ナンガは、高い品質のシュラフを製造していることで有名です。
最近では人気キャップブランドとコラボして防水透湿キャップを発表するなど、ファッション性も注目を浴びています。
ナンガのシュラフは、そのダウンの品質の高さからふわふわで、一度収納袋から取り出してしまうと、初心者はたたみ方に苦労するかもしれません。
ナンガのシュラフなどをご紹介しながら、たたみ方についてもご説明していきます。
国内加工にこだわったダウン製品!ナンガとは
ナンガは、滋賀県の米原市にあるアウトドア用羽毛製品メーカーです。
主にシュラフやジャケットなどの登山系アイテムを製造しており、国産メーカーであることもあり多くの登山家やキャンパーに愛用されています。
ナンガのこだわりは、ずばり「ダウン(羽毛)」です。
ナンガで使用されているダウンは、ヨーロッパから輸入されたグースとダックのダウンです。
そのダウンを、国内で加工して製品にしています。
洗浄は羽毛加工メーカーである「河田フェザー」が行い、高温処理・オゾン処理と2つの工程を経て殺菌処理が施されます。
抗菌防臭加工も施されるため、羽毛の持つ独特のにおいはほとんど感じません。
国内加工による徹底した品質管理によって、高品質なダウンが生みだされています。
そして、縫製は熟練した職人が行います。
自社工場で製造するからこそ、熟練の職人の技が生きるのですね。
ナンガのシュラフは、たたみ方がわからなくなるほどふわふわに仕上がっています。
それは、高品質なダウンと職人の技術が合わさって作られているからなのです。
品質に自信があるから!ナンガの永久保証
ナンガは、シュラフの品質に対して大きな自信を持っています。
そのため、シュラフ修理の永久保証を行っています。
登山などで使用すれば、シュラフは必ず汚れますし摩耗します。
穴が開いたり、ファスナーが壊れたり、生地が劣化することもあるでしょう。
ナンガのダウンシュラフであれば永久保証の対象となり、無期限に費用無料で修理してもらえます。
ただ、有償になるケース、修理ができないケースもありますので、まずは相談してみましょう。
例えば、ファスナーの全交換、収納袋の交換は有償です。
ただ、ナンガにて製品をチェックしてから修理が可能かどうか判断するため、電話や販売店では回答がもらえません。
また、送料はシュラフ所有者の負担になりますので、この点も注意しておきましょう。
修理のほかに、ダウンの増量も有償で行ってくれます。
ヘタってしまった、もう少し増量したい、というときにうれしいサービスです。
ますますふわふわになったシュラフは、たたみ方に困るかもしれませんね。
ナンガのダウンシュラフのたたみ方
ナンガのシュラフは、一度収納袋から出してしまうと、どのようなたたみ方で収納されていたのかわからなくなるくらいふわふわです。
だからこそ厳寒の冬でも暖かさを保ってくれるのですが、たたむときには苦労します。
しかし、アウトドアで使用するのであれば収納袋に入れなければなりませんので、ここでたたみ方をご説明します。
シュラフは大きく分けて2種類あります。
化繊とダウンです。
ナンガのシュラフはダウンですので、ダウンのたたみ方をご説明します。
ダウンシュラフのたたみ方は簡単です。
①足元から、収納袋に押し込みます。
頭の部分からから押し込んでしまうと空気がうまく抜けないため、足元から押し込んでください。
②どんどん詰め込んでいきます。
ぐしゃぐしゃに詰め込んでかまいません。
たたんでしまうとダウンに偏りが出てしまうため、ぐしゃぐしゃでOKなのです。
③シュラフが収納袋にすべて収まったら、ドローコードを絞ります。
簡単とは言っても、初めてシュラフをたたむときは苦労するかもしれません。
実践の前に、自宅で練習しておくと良いですよ。
あわせて知っておきたい化繊のシュラフのたたみ方
ナンガでは化繊のシュラフは取り扱っていませんが、ついでに、化繊のシュラフのたたみ方についても知っておきましょう。
①シュラフを縦に2つ折りにします。
②さらに、頭部分を足元部分に向けて2つ折りにします。
③空気を抜きながら、筒状に丸めていきます。
体重を載せながら、コンパクトに丸めましょう。
④丸め終わったら、ベルトがある場合はベルトを留めます。
ない場合はひもなどで代用しましょう。
⑤収納袋に押し入れます。
クルクル回転させながら入れると入りやすいです。
⑥収納袋に入ったら、ドローコードを絞ります。
化繊のシュラフは、ダウンと違いきちんとたたみます。
ぐしゃぐしゃに押し込んでしまうと、繊維が切れてふわふわ感がなくなってしまうからです。
化繊とダウンのシュラフは、たたみ方が正反対なので、シュラフの素材が何であるのか把握しておくことをおすすめします。
たたみ方だけじゃなく洗い方も覚えておこう
ところで、シュラフはたたみ方も大切なのですが、定期的に洗うことも品質を保つためには大切です。
洗うと逆にダウンがダメになってしまうと思っている人もいますが、本当は反対です。
正しく洗うことにより、付着した汗や皮脂を取り除くことができ、ダウンの性能を保つことができるのです。
ナンガのダウンシュラフは自宅で洗えますので、洗ってふわふわ感を取り戻しましょう。
①ダウンを洗濯ネットに入れます。
②洗濯機の「毛布洗い」コースを選んで、洗います。
③脱水は行わず、手で絞ります。
④陰干しします。
⑤乾いたら手でたたき、羽毛をほぐします。
ヘタってしまったダウンシュラフが、洗濯でよみがえるかもしれません。
洗濯をする場合は、シュラフの洗濯表示に従って洗ってくださいね。
また、使わないときの自宅の保管ですが、収納袋に入れっぱなしにしてしまうとダウンが潰れてヘタってしまいます。
ナンガの保管用ストレージバッグ(保管袋)もありますので、そういったものに入れて保管しておきましょう。
ナンガのシュラフは必要なスペックで選ぶ
ナンガのダウンシュラフは、シーズンや目的に合わせてさまざまなシリーズをリリースしています。
どのようなシーズンに使いたいのか、目的は登山なのかツーリングなのか、に合わせて選びましょう。
シーズン別におすすめシュラフをご紹介します。
『UDD BAG 450DX』
夏の高所から冬の低山まで対応できる3シーズンモデルです。
使用期間が長く、使い勝手の良い3シーズン対応シュラフはまず買いそろえておきたいひとつです。
「UDD」とは「ウルトラドライダウン」の頭文字で、ダウンに超撥水加工を施し、優れた撥水性と透湿性を持ちます。
『AURORA 700』
オーロラシリーズは、ナンガの代名詞といわれる名品です。
700は冬キャンプや冬季の一般登山用に適したオールシーズンモデルです。
防水透湿素材オーロラテックス®を表地に使用しており、濡れにも汚れにも強い構造です。
『AURORA light 350 DX』
オーロラのスペックを活かしつつ、立体構造に仕立てました。
春夏の登山におすすめです。
オーロラテックス®を使用しているため透湿性があり、夏でも快適に眠れます。
製品名に記載されている数字は、使われているダウン量をあらわしています。
350であれば350gということです。
数字が大きくなるほどふわふわでたたみ方が難しいかもしれませんが、比例して保温力が大きくなります。
夏山登山しか行かないのであれば、ダウンも少なくて軽量なものを選ぶ方が良いですよね。
ご自分に必要なスペックのシュラフを選ぶようにしましょう。
正しいたたみ方と保管でシュラフを使おう
シュラフの取り扱い方は、慣れていない人であればはじめは戸惑ってしまうはずです。
特にたたみ方は、こんな小さな収納袋に入るのだろうかと不安になるほどです。
ナンガのシュラフは、もしものことがあっても保障がしっかりしているため、安心感がありますね。
今回の記事では、たたみ方や保管の仕方などをご紹介してきました。
ナンガのシュラフを使う時に、参考にしていただければと思います。