堤防の王者チヌ!人気の釣り方フカセ釣りの方法を詳しく解説

最終更新日:2019/05/27

堤防や磯釣りをされている方にとって憧れの魚の一つに「チヌ」がいます。

ハリに掛かった時の豪快なファイトから人気があるチヌですが、そう簡単に釣れるものではありません。

そんなチヌを釣る方法の一つに「フカセ釣り」という有名な釣り方があります。

この記事では、そんなチヌのフカセ釣りの方法を詳しく解説していきます。

「チヌ」とはどんな魚?

チヌは正式名称をクロダイと言い、その名前の通りタイ科の魚です。

全長は大きいものになると70cmにまで成長することもあり、釣りで釣れるものは平均で30cm~40cmくらいになります。

磯の他にも一般的な堤防などでも釣れることから人気があり、ハリに掛かった時の強烈な引きが特徴です。

最近では、ルアーゲームの対象魚にもなっており、多くのアングラーを夢中にさせています。

そんなチヌは釣って楽しいだけでなく、食べても美味しい魚として有名です。

鮮度の良いチヌは刺身が絶品で、他にも湯引きや塩焼き、煮付けやムニエルなど、様々な料理法でおいしくいただけます。

〇チヌの生態

チヌは、雑食性で多毛類などから甲殻類、小魚や貝など様々なものを捕食しています。

生息域は比較的浅い場所を好み、磯や港湾などから河口などの汽水域まで上がってくることも多くあります。

警戒心がとても強く、少しの物音にも敏感に反応するので、釣りをする時は細心の注意が必要です。

次からは、チヌのフカセ釣りをご紹介していきます。

チヌの人気釣法!フカセ釣りとは?

チヌには様々な釣り方がありますが、そんな中でも人気の方法にフカセ釣りがあります。

ここからは、フカセ釣りの特徴や方法をご紹介していきます。

〇フカセ釣りとは?

フカセ釣りというのは、簡単に言うとコマセ(撒き餌)で魚を集め、ウキの付いた仕掛けで釣るという方法です。

フカセ釣りで重要になるのは、コマセと仕掛けとの同調で、撒いたコマセの流れの中にうまく仕掛けを流す必要があります。

〇フカセ釣りに必要なもの

・道糸 3号 150m(なるべく視認しやすい色が良い)
・ハリス 1.5~2号 フロロカーボン製
・ウキ 円錐ウキ 3B
・ハリ チヌ針1~3号
・バッカン(コマセを混ぜるため)
・ヒシャク(コマセを狙った場所に投入させるため)
・玉網(掛かったチヌを取り込む時に必要)
・その他 オモリ、ウキ止め、シモリ玉など

〇フカセ釣りのコツ

・釣り場の潮をよく見る

フカセ釣りをする時に特に重要になるのが、潮の動きになります。

釣り場を決めたら潮の動きをよく観察して、コマセや仕掛けの流し方などを工夫する必要があります。

・仕掛けのタナを調節する

釣り場によってタナを調節するのも、フカセ釣りをするのに重要なポイントです。

チヌは海の底付近にいる場合が多いので、釣り場によってウキ下の長さを調節して下さい。

以上がフカセ釣りの特徴や方法です。

チヌのフカセ釣りにオススメの竿

次に、チヌのフカセ釣りをするのにオススメの竿の特徴などをご紹介していきます。

〇フカセ釣りに必要な竿のスペック

・長さ

チヌのフカセ釣りに使う竿の長さは、一般的に5.3m前後が最適な長さです。

フカセ釣り初心者の方は30cm短い5.0mほどが少し軽くなり、扱いやすくなります。

・号数

号数というのは、簡単に言うと竿の強さです。

その竿に使えるハリスの一番小さい号数がそのまま竿の号数になります。

チヌのフカセ釣りの場合は、1~1.5号ほどが使いやすい竿になります。

〇オススメの竿

・ダイワ 飛竜 1-50

穂先がとてもしなやかで、初心者の方でも扱いやすいフカセ釣り用の竿です。

・シマノ アドバンス ISO 1.5号500

フカセ釣りの一連の動作をサポートしてくれるとても優れたフカセ用の竿です。

・ダイワ 銀狼 冴 1号-50

大型のチヌが掛かった時でもチヌが暴れるのを防ぎ、じっくりとやり取りを楽しめる竿です。

チヌのフカセ釣り用の竿の特徴や、オススメの竿には以上のようなものがあります。

チヌのフカセ釣りにオススメのリール

続いて、チヌのフカセ釣りに使うリールの特徴などをご紹介していきます。

〇フカセ釣りに必要なリールのスペック

・大きさ

リールの大きさは、一般的に番手で表示されています。

番手というのは、そのリールのスプールに巻ける道糸の量を表しており、数字が大きくなるにつれてリールも大きくなります。

フカセ釣りには、シマノのリールで2000番~4000番、ダイワのリールが2000番~3000番が最適です。

・レバーブレーキ

一般的なスピニングリールは、ドラグという機能を使って道糸の出方を調整しています。

レバーブレーキというのは、そのドラグの代わりに指元のブレーキで調整する機能です。

ドラグの調整は初心者の方にとっては少し難しくなりますが、レバーブレーキがあればチヌとのやり取りも楽に行える利点があります。

〇オススメのリール

・ダイワ トライソ 2500LBD

リール内部に海水が入るのを防ぐマグシールドが搭載されたモデルで、軽量で高性能な優れたリールです。

また、レバーブレーキも搭載されているので、初心者の方でも扱いやすくなっています。

・シマノ ラリッサ C3000DXG

こちらもレバーブレーキ搭載の初心者の方でも扱いやすい高性能なリールです。

コスパにも優れているので、フカセ釣りの最初の1台にオススメです。

・シマノ BB-Xデスピナ

シマノのスタンダードモデルのレバーブレーキ付きリールです。

大型のチヌとのやり取りも苦戦することなくサポートしてくれます。

チヌのフカセ釣り用のリールの特徴やオススメのリールには、以上のようなものがあります。

チヌのフカセ釣りに必要な小物の特徴

次は、チヌのフカセ釣りに必要な小物類の特徴や、オススメの製品をご紹介していきます。

〇ウキ

フカセ釣りに必要なウキは、視認性・遠投性・浮力管理が必要になります。

視認性は、イエローやオレンジのようにウキの動きが良く見える色がオススメです。

遠投性が優れているウキがフカセ釣りに有利になります。

特にエサ取りが多い場合などは、遠投することによってかわすことができます。

また、フカセ釣りではウキの浮力の調整が重要です。

浮力管理が簡単にできる信頼性のあるウキが使いやすくなります。

・デュエル TGピースマスター遠投

自重があるので名前の通り遠投が可能です。

さらに視認性、浮力管理にも優れているのでとても使いやすく人気があります。

〇ハリ

フカセ釣りに必要なハリは、チヌバリの2~3号がオススメです。

色は何色か用意して、その時に食いの良い色を選ぶ必要があります。

・がまかつ ひねくれチヌ

チヌの食い付きが良く、貫通力も優れているので、掛かったチヌを逃がしません。

チヌのフカセ釣りにオススメな小物類の特徴や製品には、以上のようなものがあります。

フカセ釣り以外のチヌの釣り方

ここまでチヌのフカセ釣りの特徴や方法についてご紹介してきましたが、チヌの釣り方には他にも方法があります。

ここからは、チヌのフカセ釣り以外の釣り方をご紹介します。

〇落とし込み釣り

落とし込み釣りもチヌの有名な釣り方の一つです。

落とし込み釣りはヘチ釣りとも言われ、堤防などのヘチにカニやイガイなどを付けた仕掛けを落とし込んで釣る方法です。

うっかり足を滑らせて落ちたカニなどを演出するように落とし込んで、チヌを誘うのがうまく釣るコツになります。

〇投げ釣り

キス釣りなどと同じように、ムシエサを付けた仕掛けを堤防や砂浜などから遠投して釣る方法です。

河口などからチヌを狙う時にとても有効な方法になります。

〇ルアー釣り

チニングとも呼ばれ、近年盛んになってきている方法です。

チヌ専用のルアーも多く販売されており、それを使って堤防や河口などからチヌを狙います。

チヌの釣り方にはこのような方法があります。

それぞれ違った楽しさがあるので、興味のある方はぜひ挑戦してみて下さい。

チヌのフカセ釣りをマスターして堤防の王者をゲット!

堤防や磯釣りの人気ターゲットになっている、チヌのフカセ釣りの特徴や方法についてお話ししました。

釣って楽しく食べて美味しいチヌは、昔から多くの釣り人を魅了してきました。

フカセ釣りの方法やコツを覚えて、ぜひ憧れのチヌをゲットしてみて下さい。

きっとさらに楽しく充実した釣りライフになるはずです。