目的に合ったバックパックの容量の選び方と計算方法!

最終更新日:2019/03/06

登山やハイキングに欠かせないのが、登山用のバックパックです。

最近では、日常の中でもバックパックを使っている人をよく見かけます。

これから買おうと思っている方や、表示されている容量にどれぐらいの量が入るのか、考えている方もいらっしゃると思います。

目的に合った容量を選ぶ方法や、どうやって計算しているのかをご紹介していきましょう。

目的によってバックパックの容量を選ぶ

バックパックのサイズは、小型から大型まで様々な容量があります。

幅や長さ、高さとは別に容量はリットルで表示されています。

選ぶときは、「大は小を兼ねるだろう」と必要以上の容量を選んでしまうのは危険です。

登るだけでも体力を消耗するので、余計な容量が増えるとその分、疲労が溜まって事故に繋がるかもしれません。

安全で快適な登山を楽しむためにも、目的に適した容量で必要な装備だけを持っていくことは大切です。

では、山登りに出かけるとき、何を持っていきたいですか?

軽い日帰りハイキングですと、飲み物やタオル、雨具、救急セットなど最低限の荷物をバックパックに詰めて、山頂を目指す場合は、10〜20Lぐらいの容量があれば十分間に合うはずです。

同じく日帰りハイキングでも、美味しい空気と最高のロケーションの中でカップラーメンなど山ごはんを作るなら、容量はもう少し必要です。

ストーブやクッカー、マグカップ、カトラリーなどの調理器具はもちろん、食材も一緒に持っていく必要があります。

その場合、30Lぐらいは必要になると思います。

山小屋に宿泊して満天の星空や雲海から登る朝日を眺めに行くなら、防寒着などが入ります。

旅行と一緒で、目的や季節、期間によって荷物の中身や容量も変わってきます。

「見た目がカッコよくて価格もお手頃だったから」と購入してみたものの、いざ荷物を詰めてみると計算したはずなのに容量オーバーしてパンパン、なんてこともありえます。

そうならないように、シーンに合わせたバックパック選びは大事です。

目的に合ったバックパックの容量の目安

それでは、荷物を詰めた時に、だいたいどれぐらいの重量(個人差あり)になるのか、ここでは容量の目安をご紹介していきます。

【10〜20L】

荷物を詰め込むと約3〜5kgの重量になります。

日帰りなどの軽いハイキングや、タウンユース向きです。

【20〜29L】

約5〜7キロほどになり、こちらも日帰りハイキングに向いています。

1泊程度の旅行にも使えます。

【30〜39L】

約6〜10キロほどの重量で、30L前後はよく選ばれています。

調理器具、防寒着などや荷物のある日帰り登山や、山小屋一泊、初心者の方、体力に自信のない方にも向いています。

【40〜49L】

約10〜13kキロの荷物が入り、このサイズになってくるとだいぶ大きくなり、バックの機能性も高くなってきます。

山小屋泊や荷物の少ないテント泊に向いています。

【50〜69L】

20キロ前後の重量になり、本格的なテント泊の登山や、長期間の縦走に向いています。

テント泊の登山に必要なテントや寝袋、食料、コンロ、マットなどを詰めることになるので、60L前後あれば安心です。

また、60L前後のバックパックは、長期の旅にもちょうど良いサイズ感です。

重量は目安なので、もっと詳しく知りたい場合は装備の重さを測っておけば、後で計算しやすくなります。

容量の計算について

バックパックの容量(L)は、内ポケットの容量を指し、外ポケットは含みません。

容量ですが、「高さ×幅×奥行き=○L(容量)」を計算すれば出てくると思いがちですが、実は違うのです。

計算して出た容量の表記が合う商品もありますが、ほとんどが違うはずです。

これは、バックパックの容量の測定法が規格化されておらず、各メーカーによって計測の方法が様々だからのようです。

例えば、計量には軽量専用の樹皮製粒子や砂、ピンポン球、直方体のスチロールなど色々なものが使用されているそうです。

こんなにも測量の方法が違うのだから、容量が多少変わってくるのは納得です。

また、バックの角が丸いタイプだったりと、デザインや素材もいろいろあり、荷物を詰めた時の膨らみ方まで個人で違うので、計算の方法を決めにくいのかもしれません。

おすすめのバックパックの容量と計算された機能

日帰りのハイキングや、山小屋一泊にちょうど良いサイズのバックパックの容量と、その高い機能性をご紹介していきます。

1946年にイギリスで誕生したkarrimor(カリマー)は、世界中の人に人気を博しているバックパックのメーカーです。

かっこいい見た目以上に機能性が高く、容量も様々あるのでビギナーの方や女性の方にもおすすめしたいです。

【karrimor(カリマー):ridge 30 type1 】

・参考価格:2万3,760円

・容量:30L

・サイズ:62×32×29

・背面長:42cm

・素材:KS-N210RS silvaguard / KS-N420

こちらの商品は、カリマー独自の高耐久軽量ファブリックを採用していて、とても軽く、素材が丈夫なうえ、防水性にも優れています。

背負い心地を決めるのに大切な背面長には、2サイズ展開があり、体格や体型に合わせて好みのフィット感を選べるようになっています。

小柄な女性やがっちり体型の男性など、幅広く体型をカバーしてくれるのです。

さらに、ショルダーハーネスには、人間工学を基に、形とアングルを改良しました。

きつく閉めがちなヒップベルトは、腰への負担が軽減された設計に進化し、長時間の登山でも疲れにくく快適になっています。

その他にも、付属のレインカバーを収納する専用のストレージなど、たくさん計算された機能がついていて魅力的です。

容量を計算しながら上手にパッキングする

バックパックに上手くパッキングするには、容量を考えながら装備を軽量化し、コンパクトにすることがポイントです。

さらに、無造作に詰めるのではなく、重さや順番を計算しながら詰めていくことも重要になってきます。

パッキングのポイントは、重いものは背中側へ、軽いものは表側へと集めます。

そうすることで、重心が体の真ん中に来るので安定し、歩く時に重みで後ろに引っ張られるのを防げます。

あまり使わない寝袋や上着などは下に入れます。

そして、雨具や携帯など、よく出し入れするものは取り出しやすい上部に収納します。

小物類はなるべくひとつの袋にまとめておくと探しやすくなります。

また、小銭などは財布から取り出して、百均でも売っているパケにまとめておくと軽量化にできます。

なるべく減らせる重さは軽量化し上手くパッキングしましょう。

バックパックを選ぶポイント!

容量以外にもバックパックを選ぶポイントはたくさんあります。

例えば、ポケットの数や場所、大きさです。

地図や飲み物、ちょっとしたお菓子、携帯、雨具など、すぐ取り出せる場所に収納しておくと、とても便利です。

特に飲み物は、サイドのポケットに入れておけば、こまめに水分補給がしやすいです。

容量の大きな場所に入れてしまうと一度バックを下ろして取り出すのが面倒になってしまい、後回しになってしまいがちです。

自分の行動をイメージして、収納場所をしっかり計算しておくことで、登山中の無駄な時間を省けます。

ちなみに、ポケットは取り外しができる商品もあります。

また、ポケット以外にも大切なポイントがあります。

それは、背中があたる背面の部分がどうなっているか、ショルダーハーネスにはどんな素材が使われているか、などです。

背面は熱がこもって汗をかきやすいので、通気性を考えたメッシュ素材がおすすめです。

ショルダーハーネスの部分にはメッシュ素材はもちろん、重い荷物を長時間にわたり背負って歩くので、体とのフィット感も重視しましょう。

自分に合ったバックパックを見つけて山を登ろう

登山靴を選ぶぐらい、バックパック選びは大切です。

容量の選び方を間違えてしまうと、パッキングしづらく、必要以上に疲れてしまって危険を伴ってしまいます。

目的に合った容量を選べば使い勝手が良く、長い間、あなたの最高の相棒になるはずです。

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