キャンプの夜を盛り上げてくれるキャンプファイヤーは、子供にとってはもちろん大人にとっても非日常を味わえる特別な時間となります。
そこでここでは、キャンプファイヤーの魅力をはじめ、おすすめの定番曲・歌、キャンプファイヤーで盛り上がるダンス、年代別の人気の遊び・レクリエーションについてご紹介します。
またキャンプファイヤーの薪の組み方やポイントについてもお伝えしているので、安全に楽しくキャンプファイヤーを盛り上げるための参考にしてください。
キャンプファイヤーの魅力
メラメラと大きく燃え上がる炎を囲んで仲間たちと過ごすキャンプファイヤーは、幼稚園のお泊り会をはじめ、小学校、中学校の宿泊研修や町内会のイベントなどで経験したことがある方も多いのではないでしょうか?
キャンプファイヤーは、キャンプの夜を普段とはまったく違う特別な夜に変えてくれます。
そんなキャンプファイヤーでは、迫力のある炎を囲みながら音楽に合わせて歌を歌ったり、ダンスをしたり、レクリエーションをしたりすることで仲間たちと一体感を感じ合うことができ、絆を深めてくれるのが最大の魅力です。
キャンプファイヤーにおすすめの定番曲・歌
キャンプファイヤーをするなら、曲や歌選びも大切です。
曲名こそあまりピンとこないものもあるかもしれませんが、聞いてみるときっと耳に馴染みのあるものばかりです。
それぞれの曲や歌は動画サイト「YouTube」などにアップされているので、気になるものは聞いてチェックしてみましょう。
燃えろよ燃えよ
フランス民謡である「燃えろよ燃えよ」は、キャンプファイヤーの焚き火の様子を歌にしており、その名の通りキャンプファイヤーなどで歌われる定番ソングのひとつです。
遠き山に日は落ちて
アントニン・ドヴォルザーク作曲の交響曲第9番「新世界より」、第2楽章の編曲作品に昭和の音楽評論家・堀内敬三さんが歌詞をつけたこの曲。多くの方の耳に馴染んでいるはずなので、聞けばすぐにわかるでしょう。
今日の日はさようなら
1966年にリリースされた森山良子さんのヒット曲で、「友情」や「自由」「希望」をはじめ、「信じあうよろこびを大切にしよう」といった前向きな内容の歌詞が特徴の名曲です。
キャンプファイヤーで盛り上がるダンス
キャンプファイヤーと言えば、炎を囲んで踊るダンスがとても楽しいですよね。心をひとつにして踊るダンスなら以下のものがおすすめです。
マイムマイム
隣の人と手をつないでみんなで輪になって横に進みながらぐるぐる踊ったり、輪を広げたり狭めたりと動きがとても楽しい「マイムマイム」はキャンプの定番ダンスです。ステップも簡単なので、お子さんでもすぐに楽しめます。曲のスピードを徐々に早めることでさらに盛り上がります。
ジェンカ
前の人の肩に手を当てうさぎのようにピョンピョンと飛び跳ねながら踊るこちらも楽しいダンスです。リズミカルな曲で、海外では「LetKiss」と言う呼び名で知られています。こちらも小さなお子さんでもすぐに踊ることができます。
オクラホマミキサー
キャンプファイヤーの定番ダンスですが、男女がペアになってパートナーを交換しながら踊るダンスなので、思春期の子供など苦手に感じる人も多いかもしれません。そのため実施するには配慮が必要です。
【年代別】キャンプファイヤーで人気の遊び・レクリエーション
ここではキャンプファイヤーで人気の遊び・レクリエーションを年代別にご紹介します。
未就学児
「飛んだ飛んだ」
キャンプファイヤーでのレクとして有名な「落ちた落ちた」というゲームよりも分かりやすいのが「飛んだ飛んだ」です。
遊び方
リーダーを決め、リーダーが大きな声で「飛ーんだ飛んだ」というと、残りのみんなが「なーにが飛んだ?」と返します。
リーダーが「鳥」や「飛行機」など空を飛ぶものを答えれば、みんなはその場でジャンプをします。飛ばないものの場合は、立ったままでいます。アニメのキャラクターなどを入れても楽しめます。
小学生
「ちょうちん」
小学生がとても盛り上がれる遊びです。まずゲームを始める前に、4つのポーズを覚えます。
- 大きいちょうちん:両手を広げて、大きなちょうちんを抱えているようなポーズ
- 小さいちょうちん:手の幅を狭くして、目の前の小さなちょうちんを持っているようなポーズ
- 長いちょうちん:手を上下に広げて長いちょうちんを抱えているようなポーズ
- 短いちょうちん:上下の幅を狭めて短いちょうちんを持っているようなポーズ
遊び方
リーダーが「大きいちょうちん」と言ってポーズをとると、みんなは言われた大きさのちょうちんのポーズ取ります。リーダーは口にするちょうちんの大きさとは違うポーズを取るのもOKなので、引っ掛け問題を作ることができるのがおもしろポイントです。
中学生
「犯人は誰だ」
全員が輪になって目を閉じ、まずは司会が「今から殺人事件が起きます」と話し犯人役になる人の肩に触れ、「今肩を叩かれた人が犯人です」と言います。
遊び方
犯人役の人は目が合った人にウィンクをして、ウィンクされた人は5秒以内に「やられた~!!」と言ってその場に座ります。
その後も周りに気づかれないように犯人役が次々とウィンクをして相手を倒していきます。その様子を見ていて誰が犯人が分かった人が「犯人は○○さん!」と叫び、当たっていたら犯人を交替します。
キャンプファイヤーの薪の組み方
キャンプファイヤーの代表的な薪の組み方は4種類あります。
- 井桁型
キャンプファイヤーの定番で組みやすく初心者にもおすすめです。下で詳しくご紹介しますが、迫力のあるキャンプファイヤーを楽しむことができます。 - 合掌型・開き傘
開いた傘の骨組みをイメージさせる合掌型・開き傘は、中央に燃えやすい小枝や木の皮などを山状に置き、その山に低く立てかけるように薪を放射線状に並べていきます。
炎は小さめで長時間燃え続けるのでゆったりとした時間を過ごしたいときにおすすめです。 - 合掌型・閉じ傘
合掌型・閉じ傘は、閉じた傘のように円錐状に薪を組み、井桁型と同じように勢いのある炎が上がるのが特徴です。
細かい薪の上に中くらいのサイズの薪をこちらも放射状に並べ、外側には太い薪を高く組みます。
見栄えの良い炎が上がり、燃え尽きるまでの時間も比較的早いです。 - 並列型
並列型は、枕木の上に並列または放射状に薪を重ねていく組み方で、火力をコントロールしやすく調理にも向いています。
着火も容易で火力をアップさせたいときは薪を上に足すだけと簡単です。
薪の組み方により炎の上がり方が変わるので、どんな炎にしたいのかというイメージによって組み方を変えてみるのも良いでしょう。
キャンプファイヤーにおすすめの井桁型の組み方のポイント
もっともポピュラーで初心者にも組みやすい「井桁型」の組み方のポイントについて詳しくご紹介します。
- しっかりした太い薪を縦横2本ずつ「井」の字のように交互に置きます。下3段にはあらかじめ水に浸して燃えにくくした薪か燃えにくい木を使用します。
- 同じように薪を4~6段まで重ねます。薪は徐々に細いものを重ね上へ行くほど狭く組みましょう。この時、薪の脇に小さな石を添えると丸太が安定します。
- 50㎝程度の高さまで組み終わったら、火が付きやすくなるように新聞紙を丸めたものや小さな薪を井桁の中に入れます。
キャンプファイヤーをするには安全に楽しむためにも事前準備が必要です。
炎の勢いが強くなる井桁型は崩れやすいという特徴もあるので、先述した通り下段の薪は太く燃えにくいものを使用し、上に重ねるものは細い薪を使い口を狭く組みましょう。
キャンプファイヤーを楽しんだあとは後片付もしっかり行いましょう。火が落ち着いてきたら、水や砂で完全に火を消します。この時、一気に水をかけると高温の蒸気が舞い上がり危険なので、様子を見ながら徐々に消火していってください。