キャンピングカーで快適に過ごすためには、エアコンは欠かせないアイテムです。
しかし、エアコンにはさまざまな種類があり、どれを選べばいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、キャンピングカーに設置できるエアコンの種類と選び方なdについて解説します。
キャンピングカーにエアコンを付けるメリット
近年、北海道でも真夏の最高気温が30℃を超えることが当たり前になってきています。
そのため、キャンピングカーに本格的なエアコンを付けることで、以下のようなメリットが期待できます。
- 夏は涼しく冬は暖かく1年中快適に過ごせる
- 安心してペットと過ごせる
- 季節問わずキャンピングカーを楽しめる
1年中快適に過ごせることで、キャンピングカーの利用がぐっと増え、四季折々日本中を旅することができるでしょう。
キャンピングカーに設置できるエアコンの種類
キャンピングカーに設置できるエアコンは、主に以下の4種類があります。
エアコン装備を考えている方は、それぞれの特徴や費用を把握して選ぶといいでしょう。
ルーフエアコン
車両の天井に設置するタイプのエアコンで、キャンピングカーで設置するエアコンの中でもっともポピュラーなものです。冷却性能が高く、車内全体を効率よく冷却できるのが特徴です。ただし、電力を多く使うため、外部電源やサブバッテリーなどの電源確保が必要です。
ウィンドウエアコン
文字通り窓に設置するタイプのエアコンで、コンパクトで安価、消費電力が少なく車内に取り付けやすいのが特徴です。
ただし、車内の一部しか冷却できないため、広い車内を冷却したい場合は不向きかもしれません。
ポータブルクーラー
軽量コンパクトで工事不要、必要な時にだけ車内に持ち運べるので、キャンピングカーで使用できるエアコンの中で最も手軽に使えるタイプです。
冷却性に優れた大型のものから、デスクやキッチンに置いて使用できるコンパクトなもの、電源の種類も豊富に揃っているのも魅力です。
ただし、猛暑の車内を素早く冷房するには、何かしらの工夫が必要です。
家庭用エアコン
家庭用エアコンもキャンピングカーに設置することができ、家庭で使うのと同じく様々な機能を利用できます。
冷却性能が高い分、4つのエアコンの中で最も電力消費が激しいので、AC電源やリチウムイオンバッテリー、サブバッテリーからの電力供給が必要です。
キャンピングカーに付けるエアコンの選び方
選び方のポイント
キャンピングカーに付けるエアコンを選ぶ際には、以下の点を考慮するとよいでしょう。
- キャンピングカーのサイズ
キャンピングカーのサイズに合ったエアコンを選ぶことが重要です。
エアコンの適用畳数は、キャンピングカーの床面積と居住人数をもとに判断しましょう。
- 電源
キャンピングカーでエアコンを使用する場合は、電源の確保が必要です。
家庭用エアコンを使用する場合は、100Vの電源が必要です。
また、ポータブルエアコンを使用する場合は、100Vまたは12Vの電源に対応したものを選びましょう。
- 予算
エアコンの価格は、タイプや性能によって異なります。
予算に合わせて機種を選びましょう。
選び方の流れ
具体的な選び方としては、以下の流れで検討するとよいでしょう。
- キャンピングカーのサイズを測定する。
- 適用畳数を調べる。
- エアコンのタイプを決める。
- 電源の種類を確認する。
- 予算を決める。
これらの点を踏まえて、自分に合ったエアコンを選びましょう。
なお、キャンピングカーにエアコンを設置する際には、専門業者に依頼することをおすすめします。安全かつ確実に設置してもらうことができます。
キャンピングカーにエアコンを後付けする際のポイント
キャンピングカーにエアコンを後付けする際は、以下のポイントを押さえましょう。
- どのエアコンを取り付けるかを決める
- 予算や旅のスタイルに合わせて選ぶ
- 自分で取り付けるか、専門業者に依頼するかを決める
- 家庭用エアコンの場合は、大容量のバッテリーの用意が必要
- 家庭用エアコンは大きいため、重量や設置場所に注意
- 車載用に開発された軽量で薄型のクーラーもある
また、エアコンの取り付けは、車両の構造や電気配線の状況によっては、専門業者でなければ対応できない場合もあります。
事前にキャンピングカーのメーカーやディーラーに相談することをおすすめします。
キャンピングカーで車中泊!夜のエアコンの使い方
家庭用エアコンは電力を使うため、電源付きサイトなど外部電源を利用できれば一番です。
しかし、サブバッテリーのみの場合は容量や残電圧がポイントになるので、初日は快適に過ごせても、2日目以降はいかに節約するかが重要になってくるでしょう。
バッテリーの残量がなくなってしまうとエアコンが使えなくなるだけでなく、冷蔵庫などの他の機材も使えなくなってしまうので注意が必要です。
そして、特に注意したいのが夜の使い方です。
電源付きサイトなど外部電源を利用できれば夜もエアコンを使って快適に過ごせますが、電源付きサイトがない場所であればエアコンなしで乗り越えるしかありません。
エンジンを停止した状態でのエアコンの使用はおすすめできないため、節電を考えるなら消費電力が少ない扇風機を活用するのが一番効率的でしょう。
ただし、猛暑日は扇風機だけでは寝苦しいかもしれません。
1年のうち寝苦しく感じるのは7月下旬〜9月上旬です。
夜エアコンなしで過ごすことを考えるなら、この2ヶ月間を避けてキャンピングカーを楽しむというのも方法の1つではないでしょうか。
キャンピングカーに車載した家庭用エアコンが効かない原因と対処法
キャンプ先でキャンピングカーのエアコンが効かなくなると困ってしまいますね。
エアコンが効かない場合、どんな原因が考えられるのでしょうか。
エアコンが効かない主な原因と対処法
キャンピングカーに車載した家庭用エアコンが効かない場合、主な原因は以下の3つです。
- 走行中の振動や衝撃による故障
- 発電機による電圧変動や電源波形による誤作動
- 家庭用エアコンの耐久性不足による故障
いずれの場合も、自分で修理しようとすると危険なため、専門業者に依頼し、対処してもらうことをおすすめします。
家庭用エアコンを設置する際は要注意
そもそも家庭用エアコンは、家の中で使うことを想定して作られているため、車の振動や衝撃に耐えられるように設計されていません。
そのため、家庭用エアコンをそのまま車載すると、振動や衝撃によってエアコンが故障する可能性があるので、注意が必要です。
キャンピングカーに家庭用エアコンを車載する場合は、振動や衝撃に耐えられるようにしっかりと固定し、万が一故障した場合は、すぐに専門業者に依頼しましょう。
夏の車中泊を快適にするポータブルエアコン・クーラーおすすめ3選
寝苦しい夏の車中泊を快適にしてくれる、ポータブルエアコンとポータブルクーラー。
人気の高いおすすめの商品をご紹介します。
ホワイトハウスキャンパー クールスター
室外機と室内機がセットになった、ハイパワー冷房と省エネ運転が可能の車載専用に設計されたポータブルクーラーです。
奥行き16cmと超薄型で変換器不要、車載専用で設計しているため、安心して車に取り付けることができます。
コイズミ ラ・クール
AC電源があればどこでも使える、持ち運びしやすいポータブルクーラーです。
クーラーを設置できない車内や倉庫でも使えます。
接続ホースが2mあるので、スライドドアやリアハッチに直接挟んで使うこともできます。
ゼロブリーズ マーク 2
屋外での使用のために設計されたポータブルエアコンです。
空気の出口温度は、最大で32度から22度まで、10分以内に下げることができるので、効率的かつパワフルな冷却を実現しています。
重さは7.5kgとポータブルエアコンの中では軽量のため、片手でも持ち運ぶことが可能です。
夏の車中泊はエアコンで快適に
夏の車中泊を快適にするエアコンとポータブルクーラーのおすすめ3選をご紹介しました。
車載専用設計や持ち運びしやすさなど、それぞれの特徴を参考に、自分に合った商品を選んでみてください。
夏の暑い日も、キャンピングカーで快適に一夜を過ごしましょう。