特に田舎育ちの人は、幼少期に一度はザリガニ釣りを経験したことがあるのではないでしょうか。
ザリガニ釣りは夏の風物詩とも言えますね。
ザリガニ釣りは、親子で手軽に楽しむことができます。
そこで今回は、ザリガニ釣りに適した時期・時間・場所や、釣り方のコツなどをご紹介します。
是非、挑戦してみてくださいね。
ザリガニ釣りに挑戦!ザリガニの生態を知っておこう
田んぼの用水路、小川や池などに生息しているザリガニ。
赤い甲殻が印象的なザリガニは、水流が穏やかな泥底を好みます。
ザリガニは私たちに身近な生物ですよね。
そんなザリガニを釣って遊ぶ、「ザリガニ釣り」を経験したことがある人は多いのではないでしょうか。
特に男性は、子どもの頃の楽しい夏の思い出になっている人もいると思います。
そんなザリガニ釣りですが、釣れる時期や時間帯などの知識を持っていないと、そう簡単には釣れません。
まずは、ザリガニについての知識を深めておきましょう。
みなさんがザリガニという言葉から連想するのは、たいていはアメリカザリガニの姿でしょう。
長生きするもので5年くらい生きるそうですよ。
食性は雑食です。
水草のみならず、魚や動物までも食べます。
生命力が強く、餌に対して非常に貪欲です。
ハサミで掴んだ餌はなかなか離しません。
その性質を利用したのがザリガニ釣りなのです。
ザリガニ釣りの時期はいつ?
アメリカザリガニは、5~30℃の水温に適応可能です。
季節によっては、水温が5℃以下になることもありますよね。
そうなると、ザリガニはどうやって過ごすと思いますか。
実は、寒くなるとザリガニは冬眠をします。
そのため、ザリガニ釣りに適した時期を知っておく必要があるのです。
肌寒くなってくる11月頃になると、ザリガニは穴を掘って冬眠の準備を開始します。
外の寒さと比例するように水温も段々と下がり、15℃くらいになるとザリガニの行動も鈍ります。
そうすると、簡単には釣れなくなってしまいます。
つまり、寒い冬はザリガニ釣りに適した時期ではないということですね。
では、少しずつ暖かくなってきた春はどうでしょうか。
アメリカザリガニは、3月下旬~4月にかけて再活動し始めます。
そして、水温が高くなる夏~秋にかけてが活動が最も活発になります。
この時期がザリガニ釣りには最適と言えます。
ザリガニ釣りは時期と同時に時間帯を知っておくことも大事
ザリガニは、真冬の時期は難しくなるものの、基本的には1年中釣ることができます。
しかし、やはり人間と同じように、暖かい時期が最も活動的になります。
その時期は、ザリガニが浅い場所で餌を求めて活動するので釣りやすくなるのですね。
ザリガニ釣りに適した時期がわかったところで、適した時間帯も知っておきましょう。
ザリガニにも行動が活発な時間帯があるのです。
その時間帯はいつくらいだと思いますか。
正解は、朝方と夕方の時間帯です。
ザリガニは基本的には夜行性です。
そのため、日中は物陰に隠れていることが多いのです。
特に、真昼の場合は餌を探し回ったり、食べたりもしません。
真昼はアクティビティにもってこいの時間帯ですが、ザリガニ釣りに関しては適していませんね。
ザリガニ釣りをするならば、ザリガニが活発に動いている朝方か夕方を狙ってください。
思いっきり楽しむためにも、夏休みには早起きしてザリガニ釣りに出かけましょう。
時期も時間帯もOK!もう一つのポイントはザリガニ釣りの場所!
ここまでで、ザリガニ釣りに適した時期と時間帯がわかりましたね。
その他にももう一つ、押さえておくべきポイントがあります。
それは、ザリガニ釣りの場所です。
ザリガニがそもそも生息していない場所で釣り糸を垂らしても、当然ながら釣れるわけがありませんよね。
すでにお伝えしてあるように、ザリガニは田んぼの用水路や小川や池などの、水の流れが緩やかで浅い場所で生息しています。
そして、ザリガニには物陰に身を隠す習性があります。
水草や石などの影や隙間などの、ザリガニが身を隠せそうな障害物がある周辺を探してみましょう。
このような所には、ザリガニが数匹まとまっている場合もあります。
この場所を探し出せれば、ザリガニ釣りは成功したといっても過言ではないでしょう。
また、川や用水路でザリガニ釣りをする場合は、窪んでいたり行き止まりになっている場所を探してみましょう。
ザリガニを見つけやすいですよ。
ザリガニが釣れると楽しくて夢中になってしまいますが、夏場にザリガニ釣りを楽しむ際には、熱中症に注意しましょうね。
ザリガニ釣りのコツ
ザリガニ釣りに適した時期・時間帯・場所がわかったところで、最後にザリガニ釣りのコツについてお伝えします。
ザリガニ釣りでは、魚釣りのように釣り針などは使いません。
そのため、ケガの心配も少なく安全面でも安心できます。
ザリガニを釣るための仕掛けは、竿・糸・エサ、たったこれだけです。
とてもシンプルで、いかにも簡単そうですよね。
ザリガニ釣りの竿には、1mくらいの長さの細めの木や竹の棒を使用します。
ザリガニ釣りの仕掛けは、タコ糸や水糸を竿の長さの8割くらいにカットして、先端に餌を結びつけるだけです。
ザリガニ釣りの王道の餌といえば、なんといってもスルメイカです。
その他にも、
・煮干し
・さきイカ
・魚肉ソーセージ
・蒲鉾
なども、餌として使用できます。
餌には、主成分がタンパク質で硬さもあり、ニオイが強いものが適しています。
ザリガニ釣りのコツも頭に入れておきましょう。
ザリガニが潜んでいそうな場所に餌をそっと落とします。
この時、糸はたるませておきましょう。
ザリガニが一旦餌に食いついても、餌を食べ始めるまでは時間がかかります。
ですから、糸が引っ張られたとしても、すぐに持ち上げてはいけません。
少し様子を見てから、ザリガニに気づかれないように、ゆっくりと引っ張り上げましょう。
この時に、たも網があれば確実に捕獲できますよ。
釣ったザリガニを飼育してみよう!
釣りと名のつくアクティビティの中でも、ザリガニ釣りは多くの人が幼少期に経験していて、そして大人になれば自分の子どもと再び楽しむことができるものです。
ザリガニ釣りに適した時期・時間・場所・コツを知っていれば、必ずゲットできるはずです。
最後に、釣り上げたザリガニの飼育方法を簡単にご紹介します。
①ご存知なかった人もいると思いますが、実はザリガニは共食いをします。
そのため、基本的には単独飼育をしましょう。
水槽の中に観賞魚用の土管や流木、石などを設置して、ザリガニが隠れられる家作りをしてあげましょう。
②餌は、1日1~2回、食べ残しのないような量を与えましょう。
ザリガニは、餌を少量ずつかじりながら食べます。
食べカスや食べ残してしまった餌をそのまま放置してしまうと、あっという間に水を汚してしまいます。
特に、煮干しは水を汚しやすく、不快な臭いも発生しやすいので気をつけましょう。
③ザリガニは脱走が得意です。
「水槽をふと見たら、ザリガニが行方不明になっていた!」という事態にならないように、しっかり蓋を閉めておきましょう。
④ザリガニの水槽も、定期的な水替えが必要です。
ろ過装置のついてる水槽の場合は週1回を目安に、ついていない水槽の場合は週に2、3回交換します。
水道水をそのまま使うと弱ってしまうので、塩素を中和した水と交換してあげましょう。
当然のことですが、生物は責任を持って飼育しましょう。
子どもに、生物を慈しみ、大切にする心を教える良い機会になるかもしれませんね。
親子で楽しく触れ合い、絆を深めよう!
通常の魚釣りとは違い、ザリガニ釣りでは釣り針を使用しません。
ザリガニの習性を利用しているので、小さい子どもと一緒に安全に楽しむことができます。
実際にやってみると、子どもだけでなく、親も童心に返って夢中になってしまうかもしれませんね。
ザリガニを飼育する場合は、最後まで責任と愛情を持ってあげましょう。