キャンピングカーを利用するとなると、1番気になるのが、水の問題ではないでしょうか。
電気やガスを使えないとしても、火を起こしたり、何らかの解決策はあるはずです。
しかし水は、私たちの生活になくてはならない唯一無二のものですね。
平均的に2、3日に1回はキャンピングカーに水を補給する必要があります。
しかし、どこで水を補給をすればいいのでしょうか。
今回は、この疑問に答えるべく、キャンピングカーの水の補給場所や、補給は控えた方がよい場所についてまとめました。
キャンピングカーの1日の水の使用量!目安はどのくらい?
まず始めに、日本人が1日に使う水の量がどのくらいか知っていますか?
日本人は平均的に、1日に1人200Lから300Lの水を使用しています。
これは世界平均の2倍の量となり、私たちが毎日どれだけ沢山の水を使っているか明らかですね。
キャンピングカーの水のタンクの容量は、清水タンクやボイラー用、トイレ用のタンクを合わせると、大体80Lから250Lと、車の大きさによって差があります。
以上のことを見ると、日本人の私たちにとってはかなり節約して使う必要があることがわかりますね。
さて本題ですが、キャンピングカーで1日に使用する水の量は補給のペースを考えると、かなり節水をして大体50L前後を目安にするとよさそうです。
シャワーを1分浴びると、平均約7Lの水が必要になるので、4分程度浴びたとして1人30L程でしょう。
2人の場合は、2分ずつ浴びるとするならば、30Lで抑えられそうですね。
タンクの容量が大きければもう少し浴びても大丈夫そうですが、基本的に汗を流す程度と割り切ったほうがよさそうです。
トイレは1回流すと、平均約6L使用します。
ですから、緊急用に1日2回トイレを利用したとして、10L前後で抑えられそうです。
洗い物の水は、水道水を1分間流しっぱなしにすると12L程消費します。
ですから、ここもまたかなり節水すると、10L程度に抑えることができるでしょう。
そうすると、大人2人で1日50L程度がキャンピングカーの1日の水の使用量の目安になります。
衛生面を考えて、飲料水や食事に使う水は、スーパーで購入したり、給水タンクを持参したりすることをおすすめします。
キャンピングカーの水の補給!やっぱり定番はキャンプ場?
多くの人は、出発前に自分の家でキャンピングカーにたっぷり給水をし、さらに持ち運びできる予備のタンクにも水を入れて、車に積んでいるようです。
しかし、それでも水が足りなくなってしまった時の水の補給場所としては、キャンプ場がやはり定番になっています。
常識的なマナーとして、施設を利用するということが前提ですが、キャンピングカーで宿泊するスペースとしてキャンプ場を選択する人が多いと思いますので、そのついでと考えると経済的にも理にかなうのではないでしょうか。
その他にも、ガソリンスタンドで給油するついでに、水を補給させてもらうという手段もあります。
ただお客さんがいる中、あまり長時間水を補給するわけにもいかないので、キャンピングカーの水のタンクの容量が大きい場合は、その日しのぎ程度の補給で済ませるのがベターかもしれません。
また、衛生面を考慮すると飲料には向かないので、あくまでシャワーやトイレなどの生活用水での利用にしたほうがいいでしょう。
衛生面を考えてスーパーの補給水を買って水分補給すべき?
先ほども少し触れましたが、基本的にキャンピングカーを通して出る水道水は、衛生面を考えると飲まないほうがいいです。
理由は、タンクやパイプ、ホース、モーターなどに雑菌が繁殖しているからです。
水のタンク自体は、新しいものに取りかえたり、掃除がしやすいようになっているタイプのものもあるので、問題ないかもしれません。
しかし、キャンピングカーの構造上、蛇口をひねって水が出てくるまでの行程にある部品すべてをきれいに除菌して掃除することは不可能です。
また、アパートや家と違って水が常に動いているわけではないので、雑菌が繁殖しやすい環境なのです。
ですから、飲料水や食事に使う水はスーパーで補給水を購入し、使用したほうがいいでしょう。
ただ顔を洗ったり、歯を磨いたりする程度であれば問題ないので、それはキャンピングカーの水道水でいいと思います。
もちろん、気になるようであれば、スーパーなどお店で買った補給水をキャンピングカーのタンクへ補給するほうがいいのかもしれません。
しかしそうすると、ものすごい量の水を買わなければなりませんし、そのきれいな水でお皿を洗ったりシャワーを浴びたりするのは、もったいないですよね。
ですから、スーパーなどで買った補給水はキャンピングカーのタンクに入れるのではなく、飲料用として車に置いておくのがよさそうです。
キャンピングカーの水代を節約したい!湧き水でも大丈夫?
キャンピングカーの水を経済的に補給するには、この方法が一番いいのかもしれません。
キャンピングカーでの利用目的に、湧き水を汲むことは違法ではないので、心配無用です。
日本には湧き水スポットがたくさんあるので、名水巡りをしながらキャンピングカーで旅行をする人も多いようです。
ただ、目的地によっては、すぐ近くに湧き水スポットがない場合もあるので、湧き水を頼りにするのであれば、事前にしっかり旅行計画をたてる必要がありそうですね。
湧き水を利用できれば、水代はタダになりますし、おいしい飲料水も確保することができます。
ただし、名水となると、人がたくさんいる場合があるので、譲ったりするなどの配慮が少し必要になるかもしれませんね。
また、飲料や料理に使用する時は、安全面を考慮して熱湯消毒してから使用することをおすすめします。
公園や道の駅で水を補給するのはマナー違反?
キャンピングカーで移動中、公園や道の駅に立ち寄ることもあるでしょう。
その際に、「公園や道の駅で水を補給すればいいのでは?」と考える方もいるかもしれません。
しかし、こちらは基本的には、マナー違反となります。
場合によっては、違法と捉えられてしまうこともあるでしょう。
公園や道の駅などの公共の場にある水というのは、基本的にはトイレ後などに汚れた手を清潔に洗うという衛生上の目的で設けられています。
ただ、緊急を要する時は仕方ありませんね。
そういう場合は、ペットボトル1本分、多くても給水タンク1つ分くらいにしておきましょう。
このような公共の場でのキャンピングカーの水の不正使用は、最近問題になっていることもあり、キャンピングカー利用者の配慮が求められています。
ですから、公園や道の駅などの公共施設での水の補給は、緊急時のみにするのがよさそうですね。
キャンピングカーが突然故障したことも想定して水の予備を
人気のあるところであれば、基本的に遭難状態になる確率は極めて低いですが、山間部などの人通りの少ないところにいたら、何が起きるかはわかりません。
そんな場所でキャンピングカーが故障して、尚且つ給水タンクの水も底をつきそう、なんてことになるのは相当運が悪いですが、ないともいい切れません。
一般的に、1日に人間が必要な水分摂取量は2L程度といわれています。
もちろん、その人の体質や、体重によって前後することはあるでしょう。
ですから、最悪のケースを想定し、水が補給できる環境がなくなってしまう事態に備えて、数日間生き延びられる量の飲料水をキャンピングカーに積んでおくと更に安心かもしれませんね。
トイレに関しては、水がない場合は、外で用を足すしかないですが、乗り切れないことはないでしょう。
また、シャワーに関しても、入らずとも命に関わる問題にまでは発展しないかと思われます。
水の補給から少し話がずれてしまいましたが、キャンピングカーの水のことを考えた時に知識として持っておいて損はないでしょう。
飲料水と生活用水を使い分けて賢く補給しよう!
自宅で目一杯タンクに水を補給しても、キャンピングカーでの旅行期間が長ければ長いほど、キャンピングカーのタンクへの水の補給は必要になってきます。
やはり1番よいのはきちんと計画をたてて、生活用水に関しては湧き水スポットで水を補給し、飲料水はスーパーなどで多めに購入して車に積んでおくという方法ですね。
キャンプ場を利用するのであれば、そちらでの補給も計画に入れておくとよりよいです。
毎日利用する水ですから、事前にしっかり計画をたてて賢く補給していきましょう!