ストウブやルクルーゼで炊飯するとお米の味に違いが出るのか

最終更新日:2019/01/15

近年、ストウブやルクルーゼなどの、ホーロー鍋は大変人気があり、愛用者が増えています。

中には、キャンプに鍋を持参し、お米を炊飯するという方もいらっしゃるようです。

では、どちらの鍋でもお米は炊飯できるのでしょうか。

また、味に違いはあるのでしょうか。

ストウブと、ルクルーゼの違いについて、解説していきます。

ストウブとルクルーゼってなにが違うの?

ストウブとルクルーゼは、同じホーロー鍋になりますが、この2つの鍋にはどのような違いがあるのでしょうか。

まず、見た目の違いから見ていきましょう。

ルクルーゼは、カラーリングが豊富で形もデザイン性に富んだものが多いです。

対して、ストウブは深みがあるカラーリングが多く、ルクルーゼよりも落ち着いた見た目が印象的です。

次に鍋の内側の違いになりますが、ルクルーゼの場合、基本的にはクリーム色で、表面はつるつるとしています。

内側がクリーム色ですので、料理が映え、食材の色味も確認しやすいのがメリットですね。

対してストウブですが、内側は黒一色となります。

汚れが目立たない、という点ではメリットになりますが、料理の色が分かりにくいということはデメリットになるでしょう。

ですが、この内側の黒い面には、特殊な加工がされたおり、焦げ付きを防ぐ効果があります。

このように、どちらの鍋を見てもよい点はあり、また、どちらの鍋でもお米を炊飯することは可能です。

まずは、炊飯器との味の違いについて見ていきましょう。

ルクルーゼとストウブ、炊飯器と味の違いは?

ホーロー鍋の中でも人気の高い、ルクルーゼとストウブですが、どちらの鍋も、優れた熱伝導と、保温性に優れているので、美味しくお米を炊飯することは可能です。

よく、鍋に入っているカレーやシチューを温めると、鍋の一箇所から沸騰し、徐々に広がるという光景を見たことがあると思います。

これは、コンロにもよりますが、鍋の構造に差があり、熱伝導率が上手くいっていないことを表しているのです。

ストウブやルクルーゼは、優れた技術により、熱伝導を均一となるよう作られています。

そのため、美味しいご飯を炊くことができるのです。

中には、炊飯器よりも早く、美味しいお米が炊けるということで、キャンプなどのアウトドアにも持ち運ぶ方もいらっしゃいます。

炊飯器とこれらの鍋で炊いたお米を食べ比べると、その違いは歴然でしょう。

ホーロー鍋で炊いたご飯は、ふっくらとつやつやし、適度な弾力、そして甘みがあります。

炊飯器よりも、時間がかからないというところも大きなポイントとなりますね。

炊飯器とは一味違う、お米を味わいたいのであれば、ストウブやルクルーゼでの炊飯がおすすめです。

次では、ストウブとルクルーゼ、お米の味に変化があるのか、についてご紹介していきます。

ルクルーゼとストウブ、どちらで炊飯した方が美味しい?

どちらの鍋で炊飯したとしても、美味しいご飯は炊くことができますが、味に違いはあるのでしょうか。

多くの方の意見を参考にしてみると、「ストウブの方が美味しく炊き上がる」といった声の方が多いように感じました。

ですが、「ルクルーゼの方が美味しい」という意見ももちろんありましたので、好みの問題にもよるでしょう。

まずは、2つの鍋の大きな違いについて、解説します。

ルクルーゼとストウブの違いの中で、最も大きな違いといったら、「無水調理」ができるか、できないかです。
無水調理は何か、といいますと、食材の持っている水分や、脂を活用し、調理する方法です。

これは、余分な水分や脂を必要としないため、野菜などに含まれている、ミネラルやビタミンなどの栄養を逃すことが少なくなります。

そのため、食材の風味やうま味を逃すことなく、調理することができるのです。

実は、この無水調理は、ルクルーゼはできませんが、ストウブは無水料理が可能です。

これは、ストウブの気密性の高さを表します。

2つの鍋の蓋を、見比べてみましょう。

ストウブの蓋の裏には、いくつかの突起物がありますが、ルクルーゼの鍋蓋の裏面は、つるつるとしています。

ストウブの鍋蓋の構造には、鍋の中で発生した蒸気が蓋につき、水に戻り、そこからつたって下に落ちるために作られています。

そのため、水蒸気を水に戻して素材にかけるという循環を繰り返すことができるので、無水調理が可能になります。

無水調理が可能であるということは、水分を蒸発することなく素材本来のうま味を閉じ込めることができるので、味も凝縮されるのです。

そのため、「ストウブで炊いたご飯の方が美味しい」という意見が多いのかもしれませんね。

ストウブとルクルーゼで炊飯!ご飯の味の違いは?

先ほどは、ストウブとルクルーゼ、どちらが美味しいか、ということについて解説しました。

しかし、あくまでこの意見については、好みがありますので、「ストウブが美味しい!」「ルクルーゼの方が美味しい!」と断言できるものではありません。

参考として、お考え下さい。

では、お米を炊飯したときの、味の違いについて、詳しく解説してみましょう。

ストウブで炊くご飯は、粘り気が少なく、しっかりとした食感に仕上がる傾向にあります。

もちもちとした歯ごたえから、「定食屋さんで食べるご飯のよう」という意見もあります。

ただ、鍋底がルクルーゼよりも角張っているため、芯が残りやすい、ということもあるようです。

次に、ルクルーゼで炊くご飯ですが、粘りが強く、柔らかめでふんわりした仕上がりです。

固めでしっかりとしたご飯を味わいたいのなら、「ストウブ」、柔かく粘り気のあるご飯が好みなら「ルクルーゼ」がおすすめですね。

後片付けに関しては、ストウブの方がこびりつくにくく、片付けが楽、という意見が多くありました。

これらのことを参考に、どちらの鍋にするかを決めてもいいかもしれませんね。

なぜホーロー鍋の中でストウブやルクルーゼが人気?

ストウブやルクルーゼに限らず、ホーロー鍋は、いろいろと販売されています。

しかし、やはりストウブやルクルーゼのホーロー鍋は、特別人気が高いように感じます。

その理由はなぜなのでしょうか。

この2つの鍋の特徴を、まとめてみました。

・熱伝導、保温性が高い

先ほども少しお伝えしたように、ストウブやルクルーゼの鍋は熱伝導が均一になるよう、製造されています。

そのため、料理などをしたときには、均一に熱を加え、ムラなく作ることができます。

炊飯器よりも、美味しいお米に仕上がる訳は、この熱伝導が大きく関係しています。

さらに、熱伝導が高いことで、いつまでも熱々の料理を食べることができるのも、大きなポイントですね。

・耐久性が高い

他のホーロー鍋と比べると、ストウブやルクルーゼは非常に重いです。

この重量感は、耐久性の高い性能を表しています。

そのため、IH、ガス火、オーブンなどあらゆる調理を可能としています。

料理の幅を大きく広げてくれる、ストウブやルクルーゼの鍋に魅了される方も多いのでしょう。

ルクルーゼやストウブはキャンプでも使える?

実際、キャンプ場で、ストウブやルクルーゼなどの鍋を持参し、お米を炊飯したり、スープを作ったりなどキャンプ用品として愛用されている方もいらっしゃいます。

では、直に炭火や薪火で料理することは可能なのでしょうか。

実際、直火で調理される方もいらっしゃるようですが、薪火や炭火などの場合、温度調整が非常に難しく、風などの影響で、思いのほか、高温になることがあります。

そのため、ホーローを変形させてしまったり、負担をかけてしまうため、あまりおすすめはしないとのことです。

強火で調理すると、鍋に目には見えないクモの巣状のヒビが入ることもありますので、避けた方がいいでしょう。

これらの鍋は、耐久性には優れた鍋になりますが、これはあくまでも正しい使い方をした上でのことです。

もし、キャンプでストウブやルクルーゼを使用したいときは、ガスコンロなども一緒に持参しそこで調理するとよいでしょう。

ガスコンロであれば、火加減も簡単に調整することができますので、ホーロー鍋を傷めてしまうことなく、安心して調理することができます。

どちらの鍋でも美味しいお米が炊ける

ストウブとルクルーゼ、どちらの鍋でも美味しいご飯を炊くことは可能です。

一度買えば、長く使えるものですので、それぞれの特徴を見つつ、どちらの鍋が合っているのかを見極め決めていきましょう。

キャンプで使用するときは、炭火や薪火は避け、ガスコンロなどで使用するようにしてくださいね。

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