冬のキャンプは他に人が少ないだけあって、景色は自分たちだけのもの。
寒さが気になりますが、防寒対策を行えば冬のキャンプも快適です。
最近ではAC電源付きサイトのあるキャンプ場も増えたので、電化製品の暖房器具だって使えます。
その中でも、空気を汚さないホットカーペットがおすすめ。
それでは、ホットカーペット選びから結露対策まで、いっしょにみていきましょう。
冬キャンプでおすすめのホットカーペット
キャンプで使うホットカーペットは家庭用のもので大丈夫です。
サイズはテントの大きさピッタリのものは避け、一回り小さいものを選びましょう。
というのもピッタリのサイズだと、テント内部の壁を伝って落ちた結露がホットカーペットを濡らしてしまうからです。
そうなると漏電してしまう可能性があります。
ですので、テントのフロアの大きさを確認してからホットカーペットを決めてください。
〇ホットカーペットを買う時の3つのポイント
・車に収納しやすいよう小さくたためる
・暖房面を切り替えられる
・切り忘れ自動オフ機能がある
◯おすすめ商品
【山善(YAMAZEN) 小さく折りたためるホットカーペット本体(2畳タイプ)KU-S204】
・参考価格:6,400円
・重量:約2,8kg
キャンプでホットカーペットを使う場合、上記の3つの条件も見ておきたいところです。
狭いテントの中、人によって暑さ寒さの感じ方はかなり違いますので、左右で暖房面が切り替えられるのは便利です。
また、冬とは言え、野外ですのでダニの心配もあります。
こちらのホットカーペットはダニ退治機能付きなので、撤収の際に高温にしてダニを持って帰らないようにしましょう。
キャンプでホットカーペットを敷く時の順番
キャンプでの結露の原因は、テントの中と外の寒暖差にあります。
テント中の空気が温められると、テント内にいる人の息や地面からの水分がテント内側の壁に水滴となってくっついてしまうのです。
ですので、残念ながら冬キャンプでは完全に結露をなくすことはできません。
このことを前提に、できるだけ結露の対策を考えていきましょう。
まずは、ホットカーペットに結露などの水分がつかないように、敷く順番をマスターしましょう。
グラウンドシート→テント→断熱用の銀マット→インナーシート→ホットカーペット→カーペットカバー
下からこの順番で敷いていきます。
まず、テントを設置する前にグラウンドカバーを使って、水や汚れから防ぎます。
次にテントをたてたら、テント内部の床に断熱用の銀マットを敷きます。
賛否両論ありますが、銀色の面を上にしたほうがホットカーペットの熱がよく伝わります。
その上にテントのインナーマットを敷きます。
銀マットとインナーマット、どちらかしか使わない方もいますが、冬は地面からの冷えを防ぐ効果もあるので両方あったほうがいいです。
また、ホットカーペットと地面の間に何層かあると空気の壁ができるので、シートに結露ができにくくなります。
その上にホットカーペットとホットカーペット用のカバーを敷いてください。
結露に強いキャンプ用テントとは
結露はどうしても出来てしまうもの。
ホットカーペットで暖をとるのなら、結露対策が欠かせません。
それでは結露ができにくいテントはあるのでしょうか。
〇冬キャンプに適したテント
・コットンやポリコットン素材
・防水透湿性の生地
・ダブルウォール構造
天然素材のテントなら、通気性に優れるため結露ができにくくなります。
『夏涼しく冬暖かい』のが天然素材のいいところ。
ホットカーペットなどで暖をとるならおすすめです。
ただ、天然素材のテントは濡れたら、乾きにくいところが弱点です。
そこで、乾かすことを考えると、濡れてもふき取れるゴアテックスなどの防水透湿性のある素材でできたテントもいいですね。
ダブルウォール構造のテントとは、フライシートなどで二重構造になっているテントのことです。
フライシートとテント本体の間に空気の層ができるため気温差がでにくく、結露が抑えられます。
ホットカーペット使用時の結露を抑える器具
外が寒い状況でテントで暖をとると、テント内部の空気中の水蒸気が結露となって、テントにくっついてしまいます。
ということは、単純に言ってしまえば、テント内を乾燥させれば結露が抑えられるのです。
テント内の水蒸気は、人の息や地面からの水分が作り出したものなので、完全に乾燥させることはできませんが、少しでも軽減する方法はあります。
キャンプ場でAC電源が使える利点を最大限に生かし、セラミックヒーターを使いましょう。
乾いた空気を送り込むことで結露が抑えられます。
ホットカーペットと併せて使えば、冬のキャンプも快適に過ごせますね。
ちなみに、同じ暖房器具でも、灯油ストーブはおすすめしません。
灯油は燃える際に水分が発散されるからです。
ここでは、テント内の空気を乾燥させるのが目的です。
灯油式のヒーターは逆効果になるので避けましょう。
また、結露が発生した場合、テントの素材によっては通気性がなくなり、完全に密閉されてしまうので、一酸化炭素中毒に陥ってしまう危険があります。
結露対策は寒さ対策に通じる
結露の原因は、テント外部と内部の寒暖差だと述べました。
究極の話、通気口や出入口をすべて開けて、外気を取り込めば寒暖差はなくなります。
寒暖差がなくなれば、結露はできません。
とは言え、冬のキャンプでそれは無謀というもの。
ですが、換気をしないと一酸化炭素中毒に陥る可能性もありますので、寒くてもある程度は換気が必要です。
そこで、寒さ対策をばっちり行えば、結果的に結露も軽減されます。
ホットカーペットも寒さ対策の一環ですが、暖房器具を使用する以外に暖かく過ごすのには、冬のアウトドアに適した装備をしましょう。
登山などのスポーツ用品店に売られている発熱アンダーに、フリース素材のアウター、ダウンのアウターなどを使用します。
シュラフを2枚重ねしてもよいでしょう。
結露対策には、空気の層を作ることがポイントです。
ここでシュラフ1枚だけだと、その内側に結露ができてしまいます。
衣類が濡れると寒くてキャンプどころでは、なくなりますよね。
ですので、内と外で温度の差が少しずつなくなるようにすることが大切です。
テントやホットカーペットが結露で濡れたときの片付け
キャンプで一晩過ごしたら、テント内部やグラウンドシート、ホットカーペットだって結露で濡れてしまいます。
キャンプ場のチェックアウトの時間もあるので、撤収は手早く行いたいですね。
太陽のよく当たる風通しのよいところで、撤収作業は行いましょう。
しっかり乾かさないと、テントがカビで傷んでしまいますよ。
まずは、テントの内側の湿気をとる作業から始めましょう。
換気を十分した後に、テント内部の壁についた水滴をふきとります。
マイクロファイバー性のぞうきんは、手早く水滴をふきとることができます。
また、フロア裏も夜露で濡れているものです。
ドーム型などのテントならペグを抜いたらひっくり返して、地面に接していたところを乾かしてください。
同時に、ホットカーペットも湿ってないか確認してから収納してください。
太陽での自然乾燥が間に合わなければ、ダニ退治機能を使って高温で水分を飛ばしましょう。
結露対策を万全にして冬キャンプを楽しもう
結露があると、片付けが大変だと思っていませんでしたか?
上記の対策をしっかりと行えば、冬キャンプも怖くありません。
「冬キャンプに挑戦しようかな」という方は、ぜひホットカーペットを使ってください。
地面とのクッションの役割もありますし、何より火を使わないので安全です。
ご家族みんなでゴロゴロしちゃいましょう。
これからも冬キャンプを、楽しんでくださいね。