バーベキューがよく行われる場所は、海・山・キャンプ場などですね。
しかし近年のアウトドアブームで、川沿いでするバーベキューの人気も高まってきました。
川沿いバーベキューは気軽に参加できて、ちょっとした冒険気分も味わえますが、危険もあります。
特に、子どもと一緒の場合には細心の注意が必要です。
そこで今回は、川沿いバーベキューで準備しておくべき持ち物や、命に関わる重要な注意点についてお伝えします。
川沿いバーベキューを行う前に川のリスクを知っておこう
自宅の敷地内やバーベキュー会場で行うバーベキューでは、注意しないと火傷してしまう危険性がつきものです。
しかし、通常は命に関わるほどの危険があるとは思っていませんよね。
川のそばで行うバーベキューは、人間の力ではどうすることもできない自然の中で行います。
それはつまり、リスクが大きいということです。
川沿いバーベキューに必要な持ち物などをご紹介する前に、まずは川のリスクについて知っておきましょう。
テレビなどで目にする、川の近くで行われているバーベキューの光景では、川の流れも穏やかでのどかな時間が流れているなという印象を受けますね。
しかし、川沿いは天候が急変して大雨が降ると、水かさがいきなり増すこともあります。
また、バーベキューの全盛期とも言える7~9月は雷も多くなるため、落雷の危険性などもあります。
さらに、川に入って水遊びをする際にも大きなリスクが伴います。
実は、川は海よりも危険と言われているのです。
その理由は以下の通りです。
●川の水に人は浮きにくい
●川の流れによる抵抗で泳ぎが困難になる
●川底の状態も複雑で、大きな石に手足を挟まれたりケガをしやすくなる
●急な増水や川の流れの変化が起きやすい
●万が一流されてしまうと見失ってしまうことも多いため、救助が困難である
川沿いでのバーベキューを安全に楽しむためのポイント
前項でお伝えしたように、川沿いでバーベキューを行う際には大きなリスクが伴うことを忘れてはいけません。
川の危険性を十分に知った上で、安全に気をつけて、川沿いでのバーベキューを楽しみましょう。
川沿いでのバーベキューを楽しむためのポイントをご紹介します。
最初のポイントは、天気予報を事前にしっかりチェックすることです。
天気が悪いとバーベキューの楽しさが半減するどころか、開催も危ぶまれますよね。
バーベキューが盛んに行われる初夏~真夏の時期にかけては、大雨になったり台風になる可能性もあります。
危険を回避するためにも、週間予報で天気の良い日を選びましょう。
次は場所選びです。
涼しげな中州ですが、急な増水があると水没してしまうことがあり、流されてしまう危険性が高いので避けてください。
また、上流にダムがある場所はダムの放水によって水位が上がる恐れがありますから、事前に放水される予定を必ず確認しておきましょう。
川の近くにいるなら、バーベキューを楽しみながら釣りも楽しみたいですよね。
しかし川で釣りをする際には、「遊漁券(遊漁承認証)」が必要な場合があります。
遊漁券の購入が必要だとしても、いったいどこで購入すればいいのかわからないことがあります。
当日になって困らないように、事前に確認をとっておきましょう。
次項からは、バーベキューに必要な持ち物リストをご紹介していきます。
バーベキューの持ち物リスト!食材・日用品編
川沿いでバーベキューを行う際に必要な持ち物をご紹介しますね。
まず最初に、食材と日用品についてです。
持ち物は意外と多いので、必要なものをリスト化しておくと忘れ物を防げますよ。
楽しいバーベキューになるように、必要なものは事前にチェックして出発しましょう。
■肉や野菜などの食材
■調味料
■飲み物
■割り箸、使い捨てスプーン
■紙皿、紙コップ(使用用途が多いので、参加人数より多めに持っていくと便利)
■クーラーボックスと保冷剤
■たためてコンパクトにできるタイプのボウルやザル
■包丁、まな板
■食材を串刺しにするための串
■ウエットティッシュ、キッチンペーパー
■アルミホイル、ラップ
■軍手
■ゴミ袋
■レジャーシート
■懐中電灯
■虫除けスプレー、かゆみ止め
次は、バーベキューに必要な道具のリストをご紹介します。
バーベキューの持ち物リスト!道具編
バーベキューで食材を焼くための道具も、必要不可欠な持ち物です。
サイズが大きめであったり、重量がある道具が多いので、目的の川沿いに行く手段に車を利用すると便利ですよ。
川の近くは、大小の石が足元にたくさん転がっている場合が多いです。
転倒しないように歩くのも一苦労ですよね。
そのため、使用するグリルやコンロがしっかりと安定しない場合も珍しくありません。
火を使うため、グリルやコンロが不安定なままでは危険です。
使用するグリルやコンロの大きさの木板などを持っていき、それを敷いて転倒対策を行いましょう。
それでは、バーベキューに必要な道具の持ち物リストをご紹介します。
■グリル、コンロ
■鉄板、網
■トング(炭用と食材用の計2本)
■炭
■着火剤
■ライター
■うちわ
■テーブル、イス
■タープ
特に、リビングの役割があると言われているタープがおすすめです。
開放的で広々とした空間を作ってくれるタープは、バーベキューなどの外遊びにぴったりです。
川の近くには日陰がありません。
気温が高い夏場などに長時間日光に当たっていると、日焼けをするだけでなく、想像以上に体力を消耗します。
熱射病になってしまう危険性もあります。
タープがあれば日陰を作り出してくれるので、ゆっくりとくつろげます。
また、直射日光が当たらないことで、バーベキューの食材管理にも役立ちますよ。
川遊びする場合の持ち物リスト
川遊びの代表的なものとして、以下のものが挙げられます。
●釣り
自然に囲まれながら川で魚を釣って楽しみます。
●ラフティング
ラフトボートに乗って、急流や清流を漕ぎ下ります。
●カヌー・カヤック
川の水面をパドルを漕いで進みます。
●川下り
川の流れを使って、ボートやカヤックで川を漕ぎ下ります。
●キャニオニング・シャワークライミング
自然を楽しみながら、自分の足で渓谷を下ることをキャニオニングと言います。
反対に、渓谷を下流から上流に向けて探検することをシャワークライミングと言います。
どちらもアドベンチャー気分を満たしてくれ、抜群の爽快感も得ることができます。
川沿いでバーベキューをするならば、川遊びもセットで楽しみたいですよね。
上述したような道具を使う川遊びでなくても、浅くて流れが緩やかな川に入るだけでも十分に楽しめます。
川に入って遊ぶ場合の持ち物リストをご紹介します。
■水着
■ウォーターシューズ
■日焼け止め
■タオル
■帽子
■腕用浮き輪
■魚を捕まえるための網
■ゴーグル
■速乾性のある素材の服
■着替え
■救急セット
子どもと一緒の川沿いバーベキューは水難事故に要注意!
家族で川沿いバーベキューをする場合もありますよね。
幼い子どもがいる場合の持ち物リストをご紹介します。
■ストロー
■フォーク
■オヤツ
■着替え
■靴の替え
■お昼寝マット
■薄手のブランケット
■保険証
バーベキューには火がつきものですから、誤って子どもが火傷をしてしまうかもしれません。
また、火傷だけでなく水難事故も少なくありません。
昔から「川遊びは危険」と言われてきましたが、実は、子どもの水難事故が発生した場所で最も多いのが川なのです。
身近にある川の方が海よりも危険だとは驚きですよね。
子どもが水難事故にあう原因は、川の水温は低くて冷たいこと、いきなり水深が深くなる場所があること、水流が早いことなどが挙げられます。
子どもが安全に川遊びを楽しむためには、次のことに注意しましょう。
■ライフジャケットを必ず着用させる
■マリンシューズなどの足を守るものを履かせる
■水深が子どもの膝下の場所で遊ばせる
■子どもから絶対に目を離さない
「少し目を離した隙に…」といった後悔をしないように、大人はすぐに救助できる場所からしっかりと見守りましょう。
危険をイメージすることがまだ難しい子どもの事故は、大人が防がなければいけません。
日常的な空間から離れて気分転換をしよう!
美しい自然の川景色を見ながらのバーベキューは最高ですね。
毎日忙しく過ごしている現代人にとっては、河川敷にある木々の緑や川の流れを眺めることは良いリフレッシュにもなります。
必要な持ち物を忘れないようにしてバーベキューを楽しんでください。
また、何度もお伝えしているように、川には危険がつきものです。
各自がしっかりと川の危険性を知り、事故を防いで安全にバーベキューを楽しみましょう。