釣りをする際、ラインとラインを結ぶことがありますよね。
ノットには釣りをする状況や何を対象にするかで効果的な結び方が変わるため、その種類は数多くあります。
また、ラインの素材やラインに何を結ぶのかによっても結び方を考えないと、ラインが切れたり、抜けたりしてしまいます。
そこで今回は、簡単でほどけにくいラインとラインの結び方をご紹介いたします。
釣り初心者から上級者まで使えるラインの結び方!誠哉ノット
リーダーとPEラインを結ぶ誠哉ノットをご紹介いたします。
滑りやすいPEラインをリーダーに結ぶために考案された結び方です。
結び方の手順はこちらです。
1.リーダーだけで輪を作り、その中に2回通す
2.できた輪の中にPEラインを通し、2回巻きつける
3.PEラインを引き出す
20cmくらい引き出せば充分ですが、初心者の方は長めに引き出した方が結びやすくなります。
4.リーダーを引っ張り、締め込む
強く締め込まず、少し固定される程度にすることがポイントです。
5.先ほど引き出したPEラインに輪を作り、リーダーとPEラインに巻き付ける
10回以上巻くことで、強度が増します。
6.PEラインを引っ張り、ゆっくりと締め付ける
締め付ける際にだまになりそうなときは指でほぐしながら締め付けていってください。
また、素早く締め付けると、ラインの強度が落ちてしまうので、ゆっくりと締め付けていきましょう。
7.2つの結び目の外側のリーダーとPEラインを持って引っ張り、結び目同士を寄せる
2つの結び目と、結び目と結び目の間を濡らすことでラインの強度が落ちずに引き寄せやすくなります。
8.PEライン同士、リーダー同士をもって強く締め付ける
9.PEラインとリーダーを持って強く締め付ける
10.2mm以上の端を残してカットし完成
初心者の方がよくあるミスで、結び目がだまになってしまうことがあります。
だまになってしまうと、釣り竿のガイドに結び目が当たってしまい、ガイドを傷つけたりすることがあるので注意が必要です。
釣りの際のライン同士を結ぶ基本的な結び方!FGノット
FGノットはPEラインとリーダーとの結び方の中でも人気が高く、釣りが初心者の方でも簡単にできます。
結び方の手順はこちらです。
1.PEノットを人差し指と中指に巻き付ける
どちらの指からもPEラインが外側から出るようにして数回巻き付けます。
2.リーダーを手の甲側からPEラインの中に通す
リーダーをPEラインの中に通し、リーダーの先端を口で咥えると、結びやすくなります。
3.リーダーでPEラインを張り、PEラインを巻いた手を返す
PEラインを巻いた手を返すことにより、リーダーにPEラインが一回巻き付いたことになります。
4.リーダーとPEラインが巻き付いた箇所を指で押さえて返す
押さえた手の方を返すことにより、リーダーの先端が自分とは逆の方向に行くことになるので、口に咥えていたリーダーの先端を離しましょう。
5.10回程繰り返す
3から4の動作を10回程繰り返すことにより、動作ごとにリーダーにPEラインが巻き付いたことになります。
また、1往復ごとにしっかりとPEラインとリーダーを締め付けていきましょう。
6.編み込んだ後仮止めする
PEラインを編み込んだら、PEラインを指からほどき、編み込んだ部分にハーフヒッチを行い仮止めをしましょう。
7.結び目を濡らし締め込んだ後ハーフヒッチを10回行う
結び目を濡らさないとラインの強度が落ちてしまうので、濡らしてから締め込むようにしましょう。
8.PEラインの先端でハーフヒッチを行い、結び目まで寄せてカットする
PEラインの先端だけでハーフヒッチを行い、結び目をFGノットの結び目まで寄せてからカットすることで、ノットがほどけにくくなります。
リーダーはカット後、ライターなどで炙り、切り口を丸くしましょう。
以上がFGノットの結び方になります。
工程が多いのですが、慣れれば2分程度で結ぶことができます。
釣りが初心者の方におすすめのラインの結び方!SFノット
結び目が細かい結び方になるので、ガイドに引っかかり、傷をつけてしまうということがありません。
また、簡単な結び方なので、釣りが初心者の方にでも覚えやすい結び方です。
結び方の手順はこちらです。
1.リーダーにPEラインを編みつける
この作業は、FGノットの時と同じです。
PEラインを指に巻き付けて、リーダーに編み込んでいきましょう。
2.編み込みを短く整えリーダーラインの先端でハーフヒッチを行い固定する
編み込みが終わったら、リーダーの先端でPEラインの本線と先端に対し2回から3回通しのハーフヒッチで固定しましょう。
3.結び目を濡らし締め込む
結び目を濡らさないと、ラインの強度が落ちてしまうので、結び目を濡らしてから締め込みましょう。
4.カットして完成
リーダーの先端とPEラインの先端をカットして完成になります。
カットした先端をライターなどであぶっても構いませんが、行う際は結び目を濡らしてから行いましょう。
強度に定評があるラインの結び方!フィッシャーマンズノット改良
フィッシャーマンズノットとフィッシャーマンズノット改良という結び方があります。
フィッシャーマンズノットのほうが簡単に結ぶことができますが、結び目が弱く、釣りをしている途中でラインが抜けることが多いため、今回は改良型の方をご紹介いたします。
結び方の手順はこちらです。
1.PEラインを折り返す
2.リーダーに輪を作り3回くぐらせる
先端を20cmから30cm程残した状態で輪を作りましょう。
3.リーダーに2つ折りにしたPEラインを通し3回巻く
4.軽く引っ張り固定する
5.持ち手を逆にして最初の結び目から数cm離した位置からPEラインとリーダーを巻き付ける
巻き付ける回数は10回から12回程にしましょう。
6.数cm離すことでできた隙間にPEラインの先端を入れ締め込んでいく
巻き付けた回数が少ないと、締め込んだ時に結び目がほどけてしまい、抜けてしまいます。
7.ほどけないことを確認したら、リーダーとPEラインをもって締め込む
締め込む際に結び目を濡らすとラインの強度が落ちません。
また、リーダーが結び目からまっすぐ伸びている状態に調整してください。
調整することで、リーリングの際に結び目がガイドに引っかかりにくくできます。
8.カットする
リーダーの先端、PEラインの先端と結ぶ際にできた輪を5mm程残してカットして完成です。
ラインが抜け落ちない!?8の字ぐるぐる結び
ノーネームノットとも呼ばれており、釣りをしていてもラインが抜け落ちにくく、慣れれば素早く作ることができる結び方です。
結び方の手順はこちらです。
1.リーダーに8の字結びを作る
2.8の字結びの中にPEラインを通す
3.PEラインをリーダーに8回から9回巻き付ける
4.巻き付けた先にハーフヒッチを作る
できる限り巻き付けた部分から近いところに結び目を作りましょう。
5.戻るようにして再び巻き付けていく
8の字結びの結び目のところまで巻き付けていきます。
6.8の字結びの結び目にPEラインを通す
最初にPEラインを通した方と同じ方向にPEラインを通します。
7.8の字結びを締め込む
締め込む際には結ぶ目を湿らせ、ゆっくりと締め込みましょう。
結び目と巻き付けた部分をできるだけ近づけるように締め込んでいってください。
8.PEラインの本線とリーダーの先端を束ねてPEラインの先端でハーフヒッチを作る
10回から15回くらいのハーフヒッチを作りましょう。
ハーフヒッチを作る際、輪を外側から内側と交互に作ることで強度が増します。
11.ハーフヒッチの3回通しを作り締め込む
結び目にできるだけ近づけながら締め込んでいきます。
締め込む際には結び目を濡らしてください。
12.カットする
リーダーの先端とPEラインの先端をカットして完成です。
簡単なラインの結び方!トリプルエイトノット
非常に簡単に結べるので、釣りが初心者の方にも安心です。
主に細いラインとリーダーに対して有効な結び方ですが、結び目が大きめになるのでリーリングの際にはトップガイドに当たらないように注意が必要です。
結び方の手順はこちらです。
1.リーダーを10cmから20cmでカットする。
大体ご自分が普段どれくらいの長さのリーダーを使うのか考慮してカットしましょう。
2.ラインとリーダーを添わせて2本で輪を作る
3.輪を3回程回転させる
輪の中に指を入れて、指で円を描くようにするとやりやすいです。
4.輪の中にリーダー本線とラインの先端を通す
輪の中に人差し指と親指を入れてリーダーの本線とラインをつまみ、引っ張ってくると簡単に通すことができます。
5.両端を持ち、締め込む
締め込む際には結び目を濡らして、ゆっくりと締め込んでいってください。
6.リーダー本線とラインの本線を持って締め込む
7.ラインの本線とリーダーの先端を持って締め込む
8.カットする
リーダーの先端と、ラインの先端を5mm程残してカットすれば完成です。
ノットの種類を知れば釣りの種類も広がる
誠哉ノットは初心者から上級者の方まで幅広く使用されており、FGノット、SFノットは基本的なライン同士の結び方です。
フィッシャーマンズノット改良と8の字ぐるぐるノットは強度が高く大物にも耐えることができます。
トリプルエイトノットは上記で紹介したノットの中でも最も結びやすい結び方です。
こちらの記事とともに動画などを見ながら練習すれば、上達も早いでしょう。
ノットを知れば、釣りの楽しさをより理解することができます。