キャンプギアの1つにクッカーがあると思いますが、キャンパーのみなさんはどのクッカーを使っていますか?
コールマンやトランギアなど、多くのメーカーが独自のクッカーを開発しています。
今回ご紹介するのは、プリムスのイージークックソロセットmです。
プリムスといえばバーナーが人気ですが、このクッカーはどうなのでしょう。
ソロキャンプのときも大活躍するその特徴などについてお話ししますので、ぜひ参考にしてくださいね。
プリムスとは?
プリムスは、スウェーデン発の燃焼器具メーカーとして、1892年に誕生しました。
はじまりは、現在のプリムスの代名詞的存在でもあるストーブです。
1890年頃、当時のストーブの燃料にはパラフィンが使われていました。
このパラフィンを加圧しガス化することで、すすを出さない画期的なストーブが開発されたのです。
これがプリムスのバーナーの原型ともいわれています。
それ以降プリムスのストーブは、南極大陸横断やエベレスト登頂などにも携行されるくらい、実力においても評価されるようになりました。
1985年には岩谷産業と合併し、現在の名称は「イワタニプリムス」ですが、今もなおキャンパーやアルピニストなど幅広いユーザーに支持され続けているのです。
取り扱っているアイテムもバーナーだけではなく、マイマーランタンなどのガスランタンや、イージークックソロセットmなどのクッカーも扱っています。
キャンパーの憧れ!プリムスの魅力
今でもプリムスはキャンパーたちの憧れともいわれていますが、プリムスの何が魅了させているのでしょうか。
その理由として、2つ挙げられます。
1つめは、品質です。
100年以上続くメーカーですので、その開発技術においても歴史を刻んでいることでしょう。
例えば、ストーブであればアウトドアなどに求められることとして、「軽量でコンパクト」「火力が強い」の2点がありますよね。
これをプリムスは独自の設計でクリアしますが、実現できた背景に「X字ゴトク」があります。
防風性能バーナーヘッドが4つに区切られており、1つが消えてしまっても他の部分で火をキープすることができる構造になっているのです。
このような高い品質を持ち合わせながらも、あまり慣れていない方でもスムーズに着火できるので、品質だけでなく取り扱いやすさにおいても支持されているのですね。
2つめに、ラインナップの広さが挙げられます。
プリムスはガスカートリッジも取り扱っているのですが、行く場所などによっては求める火力なども変わってきますよね。
プリムスのガスカートリッジは、ガスの種類や分量を細かく設定し、使う場所や気候に適したものに分けているのです。
どんな条件にも対応できるので、ガスカートリッジもバーナー同様、支持されているようです。
さらに、イージークックソロセットmなどのクッカーなどもサイズ分けがされていたりと、使う人に合ったクッカーを選ぶことができるのは良いですよね。
こういった2つの理由から、プリムスはキャンパーをはじめ多くの方を魅了しているわけです。
プリムスの代表アイテム!バーナーをご紹介
それではここで、プリムスの代表的アイテムであるバーナーについてお話をしましょう。
はじまりが燃焼器具メーカーでしたから、燃焼器具の知識や技術はほかのメーカーに負けないものがありますね。
先ほどお話をしたプリムスの魅力の1つ、「品質」で出てきた「X字ゴトク」がバーナーにも備わっています。
そのため、安定した火力を維持できて且つ取扱いやすいことが、バーナーも同様に魅力となっています。
プリムスのバーナーには、「コンパクト軽量モデル」「火力と安定性に特化したモデル」「ガス缶分離型モデル」といった、多くの種類があります。
そして、どのバーナーも実力は申し分なく、品質や耐久性、利便性などの面からみても優秀といえるでしょう。
なかでも伝統的なモデルといえば、「IP-2243PAバーナー」です。
手のひらにおさまるくらい、コンパクトに作られています。
この見た目からは想像できないほど、風にとても強いです。
先ほどお話にも出ました「X字ゴトク」が備わっているので、安定した火力を維持することが可能となっています。
キャンパーだけでなく、登山家たちも支持されており、20年以上活躍しているバーナーです。
また、使い勝手の良さで高い評価を得ているのは「P-153ウルトラバーナー」です。
コンパクト軽量モデルの1つですが、そのパワーにおいても評価されています。
強風であっても動じない火力を体験できますよ。
点火装置が本体と垂直に配置されているので、スマートなデザインであることも人気です。
多くの方がプリムスのバーナーを愛用していますので、なかにはキャンプで使うクッカーもプリムスのものを使いたいと考えている方も増えてきています。
そこでここでは、プリムスのバーナーと合わせて使って頂きたいクッカーとして、「イージークックソロセットm」を取り上げます。
つぎから詳しくお話ししますので、プリムスのバーナーを使っている方は参考にしてみてください。
バーナーと一緒に!イージークックソロセットmとは?
プリムスの代表的アイテムといえるバーナー。
キャンパーたちの間で長年支持され続けているため、多くの方が持っていることでしょう。
そしてよりこだわりの強い方ですと、キャンプギアをメーカーで一式そろえたいという方もいます。
そこでこちらででご紹介するプリムスのクッカーは、プリムスのイージークックソロセットmです。
このイージークックソロセットmは、フッ素加工を施されたポットとミニポットのセットのことをいいます。
最後のmはサイズを表していて、このクックにはsサイズもあるのです。
「ソロキャンプだったらsのほうが良いのでは?」と思うかもしれませんが、素材や使いやすさの視点でみるとsよりもmのほうがオススメですね。
このあとお話ししますが、mには内側にノンスティック加工が施されているのですが、sにはされていないのです。
ノンスティック加工をされているかいないかでも使いやすさが変わるので、mのほうがオススメといえます。
また、先ほどのお話でも出た、「P-153ウルトラバーナー」などの小型のバーナーやガスカートリッジを一緒に収納できるので、持ち運びにもとても便利です。
調理で使うアイテムを1つにまとめられるので、使うときにあちこち探さずに取り出せるのもメリットといえるでしょう。
このイージークックについては、次の項でより詳しくお話をしていきます。
イージークックソロセットmの特徴をみてみよう!
プリムスはキャンプで使うバーナーにおいて圧倒的な人気を得ています。
バーナーと同じメーカーでそろえたい方などから、今プリムスのクッカーにも目を向けられています。
クッカーの1つにイージークックソロセットmがありますので、これについて詳しくみていきましょう。
これはポットとミニポットのセットのことをいいます。
sやmといった表記については先ほどもお話ししましたサイズの違いを表しています。
ポットは900ml、ミニポットは400mlの仕様となっています。
重量は250gですので、比較的軽量です。
素材はハードアノダイズド加工という、硬質アルマイト処理をされたアルミを使用しています。
硬質アルマイト処理をされたアルミは、耐摩耗性や耐腐食性が高まるので、長く使用することができますよ。
内側にはノンスティック加工が施されていて、これにより焦げ付きにくく汚れも落としやすくしてくれます。
sの400mlの場合、このノンスティック加工がされていません。
そのため、mの900mlのタイプよりも焦げや汚れが落としにくくなるので、sよりもmのほうがオススメなのです。
持ち手はチューブ、底面には滑り止め加工もされているので、素材においては文句なしといえるのではないでしょうか。
そして、内側には目盛りもついているので、メジャーカップを持って行かなくても水などをはかることが可能です。
ちなみに、イージークックで炊飯などを行う場合、ミニポットをふた代わりとして使用することも可能です。
さらに、ミニポットはお皿としても使うことができるので、ポットで炊いたご飯と手作りのカレーなどを盛り付けるのにも最適です。
「使い勝手がとても良い!」と評価もされていますので、特にプリムスのバーナーをお使いの方にはオススメのクッカーといえるでしょう。
炊飯にチャレンジ!イージークックソロセットmの使い方
プリムスのイージークックソロセットmについてお話ししたところで、ソロキャンプでぜひ試してほしいイージークックによる炊飯についてお話をしていきます。
ほかのメーカーのクッカー同様、炊飯可能ですので最初は炊飯にチャレンジしてみてください。
お米1合分(150g)を用意します。
お米を軽く研いでから水に浸けておきましょう。
水に浸けておくことで、芯のないご飯ができ上がりますよ。
浸水時間はだいたい30分ほどです。
そして、イージークックの内側の目盛りに合わせて水を入れます。
400の目盛りの下くらいを目安に入れていきましょう。
ふたをしめて強火で加熱します。
ふたは、イージークックのミニポットを使います。
3分くらい経つと湯気がではじめ、ミニポットがガタガタと震えてくるでしょう。
それが出はじめてから1分経ったら、火力を弱火にします。
ガタガタの音が気になる場合は、重しを乗せておくと良いでしょう。
ご飯のおかず用の缶詰などを持って行けば、その缶詰を重しとして乗せておくのも良いですね。
5分ほど経つと湯気がおさまってくるので、そのとき火を消します。
ふたをしたまま10分ほど蒸らしたら完了です。
炊き立てのご飯を、キャンプのなかで味わってみてくださいね。
バーナーとクッカーはプリムスを!
プリムスの代名詞ともいえるバーナーをお持ちのキャンパーは多いかと思います。
しかし、クッカーに関してはトランギアなどの別メーカーのものを使っている方もいますよね。
今回プリムスのイージークックをご紹介しましたので、これを機にバーナーとクッカーをプリムスでそろえてみてはいかがでしょう。
そして、キャンプで美味しいご飯を炊いてみてくださいね。