飯盒炊爨で美味しいご飯を!炊くときの水の量は指で量れる!

最終更新日:2019/01/15

キャンプなどのアウトドアへ行く際、飯盒を持って行く人もいるのではないでしょうか。

自然に囲まれたキャンプのたき火で炊くご飯は、格別美味しく感じますよね。

そこでここでは、飯盒炊爨のやり方と、美味しくご飯を炊くコツをご紹介します。

もし飯盒に目盛りがなかったり、計量カップがない場合にも、指で水の量を量ることができる方法も合わせて伝授します。

キャンプで、美味しい炊きたてのご飯を食べるために、ぜひ参考にしてみてくださいね。

飯盒炊爨ってなに?

まずは、飯盒炊爨についてご説明します。

飯盒(はんごう)とは、キャンプ・登山などのアウトドア時に調理に使われる、携帯用炊飯器と食器を兼ねた容器のことです。

主に、ご飯を炊く際に使われますが、炊き終わればそのまま食器として、飯盒を食事に使うことができるのが特徴です。

飯盒1つあれば、調理から食事まで済ますことができるので、アウトドア時によく使われます。

次に、炊爨(すいさん)とは、ご飯を炊くという意味の「炊飯」とは違って、お米以外の素材も煮炊きすることをいいます。

まとめると、飯盒を使用してご飯やおかずを煮炊きすることを、「飯盒炊爨(はんごうすいさん)」といいます。

しかし、一般的には、キャンプなどのアウトドアで飯盒を使ってご飯を炊くことを、飯盒炊爨と呼んでいます。

そのため、この記事でもご飯を炊くことに焦点を当てて、ご説明していきます。

飯盒には、内側に目盛りが付いているものもあり、その目盛りに合わせて米や水を入れれば、あとは火にかけるだけでご飯を炊くことができます。

しかし、飯盒の中には、目盛りが付いていないものもあります。

そのため、目盛りなしで水の量を量る方法を、次からご説明していきます。

指でも簡単に量れるので、計量カップがなくなったりした際にも使えるので、試してみてくださいね。

飯盒を使って水の量を量ろう!

ではここから、飯盒を使ったお米の炊き方について、ご説明していきます。

まずは、とても重要な水の量についてです。

水の量を誤ってしまうと、炊き立てのご飯がべちゃべちゃになってしまったり、芯が残っていたりと、あまり美味しくないご飯ができ上がってしまいます。

ですから、水の量の量り方を知って、美味しいご飯を炊けるようにしましょう。

普通の飯盒には、内側に2段の目盛りが付いています。

上の目盛りは4合、下の目盛りが2合の量を表しています。

それぞれの目盛りに合うようにして、水の量を調節します。

また、飯盒の蓋でも量ることも可能です。

上蓋で3合、下蓋で2合を、それぞれすりきり1杯で量れます。

計量カップなしでも十分に水の量を量ることはできるので、参考にしてみてください。

次に、指で水を量る方法をご説明します。

水の量を指で量ってみよう!

では、ここでは本題の、指を使って水の量を量る方法をご説明します。

お米を研ぎ終わったら、お米が飯盒の中で平らになるように整えます。

平らになったら、お米の上に人差し指をそっと置き、第一関節まで水に浸るように水を注ぎ入れます。

第一関節まで水が入ったら、あとは普通に炊飯をして大丈夫です。

正確な分量を計れているように感じないかもしれませんが、このやり方で炊飯すれば、たいてい成功します。

この方法は飯盒以外にも、目盛りの付いていない炊飯器であったり、鍋で炊く場合などでも活用できます。

また、計量カップがなくなったり、いちいち取り出すのが面倒な方にも、オススメできる水の量り方です。

キャンプなどで飯盒を使う機会があれば、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

指以外でも水の量が量れる?!

人差し指以外を使って水を量る方法もありますので、ここでご説明します

今度使うのは、指ではなく、手のひらです。

お米を研いで、飯盒の中でお米を平らに整えるまでの手順は同じです。

そのお米の上に手のひらを乗せて、そのまま手の甲が水につかるまで、水を入れていきます。

手の甲が水につかれば、その後は普通に炊飯していきます。

それ以外にも、手首を目安にする水の量り方もあります。

こちらは、お米を研いで平らにしたら、手のひらをお米の上に広げておきます。

次に水を注ぎ入れるのですが、手首の小指側にある、出っ張った骨の下までを目安にします。

この方法でも、飯盒や炊飯器の目盛りの量とほとんどピッタリの水の量を、量ることができますよ。

指で水が量れたら飯盒炊爨に取り掛かろう!

ここまででご紹介した『飯盒の蓋』や『指』を利用する水の量り方で、飯盒でご飯を炊く準備をすることができたら、次は飯盒炊爨のやり方をご説明します。

「飯盒でご飯を炊く」と聞くと難しいと感じてしまうかもしれませんが、コツさえ覚えてしまえば、簡単に美味しいご飯を炊くことができるようになります。

それでは、基本的な飯盒でのご飯の炊き方をご説明します。

①お米を研いだら、30分~1時間程度放置して、お米に吸水させます。

②はじめは弱火で炊き始めて、飯盒が沸騰して湯気が出るまで待機します。

③飯盒から湯気が出始めたら、飯盒の蓋が浮いてしまわないように重しを乗せ、強火にします。

もしちょうど良い重しがない場合は、水を入れた水筒などを乗せておくと良いでしょう。

④吹きこぼれが始まったら弱火にし、15分~20分ほど炊き続けます。

⑤飯盒からパチパチという音が鳴り始めたら、飯盒を火から下ろし、逆さにひっくり返してご飯を蒸します。

ここで聞こえるパチパチという音は、お米が炊けて、おこげができ始めている音です。

聞き逃さないようにして、火から下ろしましょう。

⑥10~15分程度蒸らしたら完成です。

ご飯を飯盒で炊くと、底に香ばしいおこげができていて、いつものご飯よりも美味しく食べられます。

美味しく炊ける飯盒炊爨のコツを伝授!

先ほどは、飯盒でのご飯の炊き方についてご説明しましたが、ここではより美味しく炊くためのコツをお伝えします。

まず1つ目のコツは、「炊く前に、お米にしっかり水を含ませておく」ことです。

お米を火にかける前には、できる限り水に浸しておくことが大切です。

夏場であれば30分~1時間、冬場であれば1時間~2時間浸しておくのが理想です。

お米が十分に水分を吸収することで、炊いたご飯に芯が残ってしまうことを避けることができます。

2つ目のコツは、「火加減は、強火から弱火にする」ことです。

「はじめちょろちょろ中ぱっぱ」とはいいますが、焚き火でする飯盒炊飯で一番怖いのは、生炊きのご飯ができてしまうことです。

そのため、ここは火加減は最初から強火で、一気に吹きこぼれる寸前まで加熱していきます。

吹きこぼれるまでになったら、弱い火力で20分程度加熱します。

弱火にしたいときは、火から飯盒までの距離を離して調整すると良いでしょう。

最後に3つ目のコツは、「火から下ろした後でも、すぐに蓋を開けない」ことです。

飯盒を火から下ろすタイミングは、沸騰が終わった時です。

沸騰が終わったかどうかは、蓋の上に木の枝やマグカップを乗せて、飯盒の振動を見て確かめます。

グツグツといった振動が消えれば、沸騰が終わっている目安になります。

火からおろした後に重要になるのは、蒸らす作業です。

すぐに蓋を開けずに、10分~15分程度ご飯を蒸らしてください。

この3つのコツを行えば、ふっくらとした美味しいご飯が炊き上がります。

もちろん、水の量が多すぎたり少なすぎたりしないように、指や飯盒の蓋などでしっかり量ることも、美味しいご飯を炊くための重要なポイントですから、忘れないようにしましょう。

自然の中で飯盒炊爨して美味しい食事を楽しもう!

ここまで、ご飯に焦点を当てた飯盒炊爨のやり方と、もし計量カップをなくしてしまっても安心できる便利な知識をご紹介してきました。

飯盒炊爨は一見難しく感じるかもしれませんが、やってみると、意外と簡単にご飯を炊き上げることができます。

大自然の中で食べる炊きたてのご飯は、普段より一層美味しく感じられるので、ぜひ一度飯盒炊爨に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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