キャンプ場でも、ホテルなどで行うチェックアウトがあるのをご存知でしょうか。
キャンプ場も立派な宿泊施設ですので、その手続きがあるのです。
キャンプへ行ったら、朝日を見に行くなど、朝早くに出発する方も多いですよね。
ここでは、キャンプ場でのチェックアウトの仕組みを知り、早朝の時間帯に出発する際に守ってほしいことについてご説明していきます。
チェックアウトを改めて知ろう!
知っている方がほとんどだと思いますが、ここでははじめに、チェックアウトについてご説明します。
チェックアウトというと、ホテルや旅館のイメージがありますよね。
「キャンプ場でチェックインする」ということに、違和感を感じる方もいるのではないでしょうか。
しかし、キャンプ場も宿泊施設なので、ホテルなどと同様、チェックイン・チェックアウトがあるのです。
チェックアウトとは、簡単に言うと退館手続きのことで、「ホテルや旅館などで、料金を精算して部屋を引き払うこと」です。
一般的なホテルのチェックアウトの手続きは、出発する際にフロントに立ち寄って、ホテルの宿泊費用を確認し、精算します。
精算した後、部屋のキーをフロントに返したら、チェックアウトの手続きは完了です。
チェックアウトも、チェックインと同様で、時間を指定されていますので、その時間より早く出発しなければなりません。
チェックアウトの時間はどういう意味?
チェックアウトのことを知ったところで、ここでは「チェックアウトの時間」についてご説明していきます。
この時間は、ホテルや旅館などの部屋を利用できる最終の時刻のことです。
キャンプ場でいうと、テントを立てた場所・敷地を利用できる時間のことですね。
チェックインする際は、指定された時間以降に受付しますので、チェックアウトも同様、指定の時間以降に受付するものと勘違いしてしまう人もいるようです。
しかし、実際はその逆で、チェックアウトは指定された時間より前に受付しなくてはなりません。
例えば、「チェックアウトの時間が10時」であれば、「10時までにはチェックアウトをしなければならない」のです。
なぜ、チェックアウトの時間よりも前に、手続きしなければならないかというと、宿泊客がチェックアウトしてから、次の宿泊客を迎えるための清掃などの準備が始まります。
そのため、チェックアウトの時間を過ぎてしまうと、ホテルの方々にも、次に宿泊する方々にも、迷惑がかかってしまうのです。
もし、自分が指定された時間にチェックインしようとしたら、前の宿泊客が遅くなってしまったがために、部屋に案内されなかったら、嫌な気持ちになりますよね。
そういったことを他の人にもさせないために、チェックアウトの時間より早く、手続きする必要があるのです。
知っておこう!キャンプ場でのチェックアウト
チェックアウトについて詳しく知れたところで、ここからは、キャンプ場でのチェックアウトについてお話していきましょう。
だいたいのキャンプ場のチェックアウトの時間は、10時~12時の間です。
キャンプ場では、管理棟と呼ばれる場所が、ホテルでいうフロントにあたり、そこでチェックアウトの手続きをします。
キャンプ場では、チェックイン時に利用料金を前払いしている所がほとんどで、チェックアウト時に精算することはほとんど発生しません。
レンタル品があれば返却手続きをしたり、ホテルのルームキー代わりに渡される、ゲートキーだったり蛇口のハンドルなどを返せば、チェックアウト終了です。
場所によっては、管理棟の方に声をかけるだけで終了するキャンプ場もあります。
キャンプ場のチェックアウトの流れは、ホテルとさほど違いはありません。
しかし、唯一違うところが1点あります。
それは、「お部屋(=キャンプサイト)の清掃をするまで」が、キャンプ場のチェックアウトだということです。
キャンプ場を早くチェックアウトする人も遅くする人も、キャンプ道具を全て片付けて、使用したサイトを綺麗に清掃し、何もない状態にしなくてはならないのです。
指定の時間より早くキャンプ場を出る際のチェックアウト
先ほどまでは、キャンプ場のチェックアウトについて、ご説明しました。
ここからは、チェックアウトの時間より早くキャンプ場を出発したい場合についてお話していきます。
キャンプ場のチェックアウトは、ホテルと同様で、指定された時間より1~2時間程度早く出発する分には、何の問題もありません。
キャンプ場は基本、チェックイン時に前払いする所がほとんどなので、ゲートキーやレンタル品などを返却ボックスに入れれば、何時に出発しても大丈夫な所も多いです。
極端な例ですと、「深夜3時」などでも出発できるのです。
そのため、キャンプ場だったら、どこでも何時でもチェックアウトして平気だと認識してしまう方も少なくありません。
しかし、キャンプ場の中には、チェックアウトの時間を「午前7時より前は不可」などと、定めているキャンプ場もあります。
場所によっては、「指定の時間の前にチェックアウトされる方は要連絡」などと案内していたりします。
キャンプ場のチェックアウトの時間は、管理人さんが管理棟に来れる時間に設定されているので、管理人さんが現れないと、キャンプ場から出れないという場所もあるのです。
ですから、チェックアウトの時間よりも早く出発したい場合は、事前に管理人さんに伝えておくことが重要です。
その際、管理人さんに指示されることもあると思いますので、それに従ってチェックアウトしましょう。
事前に行く予定の、キャンプ場のチェックアウトのルールを、ホームページや予約の電話などで、確認しておくとより安心ですね。
朝早く出る時は特に守ろう!チェックアウト時のマナー
ここからは、朝早く出るからこそ守ってほしい、チェックアウト時のマナーについてお話します。
そもそもではありますが、朝早く出たいからといって、早朝の午前3時~午前6時までの間にチェックアウトすることは、極力避けるようにしましょう。
その時間帯は、一般的にはまだ寝ている時間帯ですので、この時にチェックアウトすることはオススメしません。
また、その時間帯で問題になるのが、「声や音」です。
キャンプ場には自分以外にも多くの方が宿泊しているので、朝の早い時間だと、まだ寝ている方々もいます。
テントなどを片付ける音や人の声も、まだ寝てる時間帯の静かな空間の中では、とても騒がしく感じますので、それは完全にマナー違反です。
オートキャンプ場だと尚更、車などをテントのすぐ近くに停めていますので、それらのエンジンの音がかなり響きます。
さらに、そこで走らせると砂ぼこりがあがるので、周辺の方々にかなり迷惑です。
それぞれ予定もあるので、チェックアウトの時間が早くなってしまうのは仕方ない場合もあります。
しかし、その際も周囲を気遣うマナーは、必ず守るようにしましょう。
時間より早く出ても守ろう!チェックアウト前にすべきこと
キャンプ場をチェックアウトする前に、やらなくてはならないことがあります。
それは、「片付け・清掃」です。
先ほどご説明したように、キャンプ場はホテルと違い、キャンプサイトの清掃まで行わなければなりません。
ですから、ただ自分たちのテントなどの備品を片付けて終了ではなく、使わせてもらったサイトも綺麗に掃除しなくてはいけないのです。
また、特に気をつけなくてはならないのが「ゴミ」です。
多くのキャンプ場で、調理の際に出た生ゴミや、使用済みの炭や花火などがサイトに放置されていたり、きちんと分別されてなかったりしています。
自分の住まいの分別ルールと違うこともあるので、チェックインする際に、きちんとゴミのルールまで確認しておくようにしましょう。
「準備よりも片付けが大変」と言われるくらい、宿泊前の状態に戻すのは時間もかかりますので、朝早く出発するからなどの言い訳はせず、使用した人全員で取り組みましょう。
「来た時よりも綺麗にして出発する」くらいの気持ちで、片付けに臨んでくださいね。
気持ち良くチェックアウトしよう!
キャンプ場でのチェックアウトについて、知ることができましたか?
ホテルとは違い、キャンプ場という場所だからこそ、清掃し終わるまでがチェックアウトなのですね。
キャンプでは楽しい思い出をたくさん作れたと思います。
そのキャンプの締めに、ぜひ使ったキャンプサイトを綺麗な状態にしてください。
そうすれば、自分自身もより気持ちの良い気分で、チェックアウトできるでしょう。