カヤックを安全に運搬する為のキャリアの使用と固定方法

手軽に水辺の自然を満喫できるカヤックの人気が高まっています。

カヤックをキャリアに載せて移動すれば、海、川、湖と様々なフィールドでのんびりクルージングしたりフィッシングを楽しむことが出来ます。

強風や雨などで状況が変化しても、カートップなら安全な場所を探して移動することも可能です。

今回は、カヤックを安全に運搬する為のキャリアの使用と、確実に固定する方法についてご説明します。

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カヤックをカートップする場合の法規制と適した車のタイプ

カヤックをカートップで運搬する前に、法規制と運搬に適した車のタイプについて知っておきましょう。

道路交通法では、カヤックの全長が車の全長の1.1倍を超えてはいけないことになっています。

4Mの車で積載できるカヤックは、4.4Mまでです。

軽自動車は、全長が3.4Mですので全長が3.74Mまでのカヤックの中から愛艇を選ばなければなりません。

また、カヤックが車の全長を超える場合は、はみ出した両端に赤い布をぶら下げないといけないので注意が必要です。

1人でカヤックをカートップするなら、車のタイプは、単純に車高が低い方が積み易く固定作業も容易です。

また、ルーフレールがあった方が、キャリアの位置や間隔の自由度が大きいのでカヤックが安定し固定し易くなります。

カヤックを積んだ状態でテールゲートを開くとどうしてもカヤックに当たってしまうので、リアスポイラーなど余計な突起物が無い方が何かと便利です。

また、RVや1BOXタイプには、背が高いという弱点を補って余りある走破性や荷物の積載量という長所があります。

キャリアに積載するのに便利な様々なアタッチメントが各メーカーから販売されているので、これらを使えば背の高い車でも安全にキャリアにカヤックを固定できます。

カヤックを載せるキャリアと固定ベルト

カートップでカヤックを運搬するには、ベースになるキャリアが2本とカヤックを固定するベルトが必要になります。

ベースになるキャリアは、車に適合したステーとバーのセットで選びます。

特にステーは、キャリアを固定する重要なパーツです。

車のルーフの形状で、ステーとルーフの間のゴムシート、車のドアの窪みを捉えるフックの形状は全て違いますので、車を乗り換える時は必ず確認して交換して下さい。

また、「RV-INNO」「THULE」の製品がカー用品店やアウトドア用品店で入手し易く、便利なアタッチメントも豊富なのでおすすめです。

そして、固定する際は、ロープでも縄でも固定できればいいのですが、安全に素早く確実に固定することを考えるのであれば、カムロックの付いたタイダウンベルトが便利です。

上記2社からも純正のベルトが用意されています。

長さは、4Mから4.5Mぐらいで良いでしょう。

その他、ホームセンターのトラックなどの積載用品コーナーやアマゾンでも入手できる、TOYO「しめ締めベルトタイガード」も固定ベルトとしておすすめです。

こちらの固定ベルトは、ピンクやグリーンなどのカラフルなカラーもあるため、カヤックや車とのカラーコーディネートもできるところがいいでしょう。

また、固定ベルトの注意点についてもお伝えしておきます。

それは、何度も同じカヤックを固定していると、ベルトが同じ場所で固定されてしまう可能性があることです。

毎回ベルトが同じ場所に固定されると負荷が掛かり、摩耗し傷んできますので、早めに交換が必要です。

傷んだベルトは、力を入れて引っ張って固定する時に切れることが多いです。

このことから、傷んだベルトを使用し続けると、万一に走行中に切れることもあり、大惨事を引き起こし兼ねません。

カヤックをキャリアに載せて固定する

では、カヤックをキャリアに載せて固定する手順をご説明します。

車の後方から載せる場合は、まず車を傷付けないようにリアの部分に毛布などのクッションになるものでカバーしておきます。

カヤックも傷つけないよう、地面と船尾の間にもクッションになるものを敷いておくといいでしょう。

カヤックの船首を後方のキャリアか、キャリアに届かない場合は、車の屋根に一旦掛けて、船尾を持ち上げて後方から押してキャリア上を滑らせて安定する位置を決めます。

車の側方から載せる場合は、側方の前後のキャリアの間の屋根と船尾と地面の間にカバーしてカヤックを立掛け、船尾を持ち上げ前方のキャリアに載せ、カヤックを回転させるように滑らせて安定する位置を決めます。

そして、タイダウンベルトは、あらかじめ半分で折り返してカムロックに通しておきます。

この時、ベルトが捻じれないように注意して下さい。

カムロックが同じ側にがくるように、折り曲げた側を反対側のキャリアのバーの端に掛けます。

カムロックが緩まないような位置で、ベルトを引っ張って締めると固定されます。

カヤックが完全に固定されているかは、揺さぶって確認しましょう。

余ったベルトは、バーに巻いて完了です。

カヤックの前後もベルトでけん引フックに固定すればより安全に走行できるでしょう。

SAやコンビニで休憩時に緩んでいないか確認する習慣を付けて下さい。

複数のカヤックをキャリアに載せて固定する

この章では、複数のカヤックをキャリアに固定する方法についてご説明します。

家族でカヤックを楽しんだり、まだ愛艇を持っていない初心者にカヤックの楽しみを伝える為に、複数のカヤックを準備することもあるかと思います。

基本複数ということは、カヤックに乗る人も複数いるということですから、積載に関しては側方から二人でカヤックの前後を持ち上げて積めば楽勝です。

しかし、1人で複数のカヤックをキャリアに載せなければならない時は、先に積んだカヤックを2艇目で押すようにして載せることになるため、落とさないよう注意が必要です。

このような場合は、キャリアバーに長いラックパッドを付けることをおすすめします。

ラックパッドを付けることで、カヤックがずれにくくなり、ベルトで締めることで安定感が増し、より確実に固定すことが出来ます。

ただし、複数のカヤックを積むことは、ベルトにも負担が倍以上かかります。

前後のベルトは、必ずけん引フックに固定して、1艇の時よりも慎重に運転して下さい。

それ以上のカヤックを積む場合は、縦積み用アタッチメントを使用して確実に固定して下さい。

アタッチメントを使用した固定については、後の章でご説明します。

カヤックを固定するキャリアアタッチメント

ここまでは、アタッチメントを使わないカヤックの積載と固定について述べてきましたが、ここからは、RV-INNOやTHULEのカヤックを固定するキャリアアタッチメントをいくつかご紹介します。

キャリア上でカヤックがずれないようにするだけの単純な物からガス圧を使って積み降ろしの負担を軽減する複雑な物まで予算や目的に合わせて選ぶことが出来ます。

「RV-INNO ノンスリップパッド INA452」は、カヤックを裏返して積載するためのアタッチメントで、適度な硬さのパッドが付いたグレードル4ヶ所で固定するので、走行中カヤックの振動やずれがおきません。

「カヤックロッカー INA445」は、丈夫なステンレス製ワイヤーでカヤックを固定するロック付きアタッチメントです。

「THULE DockGide」は、サドル表面にフェルト加工が施してあり、積み降ろし作業のし易さも考慮した固定具です。

「DockGrip」は、柔軟性優れた大型クッションパッドで、様々な形状のカヤックにしっかりフィットして固定することが出来ます。

「Hullavator Pro」は、最大1M下に伸びるアーム機構で、カヤックの積み降ろしと固定作業を腰の高さで行えます。

そして、8ヶ所のポイントでカヤックを支え固定し、ガス圧リフトアシスト機能でカヤックの積載時の重量の負担を18kg軽減します。

「K-Guard」は、アタッチメントを大きく傾けることでカヤックの積み降ろしを簡単にします。

サポート部分がラバーなので、カヤック本体にかかる圧力を分散させて固定する設計になっています。

複数のカヤックを縦に積んで固定するアタッチメント

カヤックの幅によりますが、船底を上にしても下にしても並べての平積みは2艇が限界です。

カートップの総重量が増えれば増えるほど危険性が増すので、それ以上は縦積み用アタッチメントを使いしっかりと固定する必要があります。

例えば「RV-INNOのIN450 カヤックアタッチメント2」や「THULEのカヤックアタッチメント TH520」は2艇まで、「RV-INNOのINA455 カヤックアタッチメント3」は、4艇まで縦に積み固定することが出来ます。

ベースキャリアにサポートポールと固定具であるグレードルで、1艇づつ立てて固定します。

また、もし4艇も積む場合は、かなりの重量になるので、車のルーフとキャリア本体の耐重量は必ずチェックして過積載にならないようにして下さい。

そして、カヤックの全長が、ルーフのベースキャリアの間隔の6倍以上にならないように出来るだけ広い間隔でベースキャリアを取り付けて下さい。

それだけではなく、風速10M以上の強風時や時速80km以上の高速道路の走行では、必ずカヤックの前後もベルトでけん引フックに固定しましょう。

安全にカヤックを楽しむために

カヤックを運搬する為のキャリアの活用と固定について述べてきました。

カートップは、カヤックの行動範囲を広げて機動性を陸上においてもより活かすことになるでしょう。

カヤックは、船舶免許も必要なく手軽に水辺のアウトドアを楽しめる反面、安全面について考える機会も少ないように思えます。

ここでご紹介したキャリアの固定法や注意点を参考にして水上だけでなく、行き帰りの運搬でも事故なくアウトドアライフを楽しんでいただきたいところです。