ウィンタースポーツの際に役立つアイテムとして、グレゴリーターギーが挙げられます。
過酷な状況にも対応し、愛用者も多い人気アイテムとなっていますよね。
使い方の幅広さはもちろん、使用するときのフィッティングのよさも支持を得ているのです。
今回は、グレゴリーターギーの魅力に迫ります。
グレゴリーについて
まずは、グレゴリーの歴史を紐解いていきましょう。
創業者は、ウェイングレゴリーです。
彼は、14歳のときに木製のフレームバックを製作しました。
この完成度は非常に高いものでした。
その才能を、当時アドベンチャー16のオーナーだったアンディー・ドロリンガーに見込まれます。
そして、アドベンチャー16で数年、従業員として働きました。
その後、22歳でサンバード社を妻とともに立ち上げたのです。
これは、バックパック専門の会社でした。
このとき製作したエクスターナルフレームパックは、高機能なのに使い方が簡単と注目を浴びました。
ですがその数年後、サンバード社は解散します。
フリーとして数多くの仕事をこなし、自身の技術向上に努めていきました。
そのなかで、改めてバックパック製作への思いを感じたのです。
そしてまた再度、主にバックパック専門の会社を立ち上げました。
社名は、「グレゴリー・マウマウンテン・プロダクツ」です。
当初は店の裏側でバックパックを作り、店頭で販売するというスタイルでした。
ここでの顧客との会話は、様々なアイデアのもとになったのです。
主にウェイングレゴリーは、フィッティングを重要視していました。
現在人気のターギーも、このフィッティングに特化しています。
ターギーをはじめとするグレゴリーバッグの魅力
グレゴリーバッグには、どのような特徴があるのでしょうか。
以下にまとめました。
●バッグを着るという発想
グレゴリーは、バッグを背負うものとしていません。
例えていうならば、身に着けるという考えです。
このとき、重量をバランスよく分散させるという点がポイントになります。
それには、身体はもちろん、アウトドアの際の動きにもフィットすることが大切です。
前項でも述べた、フィッティングの重要性を追求していることがうかがえるでしょう。
●様々なディテール
グレゴリーバッグのフィッティングは、ターギーなどの高機能なものだけにとどまりません。
例として、デイアンドハーフなどの定番商品にも備わっているのです。
ショルダーストラップは厚みがあり、使用すればするほど肩に馴染みフィットします。
また、コンプレッションベルトにも注目してみましょう。
このベルトを締めることで、重心を調整することができるのです。
これは、荷物の量に合わせた調整が可能です。
このような使い方により、バッグと身体のフィッティングをより高められることがわかりますね。
グレゴリーバッグのフィッティングは各パーツの使い方がカギ?
ここでは、グレゴリーバッグのフィッティングポイントをご紹介します。
各パーツごとの使い方に沿ってみていきましょう。
●ショルダーハーネス
このパーツが肩から浮いている状態は、あまりよくありません。
また肩への食い込みも、サイズが合っていないサインです。
肩から背中にかけて、隙間なく沿っていることがポイントでしょう。
また、横位置も重要です。
肩の中央に、左右が平行し載るようにしましょう。
この位置の安定には、チェストストラップの使い方がカギとなるのです。
脇の下あたりの高さにチェストストラップがくるようにしましょう。
バッグの揺れを防ぐことができます。
また、チェストストラップが高すぎても低すぎてもよくありません。
重量のバランスが崩れる原因にもなります。
●ウエストベルト
ターギーなどの大型バッグは、このウェストベルトで腰を支えます。
それにより重量を実際よりも軽量に感じることができるのです。
まず、腰骨の上部から2.5㎝ほど上にパッド上部があたるようにしてください。
この位置がずれると、腰で支えられなくなります。
使い方次第でグレゴリーターギーの利用価値は広がる
グレゴリーターギーは、先述した通りウィンタースポーツに適しています。
その利用価値とは、どのようなものでしょうか。
例として、実用性の高さが人気の45Lでみていきます。
●形
まず、グレゴリーターギーは横幅がほどよいです。
ウィンタースポーツでは、身体のねじれが重要なのをご存知でしょうか。
横幅が広いと、このねじれがしづらくなります。
逆に狭いと、遠心力により身体が大きく揺さぶられます。
また、便利なパーツの使い方も重要ですね。
雨蓋は、広い収納スペースになります。
また口の開きもよく、ゴーグルなどの細かいアイテムを取り出すのにもよいでしょう。
●ジッパーの上げ下げがしやすい
ウィンタースポーツでは、防寒着などを手早く出し入れすることも求められます。
ジッパーがバッグに絡んだりすると、ストレスにもなりますよね。
●容量がちょうどよい
ほどよいサイズも、使いやすさのポイントです。
数日泊りがけなども多いバックカントリーなどでも活躍します。
見た目以上の収納力の高さが魅力でしょう。
また、荷物が少量の際に必見なパーツの使い方があります。
ストラップを使用すれば、コンプレッションができるのです。
これにより、コンパクトに使用することができますね。
グレゴリーターギーの洗い方
グレゴリーターギーを長く愛用するには、お手入れも重要です。
主に洗い方をご説明しましょう。
①付属品を外す
グレゴリーターギーは、高機能ゆえ様々な付属品がついています。
それらを外しておきましょう。
また、ジッパーは開けておいてください。
中も隅々まで洗いましょう。
②特に汚れているところを見つける
外での直置きなど、使い方によっては底が汚れやすいですよね。
またその他の汚れが気になる部分も、中性洗剤で部分洗いをしておきましょう。
スポンジを使用するとよいです。
③浸して押し洗いする
浴槽にぬるめのお湯をはります。
全体が、お湯に浸かるようにしてください。
次に、中性洗剤を入れたら押し洗いしましょう。
特に、汗が染みこみやすい部分をよく洗ってください。
④すすいで水をきる
お湯が綺麗になるまで、何度も替えてすすぎましょう。
その後、逆さに吊るして水きりしてください。
⑤乾かす
陰干しが一般的です。
ジッパーの中などもよく乾かしましょう。
この洗い方は、グレゴリーターギー以外のバッグにも応用できますのでおすすめです。
幅広い使い方が人気のグレゴリーターギー
ここでは、特に人気のあるグレゴリーターギーをご紹介します。
【グレゴリーターギー32】
容量はもちろん、キャリーや機能性に優れています。
バックカントリーなどでも活躍するでしょう。
重量のある荷物でも、身体を安定させて運ぶことも可能です。
実際使用している方からも、重量をあまり感じないとの声も多いですよね。
またウィンタースポーツの際の、あらゆる動きにも柔軟に対応します。
スキーなどにもおすすめです。
ジッパー式エントリーは大きく開き、アイテムの出し入れに便利でしょう。
【グレゴリー ターギー45】
トップポケットは、取り外しができ便利です。
Aフレームとダイアナゴル両方を装着でき、エッジを守ります。
トップアクセサリーポケットは、収納力が抜群です。
このように、各パーツにより何通りもの使い方ができるのがよいですね。
バックパネルは、雪がつかないように工夫されています。
そのため、重量がバランスよく腰へ分散され、身体への負担を和らげてくれるでしょう。
数日泊りがけで行く登山などに適しています。
高機能なグレゴリーターギーはウィンタースポーツに最適
ウィンタースポーツは、過酷な状況で行うこともあるものです。
雪や風などにも素早く対応することが求められますよね。
このような状況でも、グレゴリーターギーは活躍します。
高機能なのに使いやすいと、愛用者が多いのも納得といえるでしょう。
安全面においても、高機能なグレゴリーターギーは大いに役立ちますね。