憧れのダッチオーブン、購入したら使用する前にすることがあるのをご存知でしょうか。
それは「シーズニング」です。
中には、シーズニング不要のダッチオーブンもありますが、必要なものがほとんどです。
ここでは、その方法についてと、ihクッキングヒーターを使用する場合の注意点をご説明します。
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ダッチオーブンのシーズニングに必要なもの
ダッチオーブンを購入して最初にすることは「シーズニング」と呼ばれる作業です。
これは新品のダッチオーブンのワックスを剥がし、油をなじませる作業になります。
ここでは、そのシーズニングに必要なものをご紹介します。
・キッチン用中性洗剤
錆止め用に塗られているワックスを剥がすために使用します。
食器などを洗う一般的なキッチン用洗剤で問題ないでしょう。
・亀の子たわし
こちらもダッチオーブンに塗られているワックスを落とすのに使用します。
ダッチオーブンを傷つけてしまう可能性のある金たわしはNGです。
お湯を沸かしながら使用するので、持ち手があるものを用意しましょう。
・油
ダッチオーブンに馴染ませる油です。
酸化しにくいオリーブオイルがオススメです。
・キッチンペーパー
ダッチオーブンに油をなじませる際に使用します。
・香味野菜
ダッチオーブンの鉄臭さをとるために炒めます。
あえて購入しても構いませんが、皮やヘタなど生ごみとして処理するくず野菜でも問題ありません。
生姜、ニンニク、みょうが、長ネギ、玉ねぎ、にんじん、セロリなどを用意しましょう。
・熱源(ガスコンロ・ihクッキングヒーター・焚火)
ダッチオーブンでお湯を沸かしたり、空焚きするときに使用します。
ihクッキングヒーターやガスコンロ、焚火で対応するようにしましょう。
また、カセットコンロはガスボンベに熱が伝わる可能性があり危険ですので、使用は避けましょう。
ダッチオーブンのシーズニング手順
必要なものを準備したところで、早速、ダッチオーブンのシーズニングをしていきましょう。
方法はihも同様の方法になります。
①洗剤で洗う
中性洗剤とたわしを使用して、ダッチオーブン全体を洗っていきます。
②水を沸騰させる
ダッチオーブンに水をいっぱいまで入れて、蓋をして沸騰させます。
ダッチオーブンに脚がついていないものであれば、ihクッキングヒーターでも対応可能です。
③空焚きをして乾かす
ダッチオーブン内のお湯を捨てて、空焚きをし、乾かしていきます。
蓋も同様に火にかけて乾かしていきますが、平らではないため、ihクッキングヒーターでは対応不可となります。
④油を塗り空焚きする
蓋や本体の外側も含め、ダッチオーブン全体に油を塗っていきます。
キッチンペーパーなどを使用して、全体に薄くのばし、空焚きしていきます。
焼くことにより、だんだんダッチオーブンの色が変わってきます。
この作業を3回ほど繰り返し行います。
⑤香味野菜を炒める
ダッチオーブンの鉄臭さをとるために、香味野菜を炒めます。
蓋の上でも同様に炒めていきます。
⑥お湯で洗う
熱いダッチオーブンに水を使用すると、急激に冷やされて割れてしまう可能性があるので、『お湯』を使用するのがポイントです。
洗剤は使用せずに、お湯のみでたわしでこすり洗いをしていきます。
⑦火にかけて乾燥させる
再び火にかけて空焚きをし、乾燥させます。
水分が残っていると錆の原因となりますので、しっかりと乾燥させましょう。
⑧油でコーティングする
再度、油を全体に薄く塗り、火にかけます。
その後、そのまま自然に冷めるのを待ちます。
これでシーズニングは完了です。
シーズニングにはいろいろな方法がありますので、これは一例となります。
ダッチオーブンのシーズニング!ihの場合の注意点
一般的なダッチオーブンのシーズニングについて説明したところで、ihクッキングヒーターの場合の注意点について、ご説明します。
まず、脚付きのダッチオーブンはihクッキングヒーターでは使用不可となります。
ダッチオーブンを購入する際は、脚の付いていない底が平らなもので、ihクッキングヒーター対応可能なものを選ぶようにしましょう。
ただし、自宅で使用しない場合や、シーズニングもアウトドアで行う場合は例外です。
アウトドアでシーズニングを行う場合の熱源は、バーナーやBBQコンロ、焚火台を利用して行うため、脚付きでも大丈夫です。
しかし、自宅にihクッキングヒーターしかない場合は、脚付きは使用できないため、購入する際はお気をつけ下さい。
また、ihでシーズニングをする際は、かなりの時間がかかります。
そのため、できることならカセットコンロの方が良いでしょう。
しかし、カセットコンロでも時間がかかるため、ダッチオーブン対応可能なツーバーナーなどを利用するのが望ましいです。
しかし、バーナーでシーズニングを行う場合、通常の使用よりも長時間の利用となるため、多くの燃料が必要となります。
この点を考慮して、シーズニングに使用する場合際のコンロを考えると良いでしょう。
ダッチオーブンの選び方
ダッチオーブンの材質には主に2種類あります。
・鋳鉄製
鋳鉄は、スキレットや鉄鍋に使われているお馴染みの素材です。
きっと、ダッチオーブンといえば、鋳鉄製をイメージする方が多いと思います。
シーズニングが必要となりますが、使い込めば使い込むほど黒錆びが起きて、強火や空焚きをしてもテフロンのようにくっつきにくくなります。
価格もどちらかと言えば安価です。
しかし、基本的にはihクッキングヒーターは使用不可となります。
中には、シーズニング不要でihクッキングヒーター対応可能なものもあります。
・ステンレス製
最近では手入れの簡単なステンレス製のダッチオーブンも販売されています。
シーズニングも不要でメンテナンスが鋳鉄製に比べて圧倒的に簡単です。
高価格ではありますが、ihクッキングヒーターも使用可能です。
・他の素材
メインの鋳鉄製とステンレス製に比べると種類は少なくなりますが、他の素材のものもあります。
シーズニングは不要でも、洗剤使用とihクッキングヒーターに対応可能な「黒皮鉄板製」、遠赤外線効果でムラなく仕上がる「カーボン製」、鋳鉄よりも強度が増した「ダクタイル鋳鉄製」があります。
上記のように、様々な素材のものがありますので、使用頻度や使用環境によって選ぶようにしましょう。
自宅のコンロがihの場合にオススメのダッチオーブン3選
ダッチオーブンの素材についてご説明したところで、自宅のコンロがihクッキングヒーターの場合にオススメなダッチオーブンをご紹介します。
【LOGOS(ロゴス):SLダッチオーブン10inch・ディープ(バッグ付き)】
参考価格:7,900円(税別)
総重量:(約)5.5kg
サイズ:(約)26×13.5cm
内寸:(約)23.7(21)×10.5cm
収納サイズ:(約)30.5×17.5cm
主素材:鋳鉄、ポリエステル
鋳鉄製だがihクッキングヒーター対応で、シーズニング不要!
すぐに使用可能です。
【SOTO(ソト):ステンレスダッチオーブン10インチ ST-910】
参考価格:20,000円(税別)
総重量:約4.9kg
サイズ:幅36.5×奥行28×高さ16cm
内寸:直径25.9×深さ11.5cm
主素材:ステンレス(底網:ステンレス)
シーズニング不要、洗剤使用OK、ihクッキングヒーター対応可能です。
衝撃や錆にも強く、ステンレス製のメリットを詰め込んだ一品です。
【UNIFLAME(ユニフレーム):ダッチオーブンスーパーディープ10インチ】
参考価格:14,600円(税込)
総重量:約5.8kg
サイズ:約26×11cm
主素材:黒皮鉄板
シーズニングは必要ですが、ihクッキングヒーター対応可能です。
お手入れ簡単で、錆びにくく、衝撃にも強い黒皮鉄板製です。
ihクッキングヒーターでも可能!ダッチオーブンで無水カレー!
シーズニングが終わったらダッチオーブンを使用して早速調理をしてみましょう。
ここでは自宅のihクッキングヒーターでも調理可能な無水カレーをご紹介します。
【材料】
・トマト:4個
・たまねぎ:2個
・鶏もも肉:400g
・生姜:1/3個
・にんにく:3かけ
・カレールー:適量
・クミンシード:適量
・ご飯:3合
【作り方】
①食材をカットします。
トマトは水分が出てしまわないように大きめの角切りにします。
玉ねぎは薄くスライスします。
②にんにく、生姜をすりおろします。
にんにくと生姜をすりおろします。
あらかじめすりおろしたチューブタイプのものを使用しても問題ありません。
③ダッチオーブンでクミンシードを炒めます。
ダッチオーブンを温めて油を入れ、クミンシードを弱火で炒めます。
油にクミンシードの香りを移していきます。
④にんにく、生姜、たまねぎを炒めます。
ある程度クミンシードを炒めたら、にんにくと生姜を入れて炒めます。
焦がさないように弱火で混ぜながら炒めていきましょう。
その後、あまり時間をおかずにたまねぎを入れて炒めます。
⑤鶏肉とトマトを入れて炒めます。
たまねぎがしんなりとしてきたら、鶏肉を入れて炒めます。
鶏肉の色が変わったら、トマトを入れ、ヘラでトマトをつぶしながら炒めます。
トマトをつぶすと、水分がどんどん出てきます。
⑤蓋をして煮込みます。
蓋をしてグツグツと20~30分ほど煮込みます。
ときどき蓋を開けて水分量を確認しましょう。
⑥カレールーを入れてさらに煮込みます。
味見をしながらカレールーを入れてさらに10~15分ほど、蓋をして煮込んだら完成です。
煮込み料理は上火が不要なため、自宅でも簡単にチャレンジすることが出来ます。
ぜひぜひお試しください。
ダッチオーブンを手に入れるとお料理の幅が広がります
いかがでしたか?
ダッチオーブンについてご理解いただけたでしょうか。
今はシーズニング不要でお手入れの楽なものがたくさん販売されていますし、今までなかなか手を出せなかった方も、自宅の環境であきらめていた方も、ハードルが低く感じられたのではないでしょうか。
ダッチオーブンを手に入れると圧倒的にお料理の幅が広がり、アウトドアクッキングも楽しくなります。
アウトドアではぜひ、上火を使った料理にチャレンジしてみてください。
簡単でインスタ映えするお料理を作ることが出来ますよ。