キャンプでのバーベキュー料理はメニューが単調になりがちです。
そんな中、今回ご紹介するのは焼き鳥です。
メイン料理になりづらい焼き鳥ですが、静かに過ごしたい大人のバーベキューにおすすめなんですよ。
焼き方をマスターすれば、簡単に焼くことができます。
この記事では、焼き鳥をおいしく焼くためのコツをご紹介します。
大人のバーベキューにおすすめの焼き鳥
バーベキューの主役というと、牛肉や豚肉、海鮮がスポットライトを浴びがちですが、今回ご紹介するのは「焼き鳥」です。
焼き鳥は脇役にされやすいのですが、大人のバーベキューにはピッタリのメニューなんですよ。
バーベキューをすると食材を焼く人と食べる人で役割がはっきり分かれてしまい、焼く人があまり食べられなかったり、会話に入れなかったりと、少し寂しい思いをしてしまうことがあります。
せっかくのバーベキューなのですから、みんなで一緒に楽しみたいですよね。
そこで、焼き鳥なのです。
食材を串に刺す準備からみんなで一緒にできますし、卓上で焼きながら食べるので、焼く人がひとりに集中してしまうこともありません。
下ごしらえや焼き方など、コツを掴めば簡単です。
もも、鳥皮、ねぎまなど、いろいろな種類の焼き鳥が楽しめるのも良いですね。
お酒をたしなみながら食べられるのも大人の楽しみ方ならではです。
鳥だけでなく野菜を串に刺して焼けば、味に飽きることもありません。
バーベキューのメニューのひとつとして、焼き鳥をしてみませんか。
焼き鳥の上手な焼き方のコツ
焼き鳥というと、「肉を串に刺して焼くだけ」と簡単に思うかもしれません。
もちろん、シンプルで簡単な料理ではあります。
しかし、実際に焼いてみると意外と上手に焼けないことがあります。
焼き鳥の上手な焼き方には、コツがあるのです。
①具材の大きさ
肉や野菜は同じ大きさにカットします。
具材の大きさがバラバラだと、火の通り方が均一にならず、一部が焦げてしまったり生焼けになってしまう可能性があります。
ムラなく火を通すために、具材の大きさは統一させます。
②具材は一種類が基本
「鳥皮とももとつくねを一緒に食べたい」と思う人もいるかもしれませんが、それをひとつの串に刺して焼くのはおすすめしません。
具材はそれぞれ違う串に刺して焼きましょう。
具材によって火の通る時間が違うため、おいしく焼きあがりません。
焼き上がり時間が同じくらいの食材でしたらOKです。
③串の最後は肉
串のてっぺんになる最後の具材は、肉になるようにしましょう。
なぜかというと、肉がストッパーの役割を果たし、具材が抜けないようにしてくれるからです。
また、先端から火が通るため、肉に火が通りやすくなります。
④野菜は下茹で&コーティング
にんじんやじゃがいもなどを串焼きにするときには、火が通りにくいため下茹でをしておきましょう。
また、野菜は水分が抜けやすいため、オリーブオイルでコーティングしておくとみずみずしくおいしい野菜焼きがいただけます。
ひと手間になりますが、上記の4つのコツを行っておくとバーベキューをするときに焼き方に失敗するということが少なくなりますよ。
バーベキューに使う焼き鳥の串
焼き鳥の焼き方では、具材のほかにもうひとつポイントがあります。
それは「串」です。
どのような串を使うのかによって、焼き方が少し変わってきます。
バーべキューで焼き鳥をするときの串は、大きく2種類あります。
・金属製
ステンレス製のものが一般的です。
適度な長さがあり、焼き鳥だけでなくさまざまな食材の串刺しがしやすいようになっています。
また、中まで火が通りやすいですが、持ち手が熱くなってしまうということもあります。
焼き鳥だけでなく、串焼きなどの重い食材を焼きたいというときは金属串がおすすめです。
バーベキュー好きであれば、持っていても損はないでしょう。
・竹製
使い捨てで、手ごろな値段で手に入ります。
平べったい板状の串であれば、重い食材でも刺すことができます。
一度焼き鳥にチャレンジしてみたい、というときは竹串から始めると良いでしょう。
自宅で仕込んでからバーベキューに行くときも、竹串に刺して持っていくと良いですよ。
バーベキューでの焼き方は火加減が大事!
バーベキューの焼き鳥は、炭火で焼きたいですよね。
そこで、炭火での焼き方のコツをご紹介します。
①強火と弱火を作る
炭の並べ方に変化をつけて、グリルに強火の部分と弱火の部分を作ります。
そうすることによって、焼き鳥の焼き方を調整できます。
強火にしたいゾーンは炭を二段、中火ゾーンには一段敷き、弱火ゾーンには炭を敷きません。
これで三段階の火力ゾーンが作れます。
②熾火で焼く
炭に火が付いたら、すぐに焼き始めてはいけません。
熾火になるのを待ちます。
熾火とは、炭の内部が赤くなり表面が白くなっている状態を指します。
火の温度が変化しにくく、食材を焼くのに適した状態です。
③遠赤外線で焼く
炭火を使っての上手な焼き鳥の焼き方は、遠赤外線を使うことです。
火そのもので焼くというよりも、炭火から放出される遠赤外線の熱で焼くのです。
そうすることによってじっくりと内部まで火が通り、食材のおいしさを引き出してくれます。
バーベキューというと、豪快に火が上がって食材を焼くイメージがあるかもしれませんが、これは焦げや生焼けの原因になります。
じっくりと遠赤外線で火を通した方がおいしくなりますし、それを待つ時間もバーベキューの醍醐味のひとつです。
焼き方に自信がない人は串台を使おう
初心者で焼き鳥の焼き方に自信がないという人は、専用の道具を使うのがおすすめです。
・BUNDOK 串台
バーベキューコンロの上に、さらにこの串台を載せて焼き鳥を焼きます。
これがあれば串が焦げたり燃えたりすることもありません。
一回で10本焼けるので、大人数でのバーベキューにも対応できます。
・ロゴス ちょっと串焼き
焼き網にフックで取付けるだけで、串焼きをすることができます。
魚などを囲炉裏で焼くように、串を斜めに刺して焼きます。
「ちょっと串焼き」をふたつ並べれば串焼き台として焼き鳥を焼くことができます。
・ユニフレーム ユニセラ焼鳥台Ⅱ
ユニフレームの卓上炭火コンロ「ユニセラ」にセットして使う焼き鳥台です。
串を焦がさず、焼魚も焼けます。
キャンプで焼鳥屋にいるかのような雰囲気を楽しめます。
焼き鳥で失敗しない裏ワザ
バーベキューの焼き鳥の悩みというと、竹串が焦げてしまうことです。
焼き方などのコツをご紹介してきましたが、これがいちばんやりがちな失敗なのではないでしょうか。
しかし竹串が焦げてしまうことは、裏ワザでなんとかできるかもしれません。
その裏ワザとは、あらかじめ竹串を濡らしておくことです。
食材を刺す前に、竹串を水に浸しておきます。
こうして水分を串に含ませておくことで、串が焦げたり燃えたりすることを防ぐことができます。
また当然のことになりますが、串が焼けてしまうので焼き鳥を直火で焼くことはやめておきましょう。
もうひとつ、焼き鳥の難しいポイントが味付けです。
焼く前に下味をつけたくなるかもしれませんが、味付けはしないで焼きましょう。
もし味付けをしてしまうと見た目から焼き具合がわからなくなってしまい、焼き加減を失敗してしまうことがあります。
焼いてから味付けをするようにしましょう。
味はタレが定番ですが、遠赤外線でじっくり焼いた焼き鳥はシンプルに塩で食べるのもおいしいですよ。
次の定番料理に焼き鳥を!
焼き方の裏ワザやコツを掴めば、焼き鳥は簡単にできます。
次のキャンプからは、焼き鳥が定番料理になるかもしれませんね。
焼き鳥だけでなく、牛肉や豚肉でもおいしい串焼きのレシピがたくさんありますので、挑戦してみてくださいね。
カラフルな野菜も一緒に焼けば、見た目も華やかなバーベキュー料理になりますよ。