プロモンテは日本の登山向けアイテムを取り扱っているブランドです。
登山用のテントやシュラフなど、軽量化にこだわったアイテムの数々は登山家たちから高い評価を得ています。
プロモンテのテントやシュラフがどのようなアイテムなのかを見てみましょう。
プロモンテは登山アイテムに特化したブランド
登山を始めると、日帰りだけでは飽き足らず、やがて山の中で泊まってみたいと思うようになります。
そうなると必要になるのが登山用のテントやシュラフです。
登山アイテムのブランドは数多くありますが、やはり国産であれば品質に安心感がありますよね。
中でも、登山テントにおいて高い評価を得ているのがプロモンテです。
プロモンテは、株式会社HCSが2005年に発表したブランドで、登山用テントを中心に、シュラフやゴアテックス製レインウェア、エアマットなども取り扱っています。
日本は、季節によって気候が大きく変化します。
その急激な変化に対応できるように設計されているのがプロモンテ製品です。
急な雨や風、雪にも対応できるような耐久性や防水性を持ち、シンプルなデザインと高い品質で多くの登山家に選ばれています。
評価の高いダンロップを取り入れて進化したプロモンテ
株式会社HCSは、プロモンテのほかにダンロップというブランドも持っています。
ダンロップも登山用テントなどをリリースしており、同じ会社のブランドなため、デザインなどが似ていてよく比較されます。
ダンロップの方が歴史が長く、登山用だけでなく大人数用のテントやツーリングテントも取り扱っています。
ダンロップのテントは長年にわたり評価が高く、2005年に生まれたプロモンテはこのダンロップの技術を取り入れつつ、最新の技術も取り入れ軽量化を実現したブランドです。
ふたつのブランドのテントを比べてみると、大きな違いはその重量です。
例えば、1人用の登山テントの重量を比べてみましょう。
ダンロップ VS-10/約1,550g(総重量約1,770g)
プロモンテ VL-16/約1,210g(総重量約1,400g)
300g程度の違いと思われるかもしれませんが、登山ではこの300gの差が大きな差になります。
体力に自信があるのであればダンロップも選択肢に入りますが、もしあまり自信がないのであればプロモンテがおすすめです。
そして素材に大きな違いはないものの、プロモンテは軽量化されているためフライシートが薄いです。
また、値段もプロモンテの方がダンロップよりも少し高めですので、値段が気になる人はダンロップを選ばれると良いでしょう。
ほかにも、ダンロップがテントメインなのに対して、プロモンテはシュラフやレインウェアなどのアパレルも取り扱っているという違いもあります。
「プロモンテといえばテント」という評価の理由
プロモンテのテントについて、もう少し掘り下げたいと思います。
プロモンテといえばテント、という評価が定着しているくらい、プロモンテはテントにこだわりを持っています。
VLシリーズは、オールシーズン使用可能なテントですが、ギリギリまで軽量化が図られています。
そのため、持ち運びのしやすさにおいては群を抜いています。
先ほどご紹介した1人用のテントは重量が1.2kgほどですし、3人用でも1.5kg程度です。
収納すると2Lのペットボトルの大きさほどに小さくなり、テントがザックの中を占領するということにもなりません。
徹底的に軽量できるところは軽量化したモデルです。
国産の生地を国内の工場で生産しているため、品質の良さも折り紙つきです。
そして組み立ての簡単さも魅力のひとつに挙げられます。
プロモンテのテントは軽くて、ポールを通すだけの構造になっているため、女性でも一人で設営できます。
また、足場の悪い場所でも組み立てやすく、構造も単純なので手袋をしたままでもできます。
この設営の簡単さは、多くの登山家に評価されています。
山では、雨や雪に降られることも多いです。
水分を含んだテントは重くなり、山の上では大きな負担となります。
プロモンテのVLシリーズは、水分吸水率の低いポリエステルを採用しているため、水が染みこみにくく乾きやすいようになっています。
水分により重くなることもなく、初心者でも扱いやすいのです。
そして細かな部分に強度を高める工夫がなされ、軽量と強度のバランスを保っています。
軽量でありながら必要最低限の強度も持ち合わせたテントは、メイドインジャパンならではの産物といっても良いでしょう。
もうひとつテント泊に必要なアイテムとしてシュラフがあります。
次項では、プロモンテのシュラフについてもお話しします。
プロモンテのシュラフは国産品質でコスパ良し
プロモンテのシュラフは、テントと同様に国内で作られています。
ダウンの洗浄から縫製まで国内で生産と管理をしているため、品質もコスパも良いと評価されています。
日本製ということで、アフターケアも心配ありません。
収納性ですが、適応温度が下がれば下がるほど、収納サイズは大きくなるものと考えておきましょう。
また、シュラフは中綿にダウンを使用しているものと化学繊維を使用しているものがありますが、ダウンの方が収納サイズが小さくて軽いです。
しかし、値段はダウンの方が高くなります。
反対に、化学繊維は比較的安価で手に入れることができます。
シュラフの適応温度ですが、季節や山によって必要な適応温度は変わります。
寒いのが苦手であれば、ワンランク上のシュラフを選んだ方が良いでしょう。
ただ、山の上では寝る時だけが寒いというわけではないため、シュラフはワンランク落として、ダウンパンツやダウンソックスなど、保温アイテムを複数組み合わせて使う方が良いかもしれません。
テントだけでなくシュラフも評価が高い
プロモンテのシュラフは、厳冬期にも使用できるウィンターシーズンモデルから夏用モデルまで取り揃えています。
季節やシーンに合わせて、きっとお気に入りが見つかると思います。
おすすめは、DLシリーズです。
DLシリーズは中綿にダウンを使用し、日本で作られているシュラフです。
テントと同じように、軽量で持ち運びやすい特徴があります。
プロモンテのシュラフの中から、いくつかおすすめをご紹介します。
『コンパクトダウンシュラフ780g DL781』
ホワイトダックダウンを780g使用し、2000~3000m級の山での厳冬期にも使用できるウィンターモデルとなっています。
適応温度はプロモンテのシュラフで最も低く、-20℃です。
冬の登山のお共に、必須アイテムとなってくれることでしょう。
小さくて軽いため、ツーリングなどでも使えるという評価もあります。
『半身用シュラフ100g DL101H』
重量が夏用シュラフの半分となっており、とても軽いです。
適応温度は10℃です。
単品で使うというよりも、ダウンジャケットなどと併用して使うことが前提となっています。
長距離の山岳マラソン、夜間登山などで仮眠用としても活躍してくれます。
ファスナーを開けば大きなブランケットになりますので、下半身に巻き付けたり、防寒のためのもう一枚として便利に使えます。
テントやシュラフ以外のプロモンテおすすめアイテム
プロモンテはテント、シュラフのほかにもエアマットやレインウェアを取り扱っています。
登山アイテムとしてどれも評価が高いため、テントやシュラフと一緒に揃えておくのがおすすめです。
『エアマットGMTシリーズ』
GMTシリーズは、サイズ展開が豊富です。
最短の『GMT30』は身長165cm以下の人の肩から膝下をカバーする長さで、最長の『GMT35』は身長165cm以上の人の全身をカバーする長さになっています。
収納サイズと必要な長さをそれぞれの体形に合わせて選ぶことができます。
『ゴアテックス レインスーツ』
プロモンテのゴアテックスレインスーツは、襟付きの仕様にこだわりがあります。
襟が付いていることにより、首筋からの雨の侵入を防ぐことができるのです。
シンプルだからこそコスパにすぐれており、しかも軽量です。
使うシーンを選ばないため、登山以外にもさまざまなシーンで重宝します。
信頼できる日本の登山用テント&シュラフ
登山では、荷物の軽量化は最大の使命です。
軽量で、なおかつ冬山でも使えるスペックを持つプロモンテのテントやシュラフが登山家たちに愛されていることから、それがわかると思います。
また、日本製であることも評価のポイントであるようです。
日本製の安心感と実際の品質の高さが、プロモンテの持つ大きな魅力なのでしょう。