キャンプと言えば、以前はワゴンなどの大きな車で行くものというイメージが強かったかもしれませんが、最近のキャンプ場には軽自動車で訪れる人もとても多くなっています。
そこでここでは、軽自動車でキャンプに行くメリットデメリットをはじめ、ソロキャンプ向け、ファミリーキャンプ向けそれぞれのおすすめ人気軽自動車について解説します。
また積載問題を解決する工夫・テクニックについてもご紹介しているので、軽自動車でキャンプを楽しむための参考にしてください。
軽自動車でもキャンプはできるの?
最近の軽自動車は室内が広々としたものが多く、ソロキャンパーやカップルなどをはじめ、ファミリーでも実際にキャンプに出かける際に多くの方たちが軽自動車を利用しています。
特に区画が決められたオートキャンプ場の場合、コンパクトな軽四自動車なら大型車に比べサイト内を広く使うことができるなどメリットも多く、実は意外と便利なのです。
軽自動車のメリット
軽自動車には先述したオートキャンプ場の区画を広く使えること以外にも以下のメリットがあります。
- そもそも車両本体価格が安い
- 購入後の維持費、キャンプに出かける際の高速料金も安い
- 車がコンパクトで小回りが利くので運転がしやすい
- 見た目もおしゃれでカッコいい、かわいいものが多い
軽自動車のデメリット
一方、デメリットは以下の通りです。
- 定員は4人まで
- スペースが広くなってきているとはいえ、普通車に比べるとやはり狭い
- 排気量660cc以下のためパワーが弱い
キャンプに最適な軽自動車選びの4つのポイント
デメリットもあるものの、メリットも大きい軽自動車。
通勤や買い物など街乗り以外にキャンプでも使うなら、選び方にもポイントがあります。
特にカーキャンプや車中泊を検討している方は要チェックです。
車内の広さ
キャンプや車中泊も楽しみたいなら、室内空間が広いということは重要なポイントです。
特にテントやテーブル、チェアなどは畳んでも一定の大きさがあるため、助手席やリアシートを倒せるものであれば使い勝手が格段に上がります。
シートアレンジについても大切で、シートをフラットにできる機能は快適な車中泊には欠かせないものと言えます。
完全なフルフラット状態にはならないものもありますが、エアーマットなどを使って快適に眠ることができるかの確認はしておいた方が良いでしょう。
積載スペースの広さ
ひと昔前に比べ、積載スペースもずいぶん広くなったと言われる軽自動車ですが、それでも普通車に比べると積載スペースはかなり少ないですよね。
とはいえ、積載スペースは車種により大きく変わってきます。
軽自動車キャンパーさんたちもそれぞれ自分の車に合わせて工夫をして、テントやマットその他の荷物の積み方のコツをつかんで活用しているようです。
例えば、屋根の上に取り付けるルーフキャリアがあれば荷物を車外に積むこともできます。
燃費・走行性能
メリットのところでも紹介したように、燃費が良く維持費を安く抑えることができる軽自動車。
走行性能もどんどん良くなっています。
燃費の良い軽自動車なら一度の給油でもたくさんの距離を走ることができるので、キャンプなどの長距離移動も安心です。
細かな仕様やカスタム面
そもそもアウトドア仕様に作られている軽自動車もあり、シートが撥水加工されているものや内装にフックなど細かな仕様が加えられているものもあります。
しかし、コンパクトな軽自動車だからこそキャンプでの利用をより便利にするため、自分の使いやすいようにカスタムしている方も多くいます。
「カスタム 軽自動車 キャンプ」などで検索をすると軽バンなどをおしゃれで快適なアウトドア仕様にカスタムした実例がたくさん出てきます。
こんなやり方があるのかと驚くようなアイデアが満載ですので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
駆動方式は四駆がおすすめ
先ほども少し触れたように、最新軽自動車の中にはキャンパーなどのアウトドアユーザー向けの車種はたくさんあります。
アウトドアを楽しむには、凸凹した道や砂浜などでも安心して走ることができる四駆がおすすめです。
ソロキャンプ向けのおすすめの軽自動車
では実際にソロキャンプに出かけるならどんな車がおすすめでしょう?
ここではソロキャンプにも適した中古車、新車ランキングともに人気の高い車種をピックアップします。
ホンダ N-VAN
いわゆる4ナンバー車に分類される「ホンダ N-VAN」は軽バンとも呼ばれる軽貨物車です。
商用に使われるほど広々とした車内で、アウトドアに活用している人も多いタイプです。
シートをフルフラットにでき、荷室の最長距離が長いので車中泊にも向いています。
スズキ エブリイワゴン
軽ワンボックスカーである「スズキ エブリイワゴン」。フラットにできるシートは多少の凸凹はできるもののエアーマットなどを使ってフラットな状態にすることが可能。
ベッドキットなどの豊富なアイテムがあり、自分好みの空間にカスタムできます。
スズキ ジムニー
軽自動車の中で悪路にもっとも強いとされる「スズキ ジムニー」。多少の段差ならまったく気にせず乗り越えられるタフさと、見た目のカッコ良さで愛好家も多い人気車種です。
荷室は広いとは言えませんが、ボディはスクエア型なので効率良く荷物を積み込むことができます。
ファミリーキャンプにおすすめの軽自動車
ファミリーキャンプでも、現在は軽自動車が大活躍しています。
家族4人でもキャンプを楽しめる車種をご紹介します。
ホンダ N-BOX
軽自動車販売台数ナンバーワンの「ホンダ N-BOX」は、なんといっても室内空間が広いと発売以来大人気の車種です。
広々とした開放感のある車内では車中泊を楽しむ方も多く、高い走行性能も愛される理由のひとつです。
ダイハツ タント
高い天井と広い車内で快適に過ごせる「ダイハツ タント」。
完全なフルフラットではないものの、マットなどを用いて段差を埋めることでより快適な空間にすることができます。
ピラーレスで大きな荷物でも出し入れ楽々なのが嬉しい魅力です。
ダイハツ ウェイク
「ダイハツ ウェイク」は背が高く、先ほど紹介した「タント」よりもアウトドアでの使用に向いたモデルです。
アンダートランクに荷物が収納できたり、シートアレンジが豊富なのが嬉しいです。
シートはアクティブに使える撥水加工が施されています。
スズキ スペーシア
かわいい見た目で人気の「スズキ スペーシア」。中でも「ギア」は特にアウトドアに特化した作りが魅力。
撥水加工されたシートや荷室スペースはさっと拭くだけで簡単に汚れを落とすことができるので、濡れたTシャツや汚れた荷物も躊躇なく積むことができます。
また、後部座席を倒さなくてもフルフラットにできるなど、多彩なシートアレンジも可能です。
積載問題を解決する工夫・テクニック
キャンプ用具を車の屋根に積載するために使うルーフキャリア。
軽自動車でキャンプに行くなら、ルーフキャリアを賢く使うのがおすすめです。
ルーフキャリアには2タイプあります。
- ルーフボックス
その名の通り、屋根の付いたボックスに荷物を入れるタイプ。ボックスに入るサイズのものしか入れられませんが、鍵が付いているのでセキュリティ面でも安心です。 - ルーフラック
キャリアに取り付けてネットとベルトで荷物を固定して使うので、ボックスに入らないものでも乗せることができます。
車外だけでなく、車内の収納力を格段にアップさせるオプションパーツもさまざまあり、実用例やおしゃれな改造例はキャンプブログなどでもまとめられていますので一度覗いてみてはいかがでしょう。
まとめ
以上、この記事では軽自動車でキャンプを楽しむためのコツやポイント、人気の車種についてお伝えしてきました。
軽自動車でもアウトドア向けに作られたものもあり、また積載量を増やすためのテクニックもお伝えしたので、キャンプを楽しむ幅が広がりそうですよね。
軽自動車はキャンプに向かないというのは以前の話です。ぜひ軽自動車を賢く活用してキャンプライフを楽しんでください。