バーベキューの主役は、お肉というイメージが強いですよね。
しかし、海鮮がメインのバーベキューもおすすめです。
鮮度の良い魚や貝などの海鮮食材をゲットして、炭火で豪快に丸焼きにしてみましょう。
ところが困ったことに、魚を網で丸焼きにすると身崩れしたり、皮が焦げ付いてしまうこともしばしば。
不慣れのうちは、失敗が多いのが悩みどころです。
そこで今回は、バーベキューでの魚や貝の上手な焼き方についてご紹介します。
バーベキューの醍醐味!丸焼きに適した魚介類
昔も今も、年齢を問わずに人気があるのがバーベキューですよね。
晴天の中、バーベキューの食材を炭火で焼くと、なんとも美味しそうな匂いがしてきます。
気の知れた仲間や家族で焼きたてをワイワイ食べることは、とても楽しいですよね。
「バーベキューの食材はこれでなければいけない!」という決まりは、もちろんありません。
好きな食材を焼いて楽しみましょう。
今回は、魚貝類メインの海鮮バーベキューについてお話をしていきます。
夏場の海の家から漂う、海鮮を焼いた香ばしい匂いを思い出してみてください。
それだけでも、お腹がグーッと鳴ってしまいそうになりませんか。
バーベキューで焼く海鮮の美味しさは格別です。
まず最初に、丸焼きに適した魚介類についてご紹介します。
●鮭、秋刀魚、ブリ
丸焼きにしてももちろん美味しいですが、野菜と一緒にホイル焼きにしても◎です。
●エビ
塩胡椒をしたら、殻がついたまま丸焼きにしましょう。
●カニ
炭火で殻ごと丸焼きにしましょう。
●イカ
丸焼きをする場合は、はらわたと軟骨を抜きましょう。
カットしてある場合は、塩胡椒やお好みのタレを付けて焼きましょう。
●ホタテ
殻付きのまま、バターと醤油を入れて焼きましょう。
●カキ
殻付きのまま焼いたら、醤油やポン酢などにつけて食べましょう。
海鮮バーベキューの初心者は生魚ではなく干物がおすすめ
焼きたてでアツアツの魚介類の丸焼きにかぶりつくことは、まさにバーベキューの醍醐味とも言えるでしょう。
子どもと一緒に魚の丸焼きを食べることで、魚の命を頂いているという認識をより強く持たせることができます。
それは食育にも繋がります。
そういった意味でも、バーベキューでは是非丸焼きをしてみましょう。
バーベキューでは炭火を使う場合が多いです。
昔から言われているように、魚を強火の遠火で焼くことは基本です。
バーベキュー初心者は、炭と食材との間の高さ調節ができるバーベキューグリルの使用をおすすめします。
そして、つい生魚を焼きたくなりますが、失敗を回避するためには干物を選ぶようにしてください。
なぜならば、生魚は焼いているうちに身が崩れやすいからです。
一夜干しでも魚の身が引き締まるので、網で焼いた時に焦げ付きにくくなりますよ。
干物にしてあることで旨みも凝縮されていて美味しいです。
生魚を焼きたい場合は、身が崩れないように魚串(うおぐし)を活用しましょう。
生魚を適度なサイズにカットしたら、魚串を1cm間隔で打ち込み、じっくりと焼いてください。
バーベキューで網を使った魚の丸焼きのコツ
前項でお伝えしたように、バーベキューで生魚の形を崩さず、また焦がさずに丸焼きにすることは、実は難しいことなのです。
せっかく焼くのであれば、形をキレイに、無駄なく美味しく食べたいですよね。
ここでは、網を使った魚の丸焼きのコツをご紹介します。
ちょっとした一工夫をすることで、仕上がりにあきらかな違いが出ますよ。
どれも簡単なことなので、是非覚えてやってみてくださいね。
〈網は事前によく加熱しておく〉
網をしっかりと加熱しておくことで、食材が焦げがつきにくくなります。
このことは、魚を焼く場合のみでなく、バーベキューでお肉を焼く場合にも同じことが言えます。
まさに基本中の基本ですね。
忘れないようにしましょう。
〈レモンの汁を魚の皮に塗る〉
魚を焼いたときに、魚の皮に含まれている動物性タンパク質が網に付着しやすくなります。
それを防ぐ方法が、輪切りにしたレモンで魚の皮をなでることです。
レモンに含まれているクエン酸が、動物性タンパク質の網へのくっつきを軽減してくれます。
しかし、焼きあがった魚がレモン味にならないか心配ですよね。
安心してください。
レモンの酸味などが魚に残ることはないので、事前にレモン汁が塗ってあったかどうかも気づかれませんよ。
焦がしたくない!バーベキューで魚の丸焼きを成功させる秘訣は我慢!?
引き続き、バーベキューで網を使った魚の丸焼きを成功させるコツをご紹介します。
〈強火の遠火が基本〉
前項でお伝えしたように、まずは網をしっかり加熱して、レモン汁を魚の皮に塗りましょう。
その次は、いよいよ焼く工程に入ります。
魚を焼く時には焦げてしまうのを恐れて、つい弱火にしてしまいがちですよね。
しかしそれでは、魚が本来持っている美味しさを味わうことはできません。
弱火のままでは、焼きあがりに時間が多くかかるだけでなく、生焼けになってしまうこともあります。
炭火で魚を焼く場合は「強火の遠火」が基本です。
バーベキューグリルの中に、強火のエリアと弱火のエリアを作って、強火の遠火を念頭において焼いてくださいね。
〈ひっくり返すタイミングを慌てずに待つ〉
魚を焼く際に頭を悩ませるのが、ひっくり返すタイミングではないでしょうか。
適したタイミングでないと、魚の身が崩れてしまいます。
これでは見た目にも残念な感じで、丸焼きの興奮が冷めてしまいます。
そこで焦げつきを防止したいがために、つい早いタイミングでひっくり返そうとしてしまいがちですよね。
しかし、ここはグッと我慢が必要です。
以下の状態になっているか確認してから、ひっくり返しましょう。
・魚の油が滴りはじめているか
・魚の皮がパリッと焼けているか
バーベキューで貝を上手に焼くコツ
海鮮バーベキューの主役は魚だけではありません。
プリプリの身に、旨みがたっぷり詰まった出汁が魅力の貝も主役と言えます。
バーベキューで豪快に丸焼きした貝の美味しさは格別で、やみつきになります。
貝の中でも、バーベキューで丸焼きに適しているのは、ホタテ・サザエ・カキなどの大きく身のしっかりした貝です。
調味には醤油・バター・塩胡椒などがおすすめです。
丸焼きに向いていないアサリなどの小さい貝は、お鍋で酒蒸しにして頂きましょう。
バーベキューで貝を焼く前には、ジャリジャリした嫌な食感をなくすためにも、しっかり砂抜きをしておきましょう。
貝肉が出ている状態で炭火で焼くと、せっかくの旨みが抜けてしまいます。
殻がついたまま丸焼きをするのがベストです。
美味しい出汁がこぼれないように、貝の殻は網の上で安定しやすい形のものを選びましょう。
また、二枚貝は、貝が開く際に、網と接している貝殻とは反対の方に身肉が付いてしまいます。
ですから、よく見ていて、貝が開く前に一度ひっくり返しましょう。
貝を焼く際は網の替えを用意しておこう!
前項でお伝えした貝類を丸焼きにすると、思いのほか貝の香りが網に強く残ってしまいます。
貝を焼いた網で、そのまま他の食材を焼いてしまうと、貝の香りがついてしまう場合もあります。
そうなってしまっては、他の食材本来の美味しさを堪能することができなくなってしまうかもしれません。
また、バーベキューに参加している人の中には、貝が苦手な人もいるかもしれませんよね。
参加者全員が食事を楽しむためにも、できるだけ替えの網を用意しておきましょう。
魚介類、特に貝類は加熱しすぎると身が硬くなり、美味しさが損なわれてしまいます。
しかし、バーベキューで調理する際、特に夏場は食中毒のリスクが高くなるので、十分に熱を加えてから食べるようにしましょう。
美味しく食べることも大事ですが、体を守り、楽しいバーベキューの思い出を作ることの方がもっと大事なことです。
海鮮バーベキューを楽しもう!
海鮮バーベキューは、魚介類を丸焼きにするだけなので簡単そうなイメージですが、上手に焼いて食べるためにはちょっとしたコツが必要です。
今回ご紹介したコツを駆使して、しっかりと食材の中まで火を通しましょう。
そして、炭火焼きならではの食材の美味しさを、みなさんで味わってくださいね。
食中毒には十分に気をつけて、楽しい海鮮バーベキューの時間を過ごしてください。