ペットボトルを使った釣りや海での罠作りを徹底解説!

最終更新日:2019/09/30

海で遊ぶアクティビティといえば、「釣り」が思い浮かびますね。

その他にも、小さな子を連れて海に遊びに行く時には、海の生き物を捕まえてみるのも楽しいでしょう。

そんな海での遊びに役立つアイテムが「ペットボトル」です。

いつもは使い終わったら捨てているペットボトルですが、釣りや海での罠作りに大活躍します。

今回は、海でのペットボトルの楽しい使い方に焦点をあててご紹介します。

ペットボトルは海で大活躍!

海は、山や森と同じように自然がいっぱいで、工夫次第で色々な遊び方ができます。

海で遊ぶ時は、シンプルに泳いだり、釣りをしたり、生き物を観察したり、砂場で遊んだりとバリエーションがあります。

その都度、その遊びに応じた道具を揃えるというのは中々大変なことですよね。

そんな時は、ペットボトルを活用してみましょう。

普段は飲み終わったら捨てるペットボトルも、使い方次第では海での遊びに柔軟に対応する道具になってくれます。

海で少し水中に入って生き物を見るだけなら、ペットボトルで「箱メガネ」を作ってみるといいでしょう。

ペットボトルで作る箱メガネは、ペットボトルを切ってラップを張って輪ゴムやテープで固定するだけなので、とても簡単です。

水中メガネよりも見える範囲が大きい箱メガネを使えば、まるでグラスボートに乗っているような景色を見せてくれることでしょう。

また、砂場で遊ぶ時はペットボトルのキャップ部分を持ち手に見立てて、底の方を斜めにカットすれば「シャベル」になります。

ペットボトルシャベルは、500ミリリットルの小さいバージョンと1リットルの大きいバージョンが作れます。

小さい子が使うのであれば500ミリリットルのペットボトルを使って、小さいシャベルを作ってあげるといいかもしれませんね。

海で使えるペットボトル罠の作り方

ペットボトルは、色々な使い方ができる万能アイテムです。

前章でも記述した道具の他にも、海で使える簡単な罠も作ることができます。

ペットボトル罠の作り方は以下の通りです。

【ペットボトル罠の作り方】

①炭酸飲料系の2リットルペットボトルを、3分の2カットする。

②切り離したキャップ部分を逆さにして、残りのペットボトル部分にエサを入れてから、はめ込む。

③ジョイントが外れないようにテープで固定し、淵のささくれで怪我をしないように淵もテープで覆う。

④先の尖ったキリで、数か所穴を開ければ完成。

ペットボトル罠の材料を揃える時のコツは、巻き付けるテープは水場でも使用できるビニールテープなどを選ぶということです。

使用するペットボトルは、できれば炭酸飲料系のペットボトルを使用することをおすすめします。

炭酸飲料系のペットボトルは丈夫にできている上、フォルムが丸いためジョイントする際には合わせやすいですよ。

ちなみに、内部に入れるエサはさきイカなどの臭いが強いものを選ぶといいでしょう。

小さな子が使用する時は怪我を防ぐために、③の淵のささくれ部分を覆う工程は絶対に忘れないようにしましょう。

また、実際に沈めて仕掛ける時は潮の流れが強い場所は避けます。

なるべく、干潮時にできる小魚や小さな生き物がたくさんいるプールのような所に仕掛けるといいでしょう。

もしも、仕掛ける場所が選べず、やむなく潮の流れが強い場所に仕掛ける時は、重めの石を乗せるなどして流されないように対策するといいですね。

ペットボトル罠を使えば、釣りをしなくても間近で海の生き物を観察できるためおすすめです。

簡単なペットボトル釣り竿の作り方

海や川に限らず多くの釣り人にとって、釣りは釣り竿でするイメージが強いかもしれません。

しかし、少し道具を揃えればペットボトルも立派に釣りで活躍することができます。

ペットボトル釣り竿の材料と作り方は、以下の通りです。

【材料】

・500ミリリットルのペットボトル
・糸(ナイロンライン4号)
・おもり(10号)
・ハリス付のウナギバリ(10号)
・エサ

【ペットボトル釣り竿の作り方】

①ペットボトルの中に6割ほどの水を入れる。

②ペットボトルのキャップ側の首部分にラインを結び、しっかり固定させたら後はペットボトルの中央部分に巻き付ける。

③おもりとハリス付きのウナギバリにエサを取り付けたら完了。

ペットボトル釣り竿の作り方は、とてもシンプルです。

基本的に「この道具を使わなければならない」ということはなく、1つ1つの道具やエサはシチュエーションによって臨機応変に変えていくといいでしょう。

材料を揃える時の目安としては、使用時におもりを持って自力で投げる方法であるため、ラインはそれほど長いものでなくても大丈夫です。

あまり長すぎると、ラインを沖へ放ったり、手繰る時に絡まったりするなどの手間が発生するため、20~25メートル程の長さがあれば十分でしょう。

また、おもりはあまり重すぎると小魚がヒットしてもペットボトルが倒れない恐れがあるため最大でも15号程度にしておくといいですね。

ペットボトル釣り竿に使用するためのペットボトル選びで迷った時は、丸いフォルムで統一されている炭酸飲料系のペットボトルを選ぶとラインの放出・巻き取りがやりやすく、使いやすいですよ。

最後に、夜釣りでペットボトル釣り竿を使用する時は夜に光って見えるライトをペットボトルに入れておくと、視覚しやすいです。

ペットボトル釣り竿の使い方

ペットボトル釣り竿の使い方の手順としては、以下の通りです。

【ペットボトル釣り竿の使い方】

①ペットボトル釣り竿にハリスとラインが巻かれていることを確認し、エサを取り付ける。

②キャップの所を利き手の逆側で持ち、ペットボトル釣り竿の底部分を海に向けるようにして構える。

③利き手でおもりを持ち、ラインを少し伸ばしてから、おもりを振り子のように振って沖へと放る。

④おもりが海底に着くまではラインが伸び続けるため、ペットボトル釣り竿を構えたまま、しばらく待つ。

⑤ラインの放出が終わったら、軽くラインを手繰り寄せて、ペットボトル釣り竿に数周巻き付ける。

⑥足場の安定した場所に、ペットボトル釣り竿を立てて、ヒットが来るまで待つ。

通常の釣り竿と違って、ペットボトル釣り竿にはロッドがないため、仕掛けを海に放ったらアワセなどは行わず、ただ待つだけです。

仕掛けに魚がヒットすると、ラインにテンションがかかりペットボトル釣り竿がバタンと横に倒れます。

その時に、軽くアワセをしてラインを手繰り寄せて、魚を釣り上げましょう。

釣り上げる時に、ラインをペットボトル釣り竿に巻き上げながら手繰ると、動作が遅いため魚に逃げられる恐れがあります。

まずは魚を先に釣り上げてからペットボトル釣り竿にラインを巻き付けるといいですね。

ペットボトル釣り竿ではあの魚が釣れる!

ペットボトル釣り竿の特徴としては、基本的にウキを使わずにおもりの重さで海底に沈ませる方法をとるため、根魚がよく釣れます。

根魚の種類としては、ウナギ・アナゴ・ソイ・マハタ・メバルなどが一般的ですね。

エサによって、かかる魚の種類が違ってくるため、ペットボトル釣り竿を使う時は狙う魚に合わせてエサを選ぶといいかもしれません。

なお、ペットボトル釣り竿を使う方の中ではよく「ウナギ」を狙い目とする層が多いです。

ウナギを狙う時の時期としては4月~10月で、水が若干濁っている状態であれば釣れる確率が上がります。

ウナギは海と川の水が混じる「汽水」という水質の場所にいることが多いため、釣りをするなら汽水である河口付近などがいいでしょう。

時期や場所、シチュエーションが揃ったら、後はペットボトル釣り竿を設置するだけです。

おもりを投げるポイントのコツとしては、ウナギが石やテトラポットの下に隠れる習性があることを考慮して、石やテトラポット付近に投げ込むといいですね。

通常の釣り竿では、海に仕掛けを投げ入れたら少し動かしたり、こまめにエサの確認が必要になったりするかもしれませんが、ペットボトル釣り竿の場合はひたすらジッと待つことがヒットのコツです。

ジッと待つことに飽きる場合は、他の釣り竿も同時に持参してペットボトル釣り竿と並行して進めるといいかもしれませんね。

ペットボトル釣り竿を海で使う時に気を付けること!

普段、使い慣れていないペットボトル釣り竿を使用する時は、通常の釣り竿とはまた違った観点での注意が必要になります。

ペットボトル釣り竿を使用する際にやりがちなことは以下の3つです。

・ペットボトル釣り竿を、足場に置く際に海側のヘリの近くに置きすぎて、ヒットして倒れたはいいが海に落ちる。

・放置しすぎて、魚がヒットした時にペットボトルのラインが限界まで伸びて引っ張られ、ペットボトルごと海に落ちる。

・ペットボトル釣り竿を置く場所に、たくさんの草が生えていて釣り上げる際にラインが草に絡まる。

ペットボトルの内部に水を入れたといっても、魚が引っ張る力に対してペットボトルは軽すぎます。

ペットボトル釣り竿の使うと、どうしても長時間の待ち時間ができるため、目を離してしまいがちになりますが海に落ちてしまうと回収が困難になるため、絶対に目は離さないでおきましょう。

そして、ラインは元々絡まりやすいため、ペットボトル釣り竿を置いて作業する場所は選ばないと大変なことになってしまいます。

ペットボトル釣り竿をセットする場所は、ラインが絡まないようなフラットな地形で、しっかりと目の届く範囲にセットしたいですね。

また、ペットボトル釣り竿には通常の釣り竿にあるようなロッド部分がないため、魚がヒットした時やラインを手繰る時にしなって魚の動きに合わせてあげることができません。

そのため、ラインを手繰る時にテンションがかかりやすく、いざ魚を釣り上げようとする時にプチっとラインが切れてしまうことがあります。

そんな時のために、ペットボトル釣り竿を使う時はなるべく丈夫で太めのラインを使用するといいでしょう。

ペットボトルを上手く活用して海釣りや海遊びを楽しもう!

ペットボトルを使えば、簡単に加工して色んな遊び道具を作ることができます。

釣りをはじめとした便利な道具は、どれも最低限テープとハサミがあればできてしまうようなシンプルなものです。

そのため、海に行くために最初から用意しなくても現地でササッと作れてしまう手軽さがあります。

ペットボトルの上手な活用法を知って、気軽に海に行って海遊びを楽しみましょう。