登山初心者におすすめ!グリベルエアーテックのアイゼン!

最終更新日:2019/01/30

冬山を登山するには、アイゼンが欠かせません。

しかし、アイゼンは種類が豊富で、登山初心者だと何を購入すればいいか迷ってしまいますよね。

登山初心者にはどのようなアイゼンがおすすめでしょうか?

それには、「グリベルエアーテック」のアイゼンが挙げられます。

ここでは、グリベルのアイゼンのお話と、エアーテックがおすすめな理由などをお伝えしていきます。

アイゼンを取り扱っているグリベルのご紹介!

アイゼンを取り扱っているグリベルというメーカー、登山好きな方なら既にご存知かと思いますが、ここではグリベルについてご紹介していきます。

まず、グリベルですが、100年を超える歴史がある、登山ギアメーカーです。

場所は、モンブラン南のふもとにあるクールマイユール村に位置します。

1818年に、今のピッケルの役割をするギアを、登山者の要求に従って作り始めたのが創業のきっかけです。

アイゼンは、1909年にイギリスの登山家カー・エッケンシュタインが発注したことから、開発が始まります。

また、1929年には、アイゼンの前爪2本を改良することによって、急斜面の登山も登れるようにしました。

1950年代にはエベレスト・K2・カンチェンジュンカの初登頂に使われたことから、確かな安全性と品質が保障されているといえるでしょう。

現在はというと、グリベルは、エアーテックなどのアイゼンや、ピッケル・ヘルメットなどの登山ギアを作っています。

エアーテックはどの種類?グリベルのアイゼン!

グリベルには、アイゼンの種類がいくつかあります。

その種類は、大きく4つに分けられ、G14・G12・G10・エアーテックがあります。

分けられた種類で「G」が入っている、G14・G12・G10がありますが、Gの後の数字は、アイゼンの爪の数を表しています。

G10・G12はそれぞれ爪の数は、10本と12本となります。

ただし、G14の場合は、爪が14本ではなく12本ですので、間違えないようにしましょう。

なお、爪の数は多いほど、難関な雪山用に使われています。

そして、エアーテックはというと、エアーテックという種類が存在します。

エアーテックは、名前からは爪の数が分かりませんが、爪が12本になっています。

G14は、前爪がより困難な雪山登山用に鍛造仕上げになっており、ギザギザの形状です。

また、前爪2本を1本前爪に変更することも可能です。

G12は、前爪が細く、氷を突き刺すような形をしています。

G10は、つま先とかかと部分のつなぎ目がフレックスメタルプレートになっていて、靴底がカーブしているような古い登山靴にも対応できるようになっています。

グリベルのアイゼンなら雪がくっつかない!

雪山をアイゼンで歩く際、雪の状態によって、アイゼンに雪がくっついてしまう難点がありました。

せっかくアイゼンをつけて歩きやすくしているのに、アイゼン自体に雪がくっついてしまってはせっかくのアイゼンの機能を果たすことができません。

しかし、グリベルのアイゼンには、雪が付きにくい加工がしてあります。

その部品はアンチボットといい、つま先・かかと・つま先とかかとのつなぎ目の3ヶ所です。

つま先・かかとの加工は、アイゼンを裏返すとぷっくり膨らんでおり、軽く押すとぺこっと凹んでまた元に戻ります。

この戻る際に、くっついた雪を離す役目をしているのです。

また、つま先とかかとのつなぎ目に使える部品は、G14・G12・G10・エアーテックの一部に付属されています。

それは、雪がくっつくのを防止するアコーディオン状の部品で、つま先とかかと部分のつなぎ目に雪がくっついてしまうことを防ぎます。

この機能を気に入ってグリベルのアイゼンを選ぶ登山者もいます。

エアーテックについては、次項で詳しくご説明します。

グリベルのエアーテックの特徴!

グリベルのエアーテックは、前の項でもお話ししていたように、「爪の数は12本」になっています。

そして、アイゼンの中で、爪の数が12本のものは、使いやすさから一番人気があります。

エアーテックの爪で特徴的なのは、4列目の爪の形状にあります。

この部分は、90度に角度がついていて、そのことから「横向きでの下降や移動に強い」といえます。

また、エアーテックが他のグリベルのアイゼンと違うところは、「爪の長さが短い」ということです。

爪が短いということは、「歩きやすく」、「雪と岩が混合しているような雪山を歩くのに適している」のです。

ですから、「初心者におすすめ」といえます。

そして、「軽くできている」こともいいところです。

初心者におすすめといっても、ベテランの登山者が使いづらいかというと、そのようなことはありません。

ベテランの方でも十分まんぞくしてもらえるアイゼンが、エアーテックなのです。

ただし、急斜面の雪山には爪の短さが災いし、滑りやすく危険です。

ですから、困難な雪山での使用は避け、比較的簡単な雪山登山での使用をおすすめします。

グリベルのエアーテックの種類!

グリベルのアイゼン・エアーテックには、種類が3つあります。

それでは、以下で順にご紹介していきます。

〇エアーテック ニュークラシック

ニュークラシックは、12本爪、つま先とかかとの靴を支える部分がプラスチックハーネスになっています。

重量は、片方で445gです。

〇エアーテック ニューマチック

ニューマチックも、12本爪、つま先のみプラスチックハーネスで、かかとは、バインディングになっています。

重量は、片方で470gです。

〇エアーテック オーマチックPS

オーマチックPSも、12本爪、つま先・かかとの靴を支える部分が両方ともバインディングになっています。

また、つま先が細い靴への対応ができます。

重量は、片方で480gです。

価格は、3種類とも、大体23,000円程度になります。

実際の金額はネットなどでご確認ください。

また、どのタイプも大変軽量にできており、コンパクトに収納することができます。

3種類のエアーテックをご紹介してきましたが、エアーテックライトというタイプもありますので、次項では、そちらもご紹介します。

エアーテックよりさらに軽いタイプのアイゼン

グリベルのエアーテックライトは、アルミで作られているため、エアーテックよりもさらに軽くなっています。

このアイゼンは、荷物の重量を少しでも減らしたい方に適しています。

〇エアーテックライト ワイドニュークラシック

つま先・かかとがプラスチックハーネスでの固定になっています。

つま先がワイドなので、スノーボード用ブーツにも付けられます。

また、アンチボット・アコーディオンが付いています。

重量は、片方で285gで、大変軽量になっています。

〇エアーテックライト ニューマチック

つま先はプラスチックハーネス、かかとはバインディングです。

アンチボット・アコーディオンが付いています。

硬い登山靴に向いています。

重量は、片方で335gです。

〇エアーテックライト オーマチック

つま先・かかとがバインディングです。

重量は、片方で345gです。

価格は、3種類とも大体25,000円程度になっています。

グリベルのエアーテックアイゼンは登山初心者にもおすすめ!

グリベルのアイゼンの中でもエアーテックは人気があります。

爪の長さが短いことから歩きやすくなっているため、特に登山初心者におすすめです。

爪の数は、12本と登山では人気のある爪数になっています。

重登山にはおすすめできませんが、雪と岩場が合わさったような登山で力を発揮します。

まだアイゼンをお持ちでなかったり、アイゼン選びで迷っている場合は、ぜひ使ってみてください。