近年増えているドッグランですが、最近では愛犬と一緒にアウトドアを満喫することができる、ドッグラン施設も増えています。
しかし、ドッグランで犬同士の事故や、その後のトラブルが問題となっています。
トラブルを防ぐためにできることはあるのでしょうか。
最近のドッグランが凄い!
ドッグランと聞くと、管理のもと愛犬が隔離されたスペースで自由に運動させることができる施設といったイメージではないでしょうか。
近年では、愛犬家も増えたことから、犬を家族の一員として愛情をそそぎ大切に育てている方も少なくありません。
それに伴い、増えてきているのが、人も犬も楽しむことができるドッグラン施設です。
都心最大級のドッグラン施設は、ハイキングやキャンプ、さらにカヌーなど様々なレジャーがあり、愛犬と共にアウトドアを楽しむことができます。
愛犬家にとっては、非常にうれしい施設にはなりますが、実は残念なニュースもあります。
それは、事故やトラブルの問題です。
ドッグランが増えてきたことで、利用者も年々増加していることでしょう。
その中には、安全対策がしっかりと取られていなかったり、中にはルールを無視してしまう利用者がいることもあります。
そのため、犬のトラブルや事故は大きな問題として挙げられているのです。
ドッグランでよく起こる事故やトラブルって?
では、ドッグランではどのような事故やトラブルが多いのでしょうか。
よく起こるのが、噛み合いの事故であったり、遊びに夢中で衝突事故を起こしてしまうというものです。
特に、ノーリードで犬を遊ばせるドッグランは、遊ぶに夢中になり、犬同士がぶつかってしまうことは珍しいことではありません。
顔面衝突してしまえば、顔に傷ができてしまうかもしれませんし、内出血を起こす場合もあるでしょう。
お腹を強打すれば、内臓を損傷してしまう可能性もあります。
特に、噛み合いの事故については、皮がめくれてしまうほど深い傷になる場合も多く、針で縫うほどの大怪我になる可能性もあります。
その際に、飼い主同士のトラブルになるのが、やはり医療費でしょう。
ケガをさせてしまった犬の飼い主が、医療費の支払いを拒否することも多いのです。
では、ドッグランで遊ばせる際、トラブルを未然に防ぐためにはどうすればいいのでしょうか。
事故やトラブルを未然に防ぐためには、しっかりとした施設を選ぶこと
ドッグランには、無料で開放してある場所もあれば、有料でしっかりと管理されている施設もあります。
無料で開放しているドッグランは、責任者が常駐していないことも多く、利用者のマナーやルールがなっていないことも多いです。
やはり、トラブルや事故を未然に防ぐためには、管理人が常駐していないドッグランは避けた方がいいでしょう。
中には、ワクチン接種の証明書がないと入れないドッグラン施設もあります。
このように、徹底して安全性を確保しているような施設は、トラブルも少ないといいます。
そして、できるのであれば、フェンス越しから、ドッグランの中の様子を見てみることもおすすめです。
飼い主が、きちんと犬を見ているのか、凶暴な犬がいないかどうか、などを確認しておくことはとても重要です。
犬の飼い主が見つからなかったり、スマホやおしゃべりに夢中な飼い主は、犬同士のトラブルや事故に気がつかないこともあり、危ないです。
ドッグランで安全に楽しく遊ばせるには、施設の管理人がしっかりと管理しているか、飼い主はきちんと犬を見ているかどうか、ということはとても大切です。
入場する前に、これらのことに注意して観察してみるといいでしょう。
ドッグラン施設がそれぞれ分かれている場所を選ぼう
大型犬に比べると、やはり小型犬の方が大きさも小さく、力も弱いものです。
また、小さいというだけで追い回されたり、噛まれてしまうこともあります。
そうなれば、せっかく楽しめる場所である、ドッグランを怖がるようになってしまったり、最悪、死亡事故にもなりかねません。
また、たとえ大型犬と小型犬、一緒に仲良く遊べていたとしても、体格の違いから思わぬ事故に発展してしまう危険性もあるでしょう。
そういったトラブルを避けるためにも、小型犬をドッグランで遊ばせるときは、エリア分けをきちんとされている施設を選ぶのが賢明です。
ドッグランの施設の中には、大型犬、中型犬、小型犬といったように、大きさで分けられているドッグラン施設もあります。
最初からこういった施設を利用することで、ケガなどの事故に発展してしまうリスクを避けることができます。
万が一事故やトラブルに発展してしまったら?
万が一、ドッグランの施設内で、事故やトラブルに発展してしまったら、どうすればいいのでしょうか。
まず、ケンカをしている場合は、即座に犬同士を引き離すようにしましょう。
ケンカを早く止めないと、他の犬もケンカに加わってくる可能性もあり、ケンカを拡大させてしまいます。
小型犬であれば、高い位置に抱き上げましょう。
このとき、下から飛びつかれて噛まれないよう、お尻を手で覆うようにします。
犬の種類によっては、ジャンプが得意な犬もいて、1メートル近く飛ぶこともあります。
中型犬から大型犬の場合は、十分な距離を離すようにしてください。
もし、トラブルに発展しそうだと感じた場合は、愛犬を遠ざける等の行動を、飼い主が率先して取ることも大切です。
ドッグランを利用するときはルールとマナーを守ること
ドッグランを利用するとなると、こちらが加害者になってしまうこともあり得ます。
しっかりと、ルールとマナーを守り、トラブルや事故にならないよう理解しておきましょう。
・目を離さない
やはり一番は、犬から目を離さないことです。
いくらドッグランだからといって、愛犬を自由に遊ばせていいわけではありません。
他の犬に迷惑な行為をしていないか、また愛犬をケガや事故から守るためにも、しっかりと監視しておくことが大切です。
・施設内での飲食は避ける
もちろんごほうび程度におやつ程度なら与えても大丈夫ですが、食事を与えたり、人間の食べ物を与えることは、他の犬とのトラブルに発展する可能性もあります。
・ゴミや排泄物は持ち帰る
これはお散歩に行くときにも常識なことですが、愛犬による排泄物などは飼い主が責任を持って持ち帰るようにしましょう。
中には、食糞症と呼ばれる、糞を食べてしまう犬もいます。
糞の中には寄生虫やウイルスなどが付着していることもあり、感染してしまう恐れもあります。
しっかりとビニール袋などを持参し、持ち帰るようにしましょう。
・発情期のメス犬は避ける
オスの犬は、発情期中のメス犬のフェロモンに反応します。
そのため、オス同士がメスをめぐり、ケンカに発展してしまうこともあります。
・施設のルールに従う
ドッグランの施設には、それぞれ利用時間や遊ばせ方についてのルールが記載されています。
これらのルールを、利用前には必ず確認しておきましょう。
ドッグランを思いきり楽しむために
ドッグランは、犬が楽しく遊べるための施設です。
しかし、ルールやマナーがきちんと守れていないと、事故などのトラブルに発展してしまうこともあります。
大切な愛犬を守るためには、施設の様子や利用事項などをしっかりと確認した上で利用しましょう。