近年、幅広い層に人気の登山ですが、安全に楽しく山歩きを楽しむには、足底や足首をしっかりと守ってくれる登山靴は欠かせません。
その中で、日本を代表するアウトドアブランドのモンベルが、安全や快適さに驚異的なグリップ力を発揮する、オリジナルなアウトソールが誕生させ、多くの登山愛好家たちに感動を与えています。
ここでは、そんなアウトドアブランドのモンベルの登山靴について、トラブルから修理に関することなどをご紹介します。
モンベルの登山靴を修理する前に寿命のチェック!
愛用しているモンベルの登山靴の調子が悪いと感じた時、ソールを張り替えようか、新しい靴に買い替えようか迷いませんか?
その答えには、靴のソールの寿命が関係してきます。
ソールは使用の有無に限らず、一般的に製造から5年程度といわれていますので、ソールの張り替えをするか買い替えるかは、5年という期間を目安にするといいでしょう。
嬉しいことに、モンベルは「良質安価」というのも大きなポイントなので、新しく買い替えるとしても、およそ17.000円程度で新調できてしまいます。
また、修理に出した場合、状況にはよりますが費用は8000円位からできますので、修理の方が基本的には安く済みます。
しかし、安全に山を登るためにも、購入して5年以上経過している場合は、買い替えも視野に入れるべきでしょう。
お手入れ次第でモンベルの靴のトラブル回避!
登山靴は、歩きにくい山道から自分を守ってくれる大事な装備です。
ここでは、モンベルの登山靴愛用家たちが行っている大切に履き続けるコツを、入山前と入山後に分けて、いくつかご紹介しますので参考にしてみてください。
~入山前~
●靴ひも
登山中、靴ひもがほどけてしまうことはよくありますね。
何度もきつく結んだりほどいたりを繰り返すうちに、知らず知らず靴ひもは摩耗され伸びきってしまいます。
そして、知らないうちに切れるという事態に陥りますので、擦り切れているところがないかチェックしましょう。
●ランドラバー
ソールの上にゴムの部分ですが、接着剤を使っている部分なので時間の経過により、接着剤が剥がれてキズやひびが入っている可能性があります。
●アッパーとソールの結合部
足全体を包んでいる部分のアッパーとソールの間ですが、ここが剥がれると靴内部に水や泥が侵入し、登山どころの話ではなくなってしまいます。
しっかり接着されているか確認しましょう。
●アウトソール
一番下の地面に触れる靴底ですが、すり減りや全体的に薄くなっていると転倒につながりますので、しっかり確認してください。
~下山後~
●全体の汚れの除去
泥汚れは専用洗剤をつかって、しっかりと落としましょう。
ソールに石が詰まってしまった場合は、マイナスドライバーなど、細長いものがあれば容易に取り外せます。
●乾燥
靴用の乾燥材を入れたり、風通しのいいところで乾かしましょう。
なお、直射日光は靴の劣化を早めますので、日陰に干すこともポイントです。
●撥水
最後の仕上げが撥水処理です。
撥水スプレーをしたら自然乾燥をさせましょう。
これらのメンテナンスにより、修理回数も減り、結果、登山靴にかかるコスト削減にも繋がるでしょう。
モンベルの登山靴の維持・修理に必須なアイテム
ここまでで、いかにメンテナンスが大切であることがわかりました。
それでは、そんなモンベルの登山靴をメンテナンスしていくには、どのようなアイテムがあるでしょうか。
おすすめをご紹介しますので参考にしてください。
●メンテナンスグッズ
①「S&Fレザーブーツケアキット」(参考価格 ¥3.000+税)
こちらは、クリーナーから撥水スプレー、ブーツ用ブラシから汚れを落とすための消しゴムまで、メンテナンスに必要な道具が揃っています。
またレザーから、化繊共に使用できるのでとても便利です。
これで、汚れきった登山靴も新品同様に美しくなります。
②「アクアシール シューリペア」(参考価格 ¥1.200+税)
こちらは、ゴム製品の補強材です。
剥がれそうなソールをしっかりと補修するだけでなく、滑り止めにも効果が期待できます。
●靴ひも
靴ひもは靴にとって重要な部分です。
以下のようなものを揃えておくとよいでしょう。
①「シューレース」(参考価格 ¥334+税)
②「リールアジャストシステム リペアワイヤー」 (参考価格 ¥762+税)
③「リールアジャストシステム ドライバー」(参考価格 ¥191+税)
リールアジャストシステムのワイヤーも、頑丈ではありますが消耗品と考え、切れる前に新しいものへの交換をおすすめします。
これらのアイテムを自宅に常備しておけば、セルフでできるメンテナンスや修理に役立つことでしょう。
モンベルの登山靴に多いトラブル例と修理に関して
それでは、実際にモンベルの靴の修理で多いのはどのようなトラブルでしょうか。
多く挙げられるのが、ゴムの破損やソールの剥がれです。
ゴム部分は未使用でも時間の経過により劣化を起こすので、注意が必要です。
前章で挙げた補修用ツールなどを使用して、日頃からメンテナンスを怠らないようにしてください。
そして、どれくらいでソールを張り替えたらいいかの目安ですが、つま先部分のソールが丸くなってきた、また登山中に滑りやすくなったなどがあればソールの張り替え時期になりますので、専門業者に依頼してください。
登山中にソールが剥がれると大変危険ですので、肝心要のソールの部分はしっかりと補強をしておいてください。
また、他のトラブルでは、リールアジャストシステムのダイヤル部分の付け根がぽっきり折れてしまったという例もあります。
これに関しては業者による修理になりますが、そうならないためにも、ダイヤルの部分につまった汚れを日頃から掃除し、メンテナンスを怠らないようにしましょう。
次項では、修理の依頼先についてご紹介します。
修理はどこに頼めばいいの?修理代金は?修理期間は?
まずは、モンベルの公式ホームページを開いて、カスタマーサービスという項目をクリックすると、インターネットから修理のお問い合わせができます。
しかし、電話やメールでの見積もりは受けていないということなので、実物をモンベル・カスタマー・サービスまで送ります。
もしくは、モンベルストア各店および、買ったお店へ直接持ち込むことも可能です。
金額の目安としては、おおよそ8000円程度からになり、期間は2週間ほどかかるようです。
また、モンベルの専門店でなくても、靴の修理専門店でも修理は可能です。
この場合でも仕上がりはさほど変わらず、金額も8000円程度で大きな差はないでしょう。
とはいえ、店によって差がありますので、金額などをきちんと確認したうえで修理に出すことをおすすめします。
ちなみに、モンベルのカスタマーサービスを利用すると、修理依頼品はまず大阪の本社に送られ、簡単に直せるものは本社で対応し、縫物や靴の修理などは石川県の工場に送られて修理しています。
そこで、熟練の職人により、ソール交換など登山靴の修理が行われています。
2週間ほど時間がかかるというもの納得ですね。
万が一登山中に靴のトラブルが起きた時の応急処置
ここまで、日々のメンテナンスや修理に関することをお伝えしてきましたが、雨、風、嵐と突然の悪天候に見舞われることもあり得る登山には、予想外のトラブルが起きることも想定しておかなければなりません。
そこで、万が一登山中にソールが剥がれた時の応急処置をご紹介します。
登山中にソールが剥がれるほど恐ろしいことはありません。
もしも、そのような最悪な事態が起きてしまったら、応急処置として、土踏まずを主体に靴本体と靴底が離れないよう頑丈なテープで巻きます。
この時に、非常に強い力を発揮してくれるのが、キネシオロジテープというテーピングです。
これは、撥水効果もあり粘着力も強く、ガムテープやパワーテープよりも断然おすすめです。
ドラッグストアなどで、1500円前後から販売されていますので、もしもの緊急事態に持っておくことをおすすめします。
また、このような事態を防ぐためにも、モンベルの公式ホームページで発信されているメンテナンスの案内に従って、念には念を入れて登山靴の安全管理に努めてください。
日々のメンテナンスと早めの修理は大切
登山靴は、道なき道や尖った岩場など、舗装された道とは違う過酷なシチュエーションに耐えながら、私たちの足だけでなく、身体全体を守ってくれています。
そんな登山靴は、日々のメンテナンスがいかに大切であるかということがわかりました。
メンテナンスをした上で、もしも異常を感じたら使い続けず、早めに修理に出すことをおすすめします。
登山靴の異常にいち早く気付くということは、自分の身の安全にも繋がりますので、日頃から登山靴のチェックを怠らないよう心がけてください。