毎年楽しみにしているファミリーキャンプ。
ファミリーキャンプはとにかく準備が大変で、人数分の寝袋や着替えなど荷物が増えがち。車に積む際は、まるでテトリスのように荷物をギュウギュウに押し込んでしまいます。
そんな荷物の悩みを解決してくれるのが「ルーフボックス」。
ルーフボックスを取り付ければ積載量がアップし、これまで諦めていたキャンプ道具や遊び道具も収納することができます。
そこで今回は、ルーフボックスを使うメリット・デメリット、ルーフボックスの選び方や使い方など、ルーフボックスについて詳しくご紹介します。
キャンプ道具の収納に最適なルーフボックスとは
ルーフボックスとはカーグッズの一つで、車の上に載せられる箱型のボックスのことです。
ベースキャリアの上に装着して使うもので、ルーフボックスの他にルーフラックのアタッチメントもあります。いずれもカー用品店で購入できる他、ネット通販でも購入できますので、安く済ませたい方にはおすすめ。キャンプなど荷物が多くなりがちなシーンに最適です。
ルーフボックスを使うメリット・デメリット
キャンプに役立つルーフボックスですが、ルーフボックスにはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
メリット
- 車内に入り切らない荷物も積めるようになる
- 車内スペースにゆとりが生まれる
- 臭いが気になる物を収納することで車内に入れなくて済む
- アウトドア感が増す
積載量が増えることで、これまでキャンプに持って行きたくても諦めてたグッズも運搬できるようになる他、汚れた衣類やゴミなど、車内に持ち込みたくない物を入れることができます。また、長さがあるので、スキーやスノーボード用品も入れることができます。
デメリット
- 多少燃費が悪くなる
- 車高が高くなるため、立体駐車場や高架下は注意が必要
ルーフボックスを取り付けることで重量が増加するため、燃費が多少悪くはなります。また、立体駐車場の高さ制限は平均2~2.5mなので、特に車高が高い車に取り付ける場合は注意が必要です。
キャンプに最適なルーフボックスの選び方
キャンプに最適なルーフボックスの選び方についてご紹介します。ポイントは"何を入れるか"。ルーフボックスは用途に合わせて選ぶことが大切です。
ルーフボックスの容量
売れ筋は300~399ℓ。どんな車でもバランス良く設置できますが、キャンプ道具を収納するなら350ℓ以上がおすすめ。400~499ℓならテントやタープ、4人分の寝袋など、車内でかさばりやすい荷物がすっぽり入ります。容量500ℓ以上なら長さ・幅・高さ共に申し分ないので、より多く荷物を収納できます。
キャンプは回数を重ねる毎に道具が増えるものなので、容量で悩んだ時は"気持ち大きめ"で選ぶと後悔せずに済むでしょう。
ルーフボックスの高さ
ルーフボックスを選ぶ際は高さにも注目しましょう。
キャンプメインで使うなら、ある程度高さのあるルーフボックスを選ぶと安心です。高さがあることで、かさばりやすいキャンプ道具を無理なく収納できます。
ただ、ルーフボックスをつけると車高が高くなるので、高さがトータル2m以内を目安に選ぶことも重要なポイント。おすすめは高さ30cm前後のタイプ。エクストレイル、CX-5の車高は1.7m前後の高さなので、ルーフボックスを取り付けても立体駐車場がクリアできます。
ルーフボックスの開き方にも注目
ルーフボックスは使い勝手の良さも大切なポイント。
ルーフボックスは、
- 右開き
- 左開き
- 両開き
の3タイプありますが、おすすめは左右両開きのデュアルオープン式。片開きだと奥の荷物に手が届かないこともあるので、両開きのほうが運転席側からも助手席側からも荷物の積み下ろしができて大変便利です。
また、ワンタッチオープン機能が付いているとボタン一つで簡単に扉が開くのでおすすめです。
デザイン性
ルーフボックスの主なブランドは、Inno(イノー)、THULE(スーリー)、TERZO(テルッツォ)の3社。
イノーは安心の日本製でリーズナブルさが魅力のブランド。カーキグリーンのアウトドアシーンにマッチした色合いも登場していて人気です。
スーリーは価格は高めですが、BMWなどの高級車に適合する、機能性が高いキャンパー憧れのブランド。ツートンカラーのデザインも人気を得ています。
テルッツオは薄型のスタイリッシュなデザインが若い世代に支持されている人気のブランドです。
ルーフボックスのカラーは主流のブラック・ホワイトの他、メーカーによってシルバー、レッドなどが選べます。ルーフボックスは目立つので、車との相性も考えて、デザイン性も重視することをおすすめします。
ルーフボックスの使い方とポイント
取り外し方や正しい積み方など、ルーフボックスの使い方やポイントについてご紹介します。
ルーフボックスの脱着方法
ルーフボックス自体の取り付けは簡単で難しくありません。ベースキャリアに固定する方法は、ボックス内部からダイヤルなどで固定する方法が主流となっていますが、メーカーや製品によって異なるため説明書をしっかりチェックしましょう。
ルーフボックス重さがあるので、車に傷をつけないためにも、慣れるまでは1人で取り付けるよりも補助としてもう1人ついてもらう方が安全です。車に傷がつかないよう、毛布などを被せて作業を行うとより安心でしょう。
ルーフボックス内の正しい積み方
車が走行すると荷物は後ろへ後ろへとずれていくので、重さがあってつぶれにくいものを奥に入れることが鉄則。また、荷物のサイズ関係なく、重いものは下、軽いものは上におくことが大切です。
また、ルーフボックスは独特の形状から、デットスペースが生まれやすいのが難点。ルーフボックス取り付け用のグリップ付近は特にデットスペースが生まれやすいので、ガス缶やランタンなど小物類を入れるといいでしょう。
荷物を入れ終わったら、走行中中身が飛び出さないよう付属のバンドやベルトでしっかり固定しましょう。
ルーフボックスを使うなら脚立は必須
運転席や助手席のヘリに足をかけて、ルーフボックスから重い荷物を下ろすのは大変です。そこで、安全に荷物を積み下ろしするためにも必須なのが"脚立"です。
脚立といっても高さは色々ありますが、脚立が低いとルーフボックスの中身が見えず、手探り状態で荷物を探す羽目になるので、脚立は90cm位の高さのものがベストです。中身を覗ける高さの脚立を用意しましょう。
キャンプ道具以外もOK、ルーフボックスの中身に入れるもの
ルーフボックスはキャンプ道具を入れる他にも活用できる、大変便利な存在です。
汚れた衣類や持ち帰りのゴミなど、臭いが気になる物もルーフボックスに入れれば、車内に臭いが充満することもなく快適です。
荷物になるベビーカーもルーフボックスに
小さなお子さんを連れてキャンプへ行く場合、ベビーカーも車に積まなければなりません。ベビーカーは折りたたんでもスペースを取り荷物も積みにくくなるので、ベビーカー+キャンプ道具となると車に更に上手く荷物を積めなくなる事が考えられます。
そんな時に活用できるのがルーフボックス。
全高340mmくらいなら、ベビーカやゴルフバックもすっぽり収納できます。ベビーカーは折りたたんだ時の車輪の高さがネックになるのでご注意ください。
まとめ
キャンプ道具の収納に適したルーフボックス。
立体駐車場などの高さに注意する必要はありますが、取り外しができますし、単純に荷物がたくさん積めるようになるので大変おすすめです。
特に荷物が増えがちなファミリーキャンプは、ルーフボックスの便利さに気づくはずです。ぜひこれを機会に取り付けてみては?