
安全に気を付けて、楽しくドッグランを利用しよう!
ドッグランでの事故やトラブルには様々なものがありますが、その多くは、飼い主の配慮や心掛けで防ぐことが可能です。
ドッグランで事故やトラブルに遭うと、人にとっても犬にとっても嫌な記憶になってしまいます。
せっかくのドッグランで楽しく遊ぶためにも、利用する一人一人が、安全に気を配った行動を取れると良いですね。