屋外で楽しむバーベキューでは、普段は食べられないような特別なものを食べたいですよね。
そこで、ワイルドにブロック肉や丸鶏をそのまま焼いてみてはいかがでしょうか。
自然の中でワイルドにブロック肉にかぶりついたら、かつて人類が野生だった時代に思いを馳せてしまうかもしれませんね。
この記事では、ブロック肉や丸鶏をアウトドアで焼く方法をご紹介します。
ワイルドなバーベキューを楽しもう!ブロック肉を丸ごと焼く!
バーベキューは食事を取りながら楽しむことができるレジャーです。
屋外にグリルを持ち出して食材を焼くと、普段よりも数割増しでおいしく感じます。
食材は、牛や豚といったご家庭でポピュラーなお肉の他に、魚やエビ、貝といった海鮮を焼いたり、旬の野菜を焼いたりしてもいいですね。
しかし、バーベキューを頻繁に行う方にとっての悩みとして、段々と食材がマンネリ化してくるというものがあります。
いくらバーベキューがおいしくできたとしても、いつも同じものばかり食べていたら新鮮味がなくなってくるというものです。
そこで変化球として、食材にブロック肉や丸鶏を追加してみてはいかがでしょうか。
バーベキューで迫力のある大きな塊肉を焼けば、目にも新鮮なだけでなく、口いっぱいにお肉をほおばるワイルドな体験ができますよ。
きっとこれまでとは違ったバーベキューになることでしょう。
ここからは、バーベキューで塊肉を焼く時の注意点や方法、便利なギアについてご紹介してきます。
ブロック肉を焼く時の注意点は?
バーベキューでブロック肉を焼く場合に気をつけたいのは、生焼けになってしまうことです。
豚や鶏の肉は芯までしっかり加熱しないと食中毒のリスクが高いです。
また、レアで食べても問題ない牛肉だとしても、表面から数cmの範囲はしっかりと火を通すことが重要です。
一方、炭火を使うバーベキューでの火加減の難しさは相当なもので、オーブンなら簡単に焼けるものでも、グリルでは目を離すのは禁物です。
生焼けになることを避けようとしっかりめに焼いたところ食材を黒焦げにしてしまうといったミスは往々にあります。
そんなバーベキューグリルでブロック肉にしっかりと火を通すためのコツは、「フタをして遠火の弱火でじっくり焼く」ということです。
強火では、肉の中心まで熱がとおるまでの間に外側が燃えて炭になってしまいますよ。
のんびりとしたバーベキューなのですから、焦らずにじっくりと待つことが肝心です。
バーベキューでブロック肉の調理ができるアイテム
バーベキューでブロック肉を焼くのであれば、揃えておきたいバーベキュー用品があります。
ここでは塊肉を焼くために使いたいバーベキューグッズをご紹介していきます。
■シュラスコサーベル(金串)
バーベキューでブロック肉を豪快に焼くのであれば、シュラスコサーベルを用意しておきたいです。
これは豪快なブロック肉に打つ、これまた豪快な金属の串です。
金串でも代用できますが、全体が金属でできている金串に対してサーベルは持っても熱くないように木製の手把がついていたり、突き刺した肉が回らないように串が二股になっていたり断面がV字になっています。
■ダッチオーブン
ブロック肉を直火で焼く場合に使うサーベルに対して、芯まで火を通したい鶏肉や豚肉を焼くために便利なのがダッチオーブンです。
アウトドアが趣味の人は見たことがあるかもしれませんね。
ダッチオーブンは鍋の仲間ですが、使い方によっては名前のとおりにオーブンとして使うこともできるんですよ。
その方法ですが、予熱しておいたダッチオーブンに食材を入れてからフタをし、フタの上に白くなった炭をのせましょう。
食材が上下から加熱されるので、速やかに芯まで火が通ります。
重たいフタによって圧力もかかるので、火の通りにくいじゃがいもなどを一緒に焼いてもホクホクに仕上がりますよ。
バーベキューで豚ブロック肉をロースト
それでは準備ができたところで、ブロック肉の焼き方をご紹介していきます。
はじめに、バーベキューで豚の肩ロースブロック肉をローストする方法です。
①まずはあらかじめ肩ロース肉にお好みのソースで下味をつけておきましょう。
バーベキューらしい黒胡椒やにんにく、赤唐辛子のミックススパイスで漬け込んでもいいですし、チャーシュー風に醤油ベースの甘辛ダレに漬け込んでもおいしいです。
②バーベキューグリルの炭を左右に寄せて、グリルの中央で「遠火の弱火焼き」ができるようにセッティングします。
③表面を拭いて乾かしたお肉を、グリルの中央に置いて焼き始めます。
焼いている間はグリルカバーやアルミホイルをかぶせて、蒸し焼きに近い形にします。
④何度かひっくり返しながらじっくりと焼いて、いい具合になってきたら肉にナイフを入れて火のとおり具合を確認しましょう。
火が通っていれば完成です。
バーベキューで丸鶏をロースト
続いては、丸鶏をダッチオーブンで蒸し焼きにしましょう。
豚や牛のブロック肉もワイルドでインパクトがありますが、丸鶏はもとの鶏に近い形であることもあってか、よりテンションがあがってきます。
また、ブロック肉はサーロインならサーロイン、肩ロースなら肩ロースと、1つの部位しか食べられないものです。
しかし丸鶏の場合は、もも、むね、手羽とさまざまな部位を食べ比べることができます。
普段なかなか肉質の違いを意識することはないと思うので、この機会に食べ比べをするのも面白いですよ。
①丸鶏をきれいに洗ってから、レモンや塩コショウなどの香辛料を全体にすり込んでなじませます。
外側だけでなく内側にもなじませてくださいね。
②皮を剥いたにんにくやじゃがいもなどを鶏のお腹に詰めて、乾燥したパスタや竹串でフタをします。
③バーベキューグリルや焚き火で十分に予熱したダッチオーブンの中に、底に直接触れないように網を敷いてから鶏を入れて、フタをします。
④フタの上に火がついて白くなった炭をおいて、40分ほど放置しましょう。
フタの上と下の炭の割合は、7:3にするといいです。
焼き具合が気になるところですが、フタの開閉をすると熱が逃げてしまいますので、開閉は厳禁です。
⑤時間が経ったらフタを開けて、ナイフや竹串をももに入れて火の通りを確かめます。
透明な肉汁が出ればOKです。
バーベキューで牛ブロックをシュラスコ
最後に、バーベキューで牛ブロック肉をシュラスコにしましょう。
シュラスコと聞いて馴染みがない方も多いかもしれませんが、豪快に牛肉に串を通して焼き上げるブラジル料理です。
ドネルケバブのように、火の通ったところからナイフで切り落としてレアでいただきましょう。
①まずは、あらかじめ牛もも肉ブロックを常温にもどしておきましょう。
常温になったブロック肉にサーベルを刺して、表面の湿り気はキッチンペーパーなどで取り除いておいてください。
②バーベキューグリル全面に炭を敷いて、そのうえで遠火で焼けるようにサーベルスタンドなどを併用してください。
③サーベルスタンドに串刺しの牛肉を乗せて、全面が焼けるように回しながら強火で焼きましょう。
④表面の色が変わっていい感じになった部分をナイフで切り落として、塩コショウでいただきましょう。
表面をそいで赤い部分が見えたら、そこに塩を塗っておくと焼けた時にいい塩加減になりますよ。
バーベキューで豪快にブロック肉を焼こう!
豪快にバーベキューでブロック肉を焼く方法をご紹介してきました。
大きな塊肉を目前にしたら、大人も子供もテンションが上ってしまいますよね。
しかし、はやる気持ちを抑えてじっくりと焼くのがブロック肉を焼く上でのポイントです。
ゆっくり待ってからおいしくいただきましょう。