雲海が見れるかも!?岡山県のオススメキャンプ場をご紹介!

最終更新日:2019/01/15

山登りなどで、雲海を見たことがある方もいるのではないでしょうか。

あの神秘的な風景に、言葉を失う方もいることでしょう。

そんな一度は見てみたい雲海を、ぜひキャンプに出かけた際に見てみませんか?

今回は岡山県にスポットを当てて、雲海にオススメの場所をご紹介していきます。

キャンプで一度は見たい!その雲海とは?

山登りや山キャンプだけでなく、飛行機に乗ったときなどにも、雲海を見たことがある方もいることでしょう。

雲海を見たことがない方からしたら、どのようなものか想像しにくいかと思いますので、まずは雲海についてお話をしていきます。

雲海とは、山や飛行機など高度の高い場所から下を見たときに、眼下に見える雲や濃霧のことをいいます。

それらは一部分ではなく海のように一面に広がっていて、さらに、山たちの山頂が島のように雲から頭を出している様子から、「雲海」と呼ばれるようになったのです。

雲海には様々あり、ダイナミックに麓(ふもと)を覆う雲海や、隙間から山肌であったり麓の街並みがのぞく雲海などがあります。

北海道や岡山県などの場所で、その一瞬にしかその雲海には出会うことができないので、雄大な自然現象ともいわれています。

ちなみに、雲海は英語で「sea of clouds」または「cloud sea」と訳されているので、英語でもやはり「雲の海」といわれているのですね。

雲海が発生する条件とは?

雲海はいつでもどこでも発生するわけではなく、神秘的で有名なオーロラと同様、条件がそろわないと発生しないのです。

それでは、雲海はどのようにして発生するのでしょうか。

まず、雲海が発生する条件についてお話をしていきます。

雲海が発生する条件には大きく2つに分類分けすることができ、「気候的条件」と「地理的条件」が重要になってきます。

ちなみにこれらの条件がそろえば、富士山のように高い山でなくても雲海を見ることは可能なのです。

それでははじめに、「気候的条件」についてみていきましょう。

「気候的条件」のなかでも分類があり、「気象」「気温」「季節」「時間帯」に分かれます。

それぞれの条件は以下のとおりです。

「気象」…湿度が高い・放射冷却がある・無風状態・快晴
「気温」…前夜の気温と次の日の早朝の気温に差がある(寒暖差が10℃以上あると良い)
「季節」…主に大気の安定しやすい春先や秋(紅葉がはじまる季節がオススメ)
「時間帯」…夜明け前~早朝

つぎに、「地理的条件」についてです。

「地理的条件」では、「場所」が重要になってきます。

「場所」…内陸の山間部や盆地

こういった全部で5つの要素の条件がそろえば、雲海が発生しやすくなるのです。

そして、岡山県のキャンプ場などでも雲海が発生しやすい場所がありますので、このあとご紹介していきますね。

雲海が発生する仕組みとは?

雲海が発生する条件についてお話をしましたので、ここではその条件がそろった場合、雲海はどのようにして発生するのかをご説明していきます。

雲海が発生する仕組みには、4つのステップがあり、これらによって雲海が生み出されていくのです。

【ステップ1:放射冷却により地表が冷える】

地面からは、常に熱が宇宙空間へ放出されているのです。

日中は、太陽からの熱が降り注がれるので空気が温められてしまいますが、遮る雲がない晴れた夜間は、熱エネルギーが宇宙空間へ放出されることにより気温が低下していきます。

このことを「放射冷却」というのです。

放射冷却によって、地表はどんどん冷えてきます。

【ステップ2:空気(水蒸気)が冷える

放射冷却が起こると、水蒸気を含んだ空気が冷えてきます。

そうなると、通常は上空へ行くほど気温が下がるのですが、上空は乾燥し安定した空気の層よりも地表付近の気温の方が下がってきます。

この現象を「逆転層」といい、雲海が発生するためには重要な現象なのです。

【ステップ3:冷えた空気が溜まってくる】

無風もしくは風が弱いときに、山間部や盆地に冷えた空気が溜まりはじめます。

【ステップ4:霧(雲)ができてくる】

水蒸気が飽和状態を通り越すと、霧ができてきます。

霧(雲)の層の上から見ると、これが雲海の状態になります。

こういった仕組みによって、雲海が発生するようになるのです。

それではつぎから、実際に雲海が見られるかもしれない岡山県のキャンプ場についてお話をしていきます。

雲海が見れるかも!?岡山のキャンプ場をご紹介①

先ほどまで、雲海についてお話をしてきましたので、ここからは実際に雲海が見える可能性の高い場所をご紹介していきます。

今回は岡山県にスポットを当てるので、ぜひ今後の参考にしてみてくださいね。

まずはじめにご紹介するのは、岡山県の雲海を見ることができる可能性の高いキャンプ場です。

【大芦高原キャンプ場】

岡山県美作市に位置しており、美しい自然に囲まれたキャンプ場です。

標高500メートルの場所にあり、空気も澄んでいますので、夜には満点の星空を眺めることも可能です。

また、朝晩の気温の差が激しくもあるため、条件がそろえば早朝には雄大な雲海が広がっています。

朝と夜でそれぞれ美しい景色を見ることができるので、岡山県のなかでもオススメのキャンプ場の1つです。

ちなみに、このキャンプ場にはオートキャンプ施設も備わっていますので、車の乗り入れが可能です。

家族で楽しむこともできますので、星空や雲海などの日常では見られない景色を、お子さまたちと一緒に眺めてみてはいかがでしょう。

雲海が見れるかも!?岡山のキャンプ場をご紹介②

ここでも、岡山県の雲海を見ることができる可能性の高いキャンプ場をご紹介します。

【西山高原キャンプ場】

岡山県と広島県の県境に近い場所にあるキャンプ場です。

岡山県高梁市に位置し、標高450メートルの場所にあります。

キャンプ場からは、備中湖の大パノラマを眺めることが可能です。

さらに、条件がそろえば雲海を見ることもできます。

運が良ければ、太陽と雲海のコラボレーションを眺められ、神秘的な景色を味わえますよ。

また、手を伸ばせば届きそうなところまで雲が広がっているので、一度見たら忘れられないものになることでしょう。

こちらも先ほどのキャンプ場と同様で、オートキャンプ施設がありますので、車の乗り入れが可能ですよ。

さらに、ペット同伴も可能ですので、愛犬を連れて行くこともできます。

ぜひ、岡山県でキャンプを考えている場合は、ご紹介した2つのキャンプ場でキャンプと一緒に雲海も味わってみてはいかがでしょうか。

岡山周辺の雲海スポットをご紹介!

岡山県にはキャンプ場以外にも、雲海を眺めることができるスポットがありますので、最後にこちらをご紹介していきます。

それは、「備中松山城」です。

岡山県高梁市にあり、標高430メートルの臥牛山山頂に建っています。

姫路城や松本城など日本に12ヶ所しかない現存している天守としては、最も高い場所にある山城です。

雲海の中に浮かぶ備中松山城が見られる条件は、以下のとおりです。

●季節…9月下旬から4月上旬

特に、10月下旬から12月上旬の早朝は、濃い朝霧が発生する可能性が高いといわれています。

12月から2月末までは積雪していることもあるので、運が良ければ雲海と雪の城の情景を味わえるかもしれません。

雪も良いのですが、なかでもオススメの季節は、紅葉がはじまる時期です。

紅葉と雲海のコントラストが美しく、思わず目をうばわれてしまうことでしょう。

●時間帯…明け方から午前8時頃まで

●気象…晴天、無風

●気温、場所に関しては、気候的条件と地理的条件のところで述べたとおりです。

やはりこれらの条件がそろわないと、雲海は発生しにくいようです。

発生したとしても、そのときの気候次第では「雲海に浮かぶ備中松山城」を見ることはできません。

行けば必ず雲海を見れるというわけではありませんので、行くときはそのときの天候などを確認すると良いでしょう。

ちなみに、備中松山城と雲海の景色を眺めるためには、「雲海展望台」という場所へ行きます。

この展望台から望む備中松山城は、まさに名城といえるでしょう。

雲海があればなおさらですが、ない場合であっても圧巻されること間違いなしですので、ぜひ一度は行ってみてくださいね。

雲海を見に岡山キャンプへ!

いつでも見れるわけではなく、条件がそろわないと雲海を見ることはできません。

しかし、運良くそろえば圧巻される雄大な雲海を眺めることができるでしょう。

特に、キャンプへ行ったときに雲海を見ることができれば、一生思い出に残ること間違いなしです。

雲海を見たいと考えている方や岡山でキャンプをしようと考えている方は、ぜひご紹介したキャンプ場やスポットへ足を運んでみてくださいね。