アメカジが好きな人は一度は憧れるダナー(Danner)のブーツ。
ダナーの靴にはアメカジ好きな人が求める魅力が詰まっており、男らしさや品質など、幅広い層から高評価を受けているブランドです。
ダナーには一体どんな魅力が詰まっているのでしょうか?
特に今回は、ダナーのベストセラーともいえる、ポストマンシリーズについて追求していきます。
長く愛用したい一品でもありますので、経年変化を楽しむ方法や、劣化した場合の修理方法、メンテナンス方法も覚えておきましょう。
アメカジの王道ダナー(Danner)とは?ダナーの歴史
アメリカ生まれのダナー(Danner)は1932年に創業されたブーツメーカーです。
1932年にウィスコンシン州で創業され、1936年にはオレゴン州のポートランドへ拠点を移しました。
第2次世界大戦中と戦後は、作業靴メーカーとして有名になります。
1952年にはアメリカ国内において、イタリアから初めてビブラムソールを輸入し、ブーツに採用しました。
1979年に発売した「ダナーライト」というモデルには、世界で始めてゴアテックスをブーツに採用し、蒸れずに濡れないブーツは実用性にも優れ、今でも完全防水ブーツの代名詞となっています。
また、日本での人気も高く、アウトドアでの実用的な利用はもちろんのこと、個性的なデザインから、ファッション性にも優れ、普段履きにも多く使われるようになりました。
最近では、ダナーブーツのデザインをまねたブーツが多々販売されていますが、機能としてみるとやはりダナーに勝るものはありません。
履き心地や一日履いても蒸れないブーツは、とても画期的で今では世界中から愛されるブランドでもあります。
そして、アメリカで郵便配達員のために生まれたポストマンシューズは、クッション性も高く、革の経年変化を楽しむこともでき、ワークシューズだけではなく、カジュアルにもおすすめなアイテムの一つです。
アメカジだけではないダナーの魅力!ダナーが作る靴の種類
ダナーの靴というと、マウンテンブーツが第一に思い浮かびますが、ビジネスにも使える靴や、サンダルなど、色々な種類の靴が発売されています。
例えば、カジュアルで最近人気の「チャッカブーツ」です。
独特の光沢が特徴で、磨くたびに奥行きのある光沢がでてきます。
これは、ノルウィージャン製法という作りで、ワークブーツやアウトドアシューズなど、頑丈な靴作りに使われる製法です。
一般の靴と比較すると、底が硬くて厚く、靴自体も重量があります。
一般の靴は凸凹な道を歩くと、ソールが柔らかいため、凸凹に合わせてソールも曲がりますが、ノルウィージャン製法で作られた靴は、ソールは曲がらずがっしりとした踏みしめ感があります。
また、この製法は様々な呼び名があり、「ノルベジェーゼ製法」「ノルウェイジャン製法」「ノーウェイジャン製法」と呼ばれることもあります。
経年変化しても、ソール交換が可能なので長く愛用できるアイテムです。
その他、ダナーでは普段でも履きやすいローファーも製造しています。
柔らかめのソールを使用しているため、毎日履きたくなるような気軽な靴で、学生やビジネスマンにも人気の種類です。
また、アウトドアに魅力的な「たためるラバーブーツ」、いわゆる長靴も発売されています。
キャンプやフェス、雨の日で活躍でき、グリップ力もある長靴です。
丸めてかばんに収納することもできるので、普段使いにも便利で、1足は持っていたいアイテムです。
そして、今回注目したいのが、ポストマンシリーズの靴です。
以降から、ポストマンシリーズの靴についてご紹介していきます。
ビジネスにも使えるポストマンシューズとはどんな靴?
ポストマンシューズとは、名前のとおり、通便局員さん向けの靴として誕生しました。
配達員さんは歩く機会が多いため、負担を減らすために柔らかい素材を使用し、歩きやすく履き心地を重視された靴です。
仕事で履くため、見た目にもこだわり、革を使用しながらも疲れにくい作りとされています。
また、雨の日でも配達しなければいけないため、雨にも強い作りになっています。
革靴なので、スーツにも合い、カジュアルにも合うようなデザインになっており、大人におすすめのシリーズです。
ダナーからは、ポストマンシューズとポストマンブーツが発売されています。
ポストマンブーツは、先ほどご紹介したチャッカブーツにもよく似たデザインで、日本でも30年以上の製造実績のあるシリーズです。
ポストマンシューズは、ポストマンのアッパー素材を使用し、クッションの柔らかい素材をソールに使用しています。
どちらも、長時間の歩行に疲れにくいような性能と、フォーマルな場所にも合うレザーを使用し、どんな場所にも対応できるものに仕上がっています。
経年変化によって劣化したソールも交換可能で長く愛用できるアイテムです。
光沢のある革やマットな革、最近はスエードを使用しカジュアルダウンされたシリーズも発売されています。
経年変化したポストマンシューズのメンテナンス方法!
革靴はポストマンシューズに限らず、経年変化していきます。
いい具合に変化してくれればよいのですが、保管方法などによっては、ただ劣化してしまうだけで、長く愛用できない場合もあるかもしれません。
日頃のメンテナンスをすることで、革の魅力を最大限に引き出すこともできますので、革靴のメンテナンス方法をしっかり覚えておきましょう。
1.ブラシを使用し、汚れを取り除いていきます。
市販の靴用ブラシでも使用できますが、できればダナーから発売されている専用ブラシを使いましょう。
革によっては革に傷が付くことがありますので、注意してください。
2.ブラシでは取りにくい汚れや傷が付きそうな箇所は、クロスを使用して汚れを落とします。
清掃用のクロスもダナーから発売されています。
3.クロスにレザークリーナーを付けて革部分を拭いていきましょう。
スエードには使用できませんのでご注意ください。
4.革の表面が乾いている状態で、レザーコンディショナーを塗っていきます。
これは、革のひび割れを防ぐ役割があります。
ただし、スエードには使用できませんのでご注意ください。
5.革の色に合わせて、ブーツドレッシングを革にすり込みます。
よく浸透させたらきれいな布で磨きましょう。
以上がメンテナンス方法になります。
乾燥は、革のひび割れの原因となります。
ブーツドレッシングは革の乾燥を防ぐ保湿オイルです。
以上が日頃のメンテナンス方法ですが、靴へ汚れが付いた場合はそのままにせず、マメに汚れを拭き取ってください。
また、濡れたままにしておくと、カビの原因となりますので、すぐに乾かすようにしましょう。
古くなったポストマンはもう履けない?経年変化を楽しもう!
ポストマンシューズは革を使用していますので、使い込むと艶を増して、経年変化により自分だけの形や色に変化していきます。
履いている足の形になじんでいき、履けば履くほど、履き心地のよいものへ変化していきます。
しかし、革は動物の肌ですので、人の肌と同じく保湿が大変重要です。
人間の肌も乾燥しているとカサカサになり、革も乾燥しているとひび割れしていきます。
先ほどご紹介したメンテナンスをしっかり行い、革の経年変化をぜひ楽しみましょう。
なお、ダナーでは、劣化したソールの交換や、破損した部分の修理を行っています。
ソール交換は1ヶ月~2ヶ月程かかり、13,000円~の金額となっています。
長く愛用していると、ステッチが切れてしまうことも多々あると思いますが、ステッチの補修もしてくれます。
破損してしまった場合には、あきらめずにダナーの直営店へ問い合わせしてみましょう。
さらに、クリーニングも行ってくれますので、長く愛用するにはぜひ利用してみてください。
経年変化を楽しむには、日頃の履き方や保管方法に気を付けて
ダナーのポストマンシューズに限らず、革靴は日頃のメンテナンスをしていても、保管方法によっては劣化してしまいます。
短期間の保管であれば、先ほどご紹介したメンテナンスだけでも十分ですが、長く保管する場合は、適切な環境で保管するようにしましょう。
特に気を付けたいことは、「カビ」です。
高温、多湿、汚れが揃ったときに、カビは発生しやすくなります。
また、カビは他のものへ移ることもありますので、注意が必要です。
長期保管の前には、靴の汚れをしっかり落とし、高温、多湿の場所を避けて保管しましょう。
湿気を避けるためには、乾燥剤を使用します。
乾燥剤がない場合には、紙を巻いておくだけでも湿気が紙に吸収されますので、ある程度湿気を防ぐことができます。
特に、梅雨時期には、たまに保管場所から出して、風通しのよいところへ移動させてください。
年々、革の経年変化を楽しむためにも、日頃のメンテナンスが手間に感じてしまうかもしれませんが、手をかければかけただけ、よい変化をしてくれます。
面倒くさがらずに頑張りましょう。
ダナーの革靴は高品質!できれば美しく変化させよう!
デザイン性と機能性をもったダナーのポストマンシューズは、発売から30年以上も経つ歴史ある靴です。
何年経っても、変わらない魅力を持ち続けるポストマンシューズを、長く愛用できるアイテムに仕上げたいですね。
革の経年変化は魅力的ですが、経年劣化には気を付けましょう。