バーベキューをする人の中にはアルミホイルを使用してホイル焼きなどの料理を作るという人も多いのではないでしょうか。
アルミホイルは焼き芋を作る際や焼きそばを作る際など、様々なことに使用することができます。
しかしアルミホイルを使用する際に注意しなければならない点があります。
それはアルミホイルは溶けてしまうということです。
この記事では、バーベキューでのアルミホイルの使い方やアルミホイルが溶ける原因、人体への影響についてご紹介いたします。
バーベキューでのアルミホイルが溶ける原因とは?
アルミホイルは文字通りアルミでできているので、酸性やアルカリ性に溶けるという欠点があります。
酸性やアルカリ性の食べ物をアルミホイルの上に乗せたら、すぐに溶けだすということはありませんが、長時間放置するとアルミホイルが溶けだし、穴が開いてしまいます。
アルミホイルが溶けてしまうと、溶けたアルミホイルが食材に付着し、銀粉をまぶしたようになってしまいます。
商品の注意書きにもあると思いますが、梅干しは酸性のものが多いので、長時間アルミホイルに梅干しが接したまま放置しておくと溶けだしてきてしまいます。
また、バーベキューでアルミホイルを使用する際は、熱にも注意する必要があります。
一般的には家庭用のアルミホイルの耐熱温度は約600度といわれています。
しかしバーベキューで使用する炭は燃焼すると、約1,000度近くになってしまいます。
アルミホイルの耐熱温度をはるかに超えてしまうほど高温になるので、アルミホイルが熱によって溶けだしてしまうのです。
アルミホイルを摂取してしまうと人体に影響は出るの?
バーベキュー用、家庭用に限らず、一般的にアルミホイルと呼ばれるものは「アルミニウム」と言う元素で出来ています。
アルミニウムは多量に摂取してしまうと人体に様々な悪影響を及ぼすといわれています。
人体に大量に吸収されると、排出するための腎臓や肝臓といった排泄をつかさどる器官にも悪影響を与えるといわれています。
また、脂肪や骨にも蓄積し、脳や神経にも影響を及ぼすといわれています。
ここまで言われてしまうと、アルミ製品を「使いたくない」と思ってしまう人もいらっしゃると思いますが、そこまで神経質になる必要はありません。
アルミニウムは自然界にも存在しており、食品の中にも少量ですが含まれています。
また、多量にアルミニウムを摂取してしまった場合を除き、許容摂取量の範囲内であれば問題ありません。
JECFA(合同食品添加物専門家会議)で規定されたアルミニウムの許容摂取量は体重1kgあたり週に2mgとされています。
この量は、一日で摂取する料理のすべてをアルミ製の鍋で作ったとしても余裕がある数値です。
そのため、バーベキューやキャンプではアルミ製品を使用する場合も多いかと思いますが、神経質になる必要はありません。
「アルミホイルは溶ける」という事実は念頭に置いたうえで、食事を楽しみましょう。
アルミホイルが溶けることを知らずに食べてしまったときは?
アルミホイルが溶けるということを知らずに、食材と一緒にアルミホイルを食べてしまったということはありませんか?
バーベキューだけではなく、家庭でアルミホイルを使用して調理をした際もアルミホイルが溶ける可能性があるので注意が必要となります。
前記でアルミニウムが人体に与える影響についてご紹介いたしましたが、溶けたアルミホイルを誤って食材と一緒に食べてしまった場合、人体にどのような影響が出るのでしょうか。
実は、特に悪影響が出るということは無いので安心してください。
その理由として、アルミホイルを摂取しても人体に吸収されるアルミニウムの量は非常に少量となっています。
また、人体にとって不必要な物質は体外へ排出するという機能が人体にはあります。
万が一アルミホイルを誤飲してしまっても数日後には便として体外へ排出されることになるため、そこまで心配する必要はないのです。
しかし、アルミホイルを食べてしまうということ自体があまり気分が良いことではありませんよね。
アルミホイルを使用して調理をした際には、アルミホイルと食材に異常がないか確認するようにしましょう。
バーベキューでアルミホイルが溶ける事態を防止するためには?
アルミホイルはアルミでできている以上、酸性やアルカリ性で溶けだしてしまうということは防ぐ術がありません。
しかし、バーベキューでアルミホイルを使用した際、熱により溶けるという事態を防ぐことはできます。
その方法はバーベキューではバーベキュー用のアルミホイルを使用するということです。
バーベキュー用のアルミホイルは家庭用のアルミホイルと比べると厚さがあるため、熱によって溶けるということはありません。
バーベキューで使用するアルミホイルはバーベキュー用のアルミホイルを使用するようにしましょう。
バーベキュー用のアルミホイルを使用する際には手や指を切らないように注意する必要があります。
●テントファクトリー BBQハイグレードアルミホイル(極厚) 7m
参考価格:584円
サイズ:30cm×7メートル
厚さ:0.04mm
テントファクトリーのアルミホイルで、ホイル焼きはもちろん、焼きそばを焼く際に鉄板に敷くことで鉄板への焦げ付きを防ぐこともできます。
様々なことに使える万能アイテムでおすすめのアルミホイルになります。
しかし厚さが0.04mmと厚めであるため、手や指を切らないようにしなければならなりません。
アルミホイルで作れる!おいしいバーベキューレシピ!
アルミホイルは溶ける可能性があるため、注意が必要だということはご理解していただけたかと思います。
しかし、バーベキュー用のアルミホイルを適切に使用すれば様々なおいしい料理を作ることができます。
ここではアルミホイルを使用した、バーベキューレシピをご紹介いたします。
●焼き芋
バーベキューで使用した炭を利用していただく焼き芋は非常に美味しいですよね。
そんな焼き芋はアルミホイルを使用すれば簡単に作ることができます。
作り方は、生のサツマイモを新聞紙で巻き、その上からバーベキュー用のアルミホイルでくるみます。
その後燃焼している炭の中へ入れ、周りを新しい炭で囲みます。
片面約20分ずつ焼き、櫛が刺さるほどの柔らかさになれば完成です。
やけどに注意していただきましょう。
●玉ねぎのホイル焼き
薄切りにした玉ねぎにオリーブオイルを塗り、塩・バター・コンソメなどで味付けをした後、アルミホイルでくるみ、そのまま焼けば完成です。
玉ねぎの酸味でアルミホイルが溶ける可能性もあるため、玉ねぎをくるんだ後、長時間放置することは避けましょう。
●鮭のバターホイル焼き
用意するものは、鮭の切り身、玉ねぎ、味噌、酒、砂糖、バター、塩コショウです。
作り方は、まず味噌、酒、砂糖を混ぜ合わせます。
鮭に塩コショウを軽く振って味を付けます。
玉ねぎは薄切りにし鮭の切り身と一緒にアルミホイルの中へ入れましょう。
混ぜ合わせた調味料を鮭の上からかけてバターを乗せ、アルミホイルでくるんで強火の遠火で焼いたら完成です。
こんなことにも使えるの?アルミホイルの意外な使い方!
アルミホイルの使い方はホイル焼きだけではありません。
ちょっとした工夫をするだけで、アルミホイルは様々なことに使える万能アイテムになります。
ここではちょっと変わったアルミホイルの便利な使い方についてご紹介いたします。
●鉄板の代わり
バーベキューで使用する鉄板は重量があるため、持ち運びが大変ですよね。
そんなときは網とアルミホイルがあれば鉄板を作ることができます。
作り方は簡単で網をアルミホイルでくるむだけです。
これだけで簡易鉄板を作ることができます。
しかし、バーベキュー用のアルミホイルとはいえ、アルミホイルはアルミホイルなので、トングなどの使い方によっては穴が開いてしまう可能性があります。
●後片付けが簡単に
バーベキューをした後は後片付けをしなければなりませんよね。
しかしバーベキューで使用した道具を洗う際は焦げがこびりついているので大変です。
そこでアルミホイルを使うことで、バーベキューで使用したグリルの後片付けが非常に簡単になります。
使い方は非常に簡単で、バーベキューを始める前にグリルの底にアルミホイルを敷くだけです。
アルミホイルを敷くだけで、炭の焦げ付きがグリルに付着することがなくなるので後片付けが非常に簡単になります。
また、アルミホイルにより熱が反射されるため、炭への着火が簡単になります。
しかし、専用のアルミホイルを使用しないとアルミホイルが溶けることがあるため注意が必要です。
●食器洗いの手間をなくす
アルミホイルで食器をくるむことで、食器が汚れなくなり洗い物を減らすことができます。
食事後はアルミホイルを捨てるだけなので、後片付けの時間を大幅に減らすことができます。
●ランタンの光量調整
ランタンの片側にアルミホイルを巻きつけることで、ランタンの光量を調整することができます。
アルミホイルは何にでも使える万能アイテム!
アルミホイルは何にでも使える万能アイテムですが適切に使用しなければ熱や食材によってはアルミホイルが溶けることあります。
特に悪影響が現れるという可能性は低いのですが、アルミホイルを食べてしまうことは気分が良いことではないですよね。
アルミホイルを使用して調理をした際には食材に付着していないか確認するようにしましょう。
適切に使用すれば、様々なおいしい料理を作ることができますし、バーベキューでは非常に便利に使えます。
アルミホイルを適切に使用してバーベキューを楽しみましょう。