アークテリクスというと、登山家にとっては定番のアウトドアブランドです。
高機能でスタイリッシュなデザインは、世界中にファンを獲得しています。
今回の記事では、アークテリクスのアイテムの中でも人気のソフトシェルアイテムについてご紹介します。
ソフトシェルアイテムは使い勝手が良いので街着にも最適ですが、気になるのは洗濯方法です。
洗濯方法や撥水加工の再処理方法を知っておけば、街着にもじゃんじゃん着まわすことができますよ。
登山家に人気のアークテリクス
アウトドアブランドとして有名なブランドはたくさんありますが、登山用品のブランドとして人気を集めているのがアークテリクスです。
アークテリクスのジャケットは登山シーンだけでなく、普段着としてお出かけの際に着用できるほどファッショナブルです。
デザイン性にも優れ、動きやすさと高機能を持ち合わせたジャケットは、街中で注目されること間違いなしです。
アークテリクス(ARC’TERYX)は、1989年にカナダで創業しました。
創業時はRock Solid社という名前で、クライミング時に装着する安全用具のハーネスを製造していましたが、1991年に社名をアークテリクスと改名しました。
印象的なロゴは、「始祖鳥」の化石をモチーフにしています。
爬虫類で初めて飛ぶための羽根を持った始祖鳥(ARCHAEOPTERYX LITHOGRAPHICA)にちなんで、ブランドネームが付けらました。
今回の記事では、アークテリクスの人気アイテムのひとつであるソフトシェルにスポットを当ててご紹介します。
ソフトシェルの特徴や洗濯方法、撥水加工の再処理方法なども併せてご紹介します。
ストレッチ性がソフトシェルの最大の魅力!洗濯もできる!
ソフトシェルは、近年登場した比較的新しいアウトドアアイテムです。
アークテリクスだけでなく、さまざまなアウトドアブランドからもソフトシェルアイテムが登場しています。
1990年代の初期のソフトシェルは、ストレッチ性と保温性を併せ持っていましたが、耐水性と防風性はありませんでした。
しかし、2000年代になると改良され、耐水性と防風性を持つソフトシェルが登場します。
そして、現在も改良が進んでいます。
ソフトシェルの最大の特徴は、そのストレッチ性です。
大きく腕を動かすことができるので、スポーツやアウトドアに向いています。
例えば、ロッククライミングやアイスクライミングは腕を縦方向に動かすことが多いですが、ソフトシェルであればストレッチ性があるので動きがスムーズです。
そして、通気性と透湿性が優れていることも特徴のひとつです。
ソフトシェルは完全防水ではありませんが、高い撥水性も持ちます。
それでいて、たくさん汗をかいたときには汗を放出してくれますので、快適に保つことができます。
ハードシェルは、雪山登山にも対応できるような丈夫さや防水性を持つのに対し、ソフトシェルはストレッチ性や通気性の高さが最大の特徴です。
使うシーンを選べば、とても使いやすいアイテムです。
洗濯もできますので、汗や汚れを気にせずスポーツなどにも使えます。
ソフトシェルはオールシーズン大活躍!
それでは、ソフトシェルが適しているのはどのようなシーンなのでしょうか。
ソフトシェルは一年を通して使えるので、季節ごとのシーンをご紹介します。
【春・秋】
・トレッキング
昼間は暖かいけれど、明け方や日が暮れると寒い季節です。
ソフトシェルは、朝や日が落ちた後の寒さに耐えられる適度な防寒性を持ちます。
また、暖かい昼間は汗を外に逃がしてくれる透湿性を持っているため、着ていても不快感がありません。
【夏】
・登山/トレイルランニング
夏の登山でも、防風性や防寒性がある上着が必要です。
トレイルランニングでは、丘陵において風に吹かれることもあります。
そんな時にソフトシェルが1枚あれば、活躍してくれますよ。
【冬】
・バックカントリー
バックカントリーでは、通常のスキーと違ってハイクアップ(登り)があります。
ハイクアップの際と滑走時の寒暖差がかなりあるため、ストレッチ性と保温性、透湿性に優れたソフトシェルが適しています。
・スキー/スノーボード
動きやすく保温性、透湿性に優れているため最適です。
裏地が起毛になっているような暖かい生地のソフトシェルがおすすめです。
・サイクリング/ランニング
防風性が高いため、冷たい風の中でも走ることができます。
ストレッチ性の良さでランニングのフォームを邪魔しません。
【オールシーズン】
・クライミング/ボルダリング
クライミングは強い風を浴びることもありますので、防風性とストレッチ性が必要です。
ソフトシェルはどちらも兼ね備えており、耐摩耗性もあるためおすすめです。
以上、季節ごとのソフトシェルの活用方法についてご紹介してきました。
ソフトシェルといっても、裏地があるもの、ないもの、加工、生地などで機能が異なります。
季節やシーンに合ったものを選びましょう。
このように、一年中さまざまなシーンでソフトシェルが活躍しますね。
使ったら汚れたり摩耗してしまいますから、洗濯や再加工も必要です。
次項では、ソフトシェルの洗濯方法をご説明します。
続いてアークテリクスのソフトシェル衣類について、撥水加工の再処理方法もご説明します。
ソフトシェルが汚れたら洗濯してみよう
それでは、ソフトシェルアイテムの洗濯方法をご説明します。
こちらでご説明するのは基本的な洗濯方法です。
メーカーによって洗濯方法が違っている可能性がありますので、必ず衣類についている「洗濯タグ」をご確認ください。
洗濯タグに指示がある場合は、そちらに従ってください。
①ファスナーやボタンなどはすべて閉めます。
ドローコードやベルクロは元の位置に戻しておきます。
②ネットに入れて、洗濯機の弱水流で洗います。
専用洗剤か中性洗剤を使用します。
③すすぎは2回以上行い、しっかり洗剤を落とします。
④軽く脱水します。
⑤しわを伸ばして、陰干しします。
洗濯の際は、漂白剤や柔軟剤は使用しないでください。
ソフトシェルの機能が落ちてしまう可能性があります。
手洗いをするのであれば、たらいにぬるま湯を入れて中性洗剤を溶かし、その中で押し洗いをしてください。
手洗いの場合もすすぎはしっかり行ってください。
ソフトシェルは、使用するにしたがって撥水加工が薄れてきてしまうことがあります。
次項でご紹介するのは、アークテリクス製品の撥水加工の再処理方法です。
アークテリクス製品は洗濯だけでなく撥水加工の再処理もできる
アークテリクスのソフトシェル衣類には、DWR加工と呼ばれる耐久性撥水加工が施されています。
通常、洗濯と乾燥によって撥水加工は復活しますが、それでも新品のときのように水をはじかなくなった場合、撥水加工の再処理をすると、撥水機能が復活します。
撥水加工の再処理方法は自宅でできます。
方法としては、市販の撥水剤を使います。
・リバイベックス 撥水剤 スプレーオン
・グランジャーズ XTプルーファー スプレータイプ撥水剤
・ファイバーテック ブルーガード スプレーオン
上記の撥水剤がおすすめです。
まず、ソフトシェル衣類を前項でご紹介したように洗濯します。
洗濯後、ファスナーなどはすべて閉めたまま、濡れた衣類をハンガーにかけます。
そして撥水剤を全体に均等にスプレーします。
摩耗しやすい部分には集中的にスプレーしましょう。
次に、40℃程度の中温設定で40~50分ほど乾燥機にかけます。
これで新品同様に撥水加工が復活します。
ちなみに、洗濯機に入れる(衣類を浸す)タイプの撥水剤もありますが、均等に耐久性撥水加工がされないため、アークテリクスでは推奨していません。
アークテリクスの製品には、スプレータイプを使用しましょう。
一着は持っておきたいアークテリクスのジャケット
洗濯や再加工によって撥水機能が復活するとわかれば、アークテリクスのソフトシェルアイテムはじゃんじゃん使うことができますね。
最後に、アークテリクスのおすすめソフトシェルアイテムをご紹介します。
・ガンマ LT ジャケット メンズ
軽量で耐久性があり、無駄のないシンプルなデザインで、アークテリクスでも人気のアイテムです。
春や秋にはさっと羽織って寒さ対策になりますし、タウンユースとしても使い勝手がいいのが便利ですね。
薄手なので、冬のインナーとして使うこともできます。
・テンキーレ フーディ
軽量で持ち運びに便利なうえ、さまざまな気候に対応できる機能を持っています。
トレッキングやハイキングに一枚あると便利です。
メンズモデルとウィメンズモデルがあります。
・ガンマ MX フーディ
内側がフリース素材になっており、保温性・防風性・撥水性に優れています。
メンズモデル、ウィメンズモデルとありますが、特に保温性に優れているので女性におすすめです。
フードはヘルメットに対応しているので、ヘルメットの上からかぶることもできます。
ウィンタースポーツのインナーとしても大活躍してくれますよ。
一着持っておけば活躍すること間違いなし
登山やアウトドアでは、さまざまな天候や環境の変化に対応しなければいけません。
ソフトシェルが一着あれば、寒さや暑さに対応できる幅が広がりますし、寒さが心配な女性はカバンに入れておくだけで安心です。
ストレッチ性があらゆる動作を邪魔しませんので、オールシーズン活躍します。
買ってよかったという声も多く耳にしますので、ぜひ一着検討してみてください。