海釣りをされる方に人気のある魚種の一つに「グレ」があります。
グレは、そのファイトと美味しさから人気のある釣魚で、磯場などに行くとグレを専門に狙う方をよく見かけます。
この記事では、そんなグレを狙う方法やオススメのタックル、仕掛けなどをご紹介していきます。
まずは「グレ」の生態や特徴を知る!
グレを釣るためのタックルや仕掛けの前に、まずはグレの生態や特徴をご紹介していきます。
グレの正式名はメジナと言い、「磯釣りの王者」とも呼ばれています。
体長は40センチを超え、磯や外洋向きの防波堤などにも生息している大型の魚です。
黒色に近いキレイな青色の体色が特徴的で、青く美しい瞳をしています。
水中でのパワーと泳ぐスピードから、一旦釣り針に掛かると、とてもスリリングなファイトを楽しませてくれることから人気があります。
〇種類
・口太グレ(メジナ)
ごく一般的にみられるグレで、キレイな青色の体色をしており、最大で60センチ級までに成長します。
・尾長グレ(クロメジナ)
口太グレよりも体色が黒っぽく、エラブタの縁が黒くなっているのが特徴です。
大きなものになると80センチ級にまで成長する大型のグレです。
〇食味
グレは冬が旬で、冬場は海藻を主食としているため臭みが少なく脂ものっています。
透き通るような白身は刺身が絶品で、他にも塩焼きや煮付け、フライやムニエルなどいろいろな調理法て美味しくいただけます。
以上がグレの生態や特徴です。
まずはグレ釣りに必要な装備を揃えよう!
ここからは、先ほどご紹介したグレ釣りをするために必要な装備をご紹介します。
〇服装
・帽子
夏場など長時間釣りをする時の必需品です。
熱中症予防のためにも用意しておいて下さい。
・ライフジャケット
ライフジャケットは磯でも堤防でも必須です。
万一、海に転落してしまった時のために、必ず着用して安全に釣りを行って下さい。
・フィッシングブーツ
底にフェルトスパイクの付いたものがベストです。
特に磯はとても滑りやすいので、フェルトで滑りにくくなり、スパイクで岩場を歩きやすくなります。
〇道具類(竿とリールは後程ご紹介します)
・タモ網
釣ったグレを取り込む時に必要になります。
グレの平均的なサイズは40~45センチ、大きくても60センチくらいなので、枠は45センチ以上のものが必要です。
また、足場の高い場所から取り込む時は、それに必要な柄の長さも必要になります。
・バッカン
撒き餌などを入れたり、海水を汲んだりする時に必要です。
ロープが付いたものを用意しておくと便利に使えます。
・マキエ杓
撒き餌を狙った場所に撒くのに必要です。
マキエ杓は自分の使いやすいサイズを選んでください。
・クーラーボックス
釣ったグレの鮮度を落とさずに保管するには、クーラーボックスが必要です。
また、中に入れる保冷剤も必要になります。
グレ釣りに必要な装備にはこのようなものがあります。
次からは、グレ釣りに必要な竿、リール、仕掛けをご紹介していきます。
グレ釣りの仕掛けに必要な竿
ここでは、グレ釣りに必要になる竿をご紹介します。
竿選びはとても重要で、竿を間違えてしまうとせっかくの仕掛けも台無しになってしまうほどです。
〇グレ釣りに必要な竿
・号数
竿の号数は、数字が高いほど重い仕掛けに耐えられるようになります。
1号の竿で2~3号の鉛に耐えられる竿になり、グレのフカセ釣りをする時は1~2号の竿が使いやすくなります。
・長さ
竿の長さも重要で、竿が長いとそれだけ仕掛けを遠くへ飛ばすことが可能です。
また、長い仕掛けを扱うこともでき、グレとのファイト時もグレを浮かしやすいというメリットがあります。
堤防なら4.5メートル、磯なら5.6メートルの長さがオススメです。
〇オススメの竿
・シマノ ロッド ホリデー磯 R 磯 2号 450
有名な釣具メーカー「シマノ」の竿です。
磯でも堤防でも使える万能竿で、大物が掛かってもしなやかに曲がるので対応できます。
・ダイワ 磯竿 スピニング インプレッサ 1.5-53
パワーとスピードのあるグレのファイトを余裕を持ってやり取りできる磯竿です。
大物が掛かっても、じっくりと取り込みまで持ち込めます。
・シマノ ロッド 13 ファイアブラッド Gure クォーターマスター 1.2-510
プロも使っているグレ用の竿です。
50センチオーバーのグレが掛かっても、動じることなくファイトを楽しめます。
また、手への負担が少ないので一日中竿を振っても疲労が少なくて済みます。
グレ釣りに必要な竿にはこのようなものがあります。
他にも様々な竿があるので、自分にぴったりなものを探してみて下さい。
グレ釣りの仕掛けに必要なリール
次に、グレ釣りに最適なリールをご紹介します。
リールの性能で釣果に大きな差が出てくることもあるので、慎重に選ぶようにして下さい。
〇グレ釣りに必要なリール
・大きさ
グレ釣り用のリールには一般的に3000~4000番台のリールがよく使われます。
それより小さすぎるとパワー不足になり、大きすぎると過剰なパワーでライントラブルなどの原因になる可能性があります。
・レバーブレーキ
引きの強いグレを釣るにはドラグの調整が不可欠です。
そんなドラグ調整の代わりに手元で調整することができるのが、レバーブレーキという機能になります。
ドラグ調整よりも簡単に糸の出を調整できるのでオススメです。
〇オススメのリール
・ダイワ スピニングリール 16 ジョイナス 3000
初心者の方にぴったりな入門用リールです。
はじめからラインも巻いてあるので、簡単に使い始めることができます。
・ダイワ グローブライド 17 エクセラー 3000
マグシールド機能が搭載されているので、内部に海水が入ることがなく安心して使えます。
巻きもスムーズにできる優れものです。
・シマノ リール ロッド 15 BB-X リンカイスペシャル 1700DXG
レバーブレーキ搭載のリールなので、グレとのスムーズなやり取りを楽しめます。
また、パワーもあるのでふいな大物にも対応可能です。
・ダイワ 14インパルト
ダイワ製のレバーブレーキ搭載リールです。
レバーブレーキがとても滑らかな使い心地で、ストレスなく大物とのやり取りを楽しめます。
グレ釣り用のリールは他にも様々なものがあります。
自分のスタイルにぴったりなリールを探してみて下さい。
次は、グレ釣りにオススメの仕掛けをご紹介します。
オススメのグレ釣り仕掛け「フカセ釣り」
ここからは、グレ釣りにオススメの仕掛けの中から、ウキを使ったフカセ釣りの方法をご紹介していきます。
〇フカセ釣りとは
フカセ釣りというのは、海底の根周りに棲んでいるグレをコマセを使っておびき寄せて、グレを浮かせてから釣る方法です。
〇フカセ釣りに必要なもの
・ウキなどの小物
ウキは円錐ウキが一般的になります。
ウキの他にウキ止め、シモリ玉、サルカン、オモリ、ハリなどが必要です。
ハリはグレ専用のものが多くあるので、サイズなどをよく確認してから購入して下さい。
・コマセと付けエサ
コマセには通常オキアミと市販の配合エサを混ぜて使います。
付けエサは生オキアミ、ボイルオキアミなどが最適です。
〇釣り方のコツ
・潮を見る
潮が手前から沖に向かっていく流れがグレ釣りに向いている潮になります。
この潮があると、自分が撒いたコマセが沖へと流れてグレを呼び寄せてくれます。
釣り場に着いたらまず潮の流れを見ることが重要です。
・コマセと仕掛けの同調
フカセ釣りは、コマセでグレの活性を上げて寄せ、その中に仕掛けを流して釣る方法になります。
そのため、コマセと仕掛けが同じ場所にあり、流れが同調するのがベストです。
コマセを撒く時は、1ヵ所に集中して撒くようにして、その流れの中に仕掛けを投入させることがうまく釣るコツになります。
以上が、グレのフカセ釣りの方法です。
オススメのグレ釣り仕掛け「カゴ釣り」
次に、グレ釣りにオススメの仕掛けの中からカゴを使ったカゴ釣りの方法をご紹介します。
〇カゴ釣りとは
カゴ釣りというのは、コマセを専用のカゴに入れ、それと付けエサとをポイントまで遠投して釣る方法です。
〇カゴ釣りに必要なもの
・カゴなどの小物
カゴは市販のカゴを使い、大きさは遠投する時は大きめのもの、近場で釣る時は軽いものを選ぶようにします。
カゴの他に、遠投ウキ、ウキ止め、シモリ玉、オモリ、ハリなどが必要です。
・コマセと付けエサ
カゴに入れるコマセは、基本的にフカセ釣りと同じものを入れます。
カゴにオキアミのみを入れる場合もあります。
付けエサもフカセ釣り同様に、生オキアミやボイルオキアミを使うのが一般的です。
〇カゴ釣りのコツ
カゴ釣りのコツは、まずは潮を見ることです。
潮の流れが変化するポイントを狙って仕掛けを投入するようにします。
また、タナも探りながら調整することが重要です。
以上が、グレのカゴ釣りの方法となります。
グレ釣りの仕掛けを覚えて楽しい釣りを!
海釣りの醍醐味をいっぱいに味わえるグレ釣りの魅力や、フカセ釣り、カゴ釣りなどの仕掛けなどをご紹介してきました。
最初は難しいかもしれませんが、釣行を重ねることによって自分で研究したり、仕掛けを作ったりするのも楽しみの1つになってきます。
自分で苦労して作った仕掛けで釣れた1匹は、市販のもので釣ったものよりも嬉しさが格段に違います。
グレ釣りの仕掛けを覚えて、今までよりもさらに楽しい釣りライフをお送り下さい。