「ストウブ」と「ルクルーゼ」、キャンプ好きなら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
どちらのメーカーも、オシャレな見た目と、抜群の性能で大人気の商品を揃えています。
もともとはご家庭での使用がメインですが、キャンプでも活躍することから、ここ最近さらなる注目を集めているのです。
そこで今回は、それらの鍋を使って「ご飯」を炊く方法をご紹介していきます!
ストウブの鍋とルクルーゼの鍋!それぞれの特徴①
大人気の「ストウブ」と「ルクルーゼ」、どちらも大活躍する鍋ですが、どちらを購入しようか迷っているという方も多いですよね。
そこで、ご飯の炊き方をご紹介する前に、それぞれの鍋の特徴について詳しくお話ししましょう。
まずは、ストウブの鍋についてです。
●見た目
ストウブの鍋は、シンプルで洗礼された見た目です。
サイズによってカラーバリエーションは変わってきますが、ネイビーのような落ち着いた色合いのものや、パステルブルーなどの可愛らしい色まで、数多く揃えられています。
落ち着いた色合いは、男性キャンパーに大人気のようです。
ちなみに、内側が黒い商品は、マットエマイユ加工が施されており焦げ付きが防げます。
色合いの関係から、マットエマイユ加工が施されているものは暗めのカラーバリエーションが多いようです。
焦げつきや、白っぽい汚れが目立つことがありますが、しっかりとした手入れを行えば綺麗になるでしょう。
●形
ストウブの鍋は大きく分けると2つの種類があります。
一般的に、鍋と言われて思い浮かぶような丸いものが「ラウンド」です。
「ラウンド」は、熱を全体に均一に入れることが出来ます。
そのため、ご飯を炊くのはもちろん、基本的な調理、煮込み料理に適しています。
そして、楕円形のものが「オーバル」です。
ラウンドと比べ、熱の入り方にムラが出てしまうことがあります。
しかし、ラウンドに丸々入れることが出来ない、縦長の食材などが入れやすいでしょう。
このような場合は、調理の途中で内外を入れ替えると、ムラをなくすことが出来るようです。
形によって、向いている調理が違うので、用途によって選びましょう。
また、深さにも種類があるので、ぜひチェックしてください。
●サイズ
選ぶサイズを迷うという方も多いかもしれませんね。
しかし、一概に「これが良い」ということが言えません。
なぜかと言うと、使用人数や、作る分量は家庭によって差があるからです。
ご飯の場合、炊く合数でサイズや商品の目安があるのでご紹介します。
・一合以下→ラ・ココット de ごはん
・一合から二合→ココットラウンド18㎝
・二合から三合→ココットラウンド20㎝
・三合から四合→ココットラウンド22㎝
・四合から五合→ココットラウンド24㎝
ストウブの鍋とルクルーゼの鍋!それぞれの特徴②
続いては、ルクルーゼの鍋の特徴について詳しくお話しします。
●見た目
ルクルーゼの鍋は、可愛らしい印象を受ける方が多いと思います。
落ち着いた色もありますが、ビタミンカラーのカラーバリエーションが多く、自然たっぷりのキャンプでも、とても映える色合いとなっています。
このような見た目から、女性に多くの支持を得ているようです。
鍋の内側は、クリーム色です。
使用していくうちに、茶色がかってきてしまうことがあるようですが、しっかりとした手入れを行えば綺麗になるでしょう。
●形
ルクルーゼの鍋も、ストウブの鍋と同じように大きく分けると2つの種類があります。
一般的に、鍋と言われて思い浮かぶような丸いものが「ロンド」です。
そして、楕円形のものが「オーバル」です。
ストウブと同じく、ご飯を炊く際は丸い鍋の「ロンド」がおすすめでしょう。
●サイズ
サイズも、ご飯の合数を目安にご紹介します。
・一合以下→ココットロンド16㎝
・一合から二合→ココットロンド18㎝
・二合から三合→ココットロンド20㎝
・三合から四合→ココットロンド22㎝
24㎝以上の鍋でご飯を炊いた場合、熱の入り方にムラが出来てしまうことがあるようなので、注意しましょう。
ご飯を炊く前に!ストウブの鍋はシーズニングが必要?!
ストウブの鍋を購入した場合は、購入してすぐご飯を炊くのではなく、シーズニングをしなくてはなりません。
シーズニングとは、「ならし」です。
シーズニングをすることで鍋を長持ちさせることが出来ます。
では、シーズニングの方法をご説明しましょう。
①鍋を中性洗剤とスポンジを使い、お湯で洗って乾かします。
焦らずに、しっかりと乾かすことが大切です。
②植物油を数滴垂らし、キッチンペーパーで内側に塗りましょう。
まんべんなく広げます。
③弱火で3分から5分ほど、加熱します。
煙が出てくるほど、加熱しないでください。
④数分加熱したら、冷めるのを待ちます。
⑤余分な油を拭き取ります。
完了です。
出来れば、何度か繰り返すといいですね。
シーズニングは、毎回しなくても構いませんが、油を使わない料理を多くしているという場合はこまめに行うといいでしょう。
ちなみに、ルクルーゼの鍋はシーズニングをする必要はありません。
ストウブとルクルーゼの鍋でご飯を炊こう!
では、さっそくご飯の炊き方をご紹介します。
今回は、3合を例にしましょう。
●手順
①お米を研ぎます。
②研いだお米を鍋に入れ、お水620mlを入れたら30分程浸します。
時間がない場合は、この工程は省いても構いません。
また、出来ればお水は冷たいものにしましょう。
お水の分量は、お好みに調整してください。
③蓋をしたら、中火で8分熱します。
少しだけ鍋の蓋をずらしておくと、様子がわかるので吹きこぼれがないですね。
④ぐつぐつと沸騰したら、弱火にして12分待ちます。
⑤火を止めて15分蒸らしましょう。
しっかりと蒸らすことで、鍋にお米がこびりつくことを防ぎます。
⑥蒸らせたら、まんべんなく空気を含ませるように底からかき混ぜましょう。
これで、美味しいご飯の完成です。
基本的に、ストウブの鍋もルクルーゼの鍋も、この手順で美味しくご飯を炊くことが出来るでしょう。
次は、食べきれなかったご飯の保存方法についてご紹介します。
●保存方法
①1回で食べる量をふんわりとラップに包みましょう。
おにぎりのような形でなく、四角い形で1㎝程度の厚みにしておくと解凍が楽です。
出来れば、炊きたての状態で行うといいですね。
②冷めるまで待ちます。
③ジップロックに入れて、冷凍庫に入れます。
これで、ご飯の保存は完了です。
食べる時は、電子レンジで解凍しましょう。
鍋でご飯を炊いたら焦がしてしまった!そんな時は?
先ほどは、ストウブやルクルーゼの鍋でご飯を炊く方法をご紹介しました。
ご飯を炊くだけでなく、料理中にしっかりと目を配っていれば、失敗をすることは少ないかもしれませんが、料理を繰り返しているだけで焦げつきが目立ってくることもありますよね。
「焦げは頑固で取れないもの」と諦めてしまってはいけません。
100円ショップでも購入出来るもので、簡単に落とすことが出来るのです。
では、さっそくその方法をご紹介しましょう。
使うものは、「重曹」だけです。
①鍋にお水を入れます。
お水の量は、底から5㎝程度でいいでしょう。
②重曹を入れます。
焦げが隠れるくらい入れましょう。
思い切って入れることが大切です。
③弱火にかけます。
④ゆっくりと沸騰して重曹がぶくぶくしてくるので、なくなるまで続けます。
⑤重曹がなくなったら、火を止めます。
⑥お湯が冷めるまで放置しましょう。
慌てて水で冷やすといったことは厳禁です。
鍋の寿命が縮まってしまいます。
⑦水洗いしましょう。
これで完了です。
もし、一度で落ちない汚れがある場合は、①から繰り返しましょう。
ストウブとルクルーゼの鍋を使う際に注意することとは?
ストウブの鍋も、ルクルーゼの鍋も、やはり価格が高めです。
こまめに買い替えることも出来ないので、出来る限り長く使いたいですよね。
いくら性能がいいとは言え、正しい使用や日頃のお手入れをしていなければ、その性能を十分に発揮出来ません。
きちんとした使用法やお手入れをすることが大切です。
●火加減に気を付ける
どちらの鍋も保温性に優れているため、基本的には、高温で調理をする必要はありません。
ストウブの鍋で高温調理をする際は、中火から少しづつ温度を上げましょう。
ルクルーゼの鍋は、中火までの火加減で調理してください。
●なるべく早く洗う
ストウブもルクルーゼも、鍋を使ったら、なるべく早く洗いましょう。
しかし、急激に温度を下げてはいけないので、ある程度冷めたら洗うといいですね。
こびりついてしまった汚れは、お水に浸しておくと取れやすくなります。
●ダメージを与えない
先ほども言いましたが、鍋の温度を急激に上げたり下げたりすることは避けましょう。
それにより、鍋に大きなダメージを与えてしまいます。
また、ご飯がごびりついてしまった時など、ついつい硬いたわしを使いたくなりますよね。
その時は汚れが落ちるかもしれませんが、硬いたわしを使用したことによって、鍋の表面が削れてしまいます。
後々、その削れた箇所に、汚れが溜まる原因となるので絶対にやめましょう。
同じ理由で、メラミンスポンジ、クレンザーなどの使用も厳禁です。
基本は、中性洗剤と柔らかいスポンジで洗いましょう。
もし、落ちない汚れがある場合は、先ほどご紹介した重曹でのお手入れや、専用洗剤の使用をおすすめします。
鍋で美味しいご飯を炊こう!
今回は、ストウブやルクルーゼの鍋でご飯を炊く方法や、お手入れ方法などをご紹介しました。
炊飯だけでなく、さまざまな調理で大活躍する鍋なので、ご家庭に一つはあってもいいでしょう。
毎日、鍋で炊くのは大変という方は、時間のある時だけでも鍋で炊いたご飯を食べてみてはいかがでしょうか。
ご家庭でも、キャンプ気分が味わえるかもしれませんよ!