キャンピングカーのサブバッテリーの寿命を長く保つ方法!

最終更新日:2019/01/15

キャンピングカーにはエンジンを動かすメインバッテリーとは別に、車内で利用するための電気を供給するサブバッテリーが搭載されています。

サブバッテリーは、キャンピングカーを使用するたびに使うので、キャンピングカーの代表的な消耗品です。

そのため、どんなに性能のいいサブバッテリーを購入しても、使い方によっては短期間で壊れてしまうケースも少なくありません。

今回は、キャンピングカーのサブバッテリーを長く使用するため、その寿命を長く保つ方法をまとめました。

キャンピングカーのサブバッテリーの平均寿命は?

キャンピングカーのサブバッテリーの平均寿命は、だいたい3年前後といわれています。

ただしバッテリーは使い方によって、その寿命は大きく変わります。

そのため3年前後というこの期間は、長く使えるようにサブバッテリーをしっかり管理しながら使用した場合の平均寿命です。

携帯電話を充電する感覚で管理を怠りながら使用すれば、数ヵ月たらずで壊れてしまうでしょう。

一方で、正しい方法で管理しながら使用すれば、5年以上も長持ちする場合もあります。

また、質の良いサブバッテリーを購入してしっかり管理をしつつ使用しても、利用しているキャンピングカーとの相性が合わなかったりすると、すぐに壊れてしまうこともあります。

したがって、キャンピングカーのサブバッテリーの寿命はバッテリーによっても、その使い方や環境によっても、寿命が大きく変わってしまいます。

そのため、3年前後という期間はあくまで目安にしてください。

気をつけて!キャンピングカーのサブバッテリーの寿命を縮める原因!

キャンピングカーのサブバッテリーの寿命を縮めてしまう原因は多くあります。

それらの中でも、バッテリーの寿命を縮める大きな原因といわれているのが、過充電や過放電をすることです。

過充電とは、その名の通りバッテリーを充電し過ぎた状態のことをいいます。

充分に充電できたにも関わらず、そのまま放置して充電し続けることです。

携帯電話の充電をする際によくやってしまいがちかと思います。

バッテリーを過充電することは、バッテリー自体にダメージを与えて寿命を縮めるだけではありません。

過充電されたバッテリーは熱を持っていて危険なうえ、バッテリーの内部で化学反応が起こり気化したガスが発火してしまう危険性もあります。

また、それらの化学反応によって、バッテリーケースが膨らんでバッテリーが故障してしまうこともあります。

そのため、キャンピングカーのサブバッテリーの充電中は目を離さないようにしましょう。

一方で過放電は、充電がなくなってしまったバッテリーを放置し過ぎた状態のことです。

バッテリーには、あらかじめ放電終止電圧が設定されており、バッテリー内の電気が0にならないように最低限の電気が保持されるようになっています。

過放電とは、その状態を放置して充電せずにバッテリー内の電気を0にし続けることです。

過充電のように発火などの危険性はないですが、再度充電しても電力が復活せず、バッテリーを2度と使用できなくなってしまいます。

また、過放電をした後に電力が復活し、バッテリーとして再度使用できたとしても、バッテリーとしての能力が著しく下がっています。

その結果バッテリーとしての機能を果たせず、すぐに電力を消費するようになってしまい、バッテリーを交換しなければならなくなってしまいます。

キャンピングカーのサブバッテリーを長持ちさせよう!充電は使い切ってから

キャンピングカーのサブバッテリーの寿命を長く保つ方法の1つとして、継ぎ足し充電を避けてバッテリーの充電を使いきってから充電することがあげられます。

継ぎ足し充電というのは、バッテリーの充電を使い切る前に少しずつ継ぎ足して充電していくことです。

継ぎ足し充電をしているとバッテリーの容量が減ってしまううえ、バッテリーの劣化が早まってしまいます。

そのため、こまめに充電するのではなくバッテリーの充電を最後まで使い切ってから、充電をするようにしましょう。

前述したとおり、バッテリーを使い切ってもバッテリー内部にはある程度電力が保たれるように設定されているので、すぐに過放電になる心配はありません。

しかしながら、バッテリーを使い切ってから時間をあけてしまうと過放電になり、バッテリーにダメージを与えてしまいます。

したがってバッテリーの充電を使い切った後は、なるべく早めに充電するようにしてください。

サブバッテリーに高負荷をかけない!アイドリング充電で寿命を延ばす!

サブバッテリーの充電方法の1つとして、走行充電があります。

走行充電は一般的には、オルタネーターという発電機を使用して、車が走行している間にメインバッテリーからサブバッテリーへ充電をします。

この仕組みを利用したのがアイドリング充電です。

充電を目的に、走行はせずにエンジンのみを稼働させてアイドリング状態にし、サブバッテリーへ充電していきます。

この充電方法で供給できる電力は多くはないので、効率はよくありません。

しかしながら、キャンピングカーでエアコンや電子レンジを使用する場合、サブバッテリーには高負荷がかかっています。

高負荷をかけることもまた、サブバッテリーの寿命を縮めてしまいます。

そこで、電子レンジなどの消費電力の高い電化製品を利用する場合は、アイドリング充電をしてサブバッテリーへの負担を減らすようにしましょう。

ただし、この方法はバッテリーを充電しながら電力を使用するため過充電になったり、バッテリーが熱を持ったりすることがあります。

そのため、キャンピングカー内では電子レンジを極力使わないなどの省エネ対策も合わせてしていくと、より安全にサブバッテリーを守ることができます。

なるべく外部電源を利用してサブバッテリーの負担を減らそう!

サブバッテリーの寿命を長持ちさせる方法として、外部電源を利用する方法もあります。

外部電源は、キャンピングカーの外から電気を充電する際に利用する電源です。

キャンピングカーの車体外部には、外部用の電源差し込み口があります。

そこから専用のコードで外部の電源と繋ぐと、サブバッテリーを利用せずにキャンピングカー内で電気を使えるようになります。

外部電源はキャンプ場やRVパークに設置されているので、そのような場所を利用する時には、なるべく外部電源を使うようにしましょう。

電子レンジのような電力消費の大きい電化製品を使うのにも、この方法ならばサブバッテリーに全く負担がかかりません。

このように、なるべく外部電源を利用することで、サブバッテリーへの負担が減り、バッテリーの寿命を長く保つことができます。

しかし、バンコンなどの小型のキャンピングカーでは、外部電源用の差込口がオプション装備となっている場合が多いので、レンタルもしくは購入する際には外部電源に対応しているか確認しましょう。

電子機器の充電はなるべくキャンピングカーの走行中に!

キャンピングカーのサブバッテリーの寿命を長く保つために、携帯などの電子機器の充電は走行中に行うことも効果的です。

先程もお伝えしたとおり、走行充電だとメインバッテリーからサブバッテリーへ電気が供給されます。

そのため、走行中に電子機器を充電すると、メインバッテリーの電力の助けを借りることができるので、サブバッテリーへの負担が軽減されます。

しかしながら、この方法もアイドリング充電と同様に充電しながら電力を消費するため、メインバッテリーやサブバッテリーが熱をもってしまうことがあります。

そのため、充電する小型電子機器がたくさんある場合は、モバイルバッテリーを持参して、小型電子機器の充電はできる限りモバイルバッテリーでするなど、少し工夫をするといいでしょう。

さっそく実践してサブバッテリーを長持ちさせよう!

キャンピングカーのサブバッテリーの寿命を長く保つためには、まず過充電、過放電に気をつけるようにしましょう。

過充電、過放電によるダメージはサブバッテリーの寿命を縮める大きな原因になります。

そのうえで、バッテリーを使い切ってから充電したり、アイドリング充電や外部電源を利用したり、走行中に充電をしたり、工夫してバッテリーを使用するようにしてください。

サブバッテリーは決して安価ではなく、交換にも手間がかかるので、正しく管理をして長持ちさせましょう。