スノーピークのクッカーで調理!初心者にはアルミがおすすめ

最終更新日:2019/05/08

アウトドアの国産ブランドのスノーピークは、キャンパーなら誰でも知っているブランドです。

スノーピークは元々は新潟の金物問屋から始まったメーカーで、その製品の中でもキャンプで使うクッカーと呼ばれる調理器具は、種類を豊富に取り揃えています。

今回はビギナーキャンパー向けに、スノーピークのクッカーの選び方や人気商品、その中でも万人受けするアルミのクッカーについてご紹介していきます。

クッカーにはどんな形状がある?目的に合わせた選び方

スノーピークのアルミ製クッカーに触れていく前に、クッカーにはどのような種類があって、どのような素材のものがあるのか簡単にお伝えしていきます。

まず始めに、クッカーの形状についてです。

クッカーには鍋のように深さのある深型と、フライパンのように深さの浅い浅型があります。

深型のクッカーはスープやみそ汁などの汁物を作ったり、麺類を茹でたり、お湯を沸かすのに向いています。

おまけに、深さがあるのでその中に他のアイテムを収納でき、持ち運びが便利になる利点もあります。

浅型のクッカーは浅く、底面の面積があることで火が通りやすいので、炒め物や煮込み料理に向いています。

また、調理後の洗いものも底が浅いので楽にできるのもよい点ですね。

持ち運びにはややかさばりますが、数人分の食事を作る場合には1つあると便利なアイテムです。

またクッカーには角型と丸型があり、角型のクッカーはスノーピークの製品にはありませんが、角からお湯が注ぎやすい反面、熱伝導が悪く、角が洗いづらい特徴があります。

スノーピークのクッカーは丸型で、セットになっているものが多いので、初めにセットで揃えてしまうのも良いかもしれませんね。

クッカーに使われている素材のメリットとデメリット

ここでは、スノーピークや他のメーカーからも販売されている、クッカーの素材についてメリットとデメリットをお伝えしていきます。

クッカーに使われている素材には大きく分けて3つあります。

まず1つ目はアルミで、最もポピュラーな素材です。

アルミのメリットは軽くて持ち運ぶのに楽で、熱伝導率に優れていて比較的安価なのでビギナーキャンパーにおすすめなことです。

また、焦げにくい素材なので調理中の焦げ付きのストレスがなく、快適に料理ができます。

アルミのデメリットは耐久性が低めで衝撃に弱く、傷がつきやすくさびやすいことです。

他にも、調理した際にアルミの金属臭が食べ物についてしまいがちといった欠点があります。

次に、2つ目はステンレスで、耐久性に優れた素材です。

ステンレスのメリットは、傷つきにくくさびにくいこと、さらに保温性に優れているため煮込み料理など長時間の調理に向いていることです。

デメリットは他の2つの素材に比べると重量があるので、荷物をコンパクトにしたい場合はおすすめできません。

また、直火が当たる場所は焦げやすいのも特徴です。

最後に、3つ目のチタンは強度が高く軽量な素材です。

チタンのメリットは、薄くて軽く耐久性が高いため傷がつきにくいので長持ちすることです。

さらに、金属の臭いが食べ物や飲み物に移りにくく、普段の食事に近いものが仕上がります。

デメリットは価格が他の2つの素材に比べると高価であることと、熱伝導率が低めなので熱が火が当たっているところに集中してしまう傾向にあり、焦げやすくなってしまうことでしょう。

スノーピークのアルミ製おすすめクッカー【2~3人用】

スノーピークから販売されているクッカーで、少人数向けのおすすめのアルミ製クッカーをご紹介していきます。

●アルミパーソナルクッカーセット

浅型のクッカーで、クッカーの取っ手が行平鍋のような形になり、取っ手は使用後収納する時には側面に張り付く形状をしています。

また、大小ある鍋の蓋がそれぞれフライパンとして使うことができる上に、そのままお皿としても使えるので重宝します。

メッシュの収納袋付きで、しまう時はコンパクトに全て重ねることが可能です。

総重量は485gでメーカー参考価格は税別3,300円です。

●トレックコンボ

人気のクッカーがセットになった商品です。

トレック900とトレック1400がセットになっていて、それぞれに浅型のフライパンのような形のクッカーが蓋になったものがついています。

大きいトレック1400の中にトレック900を収納でき、持ち運びに便利です。

総重量は555gで、メーカー参考価格は税別4,800円です。

スノーピークのアルミ製おすすめクッカー【1人用】

こちらではスノーピークのアルミ製クッカーの中でも、ソロ登山やソロキャンプに向いた1人用のアルミ製クッカーをご紹介します。

●ソロセット 焚

「焚」は「たく」と読み、その名の通りごはんが炊けるセットです。

収納時に110缶のガスカートリッジを2つ入れられるようにデザインされています。

ポットとカップと蓋がついていて、最初に購入するクッカーとして最適です。

総重量270gで、メーカー参考価格は税別5,500円です。

●トレック900

ソロ用のクッカーで、フライパンになる蓋と深型のクッカーを備えています。

1回の沸騰で2人分のパスタを茹でられ、ラーメンやうどんなどの麺類も調理できます。

価格も高価に思われがちなスノーピークの製品ですが、この製品はメーカー参考価格税別2,380円とお手頃な価格です。

総重量は265gとなっています。

スノーピークのアルミ製クッカーのお手入れ方法【使用前】

スノーピーク製のものに限らず、アルミ製のクッカーを手に入れたら、まず最初にやると良いおすすめのお手入れ方法をご紹介します。

【用意するもの】

・米のとぎ汁

【やり方】

・クッカーにとぎ汁を入れて火にかける
・15分程度沸騰させる
・水洗いをして水気をふき取る

これを最初にしておくとクッカーの内側のアルミに膜ができ、黒ずみを防止したり、アルミ独特の金属臭を取る効果が期待できます。

また、何度か使用して、アルミ製のクッカーの内部が黒ずんできてしまった時の、おすすめの対処法もご紹介します。

【用意するもの】

・水
・料理などで使うレモン汁、またはリンゴを食べた後の残った芯と皮

【やり方】

・クッカーの黒ずんだ部分を超えるくらいの水を入れる
・レモン汁またはリンゴの芯と皮を入れて火にかける
・15分ほど煮てからそのまま冷ます

この工程をしておくと、冷ました後、軽くこするだけで黒ずみが簡単に落ちるようになります。

黒ずみをとったら、先にご紹介した米のとぎ汁でコーティングしておくとアルミが守られ長持ちするので、手間ではありますがぜひ試してみてください。

スノーピークのアルミ製クッカーのお手入れ方法【使用後】

クッカーを使用した際、キャンプなどで炊事場があって洗剤で洗える場合を除いては、お手入れは基本的に少量の水やキッチンペーパーだけとなります。

調理後はできるだけきれいに料理を食べ、なるべくクッカーを洗う手間を省くようにした方がよいでしょう。

調理後のクッカーは、軽く温めて汚れを浮かしてから、キッチンペーパーでふき取ります。

さらにそれでも汚れが落ちない場合は、少量の水を入れて温め、汚れを浮かしてから、キッチンペーパーでふき取りましょう。

使用直後は、普段家庭でやっているような洗浄はできていないので、帰宅後にすぐにお手入れをすることが肝心です。

通常の食器を洗う時と同じように、スポンジを使って台所用洗剤を使って洗いましょう。

スノーピークのアルミ製クッカーの内壁は、耐摩耗性が高いアルマイト加工がされています。

しかし、この加工はコーティングされているのではなく、強度をあげるための加工です。

強度を上げているとはいえアルミは傷には弱いので、焦げなど汚れが目立つ場合には、金属製のたわしなどは使わずに普通のたわしやメラニンスポンジなどを使って優しく洗うとよいでしょう。

また、他の素材のクッカーでは重曹を使ってお手入れする方法もありますが、アルミに使用すると黒ずみの原因になるので注意が必要です。

他にも、クッカーをなるべく汚さずに調理するのも、クッカーを長く使えるようにするポイントです。

例えば、カレーなどのレトルト食品は、開けずにジップロックなどの袋に入れて湯煎で温めて、クッカーを汚さないようにする、などといった方法です。

アルミ製のクッカーを上手に使って調理を楽しもう

アルミ製のクッカーは、まず最初に気軽に揃えることができて調理が楽しめるもの、ということがお分かりいただけたでしょうか。

元金物問屋のスノーピークの製品は品質も良く、工夫がこらされているクッカーがたくさんあります。

特にアルミ製のクッカーは低価格なので、初心者の方でも使いやすい製品であると言えますね。

こちらでご紹介したお手入れ方法も参考にしていただき、アルミ製のクッカーをより長く愛用してみてください。

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