登山をしている方は、ビブラムソールを愛用している方が多いのではないでしょうか。
ビブラムは、さまざまな種類のソールがあり、その中でもオールソール・ハーフソール・かかと専用の
ソールなど、さまざまなラインナップが魅力的です。
そこで今回は、登山靴に限らず、街履きする靴に使用出来るソールなど、幅広くご紹介していきます!
ビブラムの歴史を知ろう!
まずは、ビブラムの歴史について、詳しくご紹介していきましょう。
ビブラムは、イタリアの靴底メーカーです。
1935年、イタリアの登山家によって、従来の皮と釘から作られている靴底を覆す、ゴム製の靴底開発を開始しました。
1937年には、加硫ゴムという強度だけでなく、耐熱性や柔軟性に優れた素材を使用した靴底を開発し、ビブラム社を設立しました。
ビブラムの靴底は、瞬く間に有名となり、登山愛好者の定番ともなる製品へとなったのです。
1954年には、ビブラムの靴底を使用している、本拠地イタリアの登山チームが世界第二位の高さを誇るカラコルム山脈の初登頂を達成したことで、さらに信頼・人気共に急上昇していきました。
そして、1969年には、ビブラムのシンボルとも言える黄色のプレートが誕生します。
その後、1999年になると、実際にフィールドテストを行うテスターチームが発足され、製品のさらなる向上に役立っています。
こうして今日に至るまで、ハーフソールやかかと専用ソールなど、さまざまな種類の製品の企画開発を行い、進化し続けているのです。
ソールにはどんな種類がある?ハーフソールって何?
ビブラムでは、登山などで使用するソールだけでなく、ビジネスシーンなどでも使用出来るソールなどさまざまな種類のものが開発されています。
靴を使用していると、知らず知らずのうちに擦り減っていきますよね。
このような状態で履き続けていると、滑りやすくなってしまったりと、靴本来の性能を発揮出来なくなるだけでなく、靴の寿命を削ってしまうことにもなりかねません。
そのため、ソールの貼り替えや補強が必要になるのです。
まずは、靴底全体をかたどった靴底を、または靴底全体を張り替えることを、「オールソール」と言います。
靴底全体とは、「靴底」と言われて思い浮かぶような形のものですね。
ビブラムでも、ほとんどの製品がオールソールです。
もう一つは、ハーフソールです。
ハーフソールは、その名の通り靴底の前半分を補強するもので、滑り止めなどの効果や、擦り減りを防止してくれる役割を果たします。
主に、革靴などに使用するイメージかもしれませんね。
ビブラムソールの種類が知りたい!登山靴にハーフソールってあるの?①
ここからは、ビブラムソールにはどのような種類があるのかをご紹介していきましょう。
●TORONTシリーズ
このソールは、ハイキングなどの、軽めの山登りなどにおすすめです。
耐久性があり、摩擦に強いため登山だけでなく、モータースポーツなどにも使用されます。
しかし、少し素材が柔らかいため、本格的な登山をするという場合にはおすすめ出来ません。
●MONTシリーズ
TORONTシリーズと同じ特徴を持ちながら、さらに硬めのソールになっています。
そのため、岩山や雪山などでも活躍するでしょう。
●ICE TREK
このソールは、タコの吸盤のようなデザインになっており、グリップ力に優れています。
そのため、氷の上などを歩く際に、おすすめです。
寒い地域に住んでいるという方など、日常でも使用出来て嬉しいですね。
●XS GRIP
優れたグリップ力で、粘着性の高いこのソールは、ロッククライミングやボルダリングにおすすめです。
ちなみに、これらのソールはハーフソールはなく、全てオールソールとなっています。
ビブラムソールの種類が知りたい!登山靴にハーフソールってあるの?②
ここからは、街履きの靴に使用出来るビブラムソールをご紹介していきます。
●MORFLEX
発砲素材がベースに使われているソールです。
そのため、柔らかいだけでなく、クッション性に優れているため、疲れにくいと評判です。
外反母趾・偏平足といった悩みを持っている方用の靴にも使用されています。
●MS
平均的な硬さのソールです。
セルフクリーニング設計になっているため、土などが詰まりにくくなっています。
オールソール、ハーフソールの他に、かかと専用のソールと三種類がラインナップされています。
●TOP85
このソールは、かかとのみのソール、ハーフソール、オールソールがあります。
硬めのソールなので、靴裏を保護したり、かかとの修理などに使用することがほとんどでしょう。
●DUPLA・SO
これらも、硬めのソールです。
しかし、硬さの質は違うので、実際に履いて自分に合うものを選んだ方がいいでしょう。
ビブラムのソールを張ろう!初心者にはハーフソールがおすすめ?
ここまで、ビブラムソールの種類をご紹介してきました。
これらの商品は、ネットなどで簡単に購入することが出来ます。
そのため、その他に靴修理を行うための道具が揃っていれば、貼り替えをすることが可能です。
しかし、やはり初心者の方の場合、オールソールの貼り替えとなると難易度が高いようです。
自分で貼り替えを検討しているという方は、まずはハーフソールに挑戦してみることをおすすめします。
では、実際にその方法をご説明しましょう。
【用意するもの】
・ハーフソール
・靴専用接着剤
・スクレーパー
・ヤスリ
・ゴムハンマー
①ハーフソールと靴底をやする
購入したハーフソールの接着面と、靴底をやすりで削りましょう。
②靴底に接着剤を塗る
靴底に接着剤を塗りましょう。
この後、すぐに貼るのは厳禁です。
少し乾くまで放置しましょう。
③ハーフソールを貼る
靴底にハーフソールを貼ります。
この時、ゴムハンマーで、しっかりと圧着させます。
完全に乾くまで、放置しましょう。
④形に合わせて調整
はみ出ている部分を、やするなどして調整しましょう。
ビブラムのオールソール貼り替えは依頼すべき!
先ほどは、自分でハーフソールを貼る方法をご紹介しました。
そこでもお話ししたように、オールソールの場合は、やはり靴屋さんなどに貼り替えを依頼することをおすすめします。
これは、ビブラムのソールに限ったことではなく、さまざまな種類のメーカーで言えることです。
依頼をする場合は、だいたい8000円~15000円程度で行ってくれるでしょう。
少々高値な気もしますが、自分で貼り替えをして、靴に接着剤が付着してしまったり、汚い仕上がりになってしまう可能性を考えたら、依頼した方が安上がりではないでしょうか。
また、自分で貼り替えをして、上手くいかずに剥がれてしまうなんてことも考えられます。
登山の途中や、出先でそのようなことがあると、とても困りますよね。
ついでに、クリーニングや、少し不備のある場所の修理の依頼をするのもおすすめです。
ちなみに、ソールの寿命がイマイチわからないという方もいるので、最後にご紹介します。
●ソールの凹凸・擦り減り
ソールには凹凸があります。
使用していると、車のタイヤのように、凹凸がなくなって平らに近づいてきます。
このような状態になったら、貼り替えましょう。
また、つま先・かかとも擦り減ってしまうので、こまめにチェックしておきましょう。
●滑り具合
歩いている時に、滑るような感覚が出てきたら、貼り替えましょう。
ビブラムソールで靴と長いお付き合い!
今回は、登山をする方なら誰もが知っている、ビブラムソールについて詳しくお話ししました。
ビブラムソールは、登山靴だけでなく、街履きをする靴としてもおすすめです。
用途に合ったビブラムソールを貼るだけで、性能が高まり、靴の寿命が延びるので、新しい靴を購入したら是非挑戦してみてはいかがでしょうか。