靴底は消耗品!ビブラムソール張り替えに挑戦しよう

登山靴やワークブーツなどは、どんな過酷な状況でも足元を守る頼もしい存在です。

これらの靴は修理を重ねて長く履くのが定石です。

特に消耗するソール部分は、すり減り過ぎて靴を傷めないうちに張り替えをする必要がありますが、純正品の代替として選ぶならビブラムのソールをおすすめです。

ここでは、ソールの張り替え手順と、自分の手で行う方法もご紹介します。

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登山靴・ワークブーツを長持ちさせる方法とは?

登山靴やワークブーツを長く履くために必要なことはなんでしょうか。

丁寧に履く、手入れをするなど、いくつも挙げられますが、何より靴の性能を知り、適切なメンテナンスをすることではないでしょうか。

消耗が激しいのは、靴底のソールと呼ばれる部分です。

常に地面に接し、履く人の体重を受けるソールは、最も修理回数が最も多い部分になります。

このソールの擦り減りを見落とすと、登山などで足元を取られたり滑る原因にもなりますので定期的にチェックし、必要に応じて張り替えが必須です。

一般に張り替えをするのはアウトソールと呼ばれる、地面に接地する部分になります。

修理をするためには交換用アウトソールを用意しなければなりませんが、修理に使うアウトソールは靴のブランドとは別のメーカーから入手する必要があるのです。

そのメーカーとは、ソールの製造を専門とするビブラム社になります。

ソール専門メーカー・ビブラム

前述のように、ビブラム社とはソールの開発・製造・販売を行うメーカーです。

ダナーやメレル、ホワイツなどのワークブーツのアウトソールに使われているのを、目にしたことはありませんか。

しっかりした溝のあるソールに、黄色のロゴマークが目を引きますよね。

機能的な特徴としては、軽さとクッション性に優れることが挙げられます。

ワークブーツというと、頑丈な作りのせいかどれも重い印象のものが多くあるでしょう。

重さがある上に固いソールが付いていることも多く、登山などに出かけると早い段階から疲労を感じてしまいます。

しかし、ビブラムのアウトソールが採用されたブーツは、そのような重みや疲れやすさはほとんどなく、快適に歩くことができるのです。

その秘密はソールが三段構造になっており、ラバーの間に特殊なスポンジクッションを挟むことで抜群のクッション性と軽さを実現しているのです。

ワークブーツの固さや重さに慣れている方が、初めてビブラムソールのブーツを履くと、その柔らかさと履き心地にきっと驚くでしょう。

このように利点の多いビブラムソールですが、靴底の張り替え時にも純正品のソールの代替としてよく使われます。

張り替え修理は専門店に依頼すると1万円を超える修理費がかかってしまうので、躊躇してしまうかもしれません。

しかし、きちんと手順を踏めば自分で張り替えをすることも可能です。

種類豊富!高い性能を持つビブラムソール

登山やアウトドアシーンで、その機能を発揮するビブラムソール。

塗れた地面や不安定な足場で、強いグリップ力を維持できるように設計されています。

また、裂けにくく熱にも強く、さらに-40度の環境下でも柔軟性が保てる素材は、ユーザーの高い評価に繋がっています。

ワークブーツや登山靴に使われるビブラムソールには、「Mountaineering」という高山登山、冬山登山で使用できるシリーズがあるのです。

一部をご紹介しましょう。

●Vibram1450(Clusaz)

スパイク底のラバーソールで、先端と踵に溝があり、この溝を利用してアイゼンを取り付けることができます。

●Vibram1014(Teton)

標高が高く困難を伴う登山でも耐えられるアルピニズム用のソールです。

長時間の低温環境においても機能を失わず、優れた耐久性を発揮します。

●Vibram1230(SassMaor)

溝が深く、重登山用のブーツに多く使用されます。

踵には赤色のショックアブソーバーが付いていて、クッション性が良くなっています。

この他にも、低山用や中級山岳用といった数多くの登山用ソールがありますので、アウトソールの張り替えを検討しているのなら、自身の持っているブーツと使用シーンに合わせたソール選びをしましょう。

また、ビブラムソールの購入にはネットショップを利用する方法がおすすめです。

効率良く、欲しいタイプのソールを探すことができます。

ビブラムソール張り替え手順・業者依頼した場合

ビブラムのアウトソールには、登山用のものだけでもご紹介しきれないほどの種類があります。

その性能を知り、より歩きやすく安全なソールを選ぶことは登山などの安全性にも繋がっていきますので、よく吟味したうえで購入したいですね。

ここからは、ブーツのソールの張り替えについてお伝えしていきましょう。

ソールの張り替えは基本的に専門業者に依頼することになります。

業者では以下のような手順で張り替えを行います。

大切なブーツの修理がどのようにされるのかイメージできていると安心できますので、参考にしてみてください。

【ブーツのアウトソール張り替え手順】

①アウトソールをはがす

靴底はソールを縫い付けるための「ウエルト」、クッション性を高めるための「ミッドソール」、直接地面に触れる「アウトソール」があります。

張り替えをするのはアウトソールになりますので、まずこの部分を剥がし取りましょう。

②ミッドソールをやすり掛けする

アウトソールを剥がした後、残った接着材なども取り除きやすり掛けをします。

ウエルトとミッドソールを縫い付けている糸を切ることがないよう、手作業で行いましょう。

③新しいソールを張り付けてカットする

接着剤でソールを張り、靴底の形に合うようにカット・削り出しをしてください。

アウトソールの張り替え手順はこのような流れになっています。

ブーツのソールを自分で張り替える

アウトソールの張り替えは自分ですることもできます。

気に入ったビブラムソールを手に入れることができたら、試してみるのもいいかもしれません。

ただし、自分でワークブーツの張り替えする場合には、準備できる道具や仕上がりに差がでることを覚えておきましょう。

張り替えの一例をご紹介します。

【自分でアウトソールを張り替える方法】

●準備するもの

・ディスクグラインダー(80番・120番)
・ダイアボンド No.888
・ツカミ箸
・ドライバードリル
・インパクト用フラップ(80番・120番)

●手順

①ソールを剥がす

簡単に剥がれるものではないので、カッターなどを使い、切る、削るを繰り返しながら取り除きます。

ソールを剥がしたら、ディスクグラインダーで残った接着剤を削り取ります(80番)。

その後さらにディスクグラインダー(120番)で表面を整えます。

②接着剤を塗り乾燥させる

新しいソールと靴底に接着剤を塗ります。

使用するダイアボンド No.888は、乾燥させてから圧着する靴用の強力な接着剤です。

③ソールを張り合わせ接着させる

踵の方から合わせていき、可能な限り圧力をかけて接着します。

靴を履くなどして体重をかけてもいいでしょう。

ツカミ箸でつま先の部分を挟み、しっかり圧着させます。

④靴底からはみ出したソールを削る

ドライバードリルとフラップを使って、余分なソールを取り除きます。

靴底の面に対して直角になるように削りましょう。

手順は業者がするものと変わりません。

上記のような道具が揃っているのであれば、張り替え費用がかからずに済みます。

張り替えの他に靴の状態を維持するためにできること

登山靴やワークブーツを履いていると、目に見えて消耗していくのがアウトソールですが、実はアウトソール以外の部分も履くことで傷みがでてきます。

登山などに使われるブーツには、ダシ縫いという技法が使われているのをご存知でしょうか。

これはミッドソール(中板)をウエルトと呼ばれる、靴底の張りだした部分に縫い付けて固定するものです。

このミッドソールの内部に詰めものをしてクッション性を上げることが可能です。

ミッドソールに詰める素材はコルクなどさまざまですが、この詰め物が履いているうちに湿気を含みカビたり形が崩れることがあります。

また、ダシ糸が切れたりウエルトに亀裂がはいってしまうこともあるでしょう。

このように、アウトソールだけでなく、ミッドソールやダシ縫いした部分にダメージがある場合には、ミッドソールも一緒に交換する必要があります。

さらに、つま先を保護するラウンドカバーやトゥガードに痛みがあるときにも修理や交換をしましょう。

修理のタイミングは靴の状態にもよりますが、つま先部分の修理にまで及ぶ場合はソールの交換と同時でなければ修理ができません。

靴の性能を上げるためにビブラムのアウトソールへ張り替えをする時には、他の部分に痛みや壊れているところがないか確認するようにしましょう。

安全のためにもソールの張り替えをしよう

時に悪路を行くことになる登山などの野外活動において、靴の性能はとても重要です。

アウトソールはグリップ力があることに重きをおきますから、道中の安全のためにもソールの張り替えをすることをおすすめします。

野外へは、履きなれた靴で出かけることはもちろんですが、出発前には必ずソールの確認が大切です。

前回の使用時に靴にダメージがあったり摩耗した部分を見つけたら、できるだけ早く修理をしておきましょう。