寒い冬が過ぎ、気候が暖かく木々や草花が色づき始めると、いよいよバーベキューシーズンの幕開けですね。
楽しいバーベキューにするためには、スムーズに事が運ぶように事前にバーベキューで必要なものを準備することが肝心です。
そして、美味しいバーベキューにするためには自宅にて食材の下ごしらえなどの準備をすることが大切なポイントです。
今回は、そんなバーベキューでの様々な準備の仕方についてご紹介します。
バーベキューで必要な準備
野外でバーベキューをする際は、自宅での調理と違って道具や調理する環境が整っていないことが多いため、おのずと準備する物が多くなります。
バーベキューに必要な物を揃える時は、大まかに「調理道具」「テーブル周り」「食材」に分けて準備を進めましょう。
調理道具は、バーベキューグリルも込みでバーベキューをする際に必要な調理道具全般のことです。
テーブル周りは使用する食器やテーブル・イス・日除けのことです。
何を準備すればいいかは、当日使う場面をシュミレーションするといいでしょう。
例えば、バーベキューの他のメニューとして「焼きそば」を作りたい時は、「鉄板」や「ヘラ」を持参すると焦げも上手く取れますよ。
そして、日差しの強いシーズンであれば日除けのためにタープなどを持っていくといいでしょう。
また、食材は基本的には自宅で準備するようにしましょう。
食材を自宅で準備する理由としては、「衛生的」「現地での調理がスムーズ」などのメリットがあるからです。
特にアウトドアでのバーベキューは、野外なので虫や舞い上がる砂などがあり、衛生面を保つことは中々難しいですよね。
そのため、自宅で食材をすぐ焼ける段階にして持っていけば、雑菌やゴミが入る可能性を低くできるという訳です。
また、バーベキューでは強い火力でどんどん食材を焼いていくため、食材をカットしながらの調理だとかなり遅れが出てしまいます。
どんどん焼くためには、下ごしらえの済んだ食材をどんどん投入して、調理にモタつきが無いようにしたいですね。
食材の下ごしらえの作業は思ったより時間がかかるため、そういった作業は自宅で済ませて準備を万全にしましょう。
自宅でやっておきたいお肉の準備
前章でも記述した通り、バーベキューの食材は自宅で準備することをおすすめします。
お肉を自宅で準備すると得られるメリットは以下の3つです。
・衛生的な状態を保つことができる
・事前に傷まないような工夫を加えることができる
・漬け肉にすると一段と美味しくなる
衛生的な状態を保つことは他の食材にもいえることです。
しかし、お肉の場合は雑菌が付着すると食中毒の危険があるため、より一層の注意が必要となります。
バーベキューに限らず、お肉を扱う時には「お肉と他の食材は同じトングで掴まない」ことを徹底しましょう。
お肉自体はしっかり焼くことが前提なため問題無くとも、そのお肉に付着している菌が何かの拍子に口に入ると食中毒の危険があります。
また、お肉を自宅で切り分けチャック付きビニール袋などに小分けにし、冷凍してクーラーボックスで保管すると暑い夏でもいい状態をキープすることができます。
特に暑い時期になると、クーラーボックスに入れているお肉も自然と解凍し、汁漏れする可能性があります。
そのため、お肉を入れる袋はなるべく二重にし、保管するクーラーボックスも他の食材と分けるといいでしょう。
そして、袋で小分けする時は折角なのでひと手間かけて、漬け肉にすると柔らかくジューシーなお肉になりますよ。
特に、リブと呼ばれる大きめな骨付き肉をバーベキューで焼く際は、あらかじめフォークで刺して塩コショウで味付けして、味を馴染ませておくと美味しく焼き上がります。
自宅でやっておきたい野菜の準備
お肉と同じように、バーベキューでは野菜も自宅での準備をします。
野菜の切り方には様々な切り方がありますが、基本的には一口サイズに揃えておけば大丈夫です。
少し工夫をするとするならば、火が通りやすい野菜は少し厚めに切り、火が通りにくい野菜は少し薄く切るといいでしょう。
ここで、難しいポイントは「小さく切りすぎない」ことです。
野菜は、その成分のほとんどが水分なので、焼くと当然のことながら縮みます。
基本的には鉄板で焼くならば問題はないかもしれません。
しかし、バーベキュー網で野菜を焼く前提なら、野菜は縮んだとしてもバーベキュー網から落ちない程度の大きさにしましょう。
また、薄く切ったとしても火が通りにくい「にんじん」「かぼちゃ」などの根菜類は一口サイズに切った後、軽く電子レンジであらかじめ火を通しておくと、扱いが楽ですよ。
暑い時期になると、野菜もバーベキュー会場までの道すがら萎びたり、傷んだりする可能性があります。
そのため、野菜を準備して持っていく時には、出掛ける寸前まで冷蔵庫で冷やしておくといいでしょう。
バーベキュー会場が遠い場合は、冷やすだけでは不十分な時もあるため、そんな時はクーラーボックスと保冷材を準備して、なるべくは冷えている状態をキープするといいでしょう。
バーベキューで定番の野菜と言えば「キャベツ」「トウモロコシ」「玉ねぎ」などが有名です。
変わりダネとして「プチトマト」や「サイコロ状に切った長いも」を持っていくと独特な食感を楽しめるため、おすすめです。
バーベキューの準備は最終チェックを忘れずに!
バーベキューが成功するかしないかは、自宅での準備にかかっているといっても過言ではありません。
逆をいうと、入念に準備しておけばバーベキュー場所での準備・調理・片付けの一連の作業を楽にこなすことができます。
そして、バーベキューは必要なギアや食材などの忘れものをすると、調達するためにバーベキューの進行に遅れが出てバーベキューをする時間が少なくなってしまうため、忘れ物を絶対にしないように気を付けましょう。
忘れ物をしないためには、バーベキュー前日の自宅での最終チェックが有効です。
まず、たくさんある持ち物を全て覚えて準備することが不安な方は「チェックリスト」を作ってみるといいでしょう。
紙に、必要なギアや食材を書き出してリュックに詰める際に確認し、チェックを入れていけば間違いないですね。
また、前日に確認してリュックに詰めることができるものは常温で保存可能なものだけです。
生鮮食材である野菜やお肉は持っていく直前まで冷凍または冷蔵しておくことがベストなため、別枠でチェックリストを用意するといいですね。
そして、食材をリュックに詰める時は汁漏れや詰め方に気を付けましょう。
例えば、野菜やお肉をリュックに詰める時にリュックの下や端っこに詰めてしまうと持ち運ぶ時に圧力がかかり、汁漏れの危険があります。
食材を持ち運ぶ際は、汁漏れをしないように袋を2重にしたり、圧力がかからないようにリュックの上部に配置するといいですね。
バーベキューで準備していると便利なものとは?
バーベキューでは基本的に下準備を自宅でほとんどやってくるため、「刃物」を持ってくるのを忘れがちです。
入念な下準備をしたとしても、何かを開封するという作業は案外よくあるものです。
しかし、小さな子を連れてバーベキューする時に刃物を持ってくるのは不安だと感じる方もいるでしょう。
そんな時に活躍してれるアイテムは「マルチツール」です。
マルチツールなら、使用しない時はポケットに入っているため、小さな子の手に触れないように配慮することができます。
そして、マルチツールの内容によっては幅広い使い方ができるため、アウトドアで何かをする時は1つ持っておくと便利ですよ。
また、バーベキューでは火起こしの際に着火剤や新聞紙を使って着火させるやり方が一般的ですが、火が中々着火せず時間が押すなどのアクシデントが起こりがちです。
そんな時に活躍してくれるアイテムは「バーナー」です。
バーナーは、コンパクトに持ち運びできて、炎が一定の火力で出るタイプであれば何でも大丈夫です。
火起こしは慣れるまで経験と時間が必要なため、まずは一般的な方法でチャレンジし、時間が押すようであれば最終兵器としてバーナーを活用すると便利ですよ。
最後に、バーベキューをしていると手や口周りが汚れることが多いため「ウェットティッシュ」を持っていくと便利です。
バーベキューをする場所によっては、水場が遠かったり、水場があっても込んでいたり簡単には使えないこともあります。
そんな時に、ウェットティッシュを多めに持っていけば手や口周りをササッと拭える上に、調理器具の油汚れも拭き取れるため重宝しますよ。
自宅でプチ・バーベキューを楽しもう!
遠出のバーベキューを計画すると中々メンバーの都合が合わず、たくさんバーベキューをしたいのに中々上手くいかないというのは、多くのキャンパーやバーベキュー好きにとっては割とよくある悩みではないでしょうか。
そんな時は、自宅でプチ・バーベキューをしてみるといいかもしれません。
プチ・バーベキューをする場所は、自宅の庭やベランダで構いません。
場所を決めたら、ご近所さんやバーベキューする時の煙が行くであろう方向の方には一声かけておくことを忘れないようにしましょう。
ちなみに、場所が狭い場合や人数が少ない場合は無理してバーベキューグリルを引っ張り出す必要はありません。
小規模のバーベキューではバーベキューグリルの代わりに「七輪」が活躍します。
七輪は、きちんと炭を焼けば高火力を出してくれるため、小さいながら立派に調理器具の役割を果たしてくれます。
七輪を準備すれば問題無くバーベキューをすることができます。
しかし、火起こしの際はご近所さんのことを考えて着火の際「新聞紙」は使用しない方がベターですね。
新聞紙を使用すると、どうしても燃えカスが舞い上がり、色んな場所に飛んでいってしまいます。
火起こしの際には、着火剤を使用するなどして、煙や燃えカスの舞い上がりを阻止しましょう。
なお、プチ・バーベキューをする時のおすすめ食材は「冷凍焼き鳥」です。
小さな子と一緒にバーベキューする時に気を付けたいのが「肉の生焼け」です。
七輪は火力は強いが、中で燃やす炭が少ないため焼きムラなどが出る可能性もあります。
そのため、あらかじめ火が通っている冷凍焼き鳥を使えば、生焼けの心配がないというわけです。
焼き鳥で使用した串は、炭火の中に入れてしまえば燃えてくれるためゴミも出ず手間がかかりません。
バーベキューは自宅での準備が大事!楽しむためには準備を抜かりなく進めよう!
基本的にバーベキューは、現地での移動やギアの組立て・準備・片付けにかなりの時間を要します。
そのため、自宅でできる準備は全て済ませ、バーベキュー当日はスムーズに飲み食いできる状態を作りましょう。
ギアをきちんと用意するだけで、バーベキューする時の作業が滞りなく進むし、食材の準備を少し凝ったものにすると当日のバーベキューで成果が出るため、バーベキューをより楽しむことができますよ。