グレゴリーと言えば、幅広い層に人気のバッグのブランドですよね。
「デイパック」や「テールメイト」は、長年のファンがたくさんいる定番アイテムです。
グレゴリーが人気の理由の一つに、hdナイロンのアイテムがあるということが挙げられます。
では、そのhdナイロンは他のナイロンと何が違うのでしょうか。
hdナイロンと他のナイロンとの違いについて、みていきたいと思います。
グレゴリーはどんなブランドなのか
グレゴリー社(Gregory Mountain Products)は、1977年にウェイン・グレゴリーがサンディエゴで立ち上げたバックパック専門の会社で、バックパックのパイオニアとも言えます。
人間工学に基づいたデザインで体にフィットし、本格的な登山からタウンユースまで使えるバックパックとして世界中で愛されています。
2014年には、スーツケースで有名なサムソナイト(Samsonite International S.A.)がグレゴリーを買収し、アジアでの販売促進をさらにすすめています。
グレゴリーは、2015年に20年ぶりにロゴをリニューアルしました。
グレゴリーの人気と言えば、丈夫で長く使えるバックパックやショルダーバッグです。
グレゴリーのバッグは丈夫ですが、普通のナイロンよりも頑丈な「hdナイロン」で出来ているアイテムがあります。
このhdナイロンを使用することで、より高い耐久性のあるバッグが出来ています。
では、このhdナイロンと普通のナイロンの違いはどんなところにあるのでしょうか。
hdナイロンについて、詳しくみていきたいと思います。
糸の太さを表す単位「デニール」とは
そもそも糸や繊維には、その太さに「デニール」という単位があります。
これは、糸の9000メートルあたりの質量をグラムで表した単位で、その生地の密度を表します。
女性なら、タイツやストッキングの単位としてよく耳にしているのではないでしょうか。
例えば、80デニールのタイツは、9000メートルが80グラムの糸で出来たタイツということです。
グレゴリーのバッグで使われるhdナイロンとは、このデニールの値がとても高いナイロンのことを指します。
hdナイロンとは、1680デニールの密度の高いナイロンのことです。
タイツなど比べるとそのデニールの違いから、密度がかなり高いことが分かりますね。
このデニールの値が高いナイロンを使うことで、より耐久性のあるバッグを作ることができるです。
グレゴリーのバッグでも使われているコーデュラナイロンとの違いは
グレゴリーのバッグの全てで、このhdナイロンが使われているわけではありません。
グレゴリーのバッグで多く使われてるナイロンは、コーデュラナイロンと呼ばれるものです。
コーデュラ(CORDURA
hdナイロンの良さと他のナイロンとの違いは?
グレゴリーのバッグは、一般的なコーデュラナイロンを使用しているタイプと、より耐久性に優れ頑丈なhdナイロンを使用したものがあります。
グレゴリーで使われているhdナイロンは、「1680デニールバリスティックナイロン」と呼ばれるものです。
通常のナイロンとの違いは、デニールの高さです。
普通グレゴリーのバッグで使われるナイロンが約400~600デニールに対して、バリスティックナイロンは1680デニールと圧倒的に密度が高いのです。
バリスティック(ballistic)は、英語で「弾道」という意味です。
バリスティックナイロンは防弾チョッキなどでも使用される生地で、最初に弾丸を受け止める役割を果たすほど密度のある繊維なのです。
ちなみに、防弾チョッキの表面はナイロンですが、メーンの素材は強化プラスチックですので、hdナイロンだけでは弾丸を止めることは出来ません。
hdナイロンは刃物に対しても頑丈で、ナイフなどを当てても相当な力を加えないと切ることが出来ないのです。
強度は重量比で鉄鋼の15倍とも言われています。
グレゴリーには、アメリカ軍の基準をクリアした素材だけで出来ているバッグもあり、hdナイロンはプロの軍隊でも使われている本格的な素材であることが分かります。
約400~600デニールのコーデュラナイロンで出来たバッグも、タウンユースには十分な耐久性があります。
しかし、さらに長く使いたい、バッグに負荷がかかることが多いという方には、グレゴリーのバッグの中でもhdナイロンで出来たものがおすすめです。
hdナイロンの見た目に違いはあるのか
hdナイロンと普通のナイロンの違いは、耐久性だということがわかりました。
これからグレゴリーのバッグを買おうとしている方が悩むのは、その見た目ですよね。
耐久性の違いは分かりましたが、グレゴリーで使われているhdナイロンと、普通のナイロンの見た目に差はあるのでしょうか。
結論から言うと、生地の見た目にほとんど違いはありません。
1680デニールもあると、他のナイロンと見た目が変わってくるように思えますが、目を凝らしてみても繊維の違いがほとんど分かりません。
普通のナイロンでも、hdナイロンでもバッグの見た目に違いはありません。
生地の見た目はほとんど変わりませんが、普通のナイロンのものに比べてhdナイロンを使ったバッグの方が、生地の質感が柔らかく感じます。
そのため、同じ形のバッグでもナイロンの違いで、ジッパーを開けたときのシルエットが多少変わります。
hdナイロンは生地が柔らかいことで、ジッパーの開閉がやりにくいと感じる人もいるようです。
新品の見た目は普通のナイロンとほとんど変わりませんが、使用年数が長くなるほどhdナイロンの強さは際立ちます。
使い方や頻度によりますが、hdナイロンは、10年以上使っても新品と同様の質感を保つことが出来ます。
その点もhdナイロンの魅力の一つです。
グレゴリーのhdナイロンのおすすめアイテム
グレゴリーは、小さなポーチからスーツケース、ビジネスバッグ、登山用バックパックなど様々なアイテムがあります。
ここではhdナイロンを使った、タウンユースに便利なアイテム、「デイパック(DAY PACK)」をご紹介したいと思います。
グレゴリーのバックパックには、デイアンドハーフ(DAY AND A HALF PACK)という定番モデルもありますが、デイパックとは内容量の違いです。
デイパックはグレゴリーの超定番バックパックで、1日分の荷物にちょうどいいことからこのという名前になっています。
1977年に誕生してから現在まで、形を変えることなく愛されているグレゴリーの伝統的なアイテムです。
容量は26リットルで、一日分の荷物に加え、ラップトップを収納出来るポケットも付いていて、タウンユースとしては比較的大き目のサイズとなっています。
大きな容量がありながらバッグ自体は軽量、さらに人間工学に基づいた設計で、重い荷物を持っても疲れにくくなっていますので、特に普段の荷物が多い方におすすめです。
hdナイロンのデイパックなら、通常よりも耐久性があるので、重い荷物を毎日入れても長く愛用することが出来ます。
また、hdナイロンのデイパックなら、アウトドア用のバックパックとしてもおすすめです。
hdナイロンのバッグなら長年愛用出来る
グレゴリーのバッグの中には、hdナイロンが使われているものがあるとお伝えしました。
hdナイロンは、普通のナイロンと比べて耐久性のある素材なので、より長く使い続けられます。
また、グレゴリーのバッグは、人間工学に基づいた設計で体にフィットし、重い荷物を持っても疲れにくくなっています。
本格的な登山からタウンユースまで使うことができるため、世界中で愛されているのです。