ビブラムソールは、優れたソールとして有名です。
元々は、登山用に作られており、とても丈夫で機能的に作られています。
丈夫なビブラムソールですが、長年使っていれば交換が必要になります。
ここでは、ビブラムソールの種類や交換方法などについてお話ししていきます。
ビブラムソールとは?
ビブラムソールは、イタリアにあるビブラム(Vibram)社が製造しているソールです。
ビブラムは、黄色いロゴマークが印象的ですよね。
ビブラムソールは、1935年に誕生しました。
従来作られていた革のソールとは全く違う、ゴムでできたビブラムソールを作り出したのです。
そして、1937年には、ソールに世界初の加硫ゴムを使った登山靴が評判を呼び、ビブラムソールは有名になっていきました。
現在では、登山靴としてだけでなく、ワーキングシューズ・スニーカー・さらには革靴のソールとしても使われるようになっています。
ビブラム社は、ソール専門メーカーです。
ソールに特化することによって、さまざまな種類のビブラムソールを作ることができたのです。
さて、丈夫で機能的なビブラムソールですが、機能が落ちてきたら交換の必要があります。
定期的にソールをチェックして、機能を満たしているかを確認してください。
ビブラムソールの特長!
ビブラムソールは、機能が優れていることで有名ですが、具体的な特長をご紹介していきます。
①丈夫で滑りにくい
元々は登山用に作られたビブラムソールですので、丈夫に作られています。
また、山の急な斜面や濡れた地面でも、しっかり踏ん張れるよう滑りにくくなっています。
②機能性を伴ったデザインの豊富さ
機能面では上記のほかに、寒い地域で使うことを考えて、マイナス40度でも固くならずに柔軟性を保つ種類があります。
また、ワーキングシューズとして、燃えにくい素材を使ったり、裂けにくいように作られた種類もあります。
そして、ソール専門のメーカーですので、用途に合わせたデザインが豊富にあります。
ビブラム社のよく目立つ黄色いロゴマークが入っていることで、機能的であるという証拠にもなります。
③確かな品質管理
ソールができあがると、品質テストを行います。
その項目は、10以上もあるのです。
そして、実際に使う状況下でのテストを行い、それに合格したソールのみ販売できることになります。
この厳しい品質管理がなければ、ソールの交換時期が早まったりすることになるでしょう。
確かな管理により、ビブラムソールの品質は守られているのです。
ビブラムソールの種類
ビブラムソールは、素材によって種類があります。
アウトドア用のものがありますので、これからご紹介していきます。
〇高登山用 VibramMONT
この「ビブラムMONT」は、本格的な登山をする方におすすめのビブラムソールです。
硬く作られ、耐久性にも優れています。
歩行に困難な岩や雪道においても、滑らずに歩くことができます。
また、気温の変化にも左右されません。
〇軽登山用 VibramTRONT
この「ビブラムTRONT」は、軽登山やトレッキングなどをする方におすすめのビブラムソールです。
MONTよりも柔らかく作られている以外は、機能面では変わりがありません。
〇ロッククライミング用 VibramXSGRIP
この「ビブラムXSGRIP」は、クライミングシューズとして作られたものです。
ロッククライミングやボルダリングに使うことができます。
他のソールと違い、粘着力が強く、最も滑りにくいタイプになっています。
〇雪や氷の歩行用 VibramICETREK
この「ビブラムICETREK」は、雪や氷の歩行に適したソールです。
雪や氷のあらゆる状況でも、優れたグリップ力で滑らなくさせます。
このアウトドア用ソールは、困難な環境の中でも性能を発揮することから、普通のソールの交換時期よりもはるかに長い期間使えるといえます。
交換するなら!おすすめのビブラムソール
ここでは、交換におすすめしたいビブラムソールをご紹介します。
〇Vibram1014(Teton)
登山上級者用のビブラムソールです。
素材は、VibramMONTを使用しています。
〇Vibram1450(Clusaz)
ソールの底がスパイクになっているビブラムソールです。
高登山に使用できます。
ソールの前と踵に溝があるのが特徴です。
そこにアイゼンを取り付けることができます。
〇Vibram1136(Roccia)
素材は、VibramTrontを使用しており、クラシックなデザインになっています。
長く使用され続けているソールです。
軽いアウトドアだけでなく、街中でも使用できます。
〇Vibram564K(Skeleton)
素材は、外側がラバー、中が発砲のEVAを使用しているので、クッション性が高くなっています。
グリップ力もあるため、アウトドアでも活躍します。
〇Vibram1210
あまり凹凸の少ないソールになっています。
ランニングなど軽運動に適しています。
いくつか種類を挙げましたが、実際にはもっといろいろな種類があります。
用途に合わせて、ご自分に合ったビブラムソールを見つけてください。
ビブラムソールを交換したい!時期と場所は?
ビブラムソールが耐久性に優れているとはいえ、機能が落ちないよういずれ交換が必要になります。
交換の目安となるのは、使ってだいたい5年くらいです。
しかし、ソールの素材が何かによっても変わりますし、どれくらい実際に履いているかによっても違ってきます。
あくまでも「交換目安が5年」ということを頭に入れておいてください。
次に、「ビブラムソールをどこで交換するか」ですが、これは買った靴屋さんにまず相談してみましょう。
そこで交換を取り扱っていない場合は、他の靴屋さんに聞いてみたり、靴の修理屋さんに確認してみてください。
また、ネットで交換を行っていることもあります。
取り扱っているビブラムソールの種類は限りがありますので、交換を検討しているのであれば、一度問い合わせをしてみましょう。
ビブラムソールの交換手順
お気に入りの靴のビブラムソール、どのように交換するのか手順をご紹介します。
①ビブラムソールをはがす
ビブラムソールをグラインダーやカッターなどではがします。
②接着剤を塗る
靴と新しいビブラムソールに接着剤を塗ります。
③靴とソールを張り合わす
靴屋さんでは、圧着機でしっかりと張り合わせます。
もし、自分で張り合わせる場合は、靴を履くなどして圧力をかけて接着させてください。
④靴からはみ出ているソールを削る
ドライバードリルなどではみ出したソールの部分を削ります。
ビブラムソールは、自分でも交換することができます。
ただし、仕上がりの出来と安全面から考えると、専門の方にお願いするほうがいいことは明らかです。
街中で使う分には問題ないかもしれませんが、登山など体や靴に負担が大きい場合は、特に自分での交換は避けたほうがいいでしょう。
沢山あるビブラムソールの中からお気に入りを見つけよう!
ビブラムソールは、アウトドア好きな方にはぜひ使ってもらいたいソールです。
とても丈夫で機能的なので、一度使ったらまた使いたくなってしまうことでしょう。
ビブラムソールは交換ができますので、お気に入りの靴をビブラムソールにしてみてはいかがですか。
きっとその良さが実感できるはずです。